養成所に入る前の入所試験、劇団に入る前の入団試験、
キャストを決める前にはオーディションもある。
シンガーソングライターであっても同様で、会場に売り込んでも選ばれないと出演させてもらえないし、CDも買うに値すると選ばれないとお客様に購入して頂けない。
とにかく選ばれる側でずっと過ごしてきた。
そんな僕ですが、最近選ぶ側になった。
それが今度住む予定のマンションのリフォームをお願いする会社を決めるというもの。
これが山のようにある。
契約の際にお世話になった不動産屋さんから紹介された業者にしようかと思っていたけれど、調べてみると沢山あって、ネット上には紹介サイトも沢山ある。
試しに二つの紹介サイトに希望条件等を入力してみたら5社から連絡が来る事に。
メールで淡々と「図面を送ってください」という業者もあれば、「図面は購入して入手してある」と電話を下さる大手もあれば、社長自ら電話を下さる小規模の会社もあった。
電話口では「安く出来る」と言っていたのに、メールで再度問い合わせると高くなっていた業者も。
すぐに見積書をくれるところもあれば、全然音沙汰ない会社もあり様々だ。
ここから2,3社を厳選し、内見を一緒にして、正式な見積もりを頂き、お願いする1社を決めるのだから、選ばれる方も選ぶ方も大変だ。
会社を決めた後は、具体的にどんな部屋作りをするかとなる訳で、製品を選ぶのも苦労するんだろう。
そう考えると洋服だって、いつも選んで買っているわけだから「選ぶ側」ではあったんだろうけれども、今回のリフォームは会社というより、人を選ぶ部分が大きいから、自分がオーディションしているような気分になる。
これまで風を吹かす人、立場を誇示して威張っている人を多く見てきたけれど、その人達の気持ちが少し分かった。
選ぶ側と選ばれる側。
その間には人間の醜い部分が隠れているようだ。
風を吹かさないよう気をつけたい。
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