ブラック書店

カービィが討伐隊に加わった直後の話になります。

コンゴール山の砦にいた盗賊は闇堕ちしたツララだった
憑りついていた魔物を封印しツララが討伐隊に帰還した
そして次に向かうのは風の塔
この塔には悲しい歌が流れてきて船乗り達を惑わせる
そんな噂が先月から流れていた
塔は古代の六魔導士の時代の物ではないのでこの塔に古代魔法は無い
今回は純粋に魔物討伐のために来ていた
メンバーにはジーナとルコ
ネプテューヌと飛鳥そしてカービィとツララと俺の７人だ
でもスカウトが二人もいるなんて変なパーティだ
塔の探索をしていると突然どこからか歌が聞こえてくる
その歌は心の中から悲しみが出てくる嫌な歌だ
その時

「歌かぁ、よしぼくも」

カービィがマイクを取り出し、そして

「ぼ〜く〜は〜、カ〜〜〜〜〜〜ビィ〜♪
　プププランドの〜人〜気〜者〜〜〜〜〜〜♪」

カービィが突然歌い出したそれも塔全体を揺るがす程凄まじい歌声だ

（なんだこの歌は、なんて音痴な歌だ！ジャイ〇ンよりもひどい音痴だ）

そんな事を心の中で思ってると塔の壁にヒビが入っていた
それどころか塔全体がすごく揺れているこのままでは塔が崩壊してしまう
しかしそれでもカービィは歌を止めない

「ぼ〜く〜は〜強い〜ぞ〜星の〜カ〜ビィ〜♪」

ジーナ達が倒れている
このままじゃ俺達はおしまいだ

「どうだった？」
「まぁまぁかな」
「そうか、よかったじゃあもう一曲」

そしてカービィの歌が召喚魔法で無数のメガホンが現れ

「僕はカービィー♪
　プププランドの人気者ー♪」
　
カービィが歌うたびに塔が揺れている
しかも亀裂がどんどん増えて行ってしまいには塔が崩壊し始めた

「おい、脱出するぞ！このままここにいたら塔の崩壊に巻き込まれるぞ！」
「そうね、ここは引き返すわよ」

蒼真はジーナ達を連れて塔から何とか脱出したと同時に
風の塔がもの凄い音を立てて崩れていった

ソリタリーウェーブ
学校で習った事を蒼真は思い出す
物質の固有振動数に対応した超音波を当てる事で対象となる物体だけを破壊する
カービィの歌にはそのソリタリーウェーブがあったのだった
そして倒壊した塔でカービィが踊っていた

「テテテテテッテテテテッテテテテッテテテテッテ」

何処からか音楽が流れてきて
それに合わせてカービィが踊る、踊り終えると「ハァイ」と蒼真達に言った
瓦礫を見渡すと一匹の魔物が目を回して倒れていた
「セキュア」封印すると魔物の姿がどんどん変わっていき一人の女の子の姿になる
彼女の名はユーニ・コルテク
行方不明だったの討伐隊のメンバーだった事が判明した
戦わずして勝利した蒼真達
後に倒壊した風の塔跡地にはささやかな灯台もどきが建っていたとゆう
風の塔の倒壊した事でカービィはこの辺りで伝説になったとゆう
後日、カービィは歌を禁止されたとゆう。