2009年08月18日
小文字焼き
小文字焼き 母は桟敷で 見とうやろ
迎え火や 茄子胡瓜畑に 母よ戻り
初盆に けそけそすんなち 母怒っちょう
京都の送り火が”大文字焼き”なら
小倉の迎え火は”小文字焼き”。
その名のごと控えめにひっそりと
毎年8月13日の夜に小倉郊外の
小文字山の法面を煌々と染めとう・・・。
小さい頃は何の意味かよう分からんかったけど
(小倉の”小”かちとも思うちょった!)
母の浴衣の袖にぶらさがって
その怪しい光にじっと見入ったもんや。
今年の松明の灯火は母を迎えるために
ことさら一層明るかったことやろうね・・・。