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認知症と間違いやすい状態には、どのようなものがあるでしょうか。
せん妄と、仮性認知症があります。
それぞれについて、説明します。
1. せん妄
せん妄とは、意識障害であり、意識がもうろうとなる状態です。
ぼんやりと眠そうで、夢見るような状態から、突然、興奮、攻撃、怒り、恐れなどに変化することがあります。
原因は、脳血流障害、脱水、感染症、栄養障害などです。
意識がもうろうとなると、物や人物を認識できず、間違いが多くなります。
また、興奮して、暴言、暴力が現れてきます。
治療方法としては、適切な医療対応が行われることにより改善します。
2. 仮性認知症
気持ちが ふさぎこんだり、気力が低下します。
高齢者がうつ病にかかると起こりやすい病気です。
うつ病が慢性化すると、認知症との区別が、つきにくくなります。
うつ病の主症状は、気持ちがふさぎ込み、気力が低下し、口数が少なくなります。
抑うつ気分と言われるものです。
高齢者がうつ病になると、動作が緩慢になり、あらゆる事柄に対して、「わからない」「忘れた」という返答が多くなります。
これらの状態が認知症とよく似ているので、仮性認知症といいます。
CT、MRIなどで診断します。
血液検査や心電図、麻痺の有無や筋肉の硬さなどの検査もします。
治療は、うつ病の治療が必要です。
抗うつ剤で症状の改善が期待されます。
認知症とすぐには、判断しないようにしましょう。
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