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2024年10月27日

「ユダヤ人とユダヤ教(市川 裕:著)という本を読んだ

「ユダヤ人とユダヤ教(市川 裕:著)という本を読んだ。
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-08-EK-0695198
今までのユダヤ人という一括りの考え方の認識を改めた。
ユダヤ人即ち、イスラエルという考え方は間違っている。
また、ユダヤ教即ちシオニズムの原型という事も誤解だった。
シオニズムとは、テオドール・ヘルツル(1860年〜1904年)の主張であり、国民国家への同化をユダヤ人救済の道と捉える見方へのアンチテーゼとして登場した主張だ。
この主張を実践すれば、必然的にユダヤ人は西欧諸国の国民として同化する道を放棄して、独自の国家を建設するという政治的な目標と結びつく。
イスラエルの建国によりヘルツルの主張は現実となり、本気にされなかった空想的理念が政治を動かす国家理念に変化した。



テオドール・ヘルツル(1860年〜1904年)はユダヤ民族主義を主張し、19世紀末からユダヤ人を民族集団とみなして民族固有の国家をもつべきとする個別主義的メシア論が台頭した政治思想。
テオドール・ヘルツルがシオニズムを唱えたとき、世界はこれを嘲笑した。
ヘルツルは日記に「50年後に世界はあっと驚くであろう」と記した。
1948年、イスラエル国家の誕生として現実の物となった。
イスラエルの独立宣言は、ヘルツルの予言の成就であると記している。
シオニズムは、ヘブライ語という共通言語、防衛力を備え、経済的に自立した民族国家建設の思想。
シオニストはユダヤ教とは無関係な民族主義である。
イスラエルは国家とされているが、現状では中東のテロ組織として観られている。
イスラエルのユダヤ人も、シオニストばかりでは無い。
ユダヤ教を正しく行うユダヤ人はシオニズムに反対の意を示している。
ユダヤ教徒の生活を書籍から読み解くと、師弟関係を重視し、師は弟子を正しい道に導くことを義務としている。
そして、仏教の禅宗の僧侶のような修行を積むようだ。
ミシュナという口伝の聖書、成文された聖書などを教え、禅宗の公案の様に弟子と議論を闘わせ、正解を自分なりに見いだす訓練をしている。
ユダヤ人が世界で活躍できる理由はそうした正解を自身の考えと経験の中で見いだす訓練をしているからだとも思った。
只、残念なのは、イスラエルというテロ組織を建国したことだ。
ユダヤ教では民族主義は否定されている。
しかし、ユダヤ人の過去の迫害を鑑み、未来に憂いを感じたユダヤ人がシオニズムを政治的な思想として支持を受けている。



そもそも、イスラエルはホヴェヴェイ・ツィオン:パレスチナに移住して農業に従事しようと主張する人たちに因る「シオンを愛するものたち」運動から始まっている。
それがいつの間にかユダヤ人民族主義に変わり、ガザの海のエネルギーを目当てにパレスチナの人々を追い出そうと虐殺行為にまで至っている。
シオニストと呼ばれるイスラエルの民族主義者からパレスチナ国民を守らなければならない。


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サダー・パリブータ
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