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2021年08月26日
家呑み
kuromame03.jpg
五百日 家呑み続け 古希迫り




 1年半も外呑みはおろか外食すらせんで家呑みばっかしとったらいい加減酒に飽きる。何を飲もうがどんな飲み方をしようがあんまし身体が受け付けんようになっしもうた。プチ贅沢と称し少しばかし高いテイクアウトの酒肴を買いもしちょるけど、やっぱ飲み屋の酒とツマミにはかなわんごとある。それでもまだまだ外に呑みに行くわけにはいかんけん、あれこれよしなしごとを考えながら飲むことにした。ちゅうわけで今日はいろんなアルコール類とツマミの組合せのマイベストチョイスをご披露といこう。今年のごとクソ暑い夏に最も似合うんはなんちゅうてもカックラキンに冷えたビールと茹で立て枝豆の組合せやろうね。昔のごと縁側で団扇を煽ぎながら一杯とはいかんけど、けだるい午後からのテニスを終え、シャワーを浴びてさっぱりしたところで、ガス台のそばでまた大汗をかきながら枝豆を茹で、クイクイとビールを注ぐ。まず鞘を柔らかくつまみプリプリとした豆を押し出す。この感触がまたいい。3粒、4粒入った鞘なら文句なし。口の中で豆を転がし、かみしだき、やおら冷たいビールを喉に流し込む。これを至極の味わいちいうんやろね。次はいささか邪道になるが日本種のロックと生うにじゃ!日本酒は九州贔屓で”優駿“がいい。世知辛い世の中になっしもうた今ではできんけど、子供の頃、夏といえば大潮の時に海に行って鮑、栄螺、トコブシ、尻高などの貝類や雲丹を素潜りで採るのが恒例やった。中でも最高級の収穫が「赤ウニ」でよほどのことでなきゃみつからん幻の雲丹じゃ。最早普通の魚屋でも見ることはないようやが、まさに雲丹の王様という味わいじゃった。3番目はコークハイにマーブルチョコとしようか。味わいよりも色の取り合わせが大好きじゃ。
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閑話休題。そんなことはともかく、この国は一体どうなってしもうたんやろう。感染患者の拡大の責任は一切とろうともせず、いつの間にやら行政のトップが「運の悪い国民は救わない!」とばかりに大号令をかけ、身体の弱った人間の医療機関への入院を拒否するような施策が堂々とまかり通るようになってしもうた。自力で病気を治せ、ウイルスを退治しろちゅうことや。こんな史上最悪の愚策に対して取り巻きの政治家や官僚、大マスコミすらも反撃の狼煙を揚げることもない。悪政を淡々と受け入れ、権力に寄り添うべく知らぬ存ぜぬを貫く。なんちゅう哀しい国に成り下がってしもうたんやろう・・・。

Posted by たまてつ at 13:36 | 小倉弁 | この記事のURL
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たまてつ
北九州市小倉生まれ。妻子持ち。 70歳。千葉在住。故郷離れて はや48年。 小倉弁の素晴らしさ、 面白さをこの川柳とエッセイで 全国に広めちゃる!
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