2016年11月25日
ジュニア育成の現状
錦織フィーバーも落ち着きつつある、と言いつつも楽天ジャパンオープンは連日満員。
まだまだフィーバーは継続中です。
当然、スクールなどにも
『我が子にテニスを!』
『小さいうちから育成したい』
ということで、ジュニアが殺到します。
2年前に比べてこちらも落ち着きつつありますが、今後も増えていくことでしょう。
もちろん、テニスに携わる子供達が増えることによりテニス人口が増えていくことは今後の盛り上がりに絶対に必要なことです。
しかし!
「育成」つまり、プロを育てたり競技志向のテニスとなると絶対的に供給する側、つまりそういった競技志向のテニスレッスンを提供できるプログラムが足りません。
このプログラムとはレッスンの内容ややり方、考え方ではありません。
最終的にはこれまた「お金」が絡んできてしまいますが
まずは施設の問題
皆さんが子供に、ふとテニスをやらせたいな、と思った時にはまず近場のテニススクールなどをチェックするでしょう。
それは至って普通です。
そこである程度上達した際に競技志向に切り替える子供も出てきます。
その際に近場の競技志向のスクールやクラブはあるでしょうか?
これがなかなかありません。
土地の問題、相続問題などでマンションに切り替えるオーナーが多いのが現状です。
次はスクールの経営上の問題
大型スクールはインドアで、冷暖房完備というのが当たり前になってきた昨今。
かなりの設備投資をして、億単位の借金をしてスタートします。
スクール側としても商売ですから売上をあげなくてはいけません。
1面にジュニア3,4人に対してコーチを配置し、ボールを用意して受付のスタッフに給与を支払い...となるとまずやっていけません。
受講料を3倍にしますなんて言ったらまず集まりません。
しかし、コートに3倍の9人〜12人いたとしたら...競技志向の練習は正直無理でしょう。
それくらいの人数がいてくれないと利益が上がってこないのが現状です。
コーチ側は、私が言うのも何ですが、色々と試行錯誤しながらレッスンを組み立ててやっています。
ですが、どう考えても人数は変えられません。
これが現状です。
もう一つはリスクマネジメントという理念。
これは企業としては絶対的に必要な理念ですし、否定はしません。
しかし、これにより危険な事はなるべく排除の方向に向かっています。
「安全管理」
非常に良い響きですが、逆に考えると子供達から危険察知能力の成長を奪うことにも繋がりかねません。
こうやって走ると転んで危ないな
転んだ時にこう手を突くと骨折するな
など、転んで初めてわかる部分もあるはずです。
色々と複雑な問題も絡んできますが、スクール側としては仕方ないでしょう。
先ほども書いたように、プログラムやレッスン内容、やり方などは非常に進んでいます。
私も昔、何度も研修に参加しました。
その中にはニック・ボロテリーの研修もありました。
内容は素晴らしいものでしたが、多くの人数の中で、しかも1時間でできる内容ではなく、現場のレッスンとはかけ離れたものでした。
もちろん、その内容を否定するというわけではなく、非常にためになりましたが、いざ現場に落とし込もうとすると大きくずれて偏ったものになってしまいます。
とこんな所が現状です。
世界のテニスを見てみましょう。
最終的に世界で活躍しているジュニアあがりは現状、錦織と西岡、ダニエルくらいなものです。
結局、海外組なんですね。
もちろん、今からでしょ!って話ですが、現状のテニスの環境を変えていかないと日本生まれの日本育ちの選手は出てこないでしょう。
簡単な話ではありませんが、テニス人口は確実に増えています。
何らかの形で選手を後押しできるようにテニスを盛り上げていかなくてはいけませんね。
テニス ブログランキングへ
スマホで読んでくださっている方はページの一番下にあるデスクトップ版というのをクリックしてみてください。
また違った形で楽しめると思います。
戻す場合は、右上にスマートフォン専用〜というのがあります。デザインに隠れて見にくいですがそこをクリックしてみてください。
まだまだフィーバーは継続中です。
当然、スクールなどにも
『我が子にテニスを!』
『小さいうちから育成したい』
ということで、ジュニアが殺到します。
2年前に比べてこちらも落ち着きつつありますが、今後も増えていくことでしょう。
もちろん、テニスに携わる子供達が増えることによりテニス人口が増えていくことは今後の盛り上がりに絶対に必要なことです。
しかし!
「育成」つまり、プロを育てたり競技志向のテニスとなると絶対的に供給する側、つまりそういった競技志向のテニスレッスンを提供できるプログラムが足りません。
このプログラムとはレッスンの内容ややり方、考え方ではありません。
最終的にはこれまた「お金」が絡んできてしまいますが
まずは施設の問題
皆さんが子供に、ふとテニスをやらせたいな、と思った時にはまず近場のテニススクールなどをチェックするでしょう。
それは至って普通です。
そこである程度上達した際に競技志向に切り替える子供も出てきます。
その際に近場の競技志向のスクールやクラブはあるでしょうか?
これがなかなかありません。
土地の問題、相続問題などでマンションに切り替えるオーナーが多いのが現状です。
次はスクールの経営上の問題
大型スクールはインドアで、冷暖房完備というのが当たり前になってきた昨今。
かなりの設備投資をして、億単位の借金をしてスタートします。
スクール側としても商売ですから売上をあげなくてはいけません。
1面にジュニア3,4人に対してコーチを配置し、ボールを用意して受付のスタッフに給与を支払い...となるとまずやっていけません。
受講料を3倍にしますなんて言ったらまず集まりません。
しかし、コートに3倍の9人〜12人いたとしたら...競技志向の練習は正直無理でしょう。
それくらいの人数がいてくれないと利益が上がってこないのが現状です。
コーチ側は、私が言うのも何ですが、色々と試行錯誤しながらレッスンを組み立ててやっています。
ですが、どう考えても人数は変えられません。
これが現状です。
もう一つはリスクマネジメントという理念。
これは企業としては絶対的に必要な理念ですし、否定はしません。
しかし、これにより危険な事はなるべく排除の方向に向かっています。
「安全管理」
非常に良い響きですが、逆に考えると子供達から危険察知能力の成長を奪うことにも繋がりかねません。
こうやって走ると転んで危ないな
転んだ時にこう手を突くと骨折するな
など、転んで初めてわかる部分もあるはずです。
色々と複雑な問題も絡んできますが、スクール側としては仕方ないでしょう。
先ほども書いたように、プログラムやレッスン内容、やり方などは非常に進んでいます。
私も昔、何度も研修に参加しました。
その中にはニック・ボロテリーの研修もありました。
内容は素晴らしいものでしたが、多くの人数の中で、しかも1時間でできる内容ではなく、現場のレッスンとはかけ離れたものでした。
もちろん、その内容を否定するというわけではなく、非常にためになりましたが、いざ現場に落とし込もうとすると大きくずれて偏ったものになってしまいます。
とこんな所が現状です。
世界のテニスを見てみましょう。
最終的に世界で活躍しているジュニアあがりは現状、錦織と西岡、ダニエルくらいなものです。
結局、海外組なんですね。
もちろん、今からでしょ!って話ですが、現状のテニスの環境を変えていかないと日本生まれの日本育ちの選手は出てこないでしょう。
簡単な話ではありませんが、テニス人口は確実に増えています。
何らかの形で選手を後押しできるようにテニスを盛り上げていかなくてはいけませんね。
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タグ:ジュニア育成 現状 錦織
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