10月9日、中国・重慶の重慶市工商局は、外資系スーパーマーケットのウォールマート(沃尔瑪)に対して普通の豚肉を”緑色豚肉”として販売したことにより「中華人民共和国消費者権益保護法」に基づき、重慶ウォールマートに対して罰金269万元と15日間の営業停止命令を出しました。
”緑色豚肉”というと、普通は腐った肉の意味です。もちろん、食べるのはちょっとです。中国では、”緑色(グリーンラベル)”は、無農薬、低農薬、遺伝子組み換えでないなど安全性に高い配慮をしている食品にだけ表示できるラベルのこと。日本でも「グリ−ンアイ」というブランドがありますよね。同じでしょう。
このラベルが貼られた肉は、そうでないない肉に比べて値段も高い。わかっているだけで20ヶ月間で6万3547キログラム、73万元(800万円くらい?)の利益だそうです。また、ウォールマート重慶九龍広場店では量り売り食品の表示も虚偽の表示をしていたそうです。500gの表示だけど実際には、480gしかないということですね。
香港の市場や中国・深圳の市場には、通路のところどころに計量機が置いてあり、自分が購入した商品を計量することができます。重量偽装は伝統なんですね。
いままで、当局のたび重なる注意にも改善されなかったので今回の措置に至り、関係者も身柄を拘束されました。店は、事実を認めていて店と業者に癒着があったことは想像できます。
日本でも、中国製有機天津栗とか有機春雨などが販売されていますが、怪しいなぁと思ってしまいます。こういう事件が起きると、販売に至るまでの努力が一瞬で吹き飛んでしまい悲しいですね。
数年前、ぴょんの近所のスーパーで年末にタラバ蟹が売られていたとき、それは明らかに油蟹でした。
今では油蟹もすっかり有名になり、正々堂々(
)と油蟹として売られることが多いですが、やはり値段が違います。嘘はいけません。どちらもタラバガニ科・タラバガニ属なので、スーパーの店員さんいわく「うちはこれでずっとやっている」という強弁も間違いとはいいきれないのですが、しかしなぁというのが正直な感想です。
後日談ですが、自称タラバ蟹を買って帰り、地元の掲示板に写真付きでアップしたところ何故か店頭から自称タラバ蟹は、いなくなっちゃいました。ぴょんは、「年末の準備に蟹を買いました。」としか記載しなかったのですが、やっぱり分かる人はいました。数日後、足だけ売ってました。茹でた足だけでは区別がつかないです。