医者がつぶやく病気と病院

元気印のこんちゃんの所にみんな集まってね

病院で貰えるやせ薬とは？

今の世の中、早い女の子では小学の高学年あたりから
肥満が目立ちます。

実は健康保険で処方して貰える食欲抑制薬があります。

詳しくは本文の後半に述べたい。

先日も、成人式には和服が着たいと言う二十歳前のお嬢様が

診察においでになった。

一緒に来られたお母様のジーンズが、

着られるようになりたいとも希望された。

減量の要点はあくまでもカロリー制限と運動である。

診察してみると、肥満以外にも相当に胃が悪そうでした。

胃には背部と腰部に二カ所のツボ即ち圧痛点があります。

それぞれ、小野寺とボアスの圧痛点といいます。

彼女は、この二点とも強い反応を示しました。

おそらくストレスによる、
いわゆる「やけ食い」が肥満の一因だと診断しました。

このストレスが受験勉強のせいか、
失恋なのかは今回は聞ききませんでした。

牛、豚肉、マヨネーズ、ドレシング、果物を控えるように説得しました。

これらの食品は、果物も含めて全て高カロリーなのです。

食事の初に大皿一杯の野菜、根菜をポン酢で食べるように説明しました。

何でもいいから汗をかく運動も必須と話しました。

管理栄養士に食事指導も依頼しました。

次回の診察までに２kgの減量を約束しました。

人には飢餓遺伝子があり、
大半の肥満はこの遺伝子によります。

この遺伝子については、別の記事で書きました。

彼女が並の方法で減量出来なければ、
食欲抑制薬を使うつもりです。

その薬は「サノレックス」です。

普通は高度肥満に限り処方しますが、
種々のメタボの障害があれば何としてでも減量が必要です。

サノレックスは食前に服用すると少し食べただけで満腹を感じ、
それ以上食べようという気が起こりません。

サノレックス治療の効果は1ケ月位で出ます。

サノレックスの効果は人により違いますが、
３ケ月で６から10kgの減量した例もあります。

サノレックスは病院の内科に行って、診察を受ければ貰えます。

その時の担当医が知らなければ、別の医師を紹介して貰おう。

心配な副作用は今まで経験がないが、

サノレックスを服用する場合は医師や薬剤師の注意もよく聞いておきましょう。

これで君もステキなお洒落着が着られますヨ。