2017年08月08日
米国産牛肉にセーフガード発動!緊急輸入制限
米国産の冷凍牛肉の日本への輸入量が一定量を超えたという事で、政府が8月1日~「セーフガード(緊急輸入制限)」を発動しました。
輸入牛肉にセーフガードがかけられるのは約14年ぶりという事。そしてこれで4回目。一番近いところですと、2003年8月から翌3月までで、冷蔵肉が対象となっています。牛肉のセーフガードは、輸入量が前年度四半期の117%を超えた場合に、自動的に関税を引き上げる仕組みです。
今回のものは冷凍牛肉に現在38.5%の関税率を50%に引き上げるもの。干ばつの影響でオーストラリア産牛肉が高値で推移したため、米国産牛肉の輸入量を押し上げてしまった事が背景にあります。
輸入牛肉の4割を占めるのが米国産。この関税引き上げは消費価格に上乗せされる可能性を否定できません。
冷凍肉は、ハンバーグなどの加工用、牛丼など外食に使用されているものが多いようです。農林水産省は「ミンチなどに使う冷凍は米国よりオーストラリア産の方が流通量が多いので、価格がそれほど高騰する事態にはならないと思うよ」と言うような指摘。
市場価格への影響は限定的という事なんでしょうが、いかがなものか?
農水省の資料からですと、16年度の牛肉の輸入先はオーストラリアが53%でNO.1。続いて米国の39%となります。合せると9割を超えます。日本とEPAを結んだオーストラリアから輸入する牛肉(冷凍)は関税が段階的に19.5%までも下がります。
米国にとっては不利。近々の状況では米国産牛肉の輸入量は持ち直してきているものの、環太平洋経済連携協定(TPP)を離脱した米国の畜産業界からは、有望市場だそうな日本市場で後れを取る!という懸念が残っています。
最中のセーフガードは米国の反発を食らう事必死でしょう。自由貿易協定(FTA)の締結を促す圧力が強まる事も想定されます。
業界で気になるところとして、10月のワシントンで開かれる日米経済対話での、今回のセーフガード発動による牛肉の扱いについて話題・・・・消費者への影響は少なくしてくださいね。
あなたのポチを励みに
輸入牛肉にセーフガードがかけられるのは約14年ぶりという事。そしてこれで4回目。一番近いところですと、2003年8月から翌3月までで、冷蔵肉が対象となっています。牛肉のセーフガードは、輸入量が前年度四半期の117%を超えた場合に、自動的に関税を引き上げる仕組みです。
今回のものは冷凍牛肉に現在38.5%の関税率を50%に引き上げるもの。干ばつの影響でオーストラリア産牛肉が高値で推移したため、米国産牛肉の輸入量を押し上げてしまった事が背景にあります。
輸入牛肉の4割を占めるのが米国産。この関税引き上げは消費価格に上乗せされる可能性を否定できません。
冷凍肉は、ハンバーグなどの加工用、牛丼など外食に使用されているものが多いようです。農林水産省は「ミンチなどに使う冷凍は米国よりオーストラリア産の方が流通量が多いので、価格がそれほど高騰する事態にはならないと思うよ」と言うような指摘。
市場価格への影響は限定的という事なんでしょうが、いかがなものか?
農水省の資料からですと、16年度の牛肉の輸入先はオーストラリアが53%でNO.1。続いて米国の39%となります。合せると9割を超えます。日本とEPAを結んだオーストラリアから輸入する牛肉(冷凍)は関税が段階的に19.5%までも下がります。
米国にとっては不利。近々の状況では米国産牛肉の輸入量は持ち直してきているものの、環太平洋経済連携協定(TPP)を離脱した米国の畜産業界からは、有望市場だそうな日本市場で後れを取る!という懸念が残っています。
最中のセーフガードは米国の反発を食らう事必死でしょう。自由貿易協定(FTA)の締結を促す圧力が強まる事も想定されます。
業界で気になるところとして、10月のワシントンで開かれる日米経済対話での、今回のセーフガード発動による牛肉の扱いについて話題・・・・消費者への影響は少なくしてくださいね。
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タグ:セーフガード
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