2008年07月07日
婦人科に行くのが心配な女性のために
婦人科に行くのが心配な女性のために
どの診療科でも、同じであるが、最初は問診表の記入をする。
年齢、困っていること、症状の経過、過去の病気、妊娠歴、出産歴、
薬などのアレルギーの有無、などだ。
診察室に入ると、先に記入した問診表を見ながら、医師が、
もう少し詳しく病状を聞いてくる。
この場面で、念入りに患者の話を聞かないような医師なら、
診察を断ってもかまわない。
医師は患者の顔色や、立ち居振る舞い、入念な病歴を聞いて、
あらかじめ病気の種類を3つ位に絞るのだ。
全部の病気の可能性を考えていたら、めったやたらと多数の検査をして、
挙げ句の果てに、目の前の患者に本当に必要な検査をしなかったりする。
次に下着を脱いで婦人科用の診察台に上がり仰向けになり、
両脚を開くように言われる。
なので、婦人科にかかる時はズボンやジーパンでなく、
フレアースカートを履いていこう。
このスカートだと、下半身が全部丸見えにならずに済むのだ。
問診後の婦人科診察は普通、生殖器の診察からはじまる。
まず、外陰部の視診、触診のあと決まって行われるのが腫鏡診だ。
腟鏡診については先に書いた別のブログを読んでください。
女性性器の診察では、下記のように診察を進める。
【1】陰毛:成人では、普通の女性では逆三角形(▼)をいていて、
その基底部は恥丘に近く、また下の先端部は陰唇に拡がっている。
【2】大陰唇;
(1)外性器の最も外側の部分で、外性器をまとめて「外陰」と呼ぶ。
(2)大陰唇は、その内側にある陰唇(小陰唇)を取り囲む脂肪組織で、
二重の壁のようにみえる。
外陰部の皮膚には健康人でも色素沈着がみられるので、
多少なら気にしなくてよい。
左右の大陰唇は未産婦ではほぼ、接触し、膣が閉じて見えるが、
経産婦では離れている。
(3)大陰唇を視診する時には潰瘍、感染の有無、または色素沈着の
程度などに注意する。
【3】小陰唇:
(1)大陰唇の内側に接した左右の二葉の薄い粘膜様の皮膚の襞で、
上は陰核包皮を越えて、左右は膣開口部の両端に終わる。
色素沈着はあるが、この部分には陰毛はない。
(2)小陰唇の内部に認められる船の形をした領域を腟前庭という。
腟前庭は若い女性では肉芽あるいは腫瘍病変、高齢女性では癌の、
好発部位である。
【4】陰核:
(1)陰核は小陰唇の融合部にあり、通常は1〜1.5cmの長さで
ピンク色がかった色調をしている。
陰核の肥大がある場合にはホルモンの異常からくる病気
(例えば副腎性器症候群など)の可能性を考える。
【5】外尿道ロ:
(1)外尿道口は陰核と膣開口部の中間にあり、周囲の粘膜組織と同じ色調で、
星型の形をしている。
小さいので、若い女性では見つけにくいこともある。
(2)外尿道口には紅斑やポりープなどがみられることがある。
高齢婦人では尿道下垂がよくみられ、炎症を起こしている場合は、
圧痛を伴うことが多い。
(3)慢性尿道炎では、特に閉経後の女性では小さなポリープが、
尿道の後部表面に認められることがある。
【6】膣口:
(1)膣入口部には性交経験のない場合は処女膜を、経産婦では処女膜痕がある。
(2)多産婦の高齢者では子宮下垂や子宮脱がしばしばみられ、
膣入口部外に子宮頸部や子宮体部さえ突出していることも稀ではない。
(2)子宮頚管、膣に炎症や潰瘍があると膣入口部から膣分泌物を
認めることがある。
【7】会陰:
(1)会陰は小陰唇下端に始まり肛門で終わる正中線上の皮膚の縫い目である。
(2)経産婦では会陰に分娩時の会陰切開の瘢痕がみられることがある。
視診が終わったら、触診に移る前に、これから内診することを患者に説明して、ゴム手袋をはめた手の甲を患者の内股にそっと触れる。
まず、そっと触れるのは患者を驚かせないためと、
患者が反射的に脚を閉じるのを防止するのに役立つからだ。.
【8】外性器の触診:
(1)左手の母指と人差し指で左右の小陰唇を触診する。
もし、異常がなければ小陰唇は一様に軟らかく触れる。
(2)尿道炎や、その疑いがあるときは、スケーネ腺を2指で触診して、
その腫大の状態をみる。
(3)外尿道口や膣入口部に分泌物がみられたら、淋病やクラミジアの検査をする。
(4)陰唇の腫れや、その既往があればバルトリン腺の肥大を確める。
バルトリン腺」は陰唇内側縁の4時と8時方向
(時計の針の位置を思い浮かべると分かる)にある。
正常ではバルトリン腺は触れないが、バルトリン腺炎などの
炎症性変化や「のう胞」形成があると圧痛や腫大を認める。
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