2020年04月22日
タバスコと焼き明太子
衣替え 夏よ早よ来い コロナ消えい!
大学を卒業し東京の会社に就職してから数か月後、同期の東京もんの仲間に有楽町の洋食レストランに連れて行ってもらったことがある。当時の小倉には絶対ないような洒落た店構え。何を食べたかはあまり覚えちょらんが多分無難なところでスパゲッティナポリタンを頼んだと思う。テーブルの傍らに何やら赤い液体の入った小瓶が置いちょった。「これは何ね?」と同僚に聞くと“タバスコ”ちゅう香辛料だと言う。物珍しさも手伝って試したのが大間違いじゃった! 辛い!とてつもなく辛い。今まで食べた食べ物の中でいっちゃん辛い。元々辛い物が苦手な自分ではあったが、呆れた、というより困り果てた。何とか辛さを我慢して食べ終わったのはいいが、自分でも分かるくらい唇がタラコのように腫れあがり痛みさえ感じるようになっしもうた。舌もよく回らんごとなってうまく喋れんくなった。タラコといえば福岡には当時から辛子明太子はあったがそれも苦手で軽くあぶって辛みを抑えてようやく食べちょったくらいや。東京もんはこんな辛いもんを洋食にかけて食うんか、何も味がせんごとなるやないか、ち呆れたもんじゃ。それが今ではタバスコの何百倍やら何千倍やらも辛いちゅう“ハバネロ”とか“ジョロキア”とかいう怖い香辛料が世の中に出回っちょう。こんなもんを食うたら自分はショックで心臓が動かんごとなるんやなかろうか。絶対食べきらん。
大学を卒業し東京の会社に就職してから数か月後、同期の東京もんの仲間に有楽町の洋食レストランに連れて行ってもらったことがある。当時の小倉には絶対ないような洒落た店構え。何を食べたかはあまり覚えちょらんが多分無難なところでスパゲッティナポリタンを頼んだと思う。テーブルの傍らに何やら赤い液体の入った小瓶が置いちょった。「これは何ね?」と同僚に聞くと“タバスコ”ちゅう香辛料だと言う。物珍しさも手伝って試したのが大間違いじゃった! 辛い!とてつもなく辛い。今まで食べた食べ物の中でいっちゃん辛い。元々辛い物が苦手な自分ではあったが、呆れた、というより困り果てた。何とか辛さを我慢して食べ終わったのはいいが、自分でも分かるくらい唇がタラコのように腫れあがり痛みさえ感じるようになっしもうた。舌もよく回らんごとなってうまく喋れんくなった。タラコといえば福岡には当時から辛子明太子はあったがそれも苦手で軽くあぶって辛みを抑えてようやく食べちょったくらいや。東京もんはこんな辛いもんを洋食にかけて食うんか、何も味がせんごとなるやないか、ち呆れたもんじゃ。それが今ではタバスコの何百倍やら何千倍やらも辛いちゅう“ハバネロ”とか“ジョロキア”とかいう怖い香辛料が世の中に出回っちょう。こんなもんを食うたら自分はショックで心臓が動かんごとなるんやなかろうか。絶対食べきらん。