2023年01月23日
ハレルヤ! (新潮文庫) 文庫 – 2021/6/24 重松 清 (著)
RCサクセッションの忌野清志郎の死をきっかけに、昔の大学時代のバンド仲間を尋ねるための小旅行に出かける。
メンバーそれぞれの家庭にそれぞれの問題があり、かつての音楽にかけた情熱とはかけ離れてるように思えた。
メンバーの一人の女性がバンドと関わっていたもうひとりの男性と不倫関係にあり、
ある時行き詰まって自殺未遂をしてしまう。
病院に集まったメンバーたちは、
女性の回復を心から祈り、
主人公がその女性と話をするのである。
ツアーはまだ終わっていないと。
今置かれてる場所でそれぞれが明日を見つめるきっかけとなる出会いが与えられるのであった。
小説を読むと何事もなく日常生活を送られているそれぞれの家庭で実に多種多様な多くの問題があることを気づかされる。
それと同時に自分の心が画一的な世の中の常識に縛られてることに気がつき多くの気付きを与えられる。
私のような狭い世界で生きてきた人間にとってこのような読書という経験は非常に有意義なものである。
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