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2010年09月07日
百年に一度









百年の 不況猛暑に 生きてなお


いざ今日も 陽の周り 熱く速く進まん


自分はまだ60年足らずの人生でしかないが
100年に一度という金融危機を経験し
135年の観測史上最高の猛暑も味わうことができた。
めでたしめでたし。されど今にして思う。
干害で全滅状態の畑を前にしてつくづく思う。
昔、まだ自分がチビやった頃、我が家を始め周り中が
貧乏やったあの時代、本当はもの凄い”贅沢”な暮らしを
しとったんやないっちゃろうか・・・。
納豆といえば国産大豆をワラヅトで発酵させたものを
売っとった。粒の大きさといえば親指の爪くらいあった。
とうもろこしはゴツゴツとして前腕くらいの長さがあった。
スイカは台所の井戸に吊るしてキンキンに冷やした。
正月用の餅は米屋さんが臼でついた丸餅。
川に行けばフナやら鯉やら蛙やらなんぼでも釣れた。
海で潜ればあわび、さざえが獲り放題!
道行く馬車の荷台に飛び乗り小旅行。
近所の高校の校庭、印刷所の裏庭、
弾薬庫のある山中、裏山からタダで入れる動物園・・・・
遊び場はどこにもあった。
叩かれることはあっても本気で暴力をふるう大人はおらんかった。
こんな贅沢な暮らしを知らん今の子供たちをつくづく気の毒に思うのは
自分だけやろうか。
「昔はよかった」と嘆慨するトシになったちゅうことやろか。
 


Posted by たまてつ at 18:33 | 小倉弁 | この記事のURL
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自分のことやね

たまてつ
北九州市小倉生まれ。妻子持ち。 70歳。千葉在住。故郷離れて はや48年。 小倉弁の素晴らしさ、 面白さをこの川柳とエッセイで 全国に広めちゃる!
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