2023年01月19日
高嶋ひでたけの読むラジオ Kindle版 高嶋秀武 (著)
オールナイトニッポンの担当の時は一週間で1万通のはがきに目を通したと言う。2畳の狭いスタジオで、番組の構成・進行、音響の操作などをすべて行い、もちろん必要な音楽を資料室に取りに行くのも全て一人で行った。スポーツアナウンサー時代に鍛えられた実況の能力と、数々の有名人とのインタビューの経験、持ち前の人間性で多くのファンの心を掴んだ。しかし本人は言う。薄っぺらい自分が数々の失敗を通して、ここまでやってこれたと。しかし高嶋さんのそばにはどんなに逆境にあっても必ず応援してくれる仕事上のパートナーがいた。高嶋さんはアナウンサーの仕事をやっていて自分が会社に行きたくなくなったことは一度もないと言う。
ラジオパーソナリティが天職のような人なのだと思った。普通のサラリーマンから見ると針のむしろのようで、波乱万丈なとても耐え難い日もあったのだろうと思うが、好きなことに没頭してるからこそ、自分に対する批判や中傷が心の傷にならない。
こんな話が本の中に出てくる。ラジオで自分を褒める投稿を紹介したら終わりだ、むしろ自分を批判する内容紹介するべきだ、とあった。しかし本当に嬉しいのはもちろん自分を心から褒めてくれる内容の投稿であると告白している。それに支えられてきたと。番組で読まれるメールがいいのか、それともパーソナリティが心から喜んでくれるメールがいいのかはリスナーの選択次第である。
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