2008年11月03日
引き込もり〜ヒョットして統合失調症?放置で廃人か
引き込もり〜ヒョットして統合失調症!?放置で廃人か?
引きこもりとは外界との接触を断ち、自己の内に閉じ込もることだ。
内的生活が優位になり現実から遊離する現象で、
精神科医のブロイラーは分裂病の主症状の1つに挙げている。
心理分析で有名なフロイトの自己愛、
ジャネが唱えた現実機能喪失に近く、自閉症だ。
こんな時は単なる自閉と思いこまないで、統合失調症の、
初回エピソードかもと疑った方がよい。
統合失調症の好発年齢は10歳代後半から、
20歳台後半だ。
統合失調症の発病は急激なこともあるが、
徐々に現れる例もある。
統合失調症発病の前触れとして、
奇妙な身体症状や睡眠障害、引きこもり
などが起こることもある。
統合失調症の主要症状は陽性症状として、幻覚
や妄想、解体症状(混乱した思考や奇妙な行動)がある。
一方、陰性症状として、引きこもり、意欲低下、
無関心などがあり、認知機能(注意、記憶、問題解決能力)の
障害や感情障害(躁または抑うつ)も併発することがある。
なので、統合失調症の初発時は双極性障害との
鑑別が極めて重要だ。
統合失調症の鑑別診断として、躁病の
誇大妄想、妄想を伴う、うつ病、
薬物、特に覚せい剤乱用に伴う幻覚妄想状態や、
慢性アルコール中毒の離脱も念頭におく。
更に、脳の器質疾患や身体疾患に伴う精神症状(殊にせん妄)、
アスペルガー障害、解離性障害なども考える必要がある。
統合失調症が疑われる場合にはできるだけ早く、
専門的治療を開始すべきで、遅れると予後が悪くなる可能性が大だ。
昨日夕方に母親と来院したのは38歳、独身女性で、
主訴は一過性意識消失で、問診、診察、心電図も含めた一般検査で、
規律性低血圧と診断し、よく効く薬を処方した。
この患者のソブリが気になり、問いつめると統合失調症で内服中だった。
彼女の統合失調症は、ソコソコにコントロールされていたが、
早期に適切な治療をしない統合失調症は、廃人になるのも稀ではない。
自傷他害行為がなくて、
通院や服薬が可能な例では、家族など周囲の援助のもとに、
通院治療が可能だ。
拒食、服薬拒否、自傷他害行為などの
問題がある場合、周囲からの協力が得にくい場合などは入院させる。
入院には、自らの意志による自発的入院もあるが、
非自発的入院(医療保護入院または措置入院)があり、
措置入院には保護者の同意と
精神保健指定医の判断で決められる。
統合失調症の治療は抗精神病薬と、
心理社会的治療との組み合わせが基本だ。
可能な限り早期に本人や家族に対して治療教育を行い、
不安や過剰な感情的巻き込まれを避ける
のがよい。
統合失調症と診断したら、薬物治療継続の必要性も理解させる。
統合失調症では病名告知は治療関係をよく把握しながら慎重に行う。
その際、統合失調症は、キチンとした治療をすれば良くなる
可能性が十分だと説明し、具体的な治療プランを提示するのが要点だ。
統合失調症に新規に抗精神病薬を服用する時は、
肥満、糖尿病などのメタボ発病に
注意が必要で、早期からダイエットや有酸素運動の必要性を指摘するのも長期的には大事だ。
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