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駄犬アレックス君との思い出

 部屋を掃除していたら、ずっと昔に飼っていたアレックス君の写真が出てきてきました。
アレックス君は、ジャーマン・シェパードです。

<アレックス君がやってきた>
 学校からの帰り道に警察犬訓練学校があり、毎日のように訓練学校に寄り道をしてました。
たくさんの訓練犬がいて訓練はいつまで見ていても飽きません。その中にとっても怒られている訓練犬がいました。由緒正しき系図のジャーマン・シェパードのアレックス・フォン・なんちゃら君です。

 アレックス君は、とても寒がりで暑がりです。人なっつこい性格は、ちょっと警察犬に向いてません。そんなアレックス君が学校を放校処分になることになりました。アレックス君は無精子症で臆病な性格、それは警察犬にとっては不適格条項でした。

 訓練士さんが処分するしかない(無駄飯喰らいですから)というので、ぴょんにちょうだいというと「最後まで自分で飼うならあげるよ」という条件でした。そのようなわけで訓練途中の警察犬になり損ねたジャーマン・シェパードを我が家に連れて帰ることに。

【写真とアレックス君は、関係ありませんが、こんなジャーマン・シェパードでした:参考写真です】


<さみしがり屋のアレックス君です>
 ともかく大飯喰らいで夜になると遠吠えします。とても、大きな声です。朝早くから、吠えます。とても大きな声です。学校から帰ってくると、500mくらいで匂いを感じて吠えます。とても大きな声です。ご近所様からは、とても迷惑がられてました。

 これはなんとかしないといかんということで訓練学校に相談にいくと
「まだ子犬なので(結構、大きかったです)寂しがってるのだろう」
「ぴょんすけ君が使ってる毛布か古い枕を犬小屋におけば大丈夫だよ。」
古い枕を小屋に入れたのですが、喜んで噛み裂いて30分で終わりです。後の掃除が大変でした。今度は、毛布です。これは、気に入ったようで、毛布の上で気持ちよさげに寝てました。汚くなってくると洗いたいのですが、取り出そうとすると本気で怒ってましたね。

アレックス君のエピソードをいくつかご紹介したいと思います。
[episode 1]
 家から2kmほど行くと海がありました。そこに、アレックス君を連れて散歩に行くのが日課です。
ボール遊びが大好きで、ボールを投げると全力で追いかけます。普通の犬は咥えて戻ってきますがしかし、アレックス君は戻ってきません。咥えたまま、遠くで走りまわってます。一度、咥えたものは自分のもの。

[episode 2]
 ボールが海に入ると、海に絶対入りません。水が大嫌いなので、海辺で波間に漂うボールを睨んでます。

[episode 3]
 一応、途中までは警察犬の訓練を受けてましたので、知らない人からのエサは食べません。
海辺で遊んでるときに小さい女の子が「ワンちゃん、ワンちゃん」と近づいてきました。ポケットからビスケットを出してアレックス君に出したのですが、無視です。そばにいたお母さんが「そんなの食べないわよ、止めなさい」と多少ひきっつた顔で女の子に言ってます。女の子よりアレックス君はずっと大きいのですから。お母さんがぴょんに「この犬、噛まないわよね」と心配げに聞いてきましたので「大丈夫ですよ、訓練してありますから途中まで」ときっぱりです。

 女の子がビスケットを持った手をひっこめたときに、「わふ」の一声とともにアレックス君が女の子に飛びかかり押し倒してしまいました。アレックス君は自分より小さいものは、子分です。危害は加えませんが、人なっつこいのです。女の子の顔をべろべろ舐めはじめました。おもちゃですね。
すぐにリードをたぐって止めさせたのですが、お母さんの顔は顔面蒼白です。女の子はびっくりして、目が点になり、何がおこったのかわからない状態でした。

 今でしたら警察沙汰ですが、お母さんに犬の特性を説明すると分かってもらえました。その後も、何度か海辺でお会いし、何度目かに女の子が出したお菓子を食べるようになりました。トラウマにならなくて良かったです。

[episode 4]
 水が大嫌いなアレックス君は、雨が降るとワンワン吠えます。家の中に入れて、体を拭いてやるとおとなしくなります。昼間なら問題ないのですが、夜中の急な雨でも容赦なく吠えます。シェパードの吠える声は、野太く迫力があります。子供がお菓子を買ってもらうまで鳴き続けるのと同じです。

[episode 5]
 日中、家に誰もいないときに空き巣さんが来ました。運の悪い空き巣さんです。他の家に入ればいいものをアレックス君のいる家を選んでしまいました。下調べをしていなかったようです。
 隣の人が激しく吠え続けるアレックス君に、今日は変わった時間に吠えてるなぁと思ったそうです。空き巣さんは、鎖の届かないところを通ってガラス窓のところまで来てガラスを割ってカギを開けたときです、アレックス君は鎖を引きちぎって空き巣さんに襲い掛かりました。後で、警察に聞いたのですが、空き巣さんが言うには喉に咬みつこうとしていたようです。そのとき、喉をかばった腕を咬まれて病院に治療に来たことで捕まりました。いつもは、バッタとかコオロギ等の虫しか捕まえないアレックス君の唯一のお手柄です。空き巣さんが、大怪我を負わなくて本当によかったです。


<ある朝、突然のさようなら>
 15歳も半ば頃、満月の夜にいつものように遠吠えをしていました。その夜は、いつもより随分と長い間、遠吠えをしていました。翌朝、水桶を持って犬小屋を覗くと丸くなって寝ているアレックス君は冷たくなっていました。一番重たいときには、34kgあった体重は28kgでした。食も細っていました。人間なら80歳くらいでしょう。死因は老衰でした。それを最後に犬は飼っていません。

アレックス君にとってぴょんは、子分だったと思いますが、
最高のパートナーというより友達で仲間でした。

本日は、長くなってしまいました。最後まで読んでいただきありがとうございました。



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