2016年02月08日
清原容疑者の覚せい剤入手先
覚醒剤は北関東の男が譲渡か 清原容疑者、繰り返し接触
逮捕前の清原容疑者の行動
覚醒剤を所持したとして逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が、北関東を拠点とする特定の男と繰り返し接触していたとみられることが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策5課は、この男が常習的に清原容疑者に覚醒剤を渡していたとみて、男の行方を追っている。
捜査関係者によると、清原容疑者は最近1年以内に自らが車を運転し東京都内から群馬県や栃木県に向かう様子が繰り返し確認されていた。清原容疑者の移動に合わせ、北関東を拠点とする密売人とみられる男も清原容疑者の行き先と同じ方向に車で向かっていたことが判明した。北関東へは多い時で月に複数回行く場合もあったとみられる。
接触する場所は毎回変えていたとみられ、同課はこの男が覚醒剤を譲り渡していたとみて捜査。男は暴力団構成員ではないとされるが、同課は背後に暴力団組織がある可能性もあるとみて慎重に調べる。
また、清原容疑者は北関東に行った後、都内に戻って同じホテルに滞在することが多かったという。ホテル室内の遺留物などからは複数回、覚醒剤成分が検出されており、入手して帰京後すぐにホテル室内で使用していたとみられる。
逮捕前日となる2016年2月1日にも群馬県に行っており、北関東拠点の男から覚醒剤を入手していた疑いがあるが、その後もホテルに立ち寄っていた。ホテルには1人で滞在していたとみられる。
清原容疑者は入手先について明確な供述をしていないが、捜査関係者によると最近の取り調べ時はかなり落ち込んでいるようだという。同課は、北関東拠点の男の行方を追うとともに、引き続き入手ルートや使用時期について調べを進める。
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、2016年2月7日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00〜10:55)で、覚せい剤取締法違反容疑(所持)で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)に対して怒りをあらわにした。
昨年8月のフジテレビ系『ダウンタウンなう』にゲスト出演し、薬物疑惑を否定していた清原容疑者。逮捕の9日前となる今年1月24日放送の『ワイドナショー』にもゲストで呼ばれ、飲食店でのトラブルについて釈明していた。
目の前で清原容疑者の発言を聞いてきた松本は、「いろんな人がいろんなことを言ってますけど」と前置きし、「僕はいたってシンプルで。やっぱり嫌いかな」「よくない」とバッサリ。『ダウンタウンなう』共演時を「本当に僕の目を見て『本当にやってない』と言ったんですよ」と振り返り、「われわれは信じた。その嘘って覚せい剤をやったどうこうよりも、その嘘がわれわれに対しても、スタッフに対しても、視聴者に対してもバカにしてるのかと思ってしまいますね。この罪は覚せい剤よりも重い」と厳しく指摘した。
さらに「テレビに出てきて、覚せい剤やってましたなんて言えるわけないんです。それは分かってるんです」とした上で、「じゃあ、何で出てきたんや」「嘘つきに出てきたんかということ」と疑問も。「それでギャラもらって、テレビをちょっとナメてんのかという気がするんですよ」と不快感をあらわにし、業界関係者が多大な迷惑を被っていることに触れて、「本当にダメですよ」と強い口調で批判した。
その一方で、「しばらく止めてたのかな」「『ダウンタウンなう』の時はやってなかったと思うねん」というわずかな望みも。いつもは笑いを織り交ぜて持論を展開する松本だが、「"覚せい剤なう"ではなかったと思う」と冗談を言うのが精いっぱいで、清原容疑者の裏切り行為を「『やってない』『やってない』って、逆にわれわれが幻覚を見せられていたような話でしょ」と表現して残念がっていた。
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)=東京都港区東麻布=が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、清原容疑者は覚醒剤を入手してはすぐにホテルなどで使用する行動を繰り返していたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策5課は、清原容疑者が常習的に使用している状態だったとみて入手ルートや使用の経緯を調べている。
捜査関係者によると、清原容疑者は2016年2月1日、1人で車を運転して群馬県内に行き、東京都内のホテルで1泊。翌2日夜に1人で自宅にいたところを同課の家宅捜索を受け、現行犯逮捕された。自宅で見つかった袋入りの覚醒剤は0.047グラムが残っており、使いかけだったとみられる。逮捕の直後に採取された清原容疑者の尿からは、覚醒剤の陽性反応が出た。
清原容疑者は過去にも群馬県や栃木県に行った後、東京都内のホテルで宿泊したことが複数回あった。その際に、ホテルの部屋の遺留物から覚醒剤の成分が検出されていた
最近は1回100万円の地方パチンコ営業などで食いつなぎ、それすらドタキャンするようになってロクに収入がなかったはずなのに、捕まった時に住んでいたのは14階建ての高級マンション。1カ月単位で契約するマンスリータイプだが、清原容疑者がいたペントハウスの家賃は60万円前後だった。しかも、昨年暮れまでは現役時代のように銀座で飲み歩き、100万、200万円と気前良く大金を落としていたという。
「シャブに毒され、ロレツが回らなくなったとはいえ、清原容疑者クラスの有名人になると角界のように“タニマチ”が次々現れる。10年以上前はマンション販売会社代表がタニマチでしたが、その後はパチンコ関連の社長が面倒を見るようになった。彼が清原容疑者の素行の悪さを見かねてサジを投げると、別の社長に代わった。去年までは大手芸能プロダクション関係者が、イベントやテレビの仕事を回そうと尽力していました」(関係者)
タニマチにすれば、「無冠の帝王」を連れ回して飲み食いさせてやれば、自分もホステスたちに威張れる。清原容疑者も体育会系気質だから、その場ではタニマチをヨイショして気分良くさせるという。“捨てる神あれば拾う神あり”みたいな構図だが、今回はタニマチ周辺の芸能人も警察にマークされている。
「最近は六本木で夜の店を経営しているオーナーが清原容疑者を連れ回し、飲み代を払ってあげていた。かつてのタニマチに比べると小粒ですが、無収入同然の清原容疑者にとってはありがたい存在だったようです。ひとしきり飲んだ後は2人で彼の店に流れるのが、お決まりのコースでした」(知人)
コイツらが番長をつけ上がらせたのである。
テレビや新聞では、野球関係者の多くがコメントを求められ発言してもいるが、不思議なことに、清原容疑者を野球界から追放しろという声はひとつも聞こえない。みんな優しいね。
メジャーリーグには、ピート・ローズという名プレーヤーがいた(現在七四歳)。伝説の選手と言ってもいい彼の記録は、通算安打数でメジャー歴代一位。通算出場試合数と通算打席数、通算打数、通算単打数と通算出塁数でも歴代一位、シーズン二〇〇本安打以上十回はイチロー選手と並び歴代一位タイの記録を持っている。
とにかくすごい選手だったのだが、監督在任中、野球賭博に関わったことで一九八九年、永久追放処分に処せられた。これまでに三度、彼は追放処分の解除を要請したが、そのたびに却下され、彼の復権はいまも認められていない。
アメリカでは、野球賭博で永久追放なのである。だが、日本では、覚醒剤をやっても追放処分にはならないようだ。もちろん、ピート・ローズの賭博容疑は監督在任中のことで、清原容疑者の覚醒剤所持は引退後という違いはあるが、私は、現役だろうと引退後だろうと、子どもたちに夢を与える仕事に携わった者の犯罪には、厳しいペナルティを課す必要があると思っている。
清原和博と言えば、惚れ惚れとするような素晴らしい野球選手だった。
PL学園時代、彼が甲子園で放ったホームラン十三本(通算)はいまだに破られていない記録だ。もともと巨人入りを希望していたが、ドラフトで巨人が指名したのは早大進学を明言していたチームメイトの桑田真澄さんだった。そのため、巨人と桑田さんには密約があったのではないとの憶測も流れ、プロ入り後は桑田さんのほうが悪役のように見られていた。
清原は、その名が示すように、清々しく、清らかな男だったのだ。
幾多の故障が原因だったのか不摂生が理由なのかは定かではないが、FAで巨人に移籍してからの清原はぶくぶくと太り始めた。記憶にある人もいるだろう。「おう、わいや」で始まる『番長日記』(フライデーでの連載)は、番長のイメージを定着させた。
いつかは監督として戻って来たいと言ってた清原がなぜ入れ墨を入れたのかは理解に苦しむところだが、二〇〇〇本安打を達成して名球会入りし、歴代五位の五〇〇本本塁打を放った名選手は、たった〇・一グラムの粉で、偉大な記録をふいにした。
それだけではない。どれほどの子どもたちが彼に憧れ、どれほどの野球ファンが彼に期待していたか。清原和博は、その全ての人たちの期待を裏切った。薬物の誘惑と黒い関係を断ち切り、早く社会に復帰してもらいたいのは誰もが願うことだが、いまは、清原容疑者を冷たく突き放すことも必要だと私は思う。彼は、やってはいけないことをやってしまったのだから。
清原容疑者の覚醒剤使用疑惑を報じたのは週刊文春だった。二〇一四年三月のことである。疑惑が報じられた半年後に清原容疑者は離婚。二人の子どもの親権は元夫人が有した。家族を失った寂しさから逃れたいがために覚醒剤を使用したとも言われているが、それにしても文春だ。週刊文春はASKAこと宮崎重明氏の覚醒剤使用もスクープしていた。さすがはセンテンススプリングなのである。
覚醒剤使用疑惑が報じられた二〇一四年、清原容疑者の母校・PL学園は翌年から野球部員の受け入れを行なわないことを発表した。甲子園大会では春三回、夏四回の優勝数を誇り、何人ものプロ野球選手を輩出した名門校は廃部の危機を迎えたが、学園母体のPL教団が方針を変更。二〇一七年度から再び野球部員の受け入れが再開される運びとなった。
清原、PL学園は、また戦うんだぞ。だからきみも戦え。レッツ・ポジティブだ!
初犯でもあるし、おそらくは執行猶予が付くだろうが、清原和博容疑者は、この春の訪れを拘置所で迎えることになる。彼は落ちるところまで落ちた。でも、清原の転落など、誰も見たくないのだ。
プロ野球界のスターだった清原和博容疑者の覚せい剤取締法違反での逮捕が、世間を騒がせている。2014年3月発売の「週刊文春」(文藝春秋)で初めて公に薬物疑惑が報じられたとはいえ、そのヴィジュアルのヤバさは現役中から際立っており、明らかに少なくとも「その筋」との付き合いがあったことはうかがわせるものだった。
「プロ入り直後は細くてかわいらしい外見だったのに、巨人に移籍した1997年前後から一気に筋肉の量が増え、肌も黒くなっていった。とくに筋肉に関しては、下半身はともかく、上半身は逆にプレーに悪影響が出ると指導者やOBの解説者たちから苦言を呈されることもあったのにウェイトトレーニングをやめなかった。ちょうど、あの頃から夜の街でのあやしい人脈が増えていったよ」(プロ野球担当記者)
その周辺に群がった面々とは、いったいどのような者たちだったのか。
「群がったというわけではないが、一時タニマチだったアミューズメント系企業の会長との仲はこれまで何度も報じられている。それに関してはそこまでの問題ではなかったが、けして表社会には出て来られない人物との付き合いがとにかく多かった。
競馬がらみの投資詐欺や覚せい剤売買を巡る問題が付きまとういわくつきの人間、闇カジノの経営者、複数の暴力団関係者などだ。それぞれが闇のビジネスを行ううえでの広告塔として、清原を囲い、遊ばせてきた。薬物もそうした面々の誰かが清原をコントロールするために覚えさせたといわれている」(芸能プロ幹部)
目先の遊興もあったとはいえ、なぜ清原容疑者はそうも簡単にあやしい人間たちの接近を許してしまったのか。
「今回の事件で多くの球界関係者も振り返っているが、清原は元々純粋な性格。だからこそ、目の前にいる人物のことを信じてしまう部分があり、表には出てこられないような人間をより集めることになってしまった。普通は、この人間と付き合うと身を滅ぼすと本能的に感じると距離を置くものだが、清原の場合、自分からそういったことはほとんどしなかった。
現役時代なら、まだ周囲に監視の目が張り巡らされていたが、引退して社会に出てしまうともうどうしようもない。知り合いの球界関係者も、「あいつは相手から『男と見込んで付き合いたい』と言われると誰にでもついていってしまうんだよな、とボヤいていた」(前出の幹部)
最初に「文春」で薬物疑惑が報じられた直後、写真週刊誌「フライデー」(講談社)の取材を受けた清原容疑者は、かわいがっていた後輩の日本ハムファイターズ・中田翔選手が騒動を受けて食事の約束をドタキャンしたことに怒りを露わにした。
いち社会人として最低限の危機管理を行った中田選手の態度はなんら問題ないもので、そもそも実際に薬物を使用していた以上、その態度に一定の理解を示さないのもおかしな話。だが、そこも「純粋」ゆえ承服できなかったということなのか。
また、清原容疑者といえば、90年代後半、愛人だったひと回り年上の音楽家の女性との間に隠し子騒動が勃発したこともある。その女性はのちに当時の夫が騒動をしかけたと告白しているが、結局真相はうやむやのままだ。いずれにしても、今となってはそういった騒動を巻き起こしてしまう脇の甘さが転落を招く一因になったのかもしれない。
逮捕前の清原容疑者の行動
覚醒剤を所持したとして逮捕された元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が、北関東を拠点とする特定の男と繰り返し接触していたとみられることが6日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策5課は、この男が常習的に清原容疑者に覚醒剤を渡していたとみて、男の行方を追っている。
捜査関係者によると、清原容疑者は最近1年以内に自らが車を運転し東京都内から群馬県や栃木県に向かう様子が繰り返し確認されていた。清原容疑者の移動に合わせ、北関東を拠点とする密売人とみられる男も清原容疑者の行き先と同じ方向に車で向かっていたことが判明した。北関東へは多い時で月に複数回行く場合もあったとみられる。
接触する場所は毎回変えていたとみられ、同課はこの男が覚醒剤を譲り渡していたとみて捜査。男は暴力団構成員ではないとされるが、同課は背後に暴力団組織がある可能性もあるとみて慎重に調べる。
また、清原容疑者は北関東に行った後、都内に戻って同じホテルに滞在することが多かったという。ホテル室内の遺留物などからは複数回、覚醒剤成分が検出されており、入手して帰京後すぐにホテル室内で使用していたとみられる。
逮捕前日となる2016年2月1日にも群馬県に行っており、北関東拠点の男から覚醒剤を入手していた疑いがあるが、その後もホテルに立ち寄っていた。ホテルには1人で滞在していたとみられる。
清原容疑者は入手先について明確な供述をしていないが、捜査関係者によると最近の取り調べ時はかなり落ち込んでいるようだという。同課は、北関東拠点の男の行方を追うとともに、引き続き入手ルートや使用時期について調べを進める。
お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、2016年2月7日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00〜10:55)で、覚せい剤取締法違反容疑(所持)で逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)に対して怒りをあらわにした。
昨年8月のフジテレビ系『ダウンタウンなう』にゲスト出演し、薬物疑惑を否定していた清原容疑者。逮捕の9日前となる今年1月24日放送の『ワイドナショー』にもゲストで呼ばれ、飲食店でのトラブルについて釈明していた。
目の前で清原容疑者の発言を聞いてきた松本は、「いろんな人がいろんなことを言ってますけど」と前置きし、「僕はいたってシンプルで。やっぱり嫌いかな」「よくない」とバッサリ。『ダウンタウンなう』共演時を「本当に僕の目を見て『本当にやってない』と言ったんですよ」と振り返り、「われわれは信じた。その嘘って覚せい剤をやったどうこうよりも、その嘘がわれわれに対しても、スタッフに対しても、視聴者に対してもバカにしてるのかと思ってしまいますね。この罪は覚せい剤よりも重い」と厳しく指摘した。
さらに「テレビに出てきて、覚せい剤やってましたなんて言えるわけないんです。それは分かってるんです」とした上で、「じゃあ、何で出てきたんや」「嘘つきに出てきたんかということ」と疑問も。「それでギャラもらって、テレビをちょっとナメてんのかという気がするんですよ」と不快感をあらわにし、業界関係者が多大な迷惑を被っていることに触れて、「本当にダメですよ」と強い口調で批判した。
その一方で、「しばらく止めてたのかな」「『ダウンタウンなう』の時はやってなかったと思うねん」というわずかな望みも。いつもは笑いを織り交ぜて持論を展開する松本だが、「"覚せい剤なう"ではなかったと思う」と冗談を言うのが精いっぱいで、清原容疑者の裏切り行為を「『やってない』『やってない』って、逆にわれわれが幻覚を見せられていたような話でしょ」と表現して残念がっていた。
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)=東京都港区東麻布=が覚せい剤取締法違反(所持)容疑で逮捕された事件で、清原容疑者は覚醒剤を入手してはすぐにホテルなどで使用する行動を繰り返していたとみられることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁組織犯罪対策5課は、清原容疑者が常習的に使用している状態だったとみて入手ルートや使用の経緯を調べている。
捜査関係者によると、清原容疑者は2016年2月1日、1人で車を運転して群馬県内に行き、東京都内のホテルで1泊。翌2日夜に1人で自宅にいたところを同課の家宅捜索を受け、現行犯逮捕された。自宅で見つかった袋入りの覚醒剤は0.047グラムが残っており、使いかけだったとみられる。逮捕の直後に採取された清原容疑者の尿からは、覚醒剤の陽性反応が出た。
清原容疑者は過去にも群馬県や栃木県に行った後、東京都内のホテルで宿泊したことが複数回あった。その際に、ホテルの部屋の遺留物から覚醒剤の成分が検出されていた
最近は1回100万円の地方パチンコ営業などで食いつなぎ、それすらドタキャンするようになってロクに収入がなかったはずなのに、捕まった時に住んでいたのは14階建ての高級マンション。1カ月単位で契約するマンスリータイプだが、清原容疑者がいたペントハウスの家賃は60万円前後だった。しかも、昨年暮れまでは現役時代のように銀座で飲み歩き、100万、200万円と気前良く大金を落としていたという。
「シャブに毒され、ロレツが回らなくなったとはいえ、清原容疑者クラスの有名人になると角界のように“タニマチ”が次々現れる。10年以上前はマンション販売会社代表がタニマチでしたが、その後はパチンコ関連の社長が面倒を見るようになった。彼が清原容疑者の素行の悪さを見かねてサジを投げると、別の社長に代わった。去年までは大手芸能プロダクション関係者が、イベントやテレビの仕事を回そうと尽力していました」(関係者)
タニマチにすれば、「無冠の帝王」を連れ回して飲み食いさせてやれば、自分もホステスたちに威張れる。清原容疑者も体育会系気質だから、その場ではタニマチをヨイショして気分良くさせるという。“捨てる神あれば拾う神あり”みたいな構図だが、今回はタニマチ周辺の芸能人も警察にマークされている。
「最近は六本木で夜の店を経営しているオーナーが清原容疑者を連れ回し、飲み代を払ってあげていた。かつてのタニマチに比べると小粒ですが、無収入同然の清原容疑者にとってはありがたい存在だったようです。ひとしきり飲んだ後は2人で彼の店に流れるのが、お決まりのコースでした」(知人)
コイツらが番長をつけ上がらせたのである。
テレビや新聞では、野球関係者の多くがコメントを求められ発言してもいるが、不思議なことに、清原容疑者を野球界から追放しろという声はひとつも聞こえない。みんな優しいね。
メジャーリーグには、ピート・ローズという名プレーヤーがいた(現在七四歳)。伝説の選手と言ってもいい彼の記録は、通算安打数でメジャー歴代一位。通算出場試合数と通算打席数、通算打数、通算単打数と通算出塁数でも歴代一位、シーズン二〇〇本安打以上十回はイチロー選手と並び歴代一位タイの記録を持っている。
とにかくすごい選手だったのだが、監督在任中、野球賭博に関わったことで一九八九年、永久追放処分に処せられた。これまでに三度、彼は追放処分の解除を要請したが、そのたびに却下され、彼の復権はいまも認められていない。
アメリカでは、野球賭博で永久追放なのである。だが、日本では、覚醒剤をやっても追放処分にはならないようだ。もちろん、ピート・ローズの賭博容疑は監督在任中のことで、清原容疑者の覚醒剤所持は引退後という違いはあるが、私は、現役だろうと引退後だろうと、子どもたちに夢を与える仕事に携わった者の犯罪には、厳しいペナルティを課す必要があると思っている。
清原和博と言えば、惚れ惚れとするような素晴らしい野球選手だった。
PL学園時代、彼が甲子園で放ったホームラン十三本(通算)はいまだに破られていない記録だ。もともと巨人入りを希望していたが、ドラフトで巨人が指名したのは早大進学を明言していたチームメイトの桑田真澄さんだった。そのため、巨人と桑田さんには密約があったのではないとの憶測も流れ、プロ入り後は桑田さんのほうが悪役のように見られていた。
清原は、その名が示すように、清々しく、清らかな男だったのだ。
幾多の故障が原因だったのか不摂生が理由なのかは定かではないが、FAで巨人に移籍してからの清原はぶくぶくと太り始めた。記憶にある人もいるだろう。「おう、わいや」で始まる『番長日記』(フライデーでの連載)は、番長のイメージを定着させた。
いつかは監督として戻って来たいと言ってた清原がなぜ入れ墨を入れたのかは理解に苦しむところだが、二〇〇〇本安打を達成して名球会入りし、歴代五位の五〇〇本本塁打を放った名選手は、たった〇・一グラムの粉で、偉大な記録をふいにした。
それだけではない。どれほどの子どもたちが彼に憧れ、どれほどの野球ファンが彼に期待していたか。清原和博は、その全ての人たちの期待を裏切った。薬物の誘惑と黒い関係を断ち切り、早く社会に復帰してもらいたいのは誰もが願うことだが、いまは、清原容疑者を冷たく突き放すことも必要だと私は思う。彼は、やってはいけないことをやってしまったのだから。
清原容疑者の覚醒剤使用疑惑を報じたのは週刊文春だった。二〇一四年三月のことである。疑惑が報じられた半年後に清原容疑者は離婚。二人の子どもの親権は元夫人が有した。家族を失った寂しさから逃れたいがために覚醒剤を使用したとも言われているが、それにしても文春だ。週刊文春はASKAこと宮崎重明氏の覚醒剤使用もスクープしていた。さすがはセンテンススプリングなのである。
覚醒剤使用疑惑が報じられた二〇一四年、清原容疑者の母校・PL学園は翌年から野球部員の受け入れを行なわないことを発表した。甲子園大会では春三回、夏四回の優勝数を誇り、何人ものプロ野球選手を輩出した名門校は廃部の危機を迎えたが、学園母体のPL教団が方針を変更。二〇一七年度から再び野球部員の受け入れが再開される運びとなった。
清原、PL学園は、また戦うんだぞ。だからきみも戦え。レッツ・ポジティブだ!
初犯でもあるし、おそらくは執行猶予が付くだろうが、清原和博容疑者は、この春の訪れを拘置所で迎えることになる。彼は落ちるところまで落ちた。でも、清原の転落など、誰も見たくないのだ。
プロ野球界のスターだった清原和博容疑者の覚せい剤取締法違反での逮捕が、世間を騒がせている。2014年3月発売の「週刊文春」(文藝春秋)で初めて公に薬物疑惑が報じられたとはいえ、そのヴィジュアルのヤバさは現役中から際立っており、明らかに少なくとも「その筋」との付き合いがあったことはうかがわせるものだった。
「プロ入り直後は細くてかわいらしい外見だったのに、巨人に移籍した1997年前後から一気に筋肉の量が増え、肌も黒くなっていった。とくに筋肉に関しては、下半身はともかく、上半身は逆にプレーに悪影響が出ると指導者やOBの解説者たちから苦言を呈されることもあったのにウェイトトレーニングをやめなかった。ちょうど、あの頃から夜の街でのあやしい人脈が増えていったよ」(プロ野球担当記者)
その周辺に群がった面々とは、いったいどのような者たちだったのか。
「群がったというわけではないが、一時タニマチだったアミューズメント系企業の会長との仲はこれまで何度も報じられている。それに関してはそこまでの問題ではなかったが、けして表社会には出て来られない人物との付き合いがとにかく多かった。
競馬がらみの投資詐欺や覚せい剤売買を巡る問題が付きまとういわくつきの人間、闇カジノの経営者、複数の暴力団関係者などだ。それぞれが闇のビジネスを行ううえでの広告塔として、清原を囲い、遊ばせてきた。薬物もそうした面々の誰かが清原をコントロールするために覚えさせたといわれている」(芸能プロ幹部)
目先の遊興もあったとはいえ、なぜ清原容疑者はそうも簡単にあやしい人間たちの接近を許してしまったのか。
「今回の事件で多くの球界関係者も振り返っているが、清原は元々純粋な性格。だからこそ、目の前にいる人物のことを信じてしまう部分があり、表には出てこられないような人間をより集めることになってしまった。普通は、この人間と付き合うと身を滅ぼすと本能的に感じると距離を置くものだが、清原の場合、自分からそういったことはほとんどしなかった。
現役時代なら、まだ周囲に監視の目が張り巡らされていたが、引退して社会に出てしまうともうどうしようもない。知り合いの球界関係者も、「あいつは相手から『男と見込んで付き合いたい』と言われると誰にでもついていってしまうんだよな、とボヤいていた」(前出の幹部)
最初に「文春」で薬物疑惑が報じられた直後、写真週刊誌「フライデー」(講談社)の取材を受けた清原容疑者は、かわいがっていた後輩の日本ハムファイターズ・中田翔選手が騒動を受けて食事の約束をドタキャンしたことに怒りを露わにした。
いち社会人として最低限の危機管理を行った中田選手の態度はなんら問題ないもので、そもそも実際に薬物を使用していた以上、その態度に一定の理解を示さないのもおかしな話。だが、そこも「純粋」ゆえ承服できなかったということなのか。
また、清原容疑者といえば、90年代後半、愛人だったひと回り年上の音楽家の女性との間に隠し子騒動が勃発したこともある。その女性はのちに当時の夫が騒動をしかけたと告白しているが、結局真相はうやむやのままだ。いずれにしても、今となってはそういった騒動を巻き起こしてしまう脇の甘さが転落を招く一因になったのかもしれない。
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