2022年03月24日
ドラマ『ミステリという勿れ』の辻褄合わせ…
3/21に放送された『ミステリという勿れ』の第11話(episode.2.5 前編)。
今度はどの事件を扱うのかな?と思っていると、どうやらあの話らしい。
夜の街を、ゴロゴロと音を鳴らしながらスーツケースを押して歩く女の子が映し出されます。
原作ファンなら、この印象的な始まりは忘れられないはず。
そしてその結末までも、忘れることのできないエピソードです。
2話、3話で登場したガロ君(永山瑛太)たちが久しぶりに登場。妹(原作では姉)の愛珠(アンジュ)の死の真相を追っています。アンジュが集めていた寄木細工の箱の中に何か入っていると感じたガロは、箱を開けるために寄木細工ミュージアムに向かいます。そこで出会った職員が辻浩増(北村匠海)です。
この「辻」という男の元へ、連続殺人事件を追う刑事が訪ねて名刺を差し出すシーンがありますが、この時に映し出された横顔のアップを見た瞬間、北村匠海さんのまつ毛の長さに「おぉっ!」と感動しました。
結末を知ってるからこその「おぉっ!」です。
あれ、付けまつ毛?
あまりに見事なまつ毛に「付けまつ毛でしょ?」「いや、そうに違いない」と言い聞かせる自分と、「彼ならあるか?」と思う自分もいます。それくらい違和感が無い。
あれが地毛だと、普通女子は完全に負けるよねぇ〜。ハハハ。
今回の事件はドラマ終盤である程度答えが出てるので書いちゃいますが、原作でこのエピソードが描かれたとき、最初に登場した「スーツケースを押した女の子」のアップシーンがあるんですが、その時のカットは「ゾッ」とするような「目」の描写だったんです。
たったワンカットで、その子の狂気的な何かを感じさせるものでした。
しかも、今となれば・・・だけど、マスクしてるんだよね。このストーリーはコロナ前に描かれたお話なのに、まさに今ならマスク姿が全く違和感なく受け入れられる世の中。
前から、不思議と田村先生の描くストーリーには「未来が見えてるんじゃ?」と思わせるものがあって、コロナでのパンデミックがなかなか収まらない中、私は真っ先に田村先生の描いた『7SEEDS』の中にあるエピソードを思い出したくらいでした。
犯人は女の子・・・と思い込んでいた警察と視聴者に、ガツンと一発パンチを入れる「実は男」なんて話、一体誰が犯人役をやるんだろう?って思ってたけど、まさにまさにピッタリの人を当ててきました。
さて、そんなところに感動した原作ファンにとって、またしても今回のエピで大きな変更が行われたことにショックを受けました。
原因は、フジテレビの「なぜか風呂光推し」問題です。
ここも風呂光さんに代えたのかぁ〜!という残念さ。
今回は風呂光が所属する署とは別の所轄で起きた事件がメインのお話ですョ。
ここに無理やり風呂光さんを手伝いに参加させることで、原作とは変わってしまったことが色々出てきます。ドラマで風呂光とペアを組んだ猫田は、本来なら新人刑事とペアを組むはずでした。その新人君が、最後の最後に怒涛の成長を遂げる部分が風呂光に入れ替わっちゃったわけです。
猫田にしても、ほんの一瞬なんだけど刑事の在り方を問うような試練が描かれていて、それは他の刑事ドラマでは絶対に描かれないだろうなぁというエピソードでもあるので、これも入れて欲しかったなぁ〜と思います。
(ヒント:タレコミおじさんの話)
これは、、、
これはラブ路線がどうこうとは別に、犯人役ゲストが豪華すぎるから他の登場人物は最小限で行こう!という予算問題なんじゃないかって思えてきちゃいましたよ〜
時間の問題とか諸々の要因とか、ある程度の改変は仕方ないとは思ってるんだけど、田村作品には「ことば」に刺さるものが多いのに、その会話が半分減らされて大切な深みが削られてることが勿体なくて…。
個人的には、『ミステリという勿れ』は単なる推理マンガではなくて、人間の心の部分を掘り下げ、寄り添い、悲しく凝り固まってしまった心を温かく溶かしてくれる「会話劇」がメインの物語だと思ってます。いろいろな問題が起こるものの、その事件にはいつも「案外誰もが抱えてる問題」が含まれていて、整君が語ることで、読者も考えたり、優しい気持ちになったりして、最後はどこかホッとする内容になっています。
ドラマはドラマで、原作を知らなければしっかり成立してるのは確かなんだけど、いつも「あれ?」という物足りなさがあって、原作を読み返してみると「あ、これが削られちゃったから印象が違うのか…」というケースがちょこちょこ出て来ます。いっそのこと風呂光がモヤモヤと悩む場面をバッサリ削り、新しい登場人物でパキッと事件を始めたほうがメリハリが付いたんじゃないか?なんて考えたりもします。
これだけ登場人物が削られてしまうと、後になってコミックに「あの時に登場した人が再登場」というサプライズ的なストーリーが出しにくくならないのかな?と、いらぬ心配をしちゃいます。
特にアイビーハウス編で登場した整君の同級生は魅力的だったから、登場させなかったことが惜しい!
そういえば、この前のエピソードでライカが退院してしまいましたね。
ライカとは、コミックではもっと整君とふたりで足湯に浸かって事件を整理する場面が多い印象だったし、つい最近も別の事件を一緒に解決してるので、退院したことがとっても意外でした。
こういった部分も、どんな形でつじつま合わせをしてくるのか、今後に注目ですね。
ただ、、、
ドラマでの変更が原作に影響するってことは、、、無いと信じたい。
『ミステリという勿れ』見逃し配信ならFODプレミアム ⇒
今度はどの事件を扱うのかな?と思っていると、どうやらあの話らしい。
夜の街を、ゴロゴロと音を鳴らしながらスーツケースを押して歩く女の子が映し出されます。
原作ファンなら、この印象的な始まりは忘れられないはず。
そしてその結末までも、忘れることのできないエピソードです。
2話、3話で登場したガロ君(永山瑛太)たちが久しぶりに登場。妹(原作では姉)の愛珠(アンジュ)の死の真相を追っています。アンジュが集めていた寄木細工の箱の中に何か入っていると感じたガロは、箱を開けるために寄木細工ミュージアムに向かいます。そこで出会った職員が辻浩増(北村匠海)です。
この「辻」という男の元へ、連続殺人事件を追う刑事が訪ねて名刺を差し出すシーンがありますが、この時に映し出された横顔のアップを見た瞬間、北村匠海さんのまつ毛の長さに「おぉっ!」と感動しました。
結末を知ってるからこその「おぉっ!」です。
あれ、付けまつ毛?
あまりに見事なまつ毛に「付けまつ毛でしょ?」「いや、そうに違いない」と言い聞かせる自分と、「彼ならあるか?」と思う自分もいます。それくらい違和感が無い。
あれが地毛だと、普通女子は完全に負けるよねぇ〜。ハハハ。
今回の事件はドラマ終盤である程度答えが出てるので書いちゃいますが、原作でこのエピソードが描かれたとき、最初に登場した「スーツケースを押した女の子」のアップシーンがあるんですが、その時のカットは「ゾッ」とするような「目」の描写だったんです。
たったワンカットで、その子の狂気的な何かを感じさせるものでした。
しかも、今となれば・・・だけど、マスクしてるんだよね。このストーリーはコロナ前に描かれたお話なのに、まさに今ならマスク姿が全く違和感なく受け入れられる世の中。
前から、不思議と田村先生の描くストーリーには「未来が見えてるんじゃ?」と思わせるものがあって、コロナでのパンデミックがなかなか収まらない中、私は真っ先に田村先生の描いた『7SEEDS』の中にあるエピソードを思い出したくらいでした。
犯人は女の子・・・と思い込んでいた警察と視聴者に、ガツンと一発パンチを入れる「実は男」なんて話、一体誰が犯人役をやるんだろう?って思ってたけど、まさにまさにピッタリの人を当ててきました。
さて、そんなところに感動した原作ファンにとって、またしても今回のエピで大きな変更が行われたことにショックを受けました。
原因は、フジテレビの「なぜか風呂光推し」問題です。
ここも風呂光さんに代えたのかぁ〜!という残念さ。
今回は風呂光が所属する署とは別の所轄で起きた事件がメインのお話ですョ。
ここに無理やり風呂光さんを手伝いに参加させることで、原作とは変わってしまったことが色々出てきます。ドラマで風呂光とペアを組んだ猫田は、本来なら新人刑事とペアを組むはずでした。その新人君が、最後の最後に怒涛の成長を遂げる部分が風呂光に入れ替わっちゃったわけです。
猫田にしても、ほんの一瞬なんだけど刑事の在り方を問うような試練が描かれていて、それは他の刑事ドラマでは絶対に描かれないだろうなぁというエピソードでもあるので、これも入れて欲しかったなぁ〜と思います。
(ヒント:タレコミおじさんの話)
これは、、、
これはラブ路線がどうこうとは別に、犯人役ゲストが豪華すぎるから他の登場人物は最小限で行こう!という予算問題なんじゃないかって思えてきちゃいましたよ〜
時間の問題とか諸々の要因とか、ある程度の改変は仕方ないとは思ってるんだけど、田村作品には「ことば」に刺さるものが多いのに、その会話が半分減らされて大切な深みが削られてることが勿体なくて…。
個人的には、『ミステリという勿れ』は単なる推理マンガではなくて、人間の心の部分を掘り下げ、寄り添い、悲しく凝り固まってしまった心を温かく溶かしてくれる「会話劇」がメインの物語だと思ってます。いろいろな問題が起こるものの、その事件にはいつも「案外誰もが抱えてる問題」が含まれていて、整君が語ることで、読者も考えたり、優しい気持ちになったりして、最後はどこかホッとする内容になっています。
ドラマはドラマで、原作を知らなければしっかり成立してるのは確かなんだけど、いつも「あれ?」という物足りなさがあって、原作を読み返してみると「あ、これが削られちゃったから印象が違うのか…」というケースがちょこちょこ出て来ます。いっそのこと風呂光がモヤモヤと悩む場面をバッサリ削り、新しい登場人物でパキッと事件を始めたほうがメリハリが付いたんじゃないか?なんて考えたりもします。
これだけ登場人物が削られてしまうと、後になってコミックに「あの時に登場した人が再登場」というサプライズ的なストーリーが出しにくくならないのかな?と、いらぬ心配をしちゃいます。
特にアイビーハウス編で登場した整君の同級生は魅力的だったから、登場させなかったことが惜しい!
そういえば、この前のエピソードでライカが退院してしまいましたね。
ライカとは、コミックではもっと整君とふたりで足湯に浸かって事件を整理する場面が多い印象だったし、つい最近も別の事件を一緒に解決してるので、退院したことがとっても意外でした。
こういった部分も、どんな形でつじつま合わせをしてくるのか、今後に注目ですね。
ただ、、、
ドラマでの変更が原作に影響するってことは、、、無いと信じたい。
『ミステリという勿れ』見逃し配信ならFODプレミアム ⇒
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image