病原体が引き起こす下痢には2種類ある!その原因とは?
病原体を原因とする下痢には、大きくわけてウィルスと細菌の2つに大きく分かれます。それぞれの病原体が引き起こす、下痢の症状がでる主な感染症をご紹介します。
【ノロウィルスが引き落こす下痢】
ノロウィルス菌は、冬場になるとよく耳にしますが、毎年11月〜1月位に流行する、感染性胃腸炎の原因となるウィルスです。 有効な治療薬がなく、予防ワクチンも現在のところありません。 感染力が非常に強く、感染者の汚物や吐物からの接触や、飛沫でも感染します。
感染した人が調理をすると、食品や調理器具を介して二次感染を引き起こします。特に、飲食店や学校給食の調理場などでは、集団感染が起こりやすいので、充分な注意が必要です。
症状は、1〜2日以内に、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などで、抵抗力の弱い高齢者や子供は、脱水症状で入院が必要になります。最悪、死に至るケースもあります。 新型ノロウィルスは、過去に罹患しても免疫がつかず、何度も感染する可能性があります。
ノロウィルスにかかると、インフルエンザと同じ様に、集団感染した学校は学校保健法により公休となり、企業も、罹患した社員に出勤停止にさせるところがほとんどです。
【細菌性下痢の代表格、コレラ菌】
コレラ菌に感染すると、一日数十回の激しい下痢が起こります。特徴は、通常の下痢と違い、腹痛や発熱はほとんどないことです。また、米のとぎ汁のような白い液体がでる場合もあります。 コレラ毒素に汚染された菌を経口摂取することにより、下痢の症状が引き起こされます。
過去に世界的な大流行を起こした際に、多くの死者をだした恐ろしい病気ですが、死に至る原因は、激しい下痢、嘔吐による脱水症状なので、感染した場合に適切な水分補給を行えば、劇的に改善する病気でもあります。
近年は、様々な経口補水液がありますので、国内での死亡ケースはほとんどありませんが、 下水道設備が充実していない海外などに滞在する場合には、飲み水や飲食物には充分に注意する必要があります。
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/6443884
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック