2016年04月22日
ウェルテッド系
私は紳士靴はウェルテッド系が好きで履いています。
マッケイの帰りの良さも捨てがたいのですが、やはりコバがシッカリあってそこにウェルト(細革)が縫い付けられている感じが、重厚感があっていいですね。ステッチダウンも似ているとは思いますが、ウェルトの有無の違いは大きい。まぁ、趣味なんですが。
このウェルテッド系、2種類あります。
ハンドソーンとグッドイヤー。
ハンドソーンは、その名のとおり底付けを手で縫っています。
インソールの底側を「ドブ起こし」といって削り起こして中物を入れてライニングとウェルトを縫っています。
最後の底付けを機械で縫うものを九分仕立て、手で縫うものを十分仕立てと呼んでいます。
ドブを削り起こす、という製法上中物が薄くなるので返りが良くなりますね。(革を削って、立壁を作るような作業です)
あとは、中物が薄いためあまり沈み込みが発生せず、履き始めからフィット感が良いという特徴もあります。
グッドイヤーは、ドブ起こしの代わりにリブという革をインソールに縫い付けています。そこからライニングとウェルトを縫い付けていく工程はハンドソーンと変わりませんが、この工程にミシンを使います。
アメリカで生まれた製法ですが、アメリカらしく機械化による効率的な靴づくりだと思います。
リブをインソールに縫い付けるため、中物が厚くなります。そのため、重厚な作りになります。
履き始めは中物の沈み込みを考慮して、少しきつめのフィッティングになり、返りも新品のうちは硬いためしっかり慣らしてやる必要もあります。しっかり慣らしていけば、中物は足の形に馴染んで沈み込んできますので長く履けるお気に入りの一足になっていきます。靴を「育てる」感じが楽しいですね。
どちらも靴底(アウトソール)は、コバと出し縫いで取り付けられているためソールの交換がしやすく修理して長く履けることに違いはありません。
コバとアウトソールを出し縫いで取り付けているということは、アウトソールの縫い糸が靴の中に入らないので雨の時に縫い糸を伝って雨が靴の内部に侵入しづらいということもあります。
出し縫いの糸にワックスを塗り付けることでさらに雨が侵入しづらくなるのも扱いやすさでしょうか。
(革底だと、底自体が水を吸ってしまいますが・・・)
まぁ、ゴアテックスではないので完全防水というわけではないんですけどね。
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マッケイの帰りの良さも捨てがたいのですが、やはりコバがシッカリあってそこにウェルト(細革)が縫い付けられている感じが、重厚感があっていいですね。ステッチダウンも似ているとは思いますが、ウェルトの有無の違いは大きい。まぁ、趣味なんですが。
このウェルテッド系、2種類あります。
ハンドソーンとグッドイヤー。
ハンドソーンは、その名のとおり底付けを手で縫っています。
インソールの底側を「ドブ起こし」といって削り起こして中物を入れてライニングとウェルトを縫っています。
最後の底付けを機械で縫うものを九分仕立て、手で縫うものを十分仕立てと呼んでいます。
ドブを削り起こす、という製法上中物が薄くなるので返りが良くなりますね。(革を削って、立壁を作るような作業です)
あとは、中物が薄いためあまり沈み込みが発生せず、履き始めからフィット感が良いという特徴もあります。
グッドイヤーは、ドブ起こしの代わりにリブという革をインソールに縫い付けています。そこからライニングとウェルトを縫い付けていく工程はハンドソーンと変わりませんが、この工程にミシンを使います。
アメリカで生まれた製法ですが、アメリカらしく機械化による効率的な靴づくりだと思います。
リブをインソールに縫い付けるため、中物が厚くなります。そのため、重厚な作りになります。
履き始めは中物の沈み込みを考慮して、少しきつめのフィッティングになり、返りも新品のうちは硬いためしっかり慣らしてやる必要もあります。しっかり慣らしていけば、中物は足の形に馴染んで沈み込んできますので長く履けるお気に入りの一足になっていきます。靴を「育てる」感じが楽しいですね。
どちらも靴底(アウトソール)は、コバと出し縫いで取り付けられているためソールの交換がしやすく修理して長く履けることに違いはありません。
コバとアウトソールを出し縫いで取り付けているということは、アウトソールの縫い糸が靴の中に入らないので雨の時に縫い糸を伝って雨が靴の内部に侵入しづらいということもあります。
出し縫いの糸にワックスを塗り付けることでさらに雨が侵入しづらくなるのも扱いやすさでしょうか。
(革底だと、底自体が水を吸ってしまいますが・・・)
まぁ、ゴアテックスではないので完全防水というわけではないんですけどね。
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