2021年08月05日
物流】ピッキング1明細に何秒掛けているか?
#ピッキング #出庫 #業務用
仕入業務と合わせて、物流現場も見ているのですが、コンサルを入れた時に「ピッキング1件にかかる時間は何秒か?」と唐突に聞かれ、ぽかーん となってしまった過去があります。
問屋、中間流通という立場なのですが、どうしても営業の販売部門に力が入りがちですが、業務部門の強化が昨今は武器になってきていると感じます。
同じような環境で働く方々に向けて、ちょっと書いてみたいと思います。「そんな理想ばっかり、、、」という感じかもしれません。
理想が無かったら目指すところもないですし。お付き合いいただければ。
ちなみに、自社の物流センターや倉庫でのピッキング(品だし・出庫)1件にかかる時間が何秒かすぐに答えられますか?
「時間」と「金額」はKPIとして大変優秀な単位です。「時間あたりの処理件数」や「処理1件あたりのコスト」など、この2つの単位で比較すれば、その良し悪しを誰でも明確に判断することができます。
今回は、「時間」をキーとした「標準時間」を設定・活用することのメリットをまとめました。
その算出方法にあたっては、IE(インダストリアル・エンジニアリング/経営工学)の手法が有名ですが、それは別の機会にご説明したいと思います。
|作業計画
入荷検品、棚入れ、ピッキング、梱包、荷揃えなど、それぞれの工程にかかる標準時間が分かっていれば、その日の入出荷にかかる時間の目安を計ることができます。
もちろん、倉庫の場合、当然ながらその日によって入庫・出庫量は異なります。事前に入出庫量の予測ができるならば、人員手配の目安になりますし、当日の入出荷量に応じ、設定した標準時間によって必要人時の過不足を算出し、人時が不足する部分に応援を計画する等、その日の作業の段取りを早め早めに行うことができます。
|作業費の見積り
標準時間が分かると、その作業にかかる費用を算出することができます。
人が行う作業であれば、標準時間×人件費単価、です。この数値は、物流ABC(Activity Based Costing)を構成するデータでもあり、それぞれの作業でかかるコスト単価が分かり、作業全体でいくらコストがかかっているかを把握することが可能となります。
物流事業者の場合、荷主への請求額の根拠にすることもできますね。
|作業の改善
標準時間を設定するプロセスの中で、ムダが見つかることも多々あります。
想定以上に時間がかかっている要素作業を改善していきましょう。当然、改善のビフォーアフターの評価ができます。
新しい作業方法を検討している際も、かけるコストに対してメリットが十分にあるのか標準時間を用いて検証することができます。
|その他
標準時間を設定することは、作業者の評価基準のひとつとなります。新人にとっては目標にもなります。
更に、現在機械の導入を進めている物流センターも、多いと思われますが、たとえば製函機を導入することを検討している場合、人が箱を組み立てた場合の標準時間と、製函機で組み立てた場合の時間を比較することができます。
注意していただきたい点は、人の手による作業の標準時間を設定する場合は休憩時間や待ちの時間など(余裕時間)を加味することが必要です。
また、貴会の場合も資材の切替やトラブルで停止する、といった時間を含めて標準時間を設定しましょう。
最後に、一度決めた標準時間は絶対ではありません。
日々、改善と見直しを行い、短縮化を図っていきましょう。
|まとめ
標準時間を設定することは、各社取り組んでいることだと思われますが、「ピッキング1件あたりにかかる時間」をすぐに答えられない場合は、以上挙げたようなメリットがありますので、一度観測・設定してみてはいかがでしょうか。
仕入業務と合わせて、物流現場も見ているのですが、コンサルを入れた時に「ピッキング1件にかかる時間は何秒か?」と唐突に聞かれ、ぽかーん となってしまった過去があります。
問屋、中間流通という立場なのですが、どうしても営業の販売部門に力が入りがちですが、業務部門の強化が昨今は武器になってきていると感じます。
同じような環境で働く方々に向けて、ちょっと書いてみたいと思います。「そんな理想ばっかり、、、」という感じかもしれません。
理想が無かったら目指すところもないですし。お付き合いいただければ。
ちなみに、自社の物流センターや倉庫でのピッキング(品だし・出庫)1件にかかる時間が何秒かすぐに答えられますか?
「時間」と「金額」はKPIとして大変優秀な単位です。「時間あたりの処理件数」や「処理1件あたりのコスト」など、この2つの単位で比較すれば、その良し悪しを誰でも明確に判断することができます。
今回は、「時間」をキーとした「標準時間」を設定・活用することのメリットをまとめました。
その算出方法にあたっては、IE(インダストリアル・エンジニアリング/経営工学)の手法が有名ですが、それは別の機会にご説明したいと思います。
|作業計画
入荷検品、棚入れ、ピッキング、梱包、荷揃えなど、それぞれの工程にかかる標準時間が分かっていれば、その日の入出荷にかかる時間の目安を計ることができます。
もちろん、倉庫の場合、当然ながらその日によって入庫・出庫量は異なります。事前に入出庫量の予測ができるならば、人員手配の目安になりますし、当日の入出荷量に応じ、設定した標準時間によって必要人時の過不足を算出し、人時が不足する部分に応援を計画する等、その日の作業の段取りを早め早めに行うことができます。
|作業費の見積り
標準時間が分かると、その作業にかかる費用を算出することができます。
人が行う作業であれば、標準時間×人件費単価、です。この数値は、物流ABC(Activity Based Costing)を構成するデータでもあり、それぞれの作業でかかるコスト単価が分かり、作業全体でいくらコストがかかっているかを把握することが可能となります。
物流事業者の場合、荷主への請求額の根拠にすることもできますね。
|作業の改善
標準時間を設定するプロセスの中で、ムダが見つかることも多々あります。
想定以上に時間がかかっている要素作業を改善していきましょう。当然、改善のビフォーアフターの評価ができます。
新しい作業方法を検討している際も、かけるコストに対してメリットが十分にあるのか標準時間を用いて検証することができます。
|その他
標準時間を設定することは、作業者の評価基準のひとつとなります。新人にとっては目標にもなります。
更に、現在機械の導入を進めている物流センターも、多いと思われますが、たとえば製函機を導入することを検討している場合、人が箱を組み立てた場合の標準時間と、製函機で組み立てた場合の時間を比較することができます。
注意していただきたい点は、人の手による作業の標準時間を設定する場合は休憩時間や待ちの時間など(余裕時間)を加味することが必要です。
また、貴会の場合も資材の切替やトラブルで停止する、といった時間を含めて標準時間を設定しましょう。
最後に、一度決めた標準時間は絶対ではありません。
日々、改善と見直しを行い、短縮化を図っていきましょう。
|まとめ
標準時間を設定することは、各社取り組んでいることだと思われますが、「ピッキング1件あたりにかかる時間」をすぐに答えられない場合は、以上挙げたようなメリットがありますので、一度観測・設定してみてはいかがでしょうか。
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