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2021年05月16日

公民122・金融政策

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 金融政策とは、世の中に出回るお金の量を調節する政策です。

 景気はいいときもあれば、悪いときもあり、波があります。

 その波をできるだけ小さくして、景気を安定させるために、日本銀行がおこないます。

 金融政策の1つに、公開市場操作があります。

 国債(こくさい)の売買によって、通貨量を調節する政策です。

「はぁ・・?」

 と思ったことでしょう。

「そもそも、国債って何だ?」

「それを、どことどこが売買する?」

「それがどうして、通貨量を調節できるんだ!」

 次々と、疑問がわき起こってきたことでしょう。

 何も思わなかった人は、公開市場操作という言葉ぐらいは、頭に入れておきましょう。

 しくみが気になって、夜も眠れないという勉強熱心な人は、この先も読んでください。

 まず、国債とは、国が発行する借用書だと思ってください。

 お金を借りていることを証明する紙です。

 景気がいいときというのは、世の中にお金が出回っています。

 あまりたくさん出回るのもよくないので、日本銀行は国債を民間の銀行に売ります。

 当然、その代金を民間銀行は払います。

 日銀が国債によって、世の中のお金を回収しているようなものです。

 民間銀行は手持ちのお金が少なくなるので、企業に貸すことは難しくなります。

 となると、企業の生産活動もパッとしなくなり、景気を抑えることができるのです。

 この逆が、4コマまんがに描いた不景気の状態です。

 民間銀行が持っている国債を、日本銀行が買います。

 代金を民間銀行に払います。

 世の中に、お金を放出したようなものです。

 民間銀行は手元に資金が増えるので、企業にドンドンジャンジャン貸すことができます。

 すると、生産活動が活発になり、景気回復!

 こうやって、日本銀行と民間銀行の間で国債を売買して、世の中に出回るお金の量を調節しているのです。

 ややこしいところなので、高得点を狙いたい人だけ、しくみを覚えておきましょう。

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コロ丸
塾講師・文筆業をしています。 塾では、小・中学生を教えています。イラストは素人なので、ヘタなのは勘弁してください。 『簡単中学歴史』、『勉強嫌いの勉強法』、『受験勉強の戦略』を電子書籍で出しています。
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