2015年06月26日
わいた(つぶれた)耳
みなさんこんにちは 本日は耳がつぶれた時の話をしたいと思います
前回 お話しをしたように 入門たての
頃は とにかく 一心不乱に稽古を
していたのです そして右四つの僕の
相撲は 相手の左の脇の下に右手を
差して 相手の胸あたりに 右耳が
当たるように 頭を付ける相撲だった
のです とにかく潜り込んで 投げたり
足を掛けたり 外掛にいったりと
多彩な技で 相手を仕留める相撲でした
ゆえに 常に頭が相手の胸あたりに
来るように 心がけて 稽古に精進
していました 毎日 毎日続けていると
半年くらいしたころ 右耳が プヨプヨ
するようになりました しかも激痛
なんだ この痛みはと思い 兄弟子に
聞いたところ わいたんだよ(つぶれた)といわれ 格闘家になったなーと
思って見たものの 痛さは 半端じゃ無い 兄弟子に冷やすんだよ 凍傷になるくらいに と言われ ひたすら冷やしてました しかし そこは相撲部屋
簡単には 治させてはくれません
右耳を氷などで冷やしながら 電話番
などをしていると 兄弟子来て ちょっと見せてみといって 思いっきりコンパッチを入れて来たり 時には 固まりかけた耳を力一杯つまんで ぶちぶちと
音がなるくらいつまみ 中々治らなく
されました 兄弟子達は面白がって
やっていましたが 本人は激痛です
耳がつぶれるというのは 耳が擦れて
内出血を起こす現象で 柔道なら
畳に擦れて レスリングなら床に擦れて
相撲は相手に擦れて 潰れます
押し相撲の方は耳が当たら無いので
潰れてる方は少ないと思います
ともあれ 内出血してる血を冷やして
固めないと 激痛は治らないのです
一ヶ月も稽古を休めば すぐに固まるのでしょうけど 力士はそのくらいで
稽古は休めません なので 折角固まりかけても また 耳が擦れて内出血
それの繰り返しで しまいにはギョーザ
のように膨れ上がって まだ16歳の
少年にはかなりショックでした
なので 病院で血を抜いてもらおうと
親方に保険書を借りに行ったら
「そのくらいで、病院なんか行かなくてもいいんだよ」と言われ
その日は断念しましたが
あまりに痛くで 後日 病院に行き
血を抜いてもらいました そこから
少しして 耳は固まりました
固まったら今度は この硬い耳が逆に
武器に成りました 相手の頬に押しつけると 痛がります そこを攻める感じで
でも 耳がつぶれるというのは
相撲をがんばった証しなので
誇りに思います。
つづく
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