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2023年08月05日

培養肉に対する抵抗感はありますか?

現在、最も注目されている「フードテック」の分野は、「代替たんぱく質食品」といえるのではないでしょうか。

代替肉の開発です。

食品メーカー各社の取り組みを見てもその通りで「植物由来の肉」であったり「培養細胞由来の肉」です。

培養肉については、一般製品化にはまだまだなところがありますが、2020年12月に、アメリカのサンフランシスコを拠点とする会社が、シンガポールで世界初の一般販売の許可を得ています。

規制当局と交渉を重ねて、食品毒性学や栄養学、疫学、食品化学、食品技術、公衆衛生政策、バイオインフォマティクスなどなど専門家を集めて製造におけるすべての工程を評価した結果の結論だそうです。

この培養肉に関する話である試験販売を行った際の価格について報告があるのでご紹介します。

そもそも培養肉とは、家畜や魚介類の生きた細胞をもとに、人工的に培養し、増やして食品とするものです。

この考え方は、古くからあったわけですが、脚光を浴びるようになったのはオランダの大学教授によって開発された「培養肉バーガー」の試食会が行われた2013年ごろと言われています。

この培養肉バーガーの価格設定が、5年間にわたる研究費を含めたところ

約3,000万円

になるという事で、食用になり得るが「実用化にはコストの問題をクリアする必要がある」という結論を発表しました。

これを皮切りに、培養肉製造を目指すスタートアップ企業が数多く誕生し、2020年に世界初の一般販売の認可にたどり着いたという流れなんです。

今のところ、培養肉の販売が許可されている国はシンガポールのみで、会員制の「あるレストラン」で提供されているとのことで、おそらく、、、、コスト問題を解決したとはいえ、それなりの価格設定になっているのではないか?と思われます。

もしくは、悪趣味に何かの形を模して造られて、その肉をあたかも噛り付いているかのような提供方法だったり、、、、なんて、会員制レストランという事から変な想像をしてしまいがちです。


こうして、培養肉にはコスト以外にも法規制や一般の消費者が抱く「培養」に対する心理的な抵抗感を払しょくすることなど、社会実装には地域やお国柄でムラがありそうです。

これに対して、植物性の代替肉は食習慣、食経験があるという点で、消費者への浸透も抵抗なく進んでいると思います。

当初は、豆臭さが気になるため、濃いめの味付けの商品となることも多かったのですが、だいぶ進化していると感じます。


気が付いたら、数年前の食卓と内容が変わってきていたりするタイミングが訪れるかもしれませんね。




タグ:たんぱく
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