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2021年05月10日

オーディション生活の始まり

先週、事務所からのお話で映画オーディションに行ってきました。
父親役を頂いた舞台の稽古中でしたが、調整して頂けて参加する事が出来た。

メールに添付されたA4用紙に男女のやりとりがある台本。届いたのは先週だけど稽古中であり、日夜セリフを入れるのに必死だったので、オーディション対策は一夜漬けになった。それで対応出来ると思っていた。が、過信だった。

会場に入ると独特の空気感に飲まれてしまい、セリフが飛んでしまった。
僕以外の男性全て、飛んでいたところを見ると難しいやりとりだった部分があったのかもしれない。だけどこういう時こそしっかり出来ないといけない。

だけど何故、セリフが飛ぶのだろう。
前回「セリフを入れる」というブログを書いたけど、僕の一番の疑問だ。
受験勉強なら覚えた事は試験中時間があるから大体書ける。(僕は書けなかったけど…。)
ただ芝居はやりとり。その時に言えないといけない。
自分のセリフだけ覚えて相手のセリフ尻をきっかけにして発話する方がいるけど、一人芝居になり、これは応用が効かない避けるべきパターン。
覚えて家では言えるのに稽古場や現場で「あれ?なんだっけ?」となる不思議。
分析すると環境の変化で刺激が入り、意識が違う方向に向いてしまう為、役の流れ、セリフを言う意識が飛んでしまうのではないかと思う。

気がつけば5月の芝居も稽古はあと3日。
もう少し時間が欲しいところだけれど、初日の幕は待ってくれない。
コロナ禍で公演出来ない方が多い中、なんだかんだで舞台が出来ていたけれど、今回も緊急事態宣言が延長となっても客数半分でなんとか上演出来そうだ。
昔は思いもしなかったけれど、これが最後の舞台になるかもしれない。諸事情があり、そんな想いも今回は生まれている。

初めての父親役、初めての第一声。
一緒に舞台に立つ仲間も産みの苦しみの中にいる。
このプレッシャーから湧き出る僕たちの芝居を観て頂けたらこんなに嬉しい事はありません。
お申し込み後に不安になりましたらキャンセルも出来ますので、ご検討の程、宜しくお願い申し上げます。


座・高円寺 春の劇場03
日本劇作家協会プログラム
劇団チャリT企画 #33
「うちのばあちゃん、アクセルとブレーキ踏み間違えた」
作・演出:楢原拓(chari-T)
2021.5.16.(日)〜23(日)
座・高円寺1
https://www.chari-t.com/pc/information.html
▼チケット取扱い(梶野扱い)
https://ticket.corich.jp/apply/111246/007/


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