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2016年05月06日

ゴム底の話【ウレタンゴムって水で劣化する?】

最近はゴム底の靴が主流と言えるまでに普及しています。
日本は雨が多く、夕立のように突然の雨も多いですから革底は気を遣うということもあるのでしょうか。

このゴム底、突然はがれたことって無いですか?
使っていて、接着が剥がれてというのは古くなってくるとありがちですが、トレッキングシューズのように時々しか使わない(または買ってからほとんど使っていない)靴なのに、いざ使ってみると靴底がボロボロと崩れてきたリ、靴底が剥がれてしまった足袋状態になったり、という事例は結構見ます。

この「靴底が崩壊する」のは、靴底に「エステル系のウレタンゴム」を使っている場合が多いです。
ウレタンゴムには2種類あって、そのうち柔らかい方はエステル系。クッション性がいいので靴底によく使われるのですが、このエステル基は空気中の水分と反応して(加水分解)、分子鎖が切れていきます。
この反応は止めることはできず、工場で生産したときから加水分解が始まっています。
これを遅らせるには、保管時に乾燥状態に置くことが大事です。靴を買うと箱の中に乾燥材が入っていますが、これは加水分解を遅らせる意味もあるんですね。(カビ防止、とかもあるでしょうけど)

このウレタンゴムの加水分解、結構侮れません。
工業製品の世界では、「ロール」という部品によくウレタンを使います。(製紙機械、印刷機械、製鉄機械・・・など)
強度と硬度が生産設備として向いており、加工性も良いのですが、「ゴムは水をはじく」という感覚で予備品のロールの保管状況が悪いと、いざ使うときにロール表面のウレタンが溶けている・・・という事例が結構あります。製鉄系だとロール保管場所が半分屋外だったりするところもあって、そうした場合はラップでグルグル巻きにしていたり、保管には気を使っています。

同じウレタンゴムでも、エーテル系は加水分解を起こすエステル基が無いので理屈では加水分解しないです。(劣化はしますが) ただし、硬度が高めです。最近では、エーテル系でも可塑剤や溶剤等の配合ノウハウで硬度を下げることもできるようになってきているようです。

靴を見て、そのゴム底がエーテル系なのかエステル系なのかはわかりませんが、やっぱり靴は「履いてナンボ」だと思って使った方がいいと思います。
革底の靴だとそれこそ一生ものですが、ゴム底の場合は靴底を交換できないタイプの場合は劣化するよりも先に履きつぶす勢いで履いた方が、結果的にオトクだと思います。


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posted by こなくま at 22:28 | Comment(0) | TrackBack(0) |
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