2020年04月14日
男おいどん
花吹雪 無人のコートに カラス舞い
小倉の中学の超偉大な先輩松本零士さんの出世作といえば「男おいどん」。もう50年近く前、少年マガジンに連載されちょったはずや。福岡生まれの大山昇太という中卒の少年が大都会に憧れ上京、アルバイトをしながら夜間高校に通い、立身出世を目指すという話。貧相な姿形に狭くてきちゃないアパートの部屋、つましい食事に毎度の失恋。ラ〜メンライス、サルマタケ、首切り・・・。ユ〜モアとペ〜ソス溢れるというよりはあまりにも哀しすぎる彼の生活ぶりに、貧しい下宿暮らしの自分と重ね合わせ妙に納得し励まされたもんや。最後には温かい眼差しでおいどんを見守り続けてきた周辺の住民たちに別れを告げどこへやら出奔して話は終わってしもうた。あの少年の青雲の志はどこにいってしもうたんやろ。彼の憧れた東京も出身の福岡も今や緊急事態地域になってしもうちょる。おいどんは今頃どこで何をしちょうやら。コロナに感染しとらんといいんやけど。桜も散り果てた今なぜか気になる“少年”ではある。みんなあ元気にしちょうや? 飲んじょるか?
小倉の中学の超偉大な先輩松本零士さんの出世作といえば「男おいどん」。もう50年近く前、少年マガジンに連載されちょったはずや。福岡生まれの大山昇太という中卒の少年が大都会に憧れ上京、アルバイトをしながら夜間高校に通い、立身出世を目指すという話。貧相な姿形に狭くてきちゃないアパートの部屋、つましい食事に毎度の失恋。ラ〜メンライス、サルマタケ、首切り・・・。ユ〜モアとペ〜ソス溢れるというよりはあまりにも哀しすぎる彼の生活ぶりに、貧しい下宿暮らしの自分と重ね合わせ妙に納得し励まされたもんや。最後には温かい眼差しでおいどんを見守り続けてきた周辺の住民たちに別れを告げどこへやら出奔して話は終わってしもうた。あの少年の青雲の志はどこにいってしもうたんやろ。彼の憧れた東京も出身の福岡も今や緊急事態地域になってしもうちょる。おいどんは今頃どこで何をしちょうやら。コロナに感染しとらんといいんやけど。桜も散り果てた今なぜか気になる“少年”ではある。みんなあ元気にしちょうや? 飲んじょるか?