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マフィン
活字中毒。 ホラー、ミステリー、サスペンスの傑作小説や映画、テレビドラマをご紹介します。好きな作家はスティーヴン・キング、クライヴ・バーカー、トマス・ハリスなど。ご紹介するのは同性愛を扱ったものが多いです。腐女子。
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2020年04月28日

『コロナの時代の僕ら』パオロ・ジョルダーノから見たコロナの本の感想

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今回は、『コロナの時代の僕らの』をご紹介します。

イタリア最高峰の文学賞とされる

ストレーガ賞受賞作家パオロ・ジョルダーノ
のエッセイです。


ローマ在住の筆者が2月29日から約3週間に渡って、コロナの情勢を見つめながら、

心に浮かぶあれこれを書いたエッセイ集。

それぞれが1〜2ページ程の短いエッセイ27編と、

「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」

と題された筆者あとがきを収録しています。


あらすじ


今日は2020年2月29日。

僕のこの先しばらくの予定はキャンセルかまたは延期になった。

そして、僕は気付けば予定外の空白の中にいた。

僕たちは日常の中断されたひとときを過ごしている。

僕はこの空白の時間を使って文章を書くことにした。

時に執筆作業は、僕たちが地に足をつけたままでいられるよう

助けてくれるということが理由のひとつ。

また、もうひとつの理由は、

この感染症が僕らの何を明らかにしつつあるのか、

絶対に見逃したくないからだ。


パオロ・ジョルダーノの視点から見たコロナ


物理学専攻の筆者が

「数学とはさまざまな実体の間の結びつきとやり取りを文字に関数、

ベクトルに点、平面として抽象化しつつ描写する科学」
として

「感染症とは僕らのさまざまな関係を侵す病だ」とする観点から、

コロナにアプローチしているのが面白いです。

またコロナが終息した時にどんな世界にしたいのか、

どうしたら非人道的な資本主義をもう少し人間に優しいシステムにできるのか、

人間は環境とのつきあい方をどう変えるべきか、という課題も提示しています。

同時に、今後コロナが終息した時にやって来るであろう

忘却に対しての警告も発しています。


まとめ


今回の感染症は私たちに、数々の疑問と課題を投げ掛けています。

地球というたったひとつの共同体の一員として、自分は何ができるのか?

何をすべきなのか?

未来には何を残すべきで、何を変えていくべきなのか?

科学においては「疑問こそは聖なるもの」

この機会にじっくりと考えてみてはいかがでしょうか?


※最後まで読んでいただいて、ありがとうございました(*^▽^*)。

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