2012年06月01日
美容食 鱧がそろそろ旬を迎えます
今日は関西を代表する 夏のお魚 鱧のお話です
鯛やヒラメが 産卵で身が痩せて 味が落ちるこの季節に
鱧が旬を迎えます
特に梅雨の水を吸った鱧は 絶品 脂の乗りが良くなります
大阪の天神祭 京都の祇園祭 などでは 欠かすことのできないお魚です
写真の鱧は 生きているので太刀魚のように 銀色に輝いていますが
魚屋さんで見かけるのは ちょっと鰻っぽい色ですね
つ の字に曲げられてザルの上に 置かれていたりします
市場で取引されるトロ箱に入れて つの字に曲がるくらいの大きさの鱧が
昔から美味しいと言われていますが 料理法にもよります
鱧の料理
鱧は鰻のようにさばいて開きます 鰻はこの時点で骨が気にならないのですが
鱧は体中が骨だらけなので 実の方から皮に向かって 包丁を入れ
骨切りをします 1寸(3.3cm)に約24回 ザッザッと はらうように
身をしっかり切り 皮一枚でとめます 板前さんにならないのなら
そんな修業は しなくていいので プロに任せて
骨切りしてある鱧を 買って来ましょう
★鱧ちり(大阪) 鱧落とし(京都)・・・ 梅肉で食べる定番のお料理です
★鱧鍋・・・寄せ鍋のようなお出しで頂きます
出始めは新玉葱と 終わり頃は松茸との出会い鍋になります
★鱧玉子締め・・・玉葱と三つ葉と玉子のコラボ 玉子丼の鱧版のような感じ
★鱧の煮凍り・・・鱧の玉子を入れて作ります
★鱧の吸い物・・・鱧に葛を打って花が咲いたように仕上げます
★鱧天ぷら・フライ・・・天ぷらは塩で フライは梅肉マヨネーズで
★鱧と松茸のオムレツ・・玉葱 松茸 鱧は細かく切りオリーブオイルで
炒める 溶かした玉子に混ぜて オムレツをまく
鱧の栄養価
☆100g 144㎉
☆ビタミンA・・・・・・・皮膚や骨の保護 眼精疲労予防 100gで一日の摂取量
サーロインステーキの50倍
☆ビタミンB2・・・・・・脂質の代謝を促進 皮膚粘膜の健康を保つ
☆コンドロイチン硫酸・・カルシウムの代謝、促進
血中コレステロールの調整
☆DHA・・・・・・・・・・認知症 脳卒中 血栓 高血圧 動脈硬化などを予防
☆EPA・・・・・・・・・・高血圧 アレルギー 高脂血症などの予防 改善
動脈硬化 心筋梗塞 ガンなどの予防
☆カルシウム・・・・・骨粗しょう症予防 精神安定
鱧100gに 約200rのカルシウムが含まれる 牛乳の2倍
鱧のカルシウムが多いのは 当然ですね
骨切りしてあるとはいえ 背骨以外の骨はついたまんまなんですからねえ
2枚目の写真は 鱧鍋の材料です
鱧に擦り柚子をします
この青柚子が お鍋に入れた時に 効いてくるんです
私は食べる時に スダチも少しかけます
鱧鍋は 良い出しが出て 脂も結構あるので 爽やかになりますね
食べる機会が有れば 是非やってみて下さい
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