2015年07月03日
物流コンサルのお話。「スピードと幸せ」
物流コンサルタント会社の教育担当の方のお話をお聞きしました。んー考えますね。
少しご紹介しますけれども、最近、365日24時間運用の物流センターの運営や当日配送ってのが、当たり前のようになってきました。そこで勤務されるドライバーさんや、所長さん、センター長さんのお話が紹介されました。
そんな中で、「幼稚園のこどもの行事に参加できない」「一番かわいい育ち盛りの頃に転勤で仙台へ、九州へと単身赴任、家に帰ったらこのおじさん誰と言われた」なんて事。はぁ・・・涙がでてきますね。
急な病欠で交代要員が見つからず、マネジャー職の方が、自らトラックに乗らざるをえない状況であったり、休みが取りたくても、取れずに連続勤務が続いてしまう物流センター長・・・心を病んでしまいますよね。
その方は
「もう、所長を降りて楽になりたい・・・でも給与が下がっては家族を養えない・・・物流子会社で、所長、センター長以上のポストには絶対に上がれない・・・給料も頭打ち、でも、残業は減らない・・・やりきれない」
実際の配送現場は、荷主からの、配送時間がびっちり管理される為、時間遅れはペナルティとなる事があります。その為待ち時間も長くなっています。しかも、2時間、3時間は当たり前・・・だとか・・・。
某コンビニでは、5分単位で配送をギリギリと管理しているそうです。途中で事故があったり、高速で事故が起こりようなものなら当然間に合わないですよね。
今や、朝ネット注文した商品が当たり前のように、当日自宅に届くようになって、ほんとに便利な時代です。しかし、その背景には、長時間で低賃金の疲労を満載にしたトラックドライバーの働きがあって商品が届けられています。
スピードは出すな、時間には間に合わせろ。丁寧に扱え。
荷主側は、安全運転で低価格でお願いしますと簡単に言いますが、ドライバーが不足する中で、もう歪(ひずみ)が出始めているのが事実のようです。早く手を打たなくてはと思いながら抜本的な解決策が見いだせていない状態との事。
だって自分の給料も減ってしまうから・・・
冷静に考えてみると、そのような時代となっているので、当たり前のように要求されてくるものって、ほんとに必要な事なのか今一度確認すべきことなのかも知れないですね。即日配送ほどコストのかかるものはないですから。
短納期を求めるなら当然、プラスアルファの料金をいただく。反対に遅くても良ければ1%でも割り引くことってどう?やってるところもあるのかな?
また、最近は商品を頼んでおいて、届いた時にお金がないという理由で気軽に返品する人も増えているそうです。自分で頼んでおいて、届いた商品を受け取る段階になって「金が無いから返品する」なんて、ほんとにじぶんの財布を考えて注文しているのか!と憤りを感じたりしました。そんなお客様からは、きちんと返品配送費用を徴収できたらなーと。
2回、3回と時間指定して来ているのに、訪問してもいない人も増えているそうですし、仕事で帰れないとしても、電話の1本をしていつ自宅にいるか電話をする余裕もないのだろうか?
届けに来たドライバーさんの大変さを考えたことはないのでしょうね。
製造、販売、配送、消費者それぞれが、自分の事のみ考えているとこのような歪みが生まれてくるのだと思います。かといって何が出来るって、そう簡単じゃないですよね。ビジネスで行なっている以上、ルールはルール。そのルールの決め方なんでしょうね。買う側が絶対!みたいな形でつくらない仕組み。
運送業・物流業だけがもっとも安い賃金で大変な労動とは言いません。タクシー、バス業界、介護業界、飲食の居酒屋業界、保育業界、ビル清掃業界なども同じように、またはそれ以上に大変な業界なんだそうです。
どの業界もなんとかしなくちゃーなと皆思っていて中々動けない。現場から変えていくことは、できないのだろうか?国なんか期待していては、座して死を待つだけ・・・ こうもおっしゃっていました。
今自分が歯車のひとつ、相当小さい部品だとおもいますが(笑)、働いている現在の運送・物流業界がきちんと働いた対価を得られる業界になってくれば、単純ですが、人が集まるのだと思います。
そのためには、やはり、現場のリーダー、マネージャークラスがもっと勉強しなくてはならないのだと思います。そういうことで、このような話をいただける機会を与えてもらっているのだとも感じます。でも、長時間労動のため、外に勉強に出る時間がないのも事実です。
ただ、知識の量やアイデアの量で荷主に負けない知恵を身に付けることで、おかしことは、おかしいと反論できるようになってやろう!と考えます。
教育の差=収入の差って考えるとすごく悔しいですけど、荘なのかもしれません。
私は、私の出来る限りのことを精一杯やっていきたいと思います。
その教育担当の方は最後に、
「皆が、平等な世の中とはいかないが、せめて「努力の総和が結果につながる」ような物流業界になってほしい」
そう閉めております。
何でも、早く、スピードを求めることが多くの人の幸せにはつながらないって事が分かり始めてきました。
少しご紹介しますけれども、最近、365日24時間運用の物流センターの運営や当日配送ってのが、当たり前のようになってきました。そこで勤務されるドライバーさんや、所長さん、センター長さんのお話が紹介されました。
そんな中で、「幼稚園のこどもの行事に参加できない」「一番かわいい育ち盛りの頃に転勤で仙台へ、九州へと単身赴任、家に帰ったらこのおじさん誰と言われた」なんて事。はぁ・・・涙がでてきますね。
急な病欠で交代要員が見つからず、マネジャー職の方が、自らトラックに乗らざるをえない状況であったり、休みが取りたくても、取れずに連続勤務が続いてしまう物流センター長・・・心を病んでしまいますよね。
その方は
「もう、所長を降りて楽になりたい・・・でも給与が下がっては家族を養えない・・・物流子会社で、所長、センター長以上のポストには絶対に上がれない・・・給料も頭打ち、でも、残業は減らない・・・やりきれない」
実際の配送現場は、荷主からの、配送時間がびっちり管理される為、時間遅れはペナルティとなる事があります。その為待ち時間も長くなっています。しかも、2時間、3時間は当たり前・・・だとか・・・。
某コンビニでは、5分単位で配送をギリギリと管理しているそうです。途中で事故があったり、高速で事故が起こりようなものなら当然間に合わないですよね。
今や、朝ネット注文した商品が当たり前のように、当日自宅に届くようになって、ほんとに便利な時代です。しかし、その背景には、長時間で低賃金の疲労を満載にしたトラックドライバーの働きがあって商品が届けられています。
スピードは出すな、時間には間に合わせろ。丁寧に扱え。
荷主側は、安全運転で低価格でお願いしますと簡単に言いますが、ドライバーが不足する中で、もう歪(ひずみ)が出始めているのが事実のようです。早く手を打たなくてはと思いながら抜本的な解決策が見いだせていない状態との事。
だって自分の給料も減ってしまうから・・・
冷静に考えてみると、そのような時代となっているので、当たり前のように要求されてくるものって、ほんとに必要な事なのか今一度確認すべきことなのかも知れないですね。即日配送ほどコストのかかるものはないですから。
短納期を求めるなら当然、プラスアルファの料金をいただく。反対に遅くても良ければ1%でも割り引くことってどう?やってるところもあるのかな?
また、最近は商品を頼んでおいて、届いた時にお金がないという理由で気軽に返品する人も増えているそうです。自分で頼んでおいて、届いた商品を受け取る段階になって「金が無いから返品する」なんて、ほんとにじぶんの財布を考えて注文しているのか!と憤りを感じたりしました。そんなお客様からは、きちんと返品配送費用を徴収できたらなーと。
2回、3回と時間指定して来ているのに、訪問してもいない人も増えているそうですし、仕事で帰れないとしても、電話の1本をしていつ自宅にいるか電話をする余裕もないのだろうか?
届けに来たドライバーさんの大変さを考えたことはないのでしょうね。
製造、販売、配送、消費者それぞれが、自分の事のみ考えているとこのような歪みが生まれてくるのだと思います。かといって何が出来るって、そう簡単じゃないですよね。ビジネスで行なっている以上、ルールはルール。そのルールの決め方なんでしょうね。買う側が絶対!みたいな形でつくらない仕組み。
運送業・物流業だけがもっとも安い賃金で大変な労動とは言いません。タクシー、バス業界、介護業界、飲食の居酒屋業界、保育業界、ビル清掃業界なども同じように、またはそれ以上に大変な業界なんだそうです。
どの業界もなんとかしなくちゃーなと皆思っていて中々動けない。現場から変えていくことは、できないのだろうか?国なんか期待していては、座して死を待つだけ・・・ こうもおっしゃっていました。
今自分が歯車のひとつ、相当小さい部品だとおもいますが(笑)、働いている現在の運送・物流業界がきちんと働いた対価を得られる業界になってくれば、単純ですが、人が集まるのだと思います。
そのためには、やはり、現場のリーダー、マネージャークラスがもっと勉強しなくてはならないのだと思います。そういうことで、このような話をいただける機会を与えてもらっているのだとも感じます。でも、長時間労動のため、外に勉強に出る時間がないのも事実です。
ただ、知識の量やアイデアの量で荷主に負けない知恵を身に付けることで、おかしことは、おかしいと反論できるようになってやろう!と考えます。
教育の差=収入の差って考えるとすごく悔しいですけど、荘なのかもしれません。
私は、私の出来る限りのことを精一杯やっていきたいと思います。
その教育担当の方は最後に、
「皆が、平等な世の中とはいかないが、せめて「努力の総和が結果につながる」ような物流業界になってほしい」
そう閉めております。
何でも、早く、スピードを求めることが多くの人の幸せにはつながらないって事が分かり始めてきました。
タグ:教育
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物流っていろいろお金を
抑えられている感じがしますね。
早く届くというのはありがたいですが、
一方で酷使されているという側面を知ると
申し訳ない気もします。
正当な料金、正当な賃金というのを
きちんと示して業務に関わることが
大事ですよね。
ランキング投票していきます。