全108巻!
こんなに長い漫画を読破するのは産まれて初めて。
最初は無料の漫画アプリで空き時間に少しずつ読み始めて、先が気になりどんどん読み進めて、課金して読んだり漫画喫茶で読んだりして全巻読了。
最後ちょっと駆け足で、あっけない感じもあったけど余韻を残すこの感じもいい。
昔、テレビドラマにもなったけど、この惹き込まれる面白さはどこにあるのか…。
先代が殺害されて、女性下着メーカーに勤めていた男が三代目総長になるヤクザのお話。
この作品の面白さは主人公が対極にある仕事を二つ掛け持ちしている点だろう。
その設定が読者を飽きさせず、単純な暴力漫画にならない複雑な人間模様を生み出している。
そして終盤には、日本や世界に対する作者の考え、メッセージ、意見が滲み出ていて考えさせられる内容になっている。
僕の子供時代は「漫画を読むと馬鹿になる」という風潮だった。
それはもう過去の話で漫画にも色々ある。
日本の漫画、アニメが世界中で人気があり、このコロナ禍のエンタメの中心になっている事実を考えないといけないと思う。
音楽がタダ同然になり、漫画もタダ同然になった。
勿論、生の音楽は最高だし、CDプレーヤーで再生した方が音圧もバランスもいい。漫画も紙媒体で読む方が目に優しい。無料で読むのも限界がある。最初は無料で読めてもクライマックス、最終巻は課金しないとダメなものもある。そこに導けるかが作者の技量なのだろう。音楽も物販に導き、ファンになってもらえるかが勝負どころだ。
二度目の緊急事態宣言が出され、手軽に観られるものにエンタメが更に加速するんだろうか。
多分、そうだろう。
以前「昔は良かった」と楽屋で聴こえていた言葉が状況は違えど自分の言葉になりつつある。
これでただ愚痴るだけでいたら、何にもならない。
時代のせいにするのは何も改善せず対策をしなかった証拠だ。
逆にエンターテイメントの本質が見えてきている今、良い機会に恵まれているのかもしれない。
勝負の年になりそうだ。
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