2018年11月07日
分からないほうがいいこともある【田舎の怖い話】
わたしの弟から聞いた本当の話です。
弟の友達のA君の実体験だそうです。
A君が子供の頃、
A君のお兄さんとお母さんの田舎へ
遊びに行きました。
外は晴れていて、
田んぼが緑に生い茂っている頃でした。
せっかくの良い天気なのに、
なぜか2人は外で遊ぶ気がしなくて、
家の中で遊んでいました。
ふと、お兄さんが立ち上がり、
窓のところへ行きました。
A君も続いて窓へ進みました。
お兄さんの視線の方向を追いかけてみると、
人が見えました。
真っ白な服を着た人が1人立っています。
(男なのか女なのか、その窓からの距離では
よく分からなかったそうです)
あんな所で何をしているのかなと思い、
続けて見ると、
その白い服の人は、
くねくねと動き始めました。
踊りかな?
そう思ったのもつかの間、
その白い人は不自然な方向に体を曲げるのです。
とても人間とは思えない
間接の曲げ方をするそうです。
くねくねくねくねと。
A君は気味が悪くなり、
お兄さんに話しかけました。
「ねえ。あれ、何だろ?お兄ちゃん、見える?」
すると、お兄さんも
「分からない」
と答えたそうです。
ですが答えた直後、
お兄さんはあの白い人が
何なのか分かったようです。
「お兄ちゃん、分かったの?教えて?」
とA君が、聞いたのですが、
お兄さんは
「分かった。でも、分からない方がいい」
と、答えてくれませんでした。
あれは一体なんだったのでしょうか?
今でもA君は分からないそうです。
「お兄さんにもう一度聞けばいいじゃない?」
と、私は弟に言ってみました。
これだけでは私も何だか消化不良ですから。
すると弟がこう言ったのです。
「A君のお兄さん、
今、知的障害になっちゃってるんだよ」
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