2015年12月25日
撮影日記;31 熱海海上花火大会(冬花火)& 花火の撮り方
熱海湾を舞台に12月の花火大会でした。
熱海温泉では、花火大会を年間を通じて、定期的に開催しています。
12月という珍しいシーズンに、花火大会が2回も行われました。
私は、12月13日の日曜日に『熱海海上花火大会』の写真を撮ってきました。
もう一回は12月23日でしたが、両日とも、雨がちな良くないコンディションでったにもかかわらず、多くの花火見物客で賑わいました。
私の撮影した上記写真のポイントは、今回は『熱海親水公園』とよぶ熱海湾の中では西に位置する(海に向かって右)、ヨットハーバーのある場所を選びました。
熱海親水公園のあたりは、打ち上げ場所から最も近い場所であり、”迫力”は最高です。というわけで、夏季などは有料観覧席エリア設置が多い場所のようです。
打ち上げ場所から近いので、縦位置で撮ろうとしたのですが、横幅が収まりきりませんでした。打ち上げ箇所は数カ所あるので、写真のように幅が広いのです。
それで、横位置メインで撮ることを強いられるのですが、すると、ご覧のごとく高い花火は切れてしまうわけです。残念ですが、これも迫力のうちと割り切るしかありませんでした。
<花火の撮影方法の基本>
ごく基本的な花火の撮影方法です。
花火撮影法としては、他にも多少ありますが、以下がおおよそ最もオーソドックスでしょう。
花火大会当日、ふと周囲を見回せば、スマホやコンデジを、しかも手持ちで撮る方々が沢山いらっしゃいました。今のデジタル技術なら、それでも一応は撮影できてしまうのが凄い進歩であります。ただ、撮れると言っても、あくまで”一応”なのです。それで良いのなら、それで良いのですけど。
*ある程度ちゃんと撮りたい人のために、花火撮影に必要な基本的なものを挙げます。
カメラ(一眼レフデジタル、ミラーレス一眼など)
三脚
ケーブルレリーズ(リモコンシャッター等でも可)
黒いつや消し紙など(大きさ20cm四方程度)
ヘッドライト(作業用)
こんなところです。折りたたみ椅子とかもあったら良いかもしれません。
*<カメラ設定>について
感度 ISO100(基本)
絞り F11前後
*上記2設定は、花火の明るさ・打ち上げ場所からの距離などで調節します。
露出Mode マニュアル ・・・・ バルブ(B)or タイム(T)に。
*バルブやタイム機能のあるカメラでないと厳しい。
レンズ 広く全体を撮りたい時は広角、花火のアップを撮りたいなら望遠気味のレンズ。
もちろんズームでOK。ただし、今回の様に近いと標準ズームの広角側ではやや無理です。
ケーブル(コード)レリーズをセット。
三脚に固定。
*<撮り方>
上記カメラ設定後、いよいよ花火が上がる前になりましたら、
まずあらかじめ ”黒い紙” などでレンズを覆います。
ケーブルシャッターあるいはリモコンでシャッターを押して、バルブ開放状態にします。
撮りたい花火が上がりそうなら、その直前に黒紙をレンズから外せば、その間だけ露光します。
意に沿わない花火なら、素早くまた黒紙で覆ってこれを遮断します。
どんな位置に花火が上がるかなどは、もう経験と感です。
打ち上げの音の大きさとか、アナウンス放送の内容とか、いろいろ勘案して予想します。
熱海海上花火大会では、間髪入れずどんどん打ち上がるので、この方法もなかなか難しいのですが。
とにかく素早く判断していくしかありません。
また、ついつい余計に多く露光しがちですが、決して欲張らず、割り切って打ち切ることが大切です。
花火大会というのは、それぞれにかなり特性があり、何年も同じ場所の花火大会を見ていますと、
割合打ち上げの順序などの予想ができるようになってきます。
良い花火写真を撮るには、気に入った花火大会に毎年通いつめるというのも、有効な方法です。
*<注意>
以下、デジタルカメラとして、特に注意すべき点を付記します。
・デジタルカメラは長時間露光が長くなると、画像ノイズが増幅して画像が荒れてゆきます。
この点こそが、未だフィルムに完敗な部分なんです。
この限界時間は、機種や設定感度などでかなりのバラツキがあるところです。
できれば、ご使用の機材を事前テストして、把握しておくのも大切です。
・また、”長時間ノイズ補正機能” は、OFFにしたほうが良いと思います。
ONのままでは、ノイズ処理のために次のシャッターがすぐに切れず、チャンスを逸してしまいか
ねません。
そこまでしてONにしても、私はそれほど画像が良くなったとは感じません。
むしろ、画像の先鋭度が犠牲になりがちです。もしどうしてもノイズを処理したければ、PC上で
純正ソフトにて後処理すれば済むことです。
以上は、私の撮影法であり、これ以外にも微妙に異なる方法があります。
しかし、最もメインの標準的と思う方法をご紹介させていただきました。
参考にしていただけましたら幸いです。
以下は、アマゾンのカメラ機材のサイトページです。
比較検討しやすいので、こちらもご参考ください!
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