2009年05月17日
メタボなら、ネタキリ30年はザラだ、悲惨な人生はイヤだ!
メタボなら、ネタキリ30年はザラだ、悲惨な人生はイヤだ!
最近は毎日必ず認知症患者を診療している。
ツイ数年前までは認知症ではなく痴呆とよんでいた。
痴呆は「馬鹿」のような差別的意味合いがあるので、
認知症と改名された。
大抵は家人が付き添って来院するが、
たまには認知症が一人で診察室に入ってくる。
「お一人できましたか?、若い人もご一緒ですか?」と、
たずねるとと、軽症認知症患者は
「子供夫婦は二人とも仕事に行きましたので、私一人で来ました」
と返事する。
しかし、「介護意見書」の記入を頼まれた時は、
認知症患者のいうことを鵜呑みにできず、医者泣かせとなる。
認知症の原因は実に様々だが、詳しく問診をすると、
認知症発病前から既に問題がある例が多い。
例えば高脂血症、中でも悪玉コレステロール(LDL)が高く、
善玉コレステロール(HDL)が少ない人、糖尿病予備軍の人、
隠れ肥満の人、高血圧の人等々だ。
まとめていえばメタボの人達だ。
これらのメタボやメタボ予備軍の人達は、忍び寄る脳梗塞、
心筋梗塞、網膜症、閉塞性動脈硬化症、骨そしょう症などに、
気付いていない!
オシム監督のように、あるいは野球の長島監督や、
下肢を切断した演歌の村田英夫さんみたいになると、
元に戻すのはとても難しい。
メタボは忍び寄ると書いたが、英語ではクリーピングという。
背中に張り付いて忍び寄るようにつきまとい、ある日、
突然に牙をムクから恐ろしい。
できれば痒いとか痛いとか、何らかの自覚症状がでた方がましだ。
というのは、初期では軽い薬、食餌良法、運動療法で、
メタボの理想的な治療が可能なのだ。
未治療メタボの結末は、概ね悲惨だ。
永らく寝たきりでいると、大抵の患者は認知症にになる。
こんな悲惨で不自由で、いわば、寝たきり30年も生きても
「生活の質;クオリティーオブライフ」は改善も、
維持すら見込みが薄い。
中国の皇帝も、日本の天皇も、残念ではあるが、寿命がある。
個人の寿命は遺伝子のテロメアを解析すると、
あと何年生きるかが分かるそうだ。
余命が分かると詰まらないという人、
是非とも残り寿命を知りたい人と様々だ。
この寿命心よりはるかに大切なのは「健康寿命だ」
世界の統計では、日本は男女ともに寿命が最も長い。
しかし、この調査では、認知症も、ネタキリも、
寿命のうちに入っている。
大切なのは「単なる寿命」ではなく、
「健康寿命」なのは、明らかだ。
気になる人は、内科の内分泌代謝の専門医に相談しょう。
内分泌代謝の専門医は全て専門医登録番号を持っている。
厚労省と内科学会、内分泌代謝関連学会および医師会の
合意で病院、診療所内外に専門医を開示してよいことになった。
メタボの診断に必要な検査は、来院、診察後に、
45分位で結果が出る。
必要があれば、管理栄養士、OT、PT、NS等が助けてくれる。
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