2013年12月11日
【日本史の常識を覆せ!】 北方領土は日本のものか? 敢えて言う「日本人の事実誤認」と「解決の好機到来」
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歴史好きのあなたに読んでもらいたい!
文化だの政治だの側面ばかりで「歴史」を捉えてはいけません。
人間は今も昔も欲望に生きる動物ということをしっかり意識して、「歴史」を直視するべきです。
まずは、これらの本で歴史の常識を疑うことから始めませんか?
(目からウロコですよ!)
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★ 最初に
さて、「日本史の常識を覆せ!」という観点から、ブログでツラツラと私の思いを書いていきたいと思います。
このブログに辿りついてきて頂いた皆様、よろしくお願いします。
では、初回は、領土問題の一つである北方領土にスポットを当てたいと思います。
これは、以前にYahoo知恵ノートに記載したものをリニューアルしたものですが、ぜひぜひお読み下さい!
★ 我々の主張は完璧か?
私は、北方領土が日本に帰ってくれば良いと願っている日本人です。
しかし、歴史的事実として、「北方領土である4島は日本の物である!」という日本の主張にはやや詭弁と言える部分があり、この点をもう少し柔軟に、かつ現実的に考え直してこそ、北方領土問題解決の糸口が見えてくるものと考えています。
この私の考えと、現在の世界情勢から見た北方領土問題の解決について、記載させて頂きます。
★ 北方領土とは?
まず、北方領土と言うと、「択捉島」「国後島」「歯舞諸島」「色丹島」を一般的には指します。
これは、日本人には常識的なことであり、改めて確認する必要はないかと思います。
しかし、太平洋戦争の敗戦後、日本の主権回復となった1951年のサンフランシスコ平和条約の内容を見てみると、「あれ?」と思う記載につきあたります。
1951年のサンフランシスコ平和条約では、南樺太・千島列島の放棄がはっきりと謳われており、どうも現在の日本の主張と矛盾が生じているように思われます。
現在の日本の主張である「択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島は日本固有の領土」と、国際条約であるサンフランシスコ平和条約の条文「南樺太・千島列島の放棄」について、どちらも正しいという筋を通すには、「択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島は千島列島ではない」という整理が必要になってきます。
実際、現日本政府の主張は、「択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島は北方領土であり千島列島ではない」と言っていますが、よくよく考えて見て下さい・・・、これはちょっと変です。
ロシア側から見ると、詭弁としか見えないものと思います。
まさしく、竹島を不法に実効支配する韓国に対する日本からの見方と大差はないかもしれません。
地理的には、あきらかに千島列島の一部であり、サンプランシスコ平和条約にも北方領土を例外とする記載なんて一文字も存在しませんから。
★ 更におかしいのは・・・
更におかしいのは、1956年の日ソ共同宣言を行った際、「日ソ平和条約の締結で『歯舞諸島』『色丹島』を日本に返還する」という取り決めが行われましたが、これは逆説的に言うと、この時期まで日本は「北方領土の認識はなかった」もしくは「少なくとも北方領土とは『歯舞諸島』『色丹島』のことで、『択捉島』『国後島』は含まれていなかった」ということです。
1956年当時は、日本は明らかに『歯舞諸島』『色丹島』のみの返還で満足していたんですから。
では、なぜ、いつから、日本は「北方領土は『択捉島』『国後島』『歯舞諸島』『色丹島』のことであり、4島一括返還こそが絶対条件だ」という頑ななスタンスに変化したんでしょうか。
★ アメリカの影
このスタンスの変化の原因は、ただ一つ・・・。
アメリカの日本政府への強い圧力によるものです。
1956年当時、アメリカとソ連は東西両陣営のリーダーとして、冷戦の中で対峙していました。
この状況を想像頂くと、理解しやすいのではないでしょうか。
アメリカとしては、日本とソ連が日ソ平和条約を締結し、両国の距離が近くなると困るので、日本政府を焚き付けて「『択捉島』『国後島』も一括して返還要求しろ!」と言ってきたんです。
現代でもそうですが、アメリカに対して日本はNO!と言えませんから、アメリカの言う通りに北方領土へのスタンスを変更したということです。
当時のソ連はかなり当惑したでしょう。
ソ連から見れば、「おい日本、約束したじゃないか!」という心境だったことでしょう。
その証拠に、その後のソ連は北方領土のスタンスを「領国に領土問題は存在しない」というラインまで後退、いや、リセットしました。
★ 北方領土問題の解決に向けて
このように解決の糸口を見失った北方領土問題ですが、少し前に話題となったプーチンの引き分け発言で、動き出そうという気配があります。
このプーチンの発言について、単に日本への疑似餌だという世間での見方もあり、半分は確かにその通りと思うのですが、残る半分は本気だと私は見ています。
上述のような歴史的背景のある北方領土について、ロシアから見れば、大統領であるプーチン氏がこのような発言をすること自体がサプライズに近いからです。
ロシアの立場に立つと、ヤルタ会談(ソ連の参戦について話し合われた米英ソの会談)で決まった通りに千島列島を占領し自国領に編入しただけであり、その後に条約締結の見返りに一部の返還まで日本に提示した。
これだけでも、ロシア(当時はソ連)は日本に大きな誠意を示したにも関わらず、その後に日本は約束を反故とし、要求をエスカレートさせて話を暗礁に乗せた。
今回、そんな日本の要求に、ロシア側から歩み寄るようなアプローチをしたということで、国のメンツ的な意味合いでも、ロシアは大きく譲歩したということなんです。
ロシアにとっては、中国の経済力・軍事力での急激な台頭で、極東を守り抜くためには、同じく中国に脅威を持つ日本と経済面を中心とした強い協力関係を構築することが不可欠と判断してのことでしょう、まちがいなく、ここまで大きく譲歩したのは。
日本と大幅な関係強化のためには、北方領土問題の解決は避けて通れませんので。
日本は、この中国台頭に伴うロシアからのアプローチを上手く捉え、なるべく早期に北方領土問題を解決させることが重要です。
頑なな姿勢で臨むと、またの好機を逃しかねないです。
「無条件の4島の一括返還」が実現できるとベストですが現実的にほぼ有り得ないでしょうから、場合によっては「2島先行返還+残る2島は10年間後までに解決」とか、「シベリアの経済開発協力に○○兆円の援助との見返りに4島一括返還」などと、とにかく前進させることが最も重要と考えます。
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☆ 次のような本で北方領土のことをよりご理解頂くのはどうでしょうか。
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以上
歴史好きのあなたに読んでもらいたい!
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では、初回は、領土問題の一つである北方領土にスポットを当てたいと思います。
これは、以前にYahoo知恵ノートに記載したものをリニューアルしたものですが、ぜひぜひお読み下さい!
★ 我々の主張は完璧か?
私は、北方領土が日本に帰ってくれば良いと願っている日本人です。
しかし、歴史的事実として、「北方領土である4島は日本の物である!」という日本の主張にはやや詭弁と言える部分があり、この点をもう少し柔軟に、かつ現実的に考え直してこそ、北方領土問題解決の糸口が見えてくるものと考えています。
この私の考えと、現在の世界情勢から見た北方領土問題の解決について、記載させて頂きます。
★ 北方領土とは?
まず、北方領土と言うと、「択捉島」「国後島」「歯舞諸島」「色丹島」を一般的には指します。
これは、日本人には常識的なことであり、改めて確認する必要はないかと思います。
しかし、太平洋戦争の敗戦後、日本の主権回復となった1951年のサンフランシスコ平和条約の内容を見てみると、「あれ?」と思う記載につきあたります。
1951年のサンフランシスコ平和条約では、南樺太・千島列島の放棄がはっきりと謳われており、どうも現在の日本の主張と矛盾が生じているように思われます。
現在の日本の主張である「択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島は日本固有の領土」と、国際条約であるサンフランシスコ平和条約の条文「南樺太・千島列島の放棄」について、どちらも正しいという筋を通すには、「択捉島・国後島・歯舞諸島・色丹島は千島列島ではない」という整理が必要になってきます。
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ロシア側から見ると、詭弁としか見えないものと思います。
まさしく、竹島を不法に実効支配する韓国に対する日本からの見方と大差はないかもしれません。
地理的には、あきらかに千島列島の一部であり、サンプランシスコ平和条約にも北方領土を例外とする記載なんて一文字も存在しませんから。
★ 更におかしいのは・・・
更におかしいのは、1956年の日ソ共同宣言を行った際、「日ソ平和条約の締結で『歯舞諸島』『色丹島』を日本に返還する」という取り決めが行われましたが、これは逆説的に言うと、この時期まで日本は「北方領土の認識はなかった」もしくは「少なくとも北方領土とは『歯舞諸島』『色丹島』のことで、『択捉島』『国後島』は含まれていなかった」ということです。
1956年当時は、日本は明らかに『歯舞諸島』『色丹島』のみの返還で満足していたんですから。
では、なぜ、いつから、日本は「北方領土は『択捉島』『国後島』『歯舞諸島』『色丹島』のことであり、4島一括返還こそが絶対条件だ」という頑ななスタンスに変化したんでしょうか。
★ アメリカの影
このスタンスの変化の原因は、ただ一つ・・・。
アメリカの日本政府への強い圧力によるものです。
1956年当時、アメリカとソ連は東西両陣営のリーダーとして、冷戦の中で対峙していました。
この状況を想像頂くと、理解しやすいのではないでしょうか。
アメリカとしては、日本とソ連が日ソ平和条約を締結し、両国の距離が近くなると困るので、日本政府を焚き付けて「『択捉島』『国後島』も一括して返還要求しろ!」と言ってきたんです。
現代でもそうですが、アメリカに対して日本はNO!と言えませんから、アメリカの言う通りに北方領土へのスタンスを変更したということです。
当時のソ連はかなり当惑したでしょう。
ソ連から見れば、「おい日本、約束したじゃないか!」という心境だったことでしょう。
その証拠に、その後のソ連は北方領土のスタンスを「領国に領土問題は存在しない」というラインまで後退、いや、リセットしました。
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このように解決の糸口を見失った北方領土問題ですが、少し前に話題となったプーチンの引き分け発言で、動き出そうという気配があります。
このプーチンの発言について、単に日本への疑似餌だという世間での見方もあり、半分は確かにその通りと思うのですが、残る半分は本気だと私は見ています。
上述のような歴史的背景のある北方領土について、ロシアから見れば、大統領であるプーチン氏がこのような発言をすること自体がサプライズに近いからです。
ロシアの立場に立つと、ヤルタ会談(ソ連の参戦について話し合われた米英ソの会談)で決まった通りに千島列島を占領し自国領に編入しただけであり、その後に条約締結の見返りに一部の返還まで日本に提示した。
これだけでも、ロシア(当時はソ連)は日本に大きな誠意を示したにも関わらず、その後に日本は約束を反故とし、要求をエスカレートさせて話を暗礁に乗せた。
今回、そんな日本の要求に、ロシア側から歩み寄るようなアプローチをしたということで、国のメンツ的な意味合いでも、ロシアは大きく譲歩したということなんです。
ロシアにとっては、中国の経済力・軍事力での急激な台頭で、極東を守り抜くためには、同じく中国に脅威を持つ日本と経済面を中心とした強い協力関係を構築することが不可欠と判断してのことでしょう、まちがいなく、ここまで大きく譲歩したのは。
日本と大幅な関係強化のためには、北方領土問題の解決は避けて通れませんので。
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