小説家だ
今回は私が体験したとある事を紹介しよう
私はある日、小説のネタ探しのための日課である散歩をしていた時
一人の男が私の前に現れた
彼の名は紅林二郎、こう見えても元はヤンキー今はフリーター
体力はあるが頭脳がまるで無く
そのせいでまともな就職すら出来ないでいるため
あらゆるバイトをしながら生活をしている
そんな彼が私の前に現れたのだ
「君が紅林君か、私の名は黒沢誠二、小説家だ」
「あんたがあの黒沢誠二?」
名前を聞いて初めて目の前の男が有名な小説家なのだから驚くのも無理はない
てっきり中年のおっさんか老人だと思うのが普通だろう
私も紅林二郎とは鬼みたいな形相で見る者全てを破壊する鬼のような男だと思ったからだ
そして今日はそんな彼と共にある小道を歩いている
ここは振り返ると二度と戻ってこれない小道
それを実践すべく私は紅林と共にその道を振り返るが
「何も起こらないぞ」
「そうだな」
結局は何も起こらなかった
振り返ってはいけない小道
そこなかってそう呼ばれていたしかしある日突然この道はただの小道となっていた
「はぁ、結局骨折り損だったな、どうだ紅林君、一杯」
「そうだな、一杯位なら」
紅林と黒沢の距離が少し縮まったそんな感じがした日だった。
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