運動や食事制限をしなくても、
2009年05月10日
摂食障害は、こころの病気だ！
摂食障害は、こころの病気だ！
摂食障害は拒食、過食といった食行動のコントロールが困難となる疾患だ。
この障害は思春期の
女性に最も多い。
だが、近年では思春期前の若年例、高年例、男性例も増えている。
主な病型は、神経性食欲不振症と、
神経性大食症の二つだ。
神経性食欲不振症は、
やせ願望のために食事を極端に自己制限し、
体重減少が顕著だ。
神経性食欲不振症は、
無月経や、うぶ毛の増生などの、
身体合併症を伴う。
栄養不良の女性に月経は無駄な、
出費なので、脳の中枢が指令して止めてしまうのだ。
心拍数も遅くなり、ひどい時は心拍数が１分間に30にも減る徐脈のため、
循環器外来に回されて、危うくペースメカーを、
入れる寸前の中学三年の女子例を経験した。
神経性食欲不振症に起こる、
徐脈は心臓に無駄なエネルギーを使わせないためだ。
神経性食欲不振症は栄養失調で、
危険な状態に至っても肥満恐怖が強く、
少量の食事でも太るという認識の歪みがある。
神経性食欲不振症には極端に
食事制限のみするタイプと、
食事制限に加えて、
夜中に他人に見つからぬように、喉の奥に指を突っ込んでする、
誘発嘔吐や下剤、
利尿薬などを乱用するタイプがある。
神経性食欲不振症患者に、
下剤や利尿薬の使用を聞いても、
ほぼ全例が首を横に振って否定する。
何としても薬物使用を証明する時は、
患者の血液中の薬物濃度を測定するが、
これは一種のドーピング検査だ。
一方、神経性大食症は極端な、
過食をしながら、自己誘発嘔吐や下剤、
利尿薬乱用などで排出行為をするタイプと、運動によって、
体重増加を防ぐのみで、排出行為はしないタイプがある。
神経性大食症は肥満
恐怖があるが、極度の体重減少はない点が、
神経性食欲不振症と完全に異なる。
神経性食欲不振症と神経性
大食症は一見すると逆の病態のように思われるが、
神経性食欲不振症、
神経性大食症ともに、
体重や体型によって自己評価が、
極端に左右されるという認知の歪みが認められる点では一致しているのだ。
多くの症例において症状が類似しており、診断は比較的容易だが、
慢性的な経過をたどるため、治療は困難な例が多い。
こんちゃんの経験でも、教科書的にも、母親が患者を構い過ぎる例が多い。
なので、治療の第一段階は、母親との隔離だ。
精神療法、行動療法、薬物療法は、またのブログで書きましょう。
●この記事はイマイチと思ったブロガー様は、
どれかのバナーを１クリックして下さい。
●まぁまぁだと思われた人は、どこかのバナーを２位、クリクックして下さい。
●コリャそこそこと思われた人は、リンクをお願いいたします。
はてなに追加
MyYahoo!に追加
del.icio.usに追加
livedoorClipに追加