加藤諦三の本には一行で人生を変える力を持つ文章に出会える。
「親が与えた歪みを自分の力で直していくということが生きていくということである。」
などというのを読むと、全身に鳥肌が立ってくる。
もうひとつ鳥肌文章を紹介しよう。
「企業の成果主義は所詮お金の勝負。お金は虚しさを増すだけ。人間としての向上心がないのもその人がお金で勝負しているからである。人を信頼していないからである。」

浅はかでない人生の教訓として、ここまで言い切れる作家が他にいるだろうか。

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