2022年03月11日
ドラマ『ミステリという勿れ』第9話
今週の月曜に放送された『ミステリという勿れ』の第9話は、アイビーハウス回の後編でした。
大学生の久能整はゼミの担当教授・天達から、高校時代の同級生とゲストを呼んで、別荘でミステリー会を開くので手伝って欲しいと頼まれます。
原作ではもう一人のアルバイトに相良レンという男子学生も来ていましたが、ドラマ版ではこれまでの事件で関わった刑事・風呂光にチェンジしています。
雪に囲まれたアイビーハウスには、天達(鈴木浩介)とその友人である橘高(佐々木蔵之介)、蔦(池内万作)の他に、蔦がネットで知り合ったミステリー仲間のデラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)も招かれていました。
夜、ミステリー会が始まると、整の推理で事件…いや、ひとつのミステリーの謎が解けますが、そのことがきっかけで、かつてこの別荘で天達のパートナーである喜和(水川あさみ)がストーカーに殺害されたという事実を知らされます。
喜和は整が子供の頃に親しくしていた女性で、喜和を通して天達とも親しくなっていました。天達は、事件に第三者がかかわっているのではないかと疑っていました。
整は別荘に来る前、天達から「参加者の中に一人だけ嘘をつく人物がいるので見ていて欲しい」と頼まれていました。そのことを風呂光に打ち明けると、実は風呂光も頼まれていて、その内容は「嘘をつかない人を見ていて欲しい」というものでした。
翌朝、皆で雪かきを済ませて部屋に戻りますが、その際、停電になって整と風呂光の二人はガレージに閉じ込められてしまいます。暗闇の中で、二人は天達から頼まれたことの答えが出たかを話し合いますが、お互いにまだ分からないという結論に至ります。
ただ、嘘ではなくてお芝居をしている人がいるので、まだ別のゲームが続いているのではないか?という疑問を感じている整。
それを聞いてから、アイビーハウスに集う人々全員が怪しく見えてくる風呂光でしたが…
前回の記事で、整君と同様にバイトとしてアイビーハウスに来ていた相良レン君の役割が風呂光さんに代えられていたことに対する違和感と期待を書きましたが、さて、実際にドラマを視聴してみると…
原作を知らないでドラマを観れば、十分成り立った内容になってました。
整君と風呂光さんがガレージに閉じ込められてしまった時の、風呂光さんのピョンピョンジャンプが可愛かったですw
レン君が橘高の持っている地図を見て暗渠の存在を知るシーンは、停電になった暗闇の中で、テントの中の照明を探す時に整君が偶然目にしてしまう…という状況に変更されていました。
結末を知ってる身としては、前回の放送で橘高がグローブをはめたまま部屋で過ごす様子に、視聴者が違和感を抱かないかハラハラしてましたが、今週の雪かきのシーンで登場人物全員がグローブをしていたため、なんとなく違和感が薄れた気がして、これ、わざと?と思いながら観てました。
そして昼食用にカレーを作るシーンで、橘高が率先してジャガイモの皮むきを手伝いに来るシーンがあります。このシーンはむしろ原作では違和感ありありでしたが、ドラマでは実に自然に描かれていたので「ほぉ〜」っと感心してしまいました。
そうだそうだ、橘高が携帯を自宅に忘れてきたというやり取りも、ドラマのほうが無理なく描かれてましたw
原作だと「ここでこれを描く意味ある?」と思えるような部分がしっかりとクローズアップされてることが多いので、そういう部分はしっかり記憶に残るし怪しんだ状態で先に進むけど、ドラマでのやり取りは物凄ぉ〜く自然な会話をしてるので、まさかこの中に伏線が隠れてるとは気づかない人も多かったんじゃないかな。
しかも今回のミステリーは過去の事件を解決する話…と思わせながら、実はもうひとつ別の事件が現在進行形という、実に複雑な内容だったわけです。
原作既読組としては、登場の瞬間から橘高のことがわかってしまってるんだけど、嘘をついたことと本当のことを言ったことを指摘されてどんどん窮地に追いこまれ、実は最近の事件にも関わっていたことが判明したところで、ふっとひと呼吸あったあとの
「これって罪になるの?」
は?
思わず「は?」ですよ。
知ってるのに・・・
まぁ、細かいところまで覚えてないとはいえ、、、それにしても、その場にいる全員と同じような感覚で「は?」と思ってしまった自分に笑ってしまったw
しかも、さっきまでの怯えっぷりと、ここからの開き直りっぷりの落差!
このドラマは犯人役の役者さんが皆さん素晴らしい。単なる謎解きドラマとは違うところはそういう所でしょうね。というのも原作ありきです。
あらためてタイトルを思い起こせば『ミステリという勿れ』ですよ。
これって「ミステリ? そんな単純なお話じゃありません」ってことです。
整君は色んな事件に巻き込まれてしまうけど、事件の謎を解くだけじゃなくて、最後は犯人の心も解きほぐしてくれる不思議な人。
これまで読んできた田村作品の主人公たちは、どちらかというと自分の運命を切り開こうとする自立型の女の子が多かったし、そのパートナーになる男性たちもワイルド系が多かったので、整君のようなキャラを生み出した田村先生の引き出しの多さにも驚きます。
さて、次回は焼き肉屋さんの回です。
実は、この焼肉屋さんでの数コマが頻繁にネット広告に表示された時期がありました。ミステリ〜の連載が始まったころ、私は絶賛 7SEEDS 愛読中で、これ以上田村作品を追いかけるのはやめておこうと思って見て見ぬふりをしていたのに、あまりにもネット広告が現れるので、ある時我慢できずにクリックしてしまったのが運の尽き。
コミックが当分の楽しみになったといえばそうだけど、簡単に終わりそうにないし、かといって気になる事件が解決しないままなのは気になるし…。
とりあえずはドラマがどんな形で終わるのか、楽しみにしています。
そういえば、ネットニュースでミステリ〜のシーズン2が制作決定したとか見ましたよ。だけど、そんなに原作のストーリーは残ってないような…? テレビオリジナルを挟むんでしょうか?
アイビーハウス編の簡単なあらすじ
大学生の久能整はゼミの担当教授・天達から、高校時代の同級生とゲストを呼んで、別荘でミステリー会を開くので手伝って欲しいと頼まれます。
原作ではもう一人のアルバイトに相良レンという男子学生も来ていましたが、ドラマ版ではこれまでの事件で関わった刑事・風呂光にチェンジしています。
雪に囲まれたアイビーハウスには、天達(鈴木浩介)とその友人である橘高(佐々木蔵之介)、蔦(池内万作)の他に、蔦がネットで知り合ったミステリー仲間のデラ(田口浩正)とパン(渋谷謙人)も招かれていました。
夜、ミステリー会が始まると、整の推理で事件…いや、ひとつのミステリーの謎が解けますが、そのことがきっかけで、かつてこの別荘で天達のパートナーである喜和(水川あさみ)がストーカーに殺害されたという事実を知らされます。
喜和は整が子供の頃に親しくしていた女性で、喜和を通して天達とも親しくなっていました。天達は、事件に第三者がかかわっているのではないかと疑っていました。
整は別荘に来る前、天達から「参加者の中に一人だけ嘘をつく人物がいるので見ていて欲しい」と頼まれていました。そのことを風呂光に打ち明けると、実は風呂光も頼まれていて、その内容は「嘘をつかない人を見ていて欲しい」というものでした。
翌朝、皆で雪かきを済ませて部屋に戻りますが、その際、停電になって整と風呂光の二人はガレージに閉じ込められてしまいます。暗闇の中で、二人は天達から頼まれたことの答えが出たかを話し合いますが、お互いにまだ分からないという結論に至ります。
ただ、嘘ではなくてお芝居をしている人がいるので、まだ別のゲームが続いているのではないか?という疑問を感じている整。
それを聞いてから、アイビーハウスに集う人々全員が怪しく見えてくる風呂光でしたが…
ドラマ感想
前回の記事で、整君と同様にバイトとしてアイビーハウスに来ていた相良レン君の役割が風呂光さんに代えられていたことに対する違和感と期待を書きましたが、さて、実際にドラマを視聴してみると…
原作を知らないでドラマを観れば、十分成り立った内容になってました。
整君と風呂光さんがガレージに閉じ込められてしまった時の、風呂光さんのピョンピョンジャンプが可愛かったですw
レン君が橘高の持っている地図を見て暗渠の存在を知るシーンは、停電になった暗闇の中で、テントの中の照明を探す時に整君が偶然目にしてしまう…という状況に変更されていました。
結末を知ってる身としては、前回の放送で橘高がグローブをはめたまま部屋で過ごす様子に、視聴者が違和感を抱かないかハラハラしてましたが、今週の雪かきのシーンで登場人物全員がグローブをしていたため、なんとなく違和感が薄れた気がして、これ、わざと?と思いながら観てました。
そして昼食用にカレーを作るシーンで、橘高が率先してジャガイモの皮むきを手伝いに来るシーンがあります。このシーンはむしろ原作では違和感ありありでしたが、ドラマでは実に自然に描かれていたので「ほぉ〜」っと感心してしまいました。
そうだそうだ、橘高が携帯を自宅に忘れてきたというやり取りも、ドラマのほうが無理なく描かれてましたw
原作だと「ここでこれを描く意味ある?」と思えるような部分がしっかりとクローズアップされてることが多いので、そういう部分はしっかり記憶に残るし怪しんだ状態で先に進むけど、ドラマでのやり取りは物凄ぉ〜く自然な会話をしてるので、まさかこの中に伏線が隠れてるとは気づかない人も多かったんじゃないかな。
しかも今回のミステリーは過去の事件を解決する話…と思わせながら、実はもうひとつ別の事件が現在進行形という、実に複雑な内容だったわけです。
原作既読組としては、登場の瞬間から橘高のことがわかってしまってるんだけど、嘘をついたことと本当のことを言ったことを指摘されてどんどん窮地に追いこまれ、実は最近の事件にも関わっていたことが判明したところで、ふっとひと呼吸あったあとの
「これって罪になるの?」
は?
思わず「は?」ですよ。
知ってるのに・・・
まぁ、細かいところまで覚えてないとはいえ、、、それにしても、その場にいる全員と同じような感覚で「は?」と思ってしまった自分に笑ってしまったw
しかも、さっきまでの怯えっぷりと、ここからの開き直りっぷりの落差!
このドラマは犯人役の役者さんが皆さん素晴らしい。単なる謎解きドラマとは違うところはそういう所でしょうね。というのも原作ありきです。
あらためてタイトルを思い起こせば『ミステリという勿れ』ですよ。
これって「ミステリ? そんな単純なお話じゃありません」ってことです。
整君は色んな事件に巻き込まれてしまうけど、事件の謎を解くだけじゃなくて、最後は犯人の心も解きほぐしてくれる不思議な人。
これまで読んできた田村作品の主人公たちは、どちらかというと自分の運命を切り開こうとする自立型の女の子が多かったし、そのパートナーになる男性たちもワイルド系が多かったので、整君のようなキャラを生み出した田村先生の引き出しの多さにも驚きます。
さて、次回は焼き肉屋さんの回です。
実は、この焼肉屋さんでの数コマが頻繁にネット広告に表示された時期がありました。ミステリ〜の連載が始まったころ、私は絶賛 7SEEDS 愛読中で、これ以上田村作品を追いかけるのはやめておこうと思って見て見ぬふりをしていたのに、あまりにもネット広告が現れるので、ある時我慢できずにクリックしてしまったのが運の尽き。
コミックが当分の楽しみになったといえばそうだけど、簡単に終わりそうにないし、かといって気になる事件が解決しないままなのは気になるし…。
とりあえずはドラマがどんな形で終わるのか、楽しみにしています。
そういえば、ネットニュースでミステリ〜のシーズン2が制作決定したとか見ましたよ。だけど、そんなに原作のストーリーは残ってないような…? テレビオリジナルを挟むんでしょうか?
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