2018年06月20日
昔ハマった漫画
1998年代に連載開始した漫画「サイレントメビウス」の新作「サイレントメビウスQD(クァドリガ)」がつい最近最終回を迎え、「サイレントメビウス」に登場するAMP(アンプ)のマシン「ポリススピナー」のプラモデルが青島文化教材社から発売されることも決定しました。
私は、たまたま古本屋で漫画を見つけてハマってしまい、主人公たちAMPと妖魔(ルシファーホーク)との戦いをドキドキしながら見ていました。アニメは情報を得ていなかったので見ていませんでしたので、そちらがどんなストーリー構成だったのかわかりませんので、ご容赦ください。
以下は人物紹介です。(ラム・チェンは漢字が分からないのでカタカナ表記にしました)
香津美・リキュール
サイレントメビウスの主人公にしてキーパーソン。大魔導士ギゲルフ・リキュールと巫由伽(旧姓:葉月)との間に生まれる。人間界(ガイア)と邪界(ネメシス)とをつなぐ「鍵」の役割を持つとされ、ネメシスの者たちから度々ネメシス側につき戦うよう求められている。絶大な潜在的魔力を有し、13の惑星霊を操る魔法を得意とし、父の遺品である剣皇グロスポリナーを操る。母である巫由伽は、香津美を守るため妖魔と戦い死亡している。これの少し前の段階で香津美とAMPの隊員2名が接触している。母の死を引きずり悩んでいたのだが、軌道エレベーター「スパイラス」の事件の際、母の仇である妖魔を倒し過去と決別したが、その際に剣皇グロスポリナーはその身を二つに折ってしまう。
恋人はロイ(ロバート・デ・ヴァイス。作者によると元ネタはハリウッド俳優のロバート・デ・ニーロとのこと)。彼とは結婚の約束をされるほど良好な関係であったが、過酷な運命に怖気づき彼に一方的に別れを告げようと心に背を向けたことで隙が生じたため、そこを突かれ自身の力を利用しようとするネメシスのマクシミリアン(後述)らによりロイを殺され消息を絶った。その後、AMPのメンバーと再会を果たすが、ロイを失った衝撃で虚ろになった心は魔剣メディウムにより支配されており、ネメシスに協力する者となっていた。AMPと敵対して00分署そのものを妖魔に飲み込ませようと警察署を襲い、関係者を大量に虐殺する。しかし、親友のキディ・フェニルがメディウムに命を捧げることにより正気を取り戻す。
最終決戦の際にはAMPのメンバーとして戦い、和平を望む妖魔の王ルシフェルなどの協力もあってネメシスを惑わし争いへと導いていたガノッサを打ち倒す。凍結されていたことで胎内の時間も止まっており、ロイの子供を身籠っていたことに気づかなかったが、由貴に指摘されて知る。戦後に娘を産み、2人で静かに暮らしている。
登場メンバーで唯一、恋人との肉体関係を持っていることが表現されている。「サイレントメビウステイルズ」ではロイとの出会い、AMP入隊時のことや娘とのその後などが描かれ、妖魔とは今後分かり合っていけることなど明るい未来が示唆された。ロイとの出会いについては映画版、漫画版、アニメ版などで異なる描写がされている。
誕生日は2006年8月1日。ハワイ出身。趣味はAV観賞で、ウルトラセブン(「全話」持っているらしい)が一番のお気に入り。
名前の設定は作者が大酒飲みという現実に由来し、彼女自身も酒好き。甘い物や辛い物は苦手だったりする。また、グロスポリナーをはじめ、ジェッソなど作中に登場する剣の名前はアクリル絵具の画材からきている。
キディ・フェニル
刑事時代に重傷を負ったことから、全身のほとんどをアーマーコートで戦闘用にサイボーグ化したため、生身の部分は30%前後しかない。褐色の肌で怪力の持ち主。かなりの重量・反動がある重力銃「グラビトン」も片手で扱うなど、兵器の扱いも熟知している。
恋人は、ラルフ・ボーマーズ。出会った時はむしろ険悪な雰囲気であったが、自身の体をサイボーグ化するに至らしめたメガダイン「ワイヤー」との戦いの際、親交を深めた。「絆」編では、殺人の容疑をかけられ射殺命令が出されるも、二人の愛が揺らぐことはなく、キディを陥れた妖魔の乗り移ったメガダインを共に打ち倒す。戦いで重傷を負ったラルフに、キディは自身の生命維持装置をつないで彼の命を救ったこともある。
魔剣メディウムに心を奪われた香津美を救い命を落としたと思われたが、自身のサイボーグ化された体の機能保全能力により仮死状態へと移行することで一命を取り留め、90%のサイボーグ化をためらう真奈に託されたラルフにより復活した。最終決戦時にはラルフと共に戦いへ参戦し、終戦後はラルフと結婚、警察署で結婚式が行われている。「テイルズ」では、ラルフがプロポーズに至るまでの物語が描かれている。30倍の辛さのカレーを平気で注文できるほどの辛いもの好き。
誕生日は2005年10月4日、オーストラリア出身。劇場版ではウェーブのある髪で、派手な印象がある。
レビア・マーベリック
電脳世界に直接ハッキングできるヴィジョネイルの中でも、特a級の能力を持つ。電脳世界(ロジック・スペース)では、ほぼ無敵。AMPの兵器のほとんどを開発した才媛。祖父ステファン・L・マーベリックの開発による特許の恩恵を受け、自室にプールがあったり、個人用の人工衛星(ドナルド)を所有するなど、リッチな生活をしている。3種の神器(AI)と呼ばれるデューイ、ヒューイ、ルーイを自作しとても大切にしており、いわゆるメカフェチな面がある。
その体型を思い浮かべる際は「プレイメイト」か海外の女性の体を参照との事である。メンバー最強の肢体を有しており美人だがあまり恋愛事に興味が無いようで、三種の神器達からも「そろそろ恋人を見つけられては」と心配されている。
誕生日は2001年3月18日、ロサンゼルス出身。
連載前の設定では、香津美と二人でコンビを組むストーリーだった。
作者曰く、名前の由来はレビア、マーベリック共にミサイルの名前。
続編「サイレントメビウスQD」では、ラリーの後を継いで次世代AMPの署長に就任しているが、幼女の姿をしており、同一人物か不明。
闇雲那魅(やみぐも なみ)
古来より日本の祭儀一切を取り仕切ってきた、闇雲家次女。神社は地下400mにあり、四方を守護する四神(玄武、青龍、朱雀、白虎)と聖獣麒麟の宿る神器を奉っている。常に巫女の装束を纏っており、本人もそれ以外を着ることを嫌がる。最も防具として機能する呪術を施された巫女装束なので、決して本人の趣味だけでそうしているわけではない。制服の着用を義務付けられているAMP勤務時でも巫女装束の上にAMPのマントしか羽織らないため、ラリーの悩みの種になっている。但し、泳ぐときにはしっかり水着に着替えている。清楚で美しい日本人形のような女性で、感情が表に出にくい。極度の潔癖症で掃除好き。
兄と姉がいるが、いずれも闇雲家の試練に耐えきれず脱落したため、跡取りの資格がない。唯一合格したのは那魅だけである。
誕生日は2008年6月26日、日本出身。
本編未登場の凪(なぎ)という姪がおり、続編「サイレントメビウスQD」に登場している。
彩弧由貴(さいこ ゆき)
YLEM PROJECTと呼ばれる人間兵器(YLEM WEAPON)開発計画の生き残り。他人の因子を埋め込むことにより、人工的に超能力者になる。予知能力やサイコキネシスなどを使う。副業として「Cafe らびりんす」を経営することで、自宅の家賃を半額(原作4巻では「無料」)にしてもらっている。手作りにこだわる喫茶店のため、メニューはコーヒーのみで他の物は手作りできないので一切ない。
なお、喫茶店のオーナーの鷲尾徹とは過去の渋谷に飛ばされた際に出会っている。そのまま留まれば釣り合いの取れたカップルになったが、元の時代に戻ったことで親子ほどに年が離れてしまった。それでも、彼女を理解してくれる恋人として、由貴を一途に思い、愛し続けている。
出会った時の鷲尾はしがないアルバイト学生だったが、再会した鷲尾はEGコンツェルンのオーナーと呼ばれる存在になっており、かなりの努力をして由貴を待っていたことが伺える。由貴を待つ孤独に耐えていた鷲尾は接触してきたがノッサたちが持ち掛けた取引、再び由貴に会わせるという約束に応じてしまうが、ガノッサたちの本性に気づき彼らへの対抗策を模索、その結果としてYLEM PROJECTが発案され再び鷲尾と由貴が出会うことになった。由貴の能力が自身の心の弱さが原因であったことを詫びる鷲尾の謝罪を由貴は受け入れた。
戦後、ラム・チェンの中華料理とミックスした店になる。
誕生日は2010年9月10日。
名前の由来は作者の麻宮騎亜が好きな女優の斉藤由貴から。髪をトレードマークの黄色い大きなリボンでポニーテールに結っている。
磯崎真奈
ラリーの署長昇進にともなって新たに赴任した課長。密教をベースとした術を使い、その実力はかなり高い。仕事に対する態度は厳しく、部下をきつく諫めることもあるが、それは彼女が本当に部下を大切に思っている証でもある。TVアニメ版ではチーフとして最初からAMPにいた。
那魅の姉とは旧知の知り合いで、7年ぶりの再会を喜び話すシーンがある。
「テイルズ」では、前回の妖魔との戦いで魔剣メディウムにより心を失い、恋人の犠牲により正気を取り戻したことが描かれている。そのことにより香津美が魔剣メディウムに乗っ取られた際、自身の命を捧げて香津美を救おうとしていた。
「スパイラス」事件の際、特注のポリス・スピナーで内部に突撃、搭載兵器で香津美の支援をした。
誕生日は2000年1月31日、日本出身。
ラム・チェン
剣帝ジェッソの使い手で、風水をベースとした技を使う。ルシファー・ホーク側に堕ちた香津美の代役としてメンバーに加入。勝ち気で周囲は欠片も考えていないのに自身は香津美の代用品だと思い込み、初期は香津美に対してライバル心を燃やして結界を張らずに妖魔(ルシファー・ホーク)を呼び込んで窮地に陥ったこともある。TVアニメ版では、香津美の恋人とは知らずにロイを好きになってしまい、逆恨みから連帯で他のメンバーに対してさえも悪感情を抱いてしまう。原作とは異なり、早めにAMP入りしている。
香港出身、誕生日不明。
ラリー・シャイアン(Larry Cheyenne)
2023年にAMPを組織した妖魔と人間の混血。幼少時の人間からの虐待により、妹ローザは自身を受け入れてくれると妖魔側についたことで決別した。この時代は警察といえど民営化されているため、幹部が使えないと判断するや企業買収し自ら指揮を執る。生来強力な魔力の持ち主であり、闘いの実力もAMP屈指。先述のことから相当な(おそらくレビア以上の)資産家でもある。
妹ローザとは度々敵対するも、ラリーはあくまでローザを守りたいという気持ちを忘れてはいなかった。ガノッサに陥れられて自身は重傷を負い、ローザは死亡。その際、姉妹の和解が果たされた。気丈な面と暖かく人間らしい心を併せ持ち、妹ローザの死には涙を流した。
「サイレントメビウステイルズ」では、以前の妖魔との戦いについて描かれ、磯崎真奈との交流や妹との確執に悩む姿などが描かれている。
1991年生まれ。出身地不明。
ガノッサ・マクシミリアン
本作の黒幕であり、邪界を利用し、支配者になることを目的に立ち回る。嘗ては香津美の父ギゲルフの弟子だったが、師を裏切って邪界への門を開いて妖魔の王ルシフェルを甘言で惑わして人間界へ侵攻させる。その野望はギゲルフが己の命と引き換えに邪界への門を閉ざしたために一度断たれるが、今度は門を開く「鍵」となる香津美を狙う。
一見様々な策を弄する知略に富んだ策士に見えるが、実は「他人を騙して利用する(そして使い捨てる)」「他人を妖術で洗脳して操り人形にする(そして使い捨てる)」「人質を取って敵の動きを封じる」の三通りしかなく、後は捨て台詞を吐いて逃げるしか能がない底の浅く卑小な男である。そして最終決戦において追い詰められ、逃げることさえできなくなった。力を得る代償として女神ネメシスに差し出した半身を決戦に必要だからと返して貰ったと思ったが、妖魔(ルシファー・ホーク)の寄せ集めで作られた紛い物だった。時間退行の呪詛をかけられて胎児の姿に戻り、ついには無に帰した。人間・妖魔、そして邪界の女神ネメシスまでもが和平と共存を望み、一丸となったことにより支配者になろうとした野望は霧散した。
ローザ・シャイアン
ラリーの妹。半ば自分たち姉妹を虐待した人間への敵意、半ば姉ラリーへの反抗心から妖魔に組みし、ガノッサの手先となる。
ルシフェル
妖魔の王。ガノッサの甘言に惑わされ人間界に戦いを挑んだが、心の底では和平を願っている。
ストーリー
人口は増加の一途をたどり、環境破壊による酸性雨が降りしきる近未来のTOKYO。2000年を過ぎた頃から、人知を超えた不可思議な事件が起きるようになっていた。3rd−AT(サード・アトラクション)と呼ばれ一般人に秘匿されていたそれらの事件は、妖魔(ルシファー・ホーク)と呼ばれる異世界(ネメシス)の住人たちが引き起こす事件であった(連載当初は妖魔が直接関与しない3rd−ATも発生しており、妖魔は「何でもあり」な3rd−ATの一部でしかなかった)。
妖魔は異なる秩序が支配する宇宙に存在する「邪界(ネメシス)」から来ており、自分の世界の秩序に従った魔法を使えるが、こちらの宇宙に来るには、こちらの宇宙の秩序に合わせ、自分の姿を人間に近づける必要がある。妖魔は、2000年以前にも稀に来ており、妖魔とかかわりを持った者(とその子孫)も異世界の秩序=魔法が使える。ギゲルフ・リキュール(香津美の父)もそうした者の一人であり、香津美に邪界との扉を開く「鍵」としての能力を与えたとされる。
2023年、頻発する妖魔事件に対し、ラリー・シャイアンは「Attacked Mystification PoliceDepartment(対妖魔用特殊警察、通称AMP−アンプ)」を結成し、これに対抗する。女性は「何も生み出さない戦いの中でも次代につながる命を生み出せる」との思想から、AMPは女性だけで構成されている。2026年時点(漫画第1巻)のAMPのメンバーはラリーに加えて、主人公の香津美・リキュール、キディ・フェニル、レビア・マーベリック、闇雲那魅、彩弧由貴の6人。彼女たちは各々が持つ特殊な能力を駆使し、妖魔に対抗する。
この作品にはドハマりしていたので、続編が連載開始したときは嬉しかったですね。おまけにポリス・スピナーがプラモデル化されたのは驚きでした(キット化されないとあきらめていましたので)。早く発売してほしい物ですね。
私は、たまたま古本屋で漫画を見つけてハマってしまい、主人公たちAMPと妖魔(ルシファーホーク)との戦いをドキドキしながら見ていました。アニメは情報を得ていなかったので見ていませんでしたので、そちらがどんなストーリー構成だったのかわかりませんので、ご容赦ください。
以下は人物紹介です。(ラム・チェンは漢字が分からないのでカタカナ表記にしました)
香津美・リキュール
サイレントメビウスの主人公にしてキーパーソン。大魔導士ギゲルフ・リキュールと巫由伽(旧姓:葉月)との間に生まれる。人間界(ガイア)と邪界(ネメシス)とをつなぐ「鍵」の役割を持つとされ、ネメシスの者たちから度々ネメシス側につき戦うよう求められている。絶大な潜在的魔力を有し、13の惑星霊を操る魔法を得意とし、父の遺品である剣皇グロスポリナーを操る。母である巫由伽は、香津美を守るため妖魔と戦い死亡している。これの少し前の段階で香津美とAMPの隊員2名が接触している。母の死を引きずり悩んでいたのだが、軌道エレベーター「スパイラス」の事件の際、母の仇である妖魔を倒し過去と決別したが、その際に剣皇グロスポリナーはその身を二つに折ってしまう。
恋人はロイ(ロバート・デ・ヴァイス。作者によると元ネタはハリウッド俳優のロバート・デ・ニーロとのこと)。彼とは結婚の約束をされるほど良好な関係であったが、過酷な運命に怖気づき彼に一方的に別れを告げようと心に背を向けたことで隙が生じたため、そこを突かれ自身の力を利用しようとするネメシスのマクシミリアン(後述)らによりロイを殺され消息を絶った。その後、AMPのメンバーと再会を果たすが、ロイを失った衝撃で虚ろになった心は魔剣メディウムにより支配されており、ネメシスに協力する者となっていた。AMPと敵対して00分署そのものを妖魔に飲み込ませようと警察署を襲い、関係者を大量に虐殺する。しかし、親友のキディ・フェニルがメディウムに命を捧げることにより正気を取り戻す。
最終決戦の際にはAMPのメンバーとして戦い、和平を望む妖魔の王ルシフェルなどの協力もあってネメシスを惑わし争いへと導いていたガノッサを打ち倒す。凍結されていたことで胎内の時間も止まっており、ロイの子供を身籠っていたことに気づかなかったが、由貴に指摘されて知る。戦後に娘を産み、2人で静かに暮らしている。
登場メンバーで唯一、恋人との肉体関係を持っていることが表現されている。「サイレントメビウステイルズ」ではロイとの出会い、AMP入隊時のことや娘とのその後などが描かれ、妖魔とは今後分かり合っていけることなど明るい未来が示唆された。ロイとの出会いについては映画版、漫画版、アニメ版などで異なる描写がされている。
誕生日は2006年8月1日。ハワイ出身。趣味はAV観賞で、ウルトラセブン(「全話」持っているらしい)が一番のお気に入り。
名前の設定は作者が大酒飲みという現実に由来し、彼女自身も酒好き。甘い物や辛い物は苦手だったりする。また、グロスポリナーをはじめ、ジェッソなど作中に登場する剣の名前はアクリル絵具の画材からきている。
キディ・フェニル
刑事時代に重傷を負ったことから、全身のほとんどをアーマーコートで戦闘用にサイボーグ化したため、生身の部分は30%前後しかない。褐色の肌で怪力の持ち主。かなりの重量・反動がある重力銃「グラビトン」も片手で扱うなど、兵器の扱いも熟知している。
恋人は、ラルフ・ボーマーズ。出会った時はむしろ険悪な雰囲気であったが、自身の体をサイボーグ化するに至らしめたメガダイン「ワイヤー」との戦いの際、親交を深めた。「絆」編では、殺人の容疑をかけられ射殺命令が出されるも、二人の愛が揺らぐことはなく、キディを陥れた妖魔の乗り移ったメガダインを共に打ち倒す。戦いで重傷を負ったラルフに、キディは自身の生命維持装置をつないで彼の命を救ったこともある。
魔剣メディウムに心を奪われた香津美を救い命を落としたと思われたが、自身のサイボーグ化された体の機能保全能力により仮死状態へと移行することで一命を取り留め、90%のサイボーグ化をためらう真奈に託されたラルフにより復活した。最終決戦時にはラルフと共に戦いへ参戦し、終戦後はラルフと結婚、警察署で結婚式が行われている。「テイルズ」では、ラルフがプロポーズに至るまでの物語が描かれている。30倍の辛さのカレーを平気で注文できるほどの辛いもの好き。
誕生日は2005年10月4日、オーストラリア出身。劇場版ではウェーブのある髪で、派手な印象がある。
レビア・マーベリック
電脳世界に直接ハッキングできるヴィジョネイルの中でも、特a級の能力を持つ。電脳世界(ロジック・スペース)では、ほぼ無敵。AMPの兵器のほとんどを開発した才媛。祖父ステファン・L・マーベリックの開発による特許の恩恵を受け、自室にプールがあったり、個人用の人工衛星(ドナルド)を所有するなど、リッチな生活をしている。3種の神器(AI)と呼ばれるデューイ、ヒューイ、ルーイを自作しとても大切にしており、いわゆるメカフェチな面がある。
その体型を思い浮かべる際は「プレイメイト」か海外の女性の体を参照との事である。メンバー最強の肢体を有しており美人だがあまり恋愛事に興味が無いようで、三種の神器達からも「そろそろ恋人を見つけられては」と心配されている。
誕生日は2001年3月18日、ロサンゼルス出身。
連載前の設定では、香津美と二人でコンビを組むストーリーだった。
作者曰く、名前の由来はレビア、マーベリック共にミサイルの名前。
続編「サイレントメビウスQD」では、ラリーの後を継いで次世代AMPの署長に就任しているが、幼女の姿をしており、同一人物か不明。
闇雲那魅(やみぐも なみ)
古来より日本の祭儀一切を取り仕切ってきた、闇雲家次女。神社は地下400mにあり、四方を守護する四神(玄武、青龍、朱雀、白虎)と聖獣麒麟の宿る神器を奉っている。常に巫女の装束を纏っており、本人もそれ以外を着ることを嫌がる。最も防具として機能する呪術を施された巫女装束なので、決して本人の趣味だけでそうしているわけではない。制服の着用を義務付けられているAMP勤務時でも巫女装束の上にAMPのマントしか羽織らないため、ラリーの悩みの種になっている。但し、泳ぐときにはしっかり水着に着替えている。清楚で美しい日本人形のような女性で、感情が表に出にくい。極度の潔癖症で掃除好き。
兄と姉がいるが、いずれも闇雲家の試練に耐えきれず脱落したため、跡取りの資格がない。唯一合格したのは那魅だけである。
誕生日は2008年6月26日、日本出身。
本編未登場の凪(なぎ)という姪がおり、続編「サイレントメビウスQD」に登場している。
彩弧由貴(さいこ ゆき)
YLEM PROJECTと呼ばれる人間兵器(YLEM WEAPON)開発計画の生き残り。他人の因子を埋め込むことにより、人工的に超能力者になる。予知能力やサイコキネシスなどを使う。副業として「Cafe らびりんす」を経営することで、自宅の家賃を半額(原作4巻では「無料」)にしてもらっている。手作りにこだわる喫茶店のため、メニューはコーヒーのみで他の物は手作りできないので一切ない。
なお、喫茶店のオーナーの鷲尾徹とは過去の渋谷に飛ばされた際に出会っている。そのまま留まれば釣り合いの取れたカップルになったが、元の時代に戻ったことで親子ほどに年が離れてしまった。それでも、彼女を理解してくれる恋人として、由貴を一途に思い、愛し続けている。
出会った時の鷲尾はしがないアルバイト学生だったが、再会した鷲尾はEGコンツェルンのオーナーと呼ばれる存在になっており、かなりの努力をして由貴を待っていたことが伺える。由貴を待つ孤独に耐えていた鷲尾は接触してきたがノッサたちが持ち掛けた取引、再び由貴に会わせるという約束に応じてしまうが、ガノッサたちの本性に気づき彼らへの対抗策を模索、その結果としてYLEM PROJECTが発案され再び鷲尾と由貴が出会うことになった。由貴の能力が自身の心の弱さが原因であったことを詫びる鷲尾の謝罪を由貴は受け入れた。
戦後、ラム・チェンの中華料理とミックスした店になる。
誕生日は2010年9月10日。
名前の由来は作者の麻宮騎亜が好きな女優の斉藤由貴から。髪をトレードマークの黄色い大きなリボンでポニーテールに結っている。
磯崎真奈
ラリーの署長昇進にともなって新たに赴任した課長。密教をベースとした術を使い、その実力はかなり高い。仕事に対する態度は厳しく、部下をきつく諫めることもあるが、それは彼女が本当に部下を大切に思っている証でもある。TVアニメ版ではチーフとして最初からAMPにいた。
那魅の姉とは旧知の知り合いで、7年ぶりの再会を喜び話すシーンがある。
「テイルズ」では、前回の妖魔との戦いで魔剣メディウムにより心を失い、恋人の犠牲により正気を取り戻したことが描かれている。そのことにより香津美が魔剣メディウムに乗っ取られた際、自身の命を捧げて香津美を救おうとしていた。
「スパイラス」事件の際、特注のポリス・スピナーで内部に突撃、搭載兵器で香津美の支援をした。
誕生日は2000年1月31日、日本出身。
ラム・チェン
剣帝ジェッソの使い手で、風水をベースとした技を使う。ルシファー・ホーク側に堕ちた香津美の代役としてメンバーに加入。勝ち気で周囲は欠片も考えていないのに自身は香津美の代用品だと思い込み、初期は香津美に対してライバル心を燃やして結界を張らずに妖魔(ルシファー・ホーク)を呼び込んで窮地に陥ったこともある。TVアニメ版では、香津美の恋人とは知らずにロイを好きになってしまい、逆恨みから連帯で他のメンバーに対してさえも悪感情を抱いてしまう。原作とは異なり、早めにAMP入りしている。
香港出身、誕生日不明。
ラリー・シャイアン(Larry Cheyenne)
2023年にAMPを組織した妖魔と人間の混血。幼少時の人間からの虐待により、妹ローザは自身を受け入れてくれると妖魔側についたことで決別した。この時代は警察といえど民営化されているため、幹部が使えないと判断するや企業買収し自ら指揮を執る。生来強力な魔力の持ち主であり、闘いの実力もAMP屈指。先述のことから相当な(おそらくレビア以上の)資産家でもある。
妹ローザとは度々敵対するも、ラリーはあくまでローザを守りたいという気持ちを忘れてはいなかった。ガノッサに陥れられて自身は重傷を負い、ローザは死亡。その際、姉妹の和解が果たされた。気丈な面と暖かく人間らしい心を併せ持ち、妹ローザの死には涙を流した。
「サイレントメビウステイルズ」では、以前の妖魔との戦いについて描かれ、磯崎真奈との交流や妹との確執に悩む姿などが描かれている。
1991年生まれ。出身地不明。
ガノッサ・マクシミリアン
本作の黒幕であり、邪界を利用し、支配者になることを目的に立ち回る。嘗ては香津美の父ギゲルフの弟子だったが、師を裏切って邪界への門を開いて妖魔の王ルシフェルを甘言で惑わして人間界へ侵攻させる。その野望はギゲルフが己の命と引き換えに邪界への門を閉ざしたために一度断たれるが、今度は門を開く「鍵」となる香津美を狙う。
一見様々な策を弄する知略に富んだ策士に見えるが、実は「他人を騙して利用する(そして使い捨てる)」「他人を妖術で洗脳して操り人形にする(そして使い捨てる)」「人質を取って敵の動きを封じる」の三通りしかなく、後は捨て台詞を吐いて逃げるしか能がない底の浅く卑小な男である。そして最終決戦において追い詰められ、逃げることさえできなくなった。力を得る代償として女神ネメシスに差し出した半身を決戦に必要だからと返して貰ったと思ったが、妖魔(ルシファー・ホーク)の寄せ集めで作られた紛い物だった。時間退行の呪詛をかけられて胎児の姿に戻り、ついには無に帰した。人間・妖魔、そして邪界の女神ネメシスまでもが和平と共存を望み、一丸となったことにより支配者になろうとした野望は霧散した。
ローザ・シャイアン
ラリーの妹。半ば自分たち姉妹を虐待した人間への敵意、半ば姉ラリーへの反抗心から妖魔に組みし、ガノッサの手先となる。
ルシフェル
妖魔の王。ガノッサの甘言に惑わされ人間界に戦いを挑んだが、心の底では和平を願っている。
ストーリー
人口は増加の一途をたどり、環境破壊による酸性雨が降りしきる近未来のTOKYO。2000年を過ぎた頃から、人知を超えた不可思議な事件が起きるようになっていた。3rd−AT(サード・アトラクション)と呼ばれ一般人に秘匿されていたそれらの事件は、妖魔(ルシファー・ホーク)と呼ばれる異世界(ネメシス)の住人たちが引き起こす事件であった(連載当初は妖魔が直接関与しない3rd−ATも発生しており、妖魔は「何でもあり」な3rd−ATの一部でしかなかった)。
妖魔は異なる秩序が支配する宇宙に存在する「邪界(ネメシス)」から来ており、自分の世界の秩序に従った魔法を使えるが、こちらの宇宙に来るには、こちらの宇宙の秩序に合わせ、自分の姿を人間に近づける必要がある。妖魔は、2000年以前にも稀に来ており、妖魔とかかわりを持った者(とその子孫)も異世界の秩序=魔法が使える。ギゲルフ・リキュール(香津美の父)もそうした者の一人であり、香津美に邪界との扉を開く「鍵」としての能力を与えたとされる。
2023年、頻発する妖魔事件に対し、ラリー・シャイアンは「Attacked Mystification PoliceDepartment(対妖魔用特殊警察、通称AMP−アンプ)」を結成し、これに対抗する。女性は「何も生み出さない戦いの中でも次代につながる命を生み出せる」との思想から、AMPは女性だけで構成されている。2026年時点(漫画第1巻)のAMPのメンバーはラリーに加えて、主人公の香津美・リキュール、キディ・フェニル、レビア・マーベリック、闇雲那魅、彩弧由貴の6人。彼女たちは各々が持つ特殊な能力を駆使し、妖魔に対抗する。
この作品にはドハマりしていたので、続編が連載開始したときは嬉しかったですね。おまけにポリス・スピナーがプラモデル化されたのは驚きでした(キット化されないとあきらめていましたので)。早く発売してほしい物ですね。
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