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2019年03月08日

辞職した明石市長は、苦労人だった   〜明石市長出直し選挙〜

暴言問題で辞職された前明石市長にインタビューした記事が
掲載されていました。

非常に興味深い内容ですので、是非読んでみてください。
原文は、タイトルにリンクを貼ってありますので、そちらで読んで下さい。

私が応援するのは、こんな人だったからです。
抜粋で掲載します。


「暴言」前明石市長・泉房穂さん、出直し出馬表明の真意を問う
Yahooニュースより 2019/3/7 配信

現職であった明石市市長・泉房穂さんが暴言騒動で辞職に追い込まれたことを受けて、告示日3月10日、投開票日17日で争われる今回の明石市市長選。今回は元兵庫県議で共産新人の新町美千代さん(72)、前加西市長で無所属新人の中川暢三さん(63)、同県議で元明石市長の無所属北口寛人氏(53)が立候補を表明していますが(立候補届け出順)、7日になり泉房穂さんも正式に立候補表明をする運びとなりました。


以下から、山本一郎氏のインタビューです。

山本:でも、出直し選に出てほしいという署名が市内外から5千人弱集まって、それだけ多くの明石の人たちは泉さんに戻ってきてほしいと思っている。

泉:あの署名運動は、本当に驚きでした。こんな私のために多くの人が支援してくださるとは思ってもみませんでした。ネットで呼びかけて集まってくれた人たちらしく、赤ちゃん抱えた若いお母さんや、サラリーマンとか、私も、後援会の人たちも今まで会ったことのない知らない人たちが署名運動してくれたって聞いて、涙が出てしまいました。あんまり泣くことなど、ないんですが。


この市長の実績が、市民を動かしたんでしょう。

泉:本当に…ありがたかったです。自分でも暴言テープとされるもの聞き直して、これは駄目だ、二度とこのような発言を部下にしたらアカン、人としてやってはいけないと。そして、アンガーマネジメント勉強したら、改めて良く分かったんですが、自分の発言や行動は最低ですから。私は、明石の漁師の子なんです。友達も結構言葉遣いが、あの…あぁいう言い方をする人が多い環境で育ったということも、今回気がつきました。言い訳にもならんことですけど、ほおっておくとそういう言葉遣いがポンポンと出てしまう、それで人を傷つけてしまう、そういう悪い癖が染みついていたなと反省しています。


環境がそうだったのはわかりますが、そのせいにしてはいけません。
でも、本人は、十分わかっているようですよ。

山本:私も江戸っ子で育ちましたので良く分かります。泉さんを批判するメディアでは、東大卒、弁護士のエリート市長で挫折知らずの奴がパワハラで暴言吐いたって話になっていますが。

泉:いや、確かにみなさんそう仰いますが、私なんてエリートじゃないですよ。うちは明石の漁師の家で貧しくて、私は小中高と、当然のように地元の公立校に通いました。大学受験も、塾に行くお金もないので、ひたすら家で勉強してました。でも別に頭が良いというわけでもないんです。「自分が勉強しないと、家族が死んでしまうんだ!」というくらいの気持ちで、必死に大学目指して頑張ってやっていただけなんです。


独学で東大に入ったんですね。塾にもいかずに・・・。
何かすごい人ですよ。

泉:とにかく、子供の頃は環境が厳しかったんです。親父は小学校卒業して漁師、母親は中卒で二人とも高校も出ていません。貧乏でした。それから、僕には生まれつき障害を持つ弟がいるんです。弟は、チアノーゼで真っ青で生まれました。生まれたときすぐに障害が残るとされ、両親は、医者からは「このまま放置でいいですね」と言われたんですね。

山本:言外に「このまま死なせてしまっていいですね」と言われた?

泉:そうです。それで両親は、一度は声も出せないまま頷いた。けれど、もう一度医者が病室へ来たときに、弟を産んだばかりのおふくろが「お願いだから助けてくれ」と叫んだんだそうです。医者は「障害が残りますよ?」と。実際、弟は4歳まで歩けませんでした

山本:うーん… 重い決断ですね。

泉:まわりは冷たかったですよ。みんな「なんで障害のある子どもを連れて帰ってきたんや」というわけです。当時はそれが「普通」だったんですね。

山本:ああ… そういえば、泉さんがご幼少の当時は優生保護法もあった時代ですからね。

泉:それから家族の戦いが始まりました。生まれたばかりの弟に、障害があったからって本人が悪いわけがないんや。なんで死ななあかんねん、と。弟は小さいながら必死にリハビリに取り組み、小学校に入る頃にやっと歩けるようになったんです。家族みんな喜びました。でも、近くの小学校に通うために手続きをしようとしたら「うちの学校では責任が持てない」と、あっさり入学を拒否された。何やねんそれ。結局、両親が学校に直談判して、私が行き帰りに毎日付き添うということで、一緒に通えることにはなりました。


貧乏なだけに、家族は必死だったんでしょうね。
自分の子を虐待で死なせる親がいる半面、この家族愛は
大したものです。

山本:泉さんの政治活動の原点を見た気がします。たまらん話ですね。

泉:もちろん、その後も理不尽なことは続きました。そもそも生活がかなり貧しいですしね。家族四人それぞれ必死でしたね。とくにおふくろは血のにじむような苦労をしていた。私は子どもながらにそういう姿を見ていて、ものすごく「腹が立った」んですよ。こんなに、努力して、それでも困って苦しんでいる人間がいるのに、国も、市も、誰も、助けてくれない。自己責任っておかしいやん! と。そのときの「怒り」みたいなものが、私の政治家としての原点になっているんじゃないかと思います。


こういう経験を自身がしているから、そういう人を救いたいと
思うようになるのは、必然かもしれません。

泉:実は、もう2年ぐらい前から、怒ることは、ほぼなくなりました。それまでは、市の職員も全然動いてくれなかったんです。市長になった時、私は無視されてました。話の分からん瞬間湯沸かし器が市長になった、いうて。ところが、やっていくうちにだんだん変わってきたんですよ、市役所の中が。ほんと申し訳ないんですけどこんな暴言市長でも政策には真面目に取り組んできたので市民に認めていただけるようになったり、明石に移り住んでくれるご家庭が増え、市全体が元気になってどんどん変わっていって、職員も楽しくなって率先してして動いてくれるようになった。ようやく、ですよ。そうしたら、怒る必要もなくなったんです。


市長の姿勢が、職員を動かしたんですよ。
今どき、人口が増える地方自治体は、珍しいです。

山本:泉市政になって、明石市は子どもを中心に市政を構えて勤労者人口が激増した、というのは有名ですよね。

泉:いやいやいや。もう一期あれば明石市の、基本的な運営が軌道にのるので、それがもしさせてもらえることができたら、あとは、困った人たちを助けて回る近所のお節介弁護士に戻り静かに暮らしたいです。

山本:もう一期、任期をやりきってしまえば暴言も吐き放題ですね。

泉:ないです。ないです。「人は必ず変われる、成長できる」と信じてきました。自分もそうでありたいです。

(2019年3月7日・某所にて)


逆境を跳ね返して、市長にまで登ったこの人を
葬ってはいけない。

司法試験も、福祉士も資格をクリアできた力がある。
並の人間にできる事ではありませんね。

やはり、私が思った通りの人物でした。

私は、貧乏でしたが、この人よりは恵まれていたと思いますが
とても、司法試験どころか、東大だって行けなかったと思います。
というか、そういう向上心もありませんでしたから・・・。  WWW

こういう人物を生かさなければいけません。
暴言問題はもちろんいけませんが、だからといって、
二度と立ち直れないようにしてしまってはいけない。

これだけ苦労している人ならば、きっと、市民のために働いてくれますよ。
弱者を見捨てる事なんかできない人だと思います。

明石市民の皆さん、どうか、彼に再度のチャンスを
与えて下さい。


お願いします!


このインタビュー記事を掲載してくれた、山本さんに感謝。


山本一郎 ーーーーーーーー

個人投資家、作家。1973年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒。IT技術関連のコンサルティングや知的財産権管理、コンテンツの企画・制作に携わる一方、高齢社会研究や時事問題の状況調査も。「ネットビジネスの終わり(Voice select)」、「情報革命バブルの崩壊 (文春新書)」など著書多数。介護を手掛けながら、夫婦で子供三人と猫二匹、金魚二匹を育てる。



        BY いいとこどり



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