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2024年09月21日
花村嘉英 研究一覧
【研究発表】
●ドイツ・チュービンゲン大学新文献学部ドイツ語学科のゼミ(1989年−1990年)で統語論について発表し、オランダ語のゼミ(1989年−1990年)は、演習に参加した。また、言語学科のゼミは、音韻論(1993年)と意味論(1994年)で発表し、博士論文(HPSG für Textanalyse – zur Ironie Thomas Manns)(1995年)を作成した。
●文理シナジー学会で「文学とカリキュレーション」という組み合せで4回研究発表をした。(1998年、2004年、2006年、2007年)私の計算文学の目標は、作家の執筆時の脳の活動(シナジーのメタファー)を分析することにあり、「トーマス・マンとファジィ」、「魯迅とカオス」、「森鴎外と感情」、「ナディン・ゴーディマと意欲」、「川端康成と認知発達」などがその例である。
●武漢科技大学外語外事職業学院で「中国から伝わった日本のことばや文化」及び「日本語会話のトレーニング−場面のイメージ作り(状況意味論)」と題して2回発表をした。(2009年、2010年)
●中国・延辺大学の中日韓朝言語文化比較研究シンポジウムで「中日翻訳の高速化−比較言語学からの考察」及び「20世紀前半に見る東西の危機感」と題して2回研究発表をした。(2011年、2013年)
●日本語教育国際研究大会(名古屋大学)に於いて、「読む・書く」というテーマで教案を脳トレとリンクさせる要約法について研究発表をし、さらに「研究でつながる広場」で「日本語教育におけるシナジー論」と題して意見を交わした。(2012年)
●北京日本学研究センター及び中華日本学会が主催した「日本研究の新展開」国際シンポジウム(北京外国語大学)で「魯迅から鴎外へ-比較文学による考察」と題して研究発表をした。(2012年)
●四川外国語大学の国際シンポジウム−文化の越境と他者の表象で「『狂人日記』から見えてくるカオス効果について−認知言語学からの考察」と題して発表をした。(2013年)
●南京農業大学で開催された中国日語教学研究会江蘇分会で「森鴎外の『山椒大夫』のDB化とその分析」と題して研究発表をした。(2014年)
●上海外国語大学で開催された中日対照言語学研究会で「産業日本語の学習法とその応用例−2段階の処理法について」と題して研究発表をした。(2015年)
●南京林業大学で開催された中国日語教学研究会江蘇分会で「森鴎外の『佐橋甚五郎』のDBとバラツキによる分析」と題して研究発表をし、懇親会でも意見を交わした。(2016年)
●上海の同済大学で開催された中国日語教学研究会上海分会で「シナジーのメタファーの作り方」と題して研究発表をした。(2017年)
●上海の同済大学で開催された中国日語教学研究会上海分会で「川端康成の『雪国』から見えて来るシナジーのメタファーとは」と題して研究発表をした。(2018年)
●杭州師範大学で開催された中国日語教学研究会暨日本学研究国際研討会で「マクロの文学分析のための一考察−作家の条件として危機管理者を想定する」と題して研究発表をした。(2019年)
●中国日語教学研究会上海分会主催の日本語教育と日本学研究国際シンポジウム(ZOOM開催)において「三浦綾子の『道ありき』でうつ病を考える−人文科学から病跡学へ」と題して研究発表をした。(2020年)
【学術関連表彰】
「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」華東理工大学出版社 2015年
●栄誉証書 大連外国語大学(文献学)2017年3月
●栄誉証書 南京農業大学(文献学)2017年3月、2017年5月
●捐赠証書(奨励)北京大学 2017年3月
●捐赠証書(奨励)北京外国語大学 2017年3月
【著作・論文・研修・資格】
【日本語】
◎言語系
●論文題目 日本語の会話や作文からやさしい翻訳へ−中国人に日本語を教授する 武漢科技大学外語外事職業学院 2010年
●論文題目 中国語ネイティブに向けた日本語の作文のトレーニング 日本語教育国際研究大会(名古屋2012)2012年
●論文題目 人文科学のための人材育成ついて 日本語教育のためのプログラムに収録 日本語教育国際研究大会(名古屋2012)
●論文題目 人文科学から始める技術文の翻訳−英日 独日 中日(レポート)上海外国語大学 2015年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」のデータベース化とその分析 中国日語教学研究会江蘇分会論文集 2015年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」のデータベースとバラツキによる分析 中国日語教学研究会江蘇分会論文集 2016年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」のくるバラツキについて 2018年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の相関関係について 2018年
●著書名 日语教育计划书 面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017年
●論文題目 シナジーのメタファーを外国語教育に応用する ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 ビジネス日本語の攻略法 ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 ヴァイスゲルバーから日本語教育を再考する ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 中国から日本に伝わったことばや文化について−欧州との比較も交えて 武漢科技大学外語外事職業学院 2019年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて森鴎外の「山椒大夫」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-森鴎外「山椒大夫」2019年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の交絡について 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の相関関係について 2018年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて森鴎外の「佐橋甚五郎」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-森鴎外「佐橋甚五郎」2019年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の交絡について 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 森鷗外の「渋江抽齋」を感情で読む 2021年
●論文題目 森鷗外の「衛生新篇」で研究ノートを作成する 2021年
●論文題目 森鴎外の病跡学−人間鴎外と作家鴎外 2021年
●論文題目 森鷗外の「舞姫」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」中国日語教学研究会上海分会論文集 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」のバラツキについて 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」の相関関係について ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて川端康成の「雪国」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-川端康成「雪国」 ファンブログ 2019年
●論文題目 川端康成の「伊豆の踊子」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」で執筆脳を考える−連合野の働き 2021年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」のバラツキについて 2019年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」の相関関係について 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて井上靖の「わが母の記」を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 井上靖の「我が母の記」と認知症の関係について ファンブログ 2020年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」から三角関数の応用例を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害 ファンブログ 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」のバラツキについて 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の相関関係について 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて小林多喜二の「蟹工船」を考える 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の交絡について 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」のバラツキについて 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の相関関係について 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて三浦綾子の「道ありき」を考える 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の交絡について 2020年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でファイ係数を考える 2020年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」から三角関数の応用例を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」で寄与危険を考える 2021年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」で執筆脳を考える−自然や文化の観察者の立場から ファンブログ 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」のバラツキについて 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」の相関関係について 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて島崎藤村の「千曲川のスケッチ」を考える 2020年
◎文学系
●論文題目 中島敦の「山月記」で執筆脳を考える−パーソナリティ障害 ファンブログ 2019年
●論文題目 国木田独歩の「武蔵野」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 芥川龍之介の「河童」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 坂口安吾の「肝臓先生」で執筆脳を考える−漠然とした不安 ファンブログ 2020年
●論文題目 志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 佐藤愛子の「沢村校長の晩年」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 有島武郎の「小さき者へ」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 横光利一の「蝿」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 横光利一の「蝿」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 幸田文の「父」で執筆脳を考える−臨終 ファンブログ 2020年
●論文題目 泉鏡花の「外科室」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 有吉佐和子の「華岡青洲の妻」で執筆脳を考える−乳がん手術法 ファンブログ 2020年
●論文題目 水上勉の「海の牙」で執筆脳を考える−水俣病 ファンブログ 2020年
●論文題目 遠藤周作の「あの世で」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 谷崎潤一郎の「盲目物語」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 開高健の「裸の王様」で執筆脳を考える−アスペルガー症候群 ファンブログ 2020年
●論文題目 古井由吉の「水」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 五木寛之の「冬のひまわり」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 武者小路実篤の「愛と死」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 永井荷風の「濹東綺譚」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 田山花袋の「蒲団」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 田山花袋の「田舎教師」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 太宰治の「ヴィヨンの妻」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 宮沢賢治の「ひかりの素足」で執筆脳を考える−共生故の幸福
●論文題目 井伏鱒二の「山椒魚」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 柴田翔の「鳥の影」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 宮本百合子の「播州平野」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 阿部公房の「飢餓同盟」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 三島由紀夫の「潮騒」で執筆脳を考える ファンブログ 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でうつ病から病跡学を考える 中国日語教学研究会上海分会論文集 2021年
●論文題目 川端康成の病跡学−人間川端と作家川端 2022年
●論文題目 夏目漱石の「坊ちゃん」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 広津和郎の「神経病時代」で執筆脳を考える−反射的な痙攣 ファンブログ 2023年
●論文題目 長塚節の「土」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 堀辰雄の「風立ちぬ」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 江川晴の「看護婦物語」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 上山明博の「関東大震災を予知した二人の男」で執筆脳を考える ファンブログ 2024年
●著書名 小説をシナジーで読む−森鴎外から川端康成へ データベースと病跡学に備えて V2ソリューション 2024年
●データベース 森鴎外「山椒大夫」「佐橋甚五郎」「安井夫人」「魚玄機」、井上靖「わが母の記」「天平の甍」、川端康成「雪国」「伊豆の踊子」、中島敦「山月記」、小林多喜二「蟹工船」、三浦綾子「道ありき」、島崎藤村「千曲川のスケッチ」、志賀直哉「城の崎にて」、国木田独歩「武蔵野」、芥川龍之介「河童」、坂口安吾「肝臓先生」、有島武郎「小さき者へ」、横光利一「蝿」、泉鏡花「外科室」、幸田文「父」、佐藤愛子「沢村校長の晩年」、有吉佐和子「華岡青洲の妻」、水上勉「海の牙」、遠藤周作「あの世で」、谷崎潤一郎「盲目物語」、太宰治「ヴィヨンの妻」、宮沢賢治「ひかりの素足」、堀辰雄「風立ちぬ」、田山花袋「蒲団」「田舎教師」、永井荷風「濹東綺譚」、堀辰雄「風立ちぬ」、古井由吉「水」、開高健「裸の王様」、幸田露伴「五重塔」、五木寛之「冬のひまわり」、武者小路実篤「愛と死」、井伏鱒二「山椒魚」、広津和郎「神経病時代」、三島由紀夫「潮騒」、阿部公房「飢餓同盟」、柴田翔「鳥の影」、長塚節「土」、夏目漱石「坊ちゃん」、宮本百合子「播州平野」、壷井栄「二十四の瞳」、瀬戸内寂静「紹興」、石坂洋次郎「若い川の流れ」、大江健三郎「アトミックエイジの守護神」、三浦哲郎「忍ぶ川」、上山明博「関東大震災を予知した二人の男」、渡辺淳一「光と影」、新田次郎「神通川」、安保邦彦「明けない夜の四日市」、北條民雄「ライを病む青年」、紀貫之「土佐日記」、竹西寛子「蘭」、曽野綾子「椅子の中」、江川晴「看護婦物語」、樋口一葉「たけくらべ」
【中国語】
◎言語系
●論文題目 中日翻訳の高速化−比較言語学からの考察 延辺大学中日朝韓言語文化比較研究国際シンポジウム 2012年
●論文題目 「狂人日記」から見えてくるカオス効果について−認知言語学からの考察(統合失調症)四川外国語大学国際シンポジウム 2013年
●著書名 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015年
●論文題目 サピアの「言語」と魯迅の「阿Q正伝」−魯迅とカオス 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品に収録 2015年
●Babel 中日契約書翻訳講座修了 2017年10月
●論文題目 魯迅の「狂人日記」のバラツキについて ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の相関関係について ファンブログ 2018年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて魯迅の「狂人日記」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅の「狂人日記」2019年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」から微分法の応用を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の交絡について 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の相関関係について ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて魯迅の「阿Q正伝」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅の「阿Q正伝」2019年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の交絡について 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 莫言の「蛙」で執筆脳を考える−帝王切開 ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」のバラツキについて ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の相関関係について ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 ファンブログ 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて莫言の「蛙」を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の交絡について ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」でファイ係数を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 莫言の「蛙」でカイ二乗検定を考える 2021年
●著書名 小説をシナジーで読む−魯迅から莫言へ シナジーのメタファーのために V2ソリューション 2023年
◎文学系
●論文題目 魯迅の「祝福」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 魯迅の「藤野先生」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「朋友」で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 高行健の「円恩寺」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「车祸」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「文学の理由」について考える 2022年
●論文題目 谌容の「人到中年」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 王安憶の「小鮑庄」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 阿城の「棋王」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 阿城の「孩子王」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 陸文夫の「美食家」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 汪曽祥の「橋辺小説三篇」で執筆脳を考える 2023年
●データベース 魯迅「阿Q正伝」「狂人日記」「祝福」「藤野先生」、莫言「蛙」、高行健「朋友」「円恩寺」「车祸」、谌容「人到中年」、王安憶「小鮑庄」、阿城「棋王」「孩子王」、陸文夫「美食家」、汪曽祥「橋辺小説三篇」
【ドイツ語】
◎言語系
●発表題目 トーマス・マンのイロニーとファジー理論 文理シナジー学会 東海大学 1998年
●発表題目 計算文学のすすめ−Thomas Mannの “Der Zauberberg”(魔の山)を考える(発表)文理シナジー学会 東京文化会館 2005年
●著書名 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎(出版証明書付) 2005年
●論文題目 論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用 計算文学入門に収録 2005年
●論文題目 やさしい曖昧な数学(ファジィ集合)−「魔の山」をマージする 計算文学入門に収録 2005年
●発表題目 計算文学の基礎固め:トーマス・マンの “Joseph und seine Brüder”(ヨーゼフとその兄弟)を考える(発表)文理シナジー学会 日本アムウェイ 2006年
●発表題目 計算文学のすすめ−トーマス・マンと鴎外の比較(発表)文理シナジー学会 日本アムウェイ 2007年
●論文題目 Thomas Mannの“Der Zauberberg”(魔の山)のデータベース化と推定からの分析 ブログ シナジーのメタファー 2017年
●論文題目 ラフ集合でThomas Mannの「魔の山」を考える−テキストマイニングのトレーニング ブログ シナジーのメタファー 2017年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)の相関関係について ファンブログ 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マンの「魔の山」2019年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)の多変量解析−クラスタ分析と主成分 ファンブログ 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてトーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 トーマス・マンの“Joseph und seine Brüder”(ヨーゼフとその兄弟)の「ヤコブ物語」に見るファジィ測度について Puboo 2019年
論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”(旅人よ、汝スパ…にいたりなば)で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”のバラツキについて 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”の相関関係について 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”の多変量解析-クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてハインリッヒ・ベルの“Wanderer, kommst du nach Spa…”を考える 2019年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”(幸せではないが、もういい)で執筆脳を考える−実母のうつ病 ファンブログ 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”のバラツキについて 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”の相関関係について 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”の多変量解析-クラスタ分析と主成分 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”を考える 2020年
●論文題目 ハントケの“Wunschloses Unglück”から三角関数の応用を考える 2020年
●論文題目 今後のAIの活用について−自然言語処理技術を文学分析に応用する Gaccoのレポート 2020年
●論文題目 Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察 ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 ドイツ語の話法の助動詞をモンタギュー文法から考える 2022年
●論文題目 モンタギュー文法の意味公準について考える−階層的な様相表現を中心にして 2022年
●論文題目 モンタギュー文法からGPSGへーイディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正 2022年
●論文題目 イディオムーMGからGPSGそしてHPSGへ 2022年
●著書名 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022年
◎文学系
●翻訳書名 Johan Wolfgang von Götheの“Italienische Reise”(イタリア紀行)(共訳、監修)2010年 バベル出版
●論文題目 エリアス・カネッティの “Die Stimmen von Marrakesch”(マラケシュの声)で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 フランツ・カフカの“Die Verwandlung”(変身)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ヘルマン・ヘッセの”Schön ist die Jugend”(青春は美わし)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ハインリッヒ・ マンの”Der Tyrann”(専制君主)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ハインリッヒ・ マンの”Die Branzilla”(ブランツィッラ)の執筆脳について ファンブログ 2020年
●論文題目 ゴットフリート・ベンの”Gehirn”(脳)で執筆脳を考える ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 シュテファン・ツヴァイクの”Angst”(不安)で執筆脳を考える−不安障害 2021年
●論文題目 ギュンター・グラスの”Katz und Maus”(猫と鼠)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 ゲアハルト・ハオプトマンの”Der Schuß im Park”(公園での発砲)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 パオル・ハイゼの”Unvergeßbare Worte”(忘られぬ言葉)で執筆脳を考える 2023年
●データベース トーマス・マン “Der Zauberberg”(魔の山)、ハインリッヒ・ベル “Wanderer, kommst du nach Spa…”(旅人よ、汝スパ…にいたりなば)、エリアス・カネッティ “Die Stimmen von Marrakesch”(マラケシュの声)、ペーター・ハントケ “Wunschloses Unglück”(幸せではないが、もういい)、フランツ・カフカ “Die Verwandlung”(変身)、ヘルマン・ヘッセ”Schön ist die Jugend”(青春は美わし)、ハインリッヒ・ マン”Der Tyrann”(専制君主)、”Die Branzilla”(ブランツィッラ)、ゴットフリート・ベン”Gehirn”(脳)、シュテファン・ツヴァイク”Angst”(不安)、ギュンター・グラス”Katz und Maus”(猫と鼠)、ゲアハルト・ハオプトマン”Der Schuß im Park”(公園での発砲)、パオル・ハイゼ”Unvergeßbare Worte”(忘られぬ言葉)
【英語】【フランス語】【スペイン語】
●論文訳 Linguistics of Sapir and the world of “The True Story of Ah Q” – Luxun and chaos, 2015
●論文訳 Chaotic effect expected from “A Madman’s Diary”-Consideration from cognitive linguistics, 2015
●エイブス・メディカル翻訳講座英和上級修了 2016年2月(同講座初級修了 2015年9月、同講座入門修了 2014年5月)
●論文訳 Study to make a database of “Sansho the Bailiff of Ogai Mori”, July 2018
●論文訳 To make a database of Jingoro Sahashi of Ogai Mori and its deviation, July 2018
●論文訳 How to make a synergic metaphor, January ブログ シナジーのメタファー 2018
●論文題目 “The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)から見たゴーディマの意欲について−脳の前頭葉・前頭前野の活動を中心に 2018年
●論文訳 About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World”, ブログ シナジーのメタファー 2018年
●著書名 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲−適応障害 華東理工大学出版社 2018年
●論文題目 ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”の相関関係について ファンブログ 2018年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World” ファンブログ 2019年
●論文訳 Synergic metaphor viewed from “Snow Country” of Yasunari Kawabata – from “Nothingness and Creation” to “object achievement type cognitive, ブログ シナジーのメタファー 2019
●論文題目 ナディン・ゴーディマの “The Late Bourgeois World” の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”を考える 2019年
●論文題目 ジョン・マックスウェル・クッツェーの “Age of Iron”(鉄の時代)で執筆脳を考える ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 ドリス・レッシングの “Hunger”(飢え)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 アルベール・カミュの “L'Étranger”(異邦人)で執筆脳を考える−不安障害 2021年
●論文題目 パトリック・モディアノの “Fleurs de ruine”(廃墟に咲く花)で執筆脳を考える 2021年
●論文訳 Research on a synergic metaphor of “Frog” by Mo Yan, ブログ シナジーのメタファー 2022
●論文題目 ガルシア・マルケスの “Amargura para tres sonámnulos”(三人の夢遊病者の苦しみ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 バルガス・リョサの “El abuelo”(祖父)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 パール・バックの “The child who never grew”(母よ嘆くなかれ)で執筆脳を考える−発達障害 2022年
●論文題目 アリス・マンローの “Tell me Yes or No”(はっきりいってよ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アーネスト・ヘミングウェイ “The old man and the sea”(老人と海)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 ジャン・ポール・サルトルの “La Nausée”(嘔吐)で執筆脳を考える−吐き気 2022年
●論文題目 ル・クレジオの “Pawana”(パワナ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 クロード・シモンの “Le tramway”(路面電車)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アルフォンソ・ドーデの “ La Dernière Classe”(最後の授業)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アナトール・フランスの “Crainquebille”(クランクビーユ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アブドゥルザラク・グルナの“Departure of memory”(出発の記憶)で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 レイナルド・アレナスの“Antes que anochezca”(夜になる前に)で執筆脳を考える−エイズ 2023年
●論文題目 フランソア・モーリャックの“Génitrix”(母:ジェニトリックス)で執筆脳を考える−軽度認知症 2023年
●論文題目 アニー・エルノーの“L'occupacion”(嫉妬)で執筆脳を考える−意識障害 2023年
●論文題目 パトリック・ホワイトの“The Hanging Garden”(空中庭園)で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 アンドレ・ジイドの“La symphonie pastrale”(田園交響曲)で執筆脳を考える 2024年
●論文題目 トニ・モリソンの“The bluest eye”(青い目が欲しい)で執筆脳を考える 2024年
●データベース ナディン・ゴーディマ “The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)、ジョン・マックスウェル・クッツェー“Age of Iron”(鉄の時代)、ドリス・レッシング“Hunger”(飢え)、パール・バック“The child who never grew”(母よ嘆くなかれ)、アリス・マンロー“Tell me Yes or No”(はっきりいてよ)、アーネスト・ヘミングウェイ“The old man and the sea”(老人と海)、アブドゥルザラク・グルナの“ Departure of memory”(出発の記憶)、パトリック・ホワイト“The Hanging Garden”( 空中庭園)、トニ・モリソン“The bluest eye”(青い目が欲しい)、ガルシア・マルケス“Amargura para tres sonámnulos”(三人の夢遊病者の苦しみ)、バルガス・リョサ“El abuelo”(祖父)、レイナルド・アレナス“Antes que anochezca”(夜になる前に)、アルベール・カミュ“L'Étranger”(異邦人)、パトリック・モディアノ“Fleurs de ruine”(廃墟に咲く花)、ジャン・ポール・サルトル“La Nausée”(嘔吐)、ル・クレジオ“Pawana”(パワナ)、クロード・シモン“Le tramway”(路面電車)、アルフォンソ・ドーデ“ La Dernière Classe”(最後の授業)、アナトール・フランス“Crainquebille”(クランクビーユ)、フランソア・モーリャック“Génitrix”(母:ジェニトリックス)、アニー・エルノー“L'occupacion”(嫉妬)、アンドレ・ジイド“La symphonie pastrale”(田園交響曲)
【比較言語・比較文学】
●論文題目 魯迅から鴎外へ−比較文学からの考察(レポート)北京外国語大学「日本研究の新展開」国際シンポジウ 2012年
●論文題目 20世紀前半に見る東西の危機感−魯迅、鴎外、トーマス・マン 延辺大学中日朝韓言語文化比較研究国際シンポジウム 2014年
●論文題目 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖(病跡学)中国日語教学研究会上海分会論文集 2018年
●論文題目 ことばの呼応とその運用を比較する−英語、ドイツ語、日本語、中国語を中心に ブログ シナジーのメタファー2018年
●論文題目 日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較−言語類型論における普遍性を中心に ファンブログ 2018年
●論文題目 リスク社会学の観点から文学をマクロに考える−危機管理者としての作家について 中国日語教学研究会上海分会論文集 2020年
●論文題目 観察社会学の観点から文学をマクロに考える−自然や文化の観察者としての作家について 2020年
●論文題目 医療社会学の観点から文学をマクロに考える−データ分析者としての作家の役割について 2021年
●論文題目 家族社会学の観点から文学をマクロに考える−小説から社会と家族の関連性を考える 2021年
●論文題目 数理社会学の観点から文学をマクロに考える−不満がもたらす問題をランダムに比較する 2021年
●論文題目 文化社会学の観点から文学をマクロに考える−都市と地域の時空の現象 2021年
●論文題目 環境社会学の観点から文学をマクロに考える−四大公害病を中心に 2021年
●論文題目 福祉社会学の観点から文学をマクロに考える−ケア、看取り、貧窮を中心に 2021年
●論文題目 スポーツ社会学の観点から文学をマクロに考える−陸上を中心に 2022年
●論文題目 時間の比較社会学の観点から文学をマクロに考える−南部アフリカを中心に 2022年
●論文題目 老年社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 子ども社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 教育社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 法社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 農村社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 都市社会学の観点からマクロに文学を考える 2023年
●論文題目 終活の社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 宗教社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 看護社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 災害社会学の観点から文学をマクロに考える 2024年
【社会・システム】
●論文題目 「日本経済入門」の講義とその応用例(レポート) ファンブログ 2018年
●論文題目 リスク社会論からトップダウンで作家の執筆脳を考える−中島敦の「山月記」を交えて 2019年
●埼玉西部消防組合 甲種防火管理新規講習修了 2019年5月
●日本学術振興会 研究倫理 eラーニング 「事例で「学ぶ/考える」研究倫理 誠実な科学者の心得」修了 2019年8月
●ICR臨床研究入門 倫理審査委員会向けの倫理研修 eラーニング修了 2019年8月
●JTEX 知的財産権入門講座修了 2019年12月
●Fisdom修了講座 10進法を2進法に変換、暗号化、パリティチェック、情報リテラシー Office2016、統計学入門、Python入門、学校における無線ネットワークの作り方、安全学入門、インターネットセキュリティ、情報法 2019年12月
●INPIT 工業所有権研修・情報館 eラーニング 20講座受講済 2020年5月
●日本能力開発推進協会 マインドフルネススペシャリスト検定試験合格 2020年10月、上級心理カウンセラー検定試験合格2021年7月、行動心理士検定試験合格 2023年1月
●特許庁 「シナジーのメタファ―」の商標登録許可 2021年3月
●Gacco修了講座 セキュリティ・プライバシ・法令、公衆無線LANセキュリティ対策、SDGs(持続可能な開発目標)入門 、Memento Moriー死を想う、大学生のためのデータサイエンス、社会人のためのデータサイエンス 、多変量データ解析法 、統計学−データ分析の基礎、誰でも使えるオープンデータ、進化発生学入門、心理学スパイラルアップ、推論・知識処理・自然言語処理、クラウド基盤構築演習、アーキテクチャ・品質エンジニアリング、スマートIoTシステム・ビジネス入門、IoTとシステムズアプローチ、クラウドサービス・分散システム、センサ、機械学習、深層学習、社会の中のAI、ビジネスフィールドでのAI・データ活用スキル 2024年9月現在
【バイオ・メディカル】
●日本成人病予防協会(JAPA)健康管理士一般指導員認定 2015年3月、健康管理能力検定1級取得 2015年3月、健康管理士一般指導員ゴールド認定 2017年4月、食育セミナー「身体を強める食動学」参加 2017年10月、ステップアップ講座(横浜)参加 2017年12月、健康管理士上級指導員認定 2020年3月、健康管理士統括指導員認定 2023年10月
●予防医学・代替医療振興協会修了講座 予防医学指導士 2015年12月、代替医療カウンセラー 2016年4月、認知症ケアカウンセラー 2016年12月
●フードデリバリー 熱中症対策アドバイザー認定 2018年7月
●ソラスト修了講座 医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト)養成講座 2018年10月、医療事務講座クリニックコース(2019年3月)
●技能認定振興協会(JSMA)医師事務作業補助者検定試験合格 2019年4月
●日本癌治療学会 Cancer eラーニング 104講座修了 受講証明書有 2019年8月
●日本人間ドック学会 遺伝学的検査検討委員会 eラーニング修了 2019年8月
●日本医療ガス学会 医療ガス安全管理研修 eラーニング修了 2019年8月
●ICR臨床研究入門修了講座 臨床研究の基礎知識講座、臨床研究のデータベースマネージメント入門、再生医療研究のインフォームド・コンセント、事例から学ぶ研究倫理 2019年8月
●JTEX 製薬・医薬品の基礎講座修了 2019年10月
●東京女子医科大学 教育・学習支援プログラム 100講座修了 2020年2月
●動脈硬化予防啓発セミナー eラーニング 55講座修了 2020年5月
●Gacco修了講座 がんゲノム医療オンライン講座2020(ノート作成済)2021年3月
●日本糖尿病学会 リアルタイムCGM研修 eラーニング修了 2021年4月
●日本臨床腫瘍学会 市民公開講座「正しく知ろう!がん免疫療法とがんゲノム医療」受講済 2021年4月、がんゲノムネット eラーニング 受講済 2021年5月
●厚生労働省 Peace 緩和ケア研修 eラーニング修了、IHEAT 新型コロナウイルス感染症等に対する人材育成eラーニング 受講済 2021年5月
●MPラーニング(薬学) 50講座修了 2022年2月
●医療情報処理学会医療情報技師育成部会 eラーニング 受講講座 医療情報基礎用語集、個人情報の保護法、医療統計セミナーB、 医療情報学研究の最前線と医療現場を繋ぐ 2024年9月現在
【所属研究会】
●日本成人病予防協会
https://fanblogs.jp/macroresearch/履歴書
【連絡先】
電話 04-2921-1820、メール hanamura36@gmail.com
●ドイツ・チュービンゲン大学新文献学部ドイツ語学科のゼミ(1989年−1990年)で統語論について発表し、オランダ語のゼミ(1989年−1990年)は、演習に参加した。また、言語学科のゼミは、音韻論(1993年)と意味論(1994年)で発表し、博士論文(HPSG für Textanalyse – zur Ironie Thomas Manns)(1995年)を作成した。
●文理シナジー学会で「文学とカリキュレーション」という組み合せで4回研究発表をした。(1998年、2004年、2006年、2007年)私の計算文学の目標は、作家の執筆時の脳の活動(シナジーのメタファー)を分析することにあり、「トーマス・マンとファジィ」、「魯迅とカオス」、「森鴎外と感情」、「ナディン・ゴーディマと意欲」、「川端康成と認知発達」などがその例である。
●武漢科技大学外語外事職業学院で「中国から伝わった日本のことばや文化」及び「日本語会話のトレーニング−場面のイメージ作り(状況意味論)」と題して2回発表をした。(2009年、2010年)
●中国・延辺大学の中日韓朝言語文化比較研究シンポジウムで「中日翻訳の高速化−比較言語学からの考察」及び「20世紀前半に見る東西の危機感」と題して2回研究発表をした。(2011年、2013年)
●日本語教育国際研究大会(名古屋大学)に於いて、「読む・書く」というテーマで教案を脳トレとリンクさせる要約法について研究発表をし、さらに「研究でつながる広場」で「日本語教育におけるシナジー論」と題して意見を交わした。(2012年)
●北京日本学研究センター及び中華日本学会が主催した「日本研究の新展開」国際シンポジウム(北京外国語大学)で「魯迅から鴎外へ-比較文学による考察」と題して研究発表をした。(2012年)
●四川外国語大学の国際シンポジウム−文化の越境と他者の表象で「『狂人日記』から見えてくるカオス効果について−認知言語学からの考察」と題して発表をした。(2013年)
●南京農業大学で開催された中国日語教学研究会江蘇分会で「森鴎外の『山椒大夫』のDB化とその分析」と題して研究発表をした。(2014年)
●上海外国語大学で開催された中日対照言語学研究会で「産業日本語の学習法とその応用例−2段階の処理法について」と題して研究発表をした。(2015年)
●南京林業大学で開催された中国日語教学研究会江蘇分会で「森鴎外の『佐橋甚五郎』のDBとバラツキによる分析」と題して研究発表をし、懇親会でも意見を交わした。(2016年)
●上海の同済大学で開催された中国日語教学研究会上海分会で「シナジーのメタファーの作り方」と題して研究発表をした。(2017年)
●上海の同済大学で開催された中国日語教学研究会上海分会で「川端康成の『雪国』から見えて来るシナジーのメタファーとは」と題して研究発表をした。(2018年)
●杭州師範大学で開催された中国日語教学研究会暨日本学研究国際研討会で「マクロの文学分析のための一考察−作家の条件として危機管理者を想定する」と題して研究発表をした。(2019年)
●中国日語教学研究会上海分会主催の日本語教育と日本学研究国際シンポジウム(ZOOM開催)において「三浦綾子の『道ありき』でうつ病を考える−人文科学から病跡学へ」と題して研究発表をした。(2020年)
【学術関連表彰】
「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」華東理工大学出版社 2015年
●栄誉証書 大連外国語大学(文献学)2017年3月
●栄誉証書 南京農業大学(文献学)2017年3月、2017年5月
●捐赠証書(奨励)北京大学 2017年3月
●捐赠証書(奨励)北京外国語大学 2017年3月
【著作・論文・研修・資格】
【日本語】
◎言語系
●論文題目 日本語の会話や作文からやさしい翻訳へ−中国人に日本語を教授する 武漢科技大学外語外事職業学院 2010年
●論文題目 中国語ネイティブに向けた日本語の作文のトレーニング 日本語教育国際研究大会(名古屋2012)2012年
●論文題目 人文科学のための人材育成ついて 日本語教育のためのプログラムに収録 日本語教育国際研究大会(名古屋2012)
●論文題目 人文科学から始める技術文の翻訳−英日 独日 中日(レポート)上海外国語大学 2015年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」のデータベース化とその分析 中国日語教学研究会江蘇分会論文集 2015年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」のデータベースとバラツキによる分析 中国日語教学研究会江蘇分会論文集 2016年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」のくるバラツキについて 2018年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の相関関係について 2018年
●著書名 日语教育计划书 面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017年
●論文題目 シナジーのメタファーを外国語教育に応用する ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 ビジネス日本語の攻略法 ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 ヴァイスゲルバーから日本語教育を再考する ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 中国から日本に伝わったことばや文化について−欧州との比較も交えて 武漢科技大学外語外事職業学院 2019年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて森鴎外の「山椒大夫」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-森鴎外「山椒大夫」2019年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」の交絡について 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「山椒大夫」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の相関関係について 2018年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて森鴎外の「佐橋甚五郎」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-森鴎外「佐橋甚五郎」2019年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」の交絡について 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 森鴎外の「佐橋甚五郎」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 森鷗外の「渋江抽齋」を感情で読む 2021年
●論文題目 森鷗外の「衛生新篇」で研究ノートを作成する 2021年
●論文題目 森鴎外の病跡学−人間鴎外と作家鴎外 2021年
●論文題目 森鷗外の「舞姫」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」中国日語教学研究会上海分会論文集 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」のバラツキについて 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」の相関関係について ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 川端康成の「雪国」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて川端康成の「雪国」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-川端康成「雪国」 ファンブログ 2019年
●論文題目 川端康成の「伊豆の踊子」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」で執筆脳を考える−連合野の働き 2021年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」のバラツキについて 2019年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」の相関関係について 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて井上靖の「わが母の記」を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 井上靖の「我が母の記」と認知症の関係について ファンブログ 2020年
●論文題目 井上靖の「わが母の記」から三角関数の応用例を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」で執筆脳を考える−不安障害 ファンブログ 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」のバラツキについて 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の相関関係について 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて小林多喜二の「蟹工船」を考える 2019年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」の交絡について 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 小林多喜二の「蟹工船」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」のバラツキについて 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の相関関係について 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて三浦綾子の「道ありき」を考える 2019年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」の交絡について 2020年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でファイ係数を考える 2020年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」から三角関数の応用例を考える 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」で寄与危険を考える 2021年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」で執筆脳を考える−自然や文化の観察者の立場から ファンブログ 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」のバラツキについて 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」の相関関係について 2020年
●論文題目 島崎藤村の「千曲川のスケッチ」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて島崎藤村の「千曲川のスケッチ」を考える 2020年
◎文学系
●論文題目 中島敦の「山月記」で執筆脳を考える−パーソナリティ障害 ファンブログ 2019年
●論文題目 国木田独歩の「武蔵野」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 芥川龍之介の「河童」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 坂口安吾の「肝臓先生」で執筆脳を考える−漠然とした不安 ファンブログ 2020年
●論文題目 志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 佐藤愛子の「沢村校長の晩年」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 有島武郎の「小さき者へ」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 横光利一の「蝿」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 横光利一の「蝿」でテキストマイニングを考える 2022年
●論文題目 幸田文の「父」で執筆脳を考える−臨終 ファンブログ 2020年
●論文題目 泉鏡花の「外科室」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 有吉佐和子の「華岡青洲の妻」で執筆脳を考える−乳がん手術法 ファンブログ 2020年
●論文題目 水上勉の「海の牙」で執筆脳を考える−水俣病 ファンブログ 2020年
●論文題目 遠藤周作の「あの世で」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 谷崎潤一郎の「盲目物語」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 開高健の「裸の王様」で執筆脳を考える−アスペルガー症候群 ファンブログ 2020年
●論文題目 古井由吉の「水」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 五木寛之の「冬のひまわり」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 武者小路実篤の「愛と死」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 永井荷風の「濹東綺譚」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 田山花袋の「蒲団」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 田山花袋の「田舎教師」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 太宰治の「ヴィヨンの妻」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 宮沢賢治の「ひかりの素足」で執筆脳を考える−共生故の幸福
●論文題目 井伏鱒二の「山椒魚」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年 ファンブログ 2020年
●論文題目 柴田翔の「鳥の影」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 宮本百合子の「播州平野」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 阿部公房の「飢餓同盟」で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 三島由紀夫の「潮騒」で執筆脳を考える ファンブログ 2021年
●論文題目 三浦綾子の「道ありき」でうつ病から病跡学を考える 中国日語教学研究会上海分会論文集 2021年
●論文題目 川端康成の病跡学−人間川端と作家川端 2022年
●論文題目 夏目漱石の「坊ちゃん」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 広津和郎の「神経病時代」で執筆脳を考える−反射的な痙攣 ファンブログ 2023年
●論文題目 長塚節の「土」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 堀辰雄の「風立ちぬ」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 江川晴の「看護婦物語」で執筆脳を考える ファンブログ 2023年
●論文題目 上山明博の「関東大震災を予知した二人の男」で執筆脳を考える ファンブログ 2024年
●著書名 小説をシナジーで読む−森鴎外から川端康成へ データベースと病跡学に備えて V2ソリューション 2024年
●データベース 森鴎外「山椒大夫」「佐橋甚五郎」「安井夫人」「魚玄機」、井上靖「わが母の記」「天平の甍」、川端康成「雪国」「伊豆の踊子」、中島敦「山月記」、小林多喜二「蟹工船」、三浦綾子「道ありき」、島崎藤村「千曲川のスケッチ」、志賀直哉「城の崎にて」、国木田独歩「武蔵野」、芥川龍之介「河童」、坂口安吾「肝臓先生」、有島武郎「小さき者へ」、横光利一「蝿」、泉鏡花「外科室」、幸田文「父」、佐藤愛子「沢村校長の晩年」、有吉佐和子「華岡青洲の妻」、水上勉「海の牙」、遠藤周作「あの世で」、谷崎潤一郎「盲目物語」、太宰治「ヴィヨンの妻」、宮沢賢治「ひかりの素足」、堀辰雄「風立ちぬ」、田山花袋「蒲団」「田舎教師」、永井荷風「濹東綺譚」、堀辰雄「風立ちぬ」、古井由吉「水」、開高健「裸の王様」、幸田露伴「五重塔」、五木寛之「冬のひまわり」、武者小路実篤「愛と死」、井伏鱒二「山椒魚」、広津和郎「神経病時代」、三島由紀夫「潮騒」、阿部公房「飢餓同盟」、柴田翔「鳥の影」、長塚節「土」、夏目漱石「坊ちゃん」、宮本百合子「播州平野」、壷井栄「二十四の瞳」、瀬戸内寂静「紹興」、石坂洋次郎「若い川の流れ」、大江健三郎「アトミックエイジの守護神」、三浦哲郎「忍ぶ川」、上山明博「関東大震災を予知した二人の男」、渡辺淳一「光と影」、新田次郎「神通川」、安保邦彦「明けない夜の四日市」、北條民雄「ライを病む青年」、紀貫之「土佐日記」、竹西寛子「蘭」、曽野綾子「椅子の中」、江川晴「看護婦物語」、樋口一葉「たけくらべ」
【中国語】
◎言語系
●論文題目 中日翻訳の高速化−比較言語学からの考察 延辺大学中日朝韓言語文化比較研究国際シンポジウム 2012年
●論文題目 「狂人日記」から見えてくるカオス効果について−認知言語学からの考察(統合失調症)四川外国語大学国際シンポジウム 2013年
●著書名 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015年
●論文題目 サピアの「言語」と魯迅の「阿Q正伝」−魯迅とカオス 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品に収録 2015年
●Babel 中日契約書翻訳講座修了 2017年10月
●論文題目 魯迅の「狂人日記」のバラツキについて ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の相関関係について ファンブログ 2018年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて魯迅の「狂人日記」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅の「狂人日記」2019年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」から微分法の応用を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」の交絡について 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「狂人日記」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の相関関係について ブログ シナジーのメタファー 2018年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて魯迅の「阿Q正伝」を考える 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅の「阿Q正伝」2019年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」の交絡について 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でファイ係数を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 魯迅の「阿Q正伝」でカイ二乗検定を考える 2021年
●論文題目 莫言の「蛙」で執筆脳を考える−帝王切開 ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」のバラツキについて ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の相関関係について ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の多変量解析−クラスタ分析と主成分 ファンブログ 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いて莫言の「蛙」を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」の交絡について ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」でファイ係数を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 莫言の「蛙」でオッズ比を考える 2021年
●論文題目 莫言の「蛙」でカイ二乗検定を考える 2021年
●著書名 小説をシナジーで読む−魯迅から莫言へ シナジーのメタファーのために V2ソリューション 2023年
◎文学系
●論文題目 魯迅の「祝福」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 魯迅の「藤野先生」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「朋友」で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 高行健の「円恩寺」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「车祸」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 高行健の「文学の理由」について考える 2022年
●論文題目 谌容の「人到中年」で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 王安憶の「小鮑庄」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 阿城の「棋王」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 阿城の「孩子王」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 陸文夫の「美食家」で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 汪曽祥の「橋辺小説三篇」で執筆脳を考える 2023年
●データベース 魯迅「阿Q正伝」「狂人日記」「祝福」「藤野先生」、莫言「蛙」、高行健「朋友」「円恩寺」「车祸」、谌容「人到中年」、王安憶「小鮑庄」、阿城「棋王」「孩子王」、陸文夫「美食家」、汪曽祥「橋辺小説三篇」
【ドイツ語】
◎言語系
●発表題目 トーマス・マンのイロニーとファジー理論 文理シナジー学会 東海大学 1998年
●発表題目 計算文学のすすめ−Thomas Mannの “Der Zauberberg”(魔の山)を考える(発表)文理シナジー学会 東京文化会館 2005年
●著書名 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎(出版証明書付) 2005年
●論文題目 論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用 計算文学入門に収録 2005年
●論文題目 やさしい曖昧な数学(ファジィ集合)−「魔の山」をマージする 計算文学入門に収録 2005年
●発表題目 計算文学の基礎固め:トーマス・マンの “Joseph und seine Brüder”(ヨーゼフとその兄弟)を考える(発表)文理シナジー学会 日本アムウェイ 2006年
●発表題目 計算文学のすすめ−トーマス・マンと鴎外の比較(発表)文理シナジー学会 日本アムウェイ 2007年
●論文題目 Thomas Mannの“Der Zauberberg”(魔の山)のデータベース化と推定からの分析 ブログ シナジーのメタファー 2017年
●論文題目 ラフ集合でThomas Mannの「魔の山」を考える−テキストマイニングのトレーニング ブログ シナジーのメタファー 2017年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)の相関関係について ファンブログ 2019年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マンの「魔の山」2019年
●論文題目 トーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)の多変量解析−クラスタ分析と主成分 ファンブログ 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてトーマス・マンの“Der Zauberberg”(魔の山)を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 トーマス・マンの“Joseph und seine Brüder”(ヨーゼフとその兄弟)の「ヤコブ物語」に見るファジィ測度について Puboo 2019年
論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”(旅人よ、汝スパ…にいたりなば)で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”のバラツキについて 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”の相関関係について 2019年
●論文題目 ハインリッヒ・ベルの “Wanderer, kommst du nach Spa…”の多変量解析-クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてハインリッヒ・ベルの“Wanderer, kommst du nach Spa…”を考える 2019年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”(幸せではないが、もういい)で執筆脳を考える−実母のうつ病 ファンブログ 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”のバラツキについて 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”の相関関係について 2020年
●論文題目 ペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”の多変量解析-クラスタ分析と主成分 2020年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてペーター・ハントケの“Wunschloses Unglück”を考える 2020年
●論文題目 ハントケの“Wunschloses Unglück”から三角関数の応用を考える 2020年
●論文題目 今後のAIの活用について−自然言語処理技術を文学分析に応用する Gaccoのレポート 2020年
●論文題目 Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性−モンタギュー文法による形式意味論からの考察 ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 ドイツ語の話法の助動詞をモンタギュー文法から考える 2022年
●論文題目 モンタギュー文法の意味公準について考える−階層的な様相表現を中心にして 2022年
●論文題目 モンタギュー文法からGPSGへーイディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正 2022年
●論文題目 イディオムーMGからGPSGそしてHPSGへ 2022年
●著書名 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022年
◎文学系
●翻訳書名 Johan Wolfgang von Götheの“Italienische Reise”(イタリア紀行)(共訳、監修)2010年 バベル出版
●論文題目 エリアス・カネッティの “Die Stimmen von Marrakesch”(マラケシュの声)で執筆脳を考える ファンブログ 2019年
●論文題目 フランツ・カフカの“Die Verwandlung”(変身)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ヘルマン・ヘッセの”Schön ist die Jugend”(青春は美わし)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ハインリッヒ・ マンの”Der Tyrann”(専制君主)で執筆脳を考える ファンブログ 2020年
●論文題目 ハインリッヒ・ マンの”Die Branzilla”(ブランツィッラ)の執筆脳について ファンブログ 2020年
●論文題目 ゴットフリート・ベンの”Gehirn”(脳)で執筆脳を考える ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 シュテファン・ツヴァイクの”Angst”(不安)で執筆脳を考える−不安障害 2021年
●論文題目 ギュンター・グラスの”Katz und Maus”(猫と鼠)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 ゲアハルト・ハオプトマンの”Der Schuß im Park”(公園での発砲)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 パオル・ハイゼの”Unvergeßbare Worte”(忘られぬ言葉)で執筆脳を考える 2023年
●データベース トーマス・マン “Der Zauberberg”(魔の山)、ハインリッヒ・ベル “Wanderer, kommst du nach Spa…”(旅人よ、汝スパ…にいたりなば)、エリアス・カネッティ “Die Stimmen von Marrakesch”(マラケシュの声)、ペーター・ハントケ “Wunschloses Unglück”(幸せではないが、もういい)、フランツ・カフカ “Die Verwandlung”(変身)、ヘルマン・ヘッセ”Schön ist die Jugend”(青春は美わし)、ハインリッヒ・ マン”Der Tyrann”(専制君主)、”Die Branzilla”(ブランツィッラ)、ゴットフリート・ベン”Gehirn”(脳)、シュテファン・ツヴァイク”Angst”(不安)、ギュンター・グラス”Katz und Maus”(猫と鼠)、ゲアハルト・ハオプトマン”Der Schuß im Park”(公園での発砲)、パオル・ハイゼ”Unvergeßbare Worte”(忘られぬ言葉)
【英語】【フランス語】【スペイン語】
●論文訳 Linguistics of Sapir and the world of “The True Story of Ah Q” – Luxun and chaos, 2015
●論文訳 Chaotic effect expected from “A Madman’s Diary”-Consideration from cognitive linguistics, 2015
●エイブス・メディカル翻訳講座英和上級修了 2016年2月(同講座初級修了 2015年9月、同講座入門修了 2014年5月)
●論文訳 Study to make a database of “Sansho the Bailiff of Ogai Mori”, July 2018
●論文訳 To make a database of Jingoro Sahashi of Ogai Mori and its deviation, July 2018
●論文訳 How to make a synergic metaphor, January ブログ シナジーのメタファー 2018
●論文題目 “The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)から見たゴーディマの意欲について−脳の前頭葉・前頭前野の活動を中心に 2018年
●論文訳 About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World”, ブログ シナジーのメタファー 2018年
●著書名 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲−適応障害 華東理工大学出版社 2018年
●論文題目 ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”のバラツキについて ファンブログ 2018年
●論文題目 ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”の相関関係について ファンブログ 2018年
●論文題目 シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること-ナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World” ファンブログ 2019年
●論文訳 Synergic metaphor viewed from “Snow Country” of Yasunari Kawabata – from “Nothingness and Creation” to “object achievement type cognitive, ブログ シナジーのメタファー 2019
●論文題目 ナディン・ゴーディマの “The Late Bourgeois World” の多変量解析−クラスタ分析と主成分 2019年
●論文題目 心理学統計の検定を用いてナディン・ゴーディマの“The Late Bourgeois World”を考える 2019年
●論文題目 ジョン・マックスウェル・クッツェーの “Age of Iron”(鉄の時代)で執筆脳を考える ブログ シナジーのメタファー 2020年
●論文題目 ドリス・レッシングの “Hunger”(飢え)で執筆脳を考える 2021年
●論文題目 アルベール・カミュの “L'Étranger”(異邦人)で執筆脳を考える−不安障害 2021年
●論文題目 パトリック・モディアノの “Fleurs de ruine”(廃墟に咲く花)で執筆脳を考える 2021年
●論文訳 Research on a synergic metaphor of “Frog” by Mo Yan, ブログ シナジーのメタファー 2022
●論文題目 ガルシア・マルケスの “Amargura para tres sonámnulos”(三人の夢遊病者の苦しみ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 バルガス・リョサの “El abuelo”(祖父)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 パール・バックの “The child who never grew”(母よ嘆くなかれ)で執筆脳を考える−発達障害 2022年
●論文題目 アリス・マンローの “Tell me Yes or No”(はっきりいってよ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アーネスト・ヘミングウェイ “The old man and the sea”(老人と海)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 ジャン・ポール・サルトルの “La Nausée”(嘔吐)で執筆脳を考える−吐き気 2022年
●論文題目 ル・クレジオの “Pawana”(パワナ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 クロード・シモンの “Le tramway”(路面電車)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アルフォンソ・ドーデの “ La Dernière Classe”(最後の授業)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アナトール・フランスの “Crainquebille”(クランクビーユ)で執筆脳を考える 2022年
●論文題目 アブドゥルザラク・グルナの“Departure of memory”(出発の記憶)で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 レイナルド・アレナスの“Antes que anochezca”(夜になる前に)で執筆脳を考える−エイズ 2023年
●論文題目 フランソア・モーリャックの“Génitrix”(母:ジェニトリックス)で執筆脳を考える−軽度認知症 2023年
●論文題目 アニー・エルノーの“L'occupacion”(嫉妬)で執筆脳を考える−意識障害 2023年
●論文題目 パトリック・ホワイトの“The Hanging Garden”(空中庭園)で執筆脳を考える 2023年
●論文題目 アンドレ・ジイドの“La symphonie pastrale”(田園交響曲)で執筆脳を考える 2024年
●論文題目 トニ・モリソンの“The bluest eye”(青い目が欲しい)で執筆脳を考える 2024年
●データベース ナディン・ゴーディマ “The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)、ジョン・マックスウェル・クッツェー“Age of Iron”(鉄の時代)、ドリス・レッシング“Hunger”(飢え)、パール・バック“The child who never grew”(母よ嘆くなかれ)、アリス・マンロー“Tell me Yes or No”(はっきりいてよ)、アーネスト・ヘミングウェイ“The old man and the sea”(老人と海)、アブドゥルザラク・グルナの“ Departure of memory”(出発の記憶)、パトリック・ホワイト“The Hanging Garden”( 空中庭園)、トニ・モリソン“The bluest eye”(青い目が欲しい)、ガルシア・マルケス“Amargura para tres sonámnulos”(三人の夢遊病者の苦しみ)、バルガス・リョサ“El abuelo”(祖父)、レイナルド・アレナス“Antes que anochezca”(夜になる前に)、アルベール・カミュ“L'Étranger”(異邦人)、パトリック・モディアノ“Fleurs de ruine”(廃墟に咲く花)、ジャン・ポール・サルトル“La Nausée”(嘔吐)、ル・クレジオ“Pawana”(パワナ)、クロード・シモン“Le tramway”(路面電車)、アルフォンソ・ドーデ“ La Dernière Classe”(最後の授業)、アナトール・フランス“Crainquebille”(クランクビーユ)、フランソア・モーリャック“Génitrix”(母:ジェニトリックス)、アニー・エルノー“L'occupacion”(嫉妬)、アンドレ・ジイド“La symphonie pastrale”(田園交響曲)
【比較言語・比較文学】
●論文題目 魯迅から鴎外へ−比較文学からの考察(レポート)北京外国語大学「日本研究の新展開」国際シンポジウ 2012年
●論文題目 20世紀前半に見る東西の危機感−魯迅、鴎外、トーマス・マン 延辺大学中日朝韓言語文化比較研究国際シンポジウム 2014年
●論文題目 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖(病跡学)中国日語教学研究会上海分会論文集 2018年
●論文題目 ことばの呼応とその運用を比較する−英語、ドイツ語、日本語、中国語を中心に ブログ シナジーのメタファー2018年
●論文題目 日本語から見た東アジアと欧米諸語の比較−言語類型論における普遍性を中心に ファンブログ 2018年
●論文題目 リスク社会学の観点から文学をマクロに考える−危機管理者としての作家について 中国日語教学研究会上海分会論文集 2020年
●論文題目 観察社会学の観点から文学をマクロに考える−自然や文化の観察者としての作家について 2020年
●論文題目 医療社会学の観点から文学をマクロに考える−データ分析者としての作家の役割について 2021年
●論文題目 家族社会学の観点から文学をマクロに考える−小説から社会と家族の関連性を考える 2021年
●論文題目 数理社会学の観点から文学をマクロに考える−不満がもたらす問題をランダムに比較する 2021年
●論文題目 文化社会学の観点から文学をマクロに考える−都市と地域の時空の現象 2021年
●論文題目 環境社会学の観点から文学をマクロに考える−四大公害病を中心に 2021年
●論文題目 福祉社会学の観点から文学をマクロに考える−ケア、看取り、貧窮を中心に 2021年
●論文題目 スポーツ社会学の観点から文学をマクロに考える−陸上を中心に 2022年
●論文題目 時間の比較社会学の観点から文学をマクロに考える−南部アフリカを中心に 2022年
●論文題目 老年社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 子ども社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 教育社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 法社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 農村社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 都市社会学の観点からマクロに文学を考える 2023年
●論文題目 終活の社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 宗教社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 看護社会学の観点から文学をマクロに考える 2023年
●論文題目 災害社会学の観点から文学をマクロに考える 2024年
【社会・システム】
●論文題目 「日本経済入門」の講義とその応用例(レポート) ファンブログ 2018年
●論文題目 リスク社会論からトップダウンで作家の執筆脳を考える−中島敦の「山月記」を交えて 2019年
●埼玉西部消防組合 甲種防火管理新規講習修了 2019年5月
●日本学術振興会 研究倫理 eラーニング 「事例で「学ぶ/考える」研究倫理 誠実な科学者の心得」修了 2019年8月
●ICR臨床研究入門 倫理審査委員会向けの倫理研修 eラーニング修了 2019年8月
●JTEX 知的財産権入門講座修了 2019年12月
●Fisdom修了講座 10進法を2進法に変換、暗号化、パリティチェック、情報リテラシー Office2016、統計学入門、Python入門、学校における無線ネットワークの作り方、安全学入門、インターネットセキュリティ、情報法 2019年12月
●INPIT 工業所有権研修・情報館 eラーニング 20講座受講済 2020年5月
●日本能力開発推進協会 マインドフルネススペシャリスト検定試験合格 2020年10月、上級心理カウンセラー検定試験合格2021年7月、行動心理士検定試験合格 2023年1月
●特許庁 「シナジーのメタファ―」の商標登録許可 2021年3月
●Gacco修了講座 セキュリティ・プライバシ・法令、公衆無線LANセキュリティ対策、SDGs(持続可能な開発目標)入門 、Memento Moriー死を想う、大学生のためのデータサイエンス、社会人のためのデータサイエンス 、多変量データ解析法 、統計学−データ分析の基礎、誰でも使えるオープンデータ、進化発生学入門、心理学スパイラルアップ、推論・知識処理・自然言語処理、クラウド基盤構築演習、アーキテクチャ・品質エンジニアリング、スマートIoTシステム・ビジネス入門、IoTとシステムズアプローチ、クラウドサービス・分散システム、センサ、機械学習、深層学習、社会の中のAI、ビジネスフィールドでのAI・データ活用スキル 2024年9月現在
【バイオ・メディカル】
●日本成人病予防協会(JAPA)健康管理士一般指導員認定 2015年3月、健康管理能力検定1級取得 2015年3月、健康管理士一般指導員ゴールド認定 2017年4月、食育セミナー「身体を強める食動学」参加 2017年10月、ステップアップ講座(横浜)参加 2017年12月、健康管理士上級指導員認定 2020年3月、健康管理士統括指導員認定 2023年10月
●予防医学・代替医療振興協会修了講座 予防医学指導士 2015年12月、代替医療カウンセラー 2016年4月、認知症ケアカウンセラー 2016年12月
●フードデリバリー 熱中症対策アドバイザー認定 2018年7月
●ソラスト修了講座 医師事務作業補助者(ドクターズオフィスワークアシスト)養成講座 2018年10月、医療事務講座クリニックコース(2019年3月)
●技能認定振興協会(JSMA)医師事務作業補助者検定試験合格 2019年4月
●日本癌治療学会 Cancer eラーニング 104講座修了 受講証明書有 2019年8月
●日本人間ドック学会 遺伝学的検査検討委員会 eラーニング修了 2019年8月
●日本医療ガス学会 医療ガス安全管理研修 eラーニング修了 2019年8月
●ICR臨床研究入門修了講座 臨床研究の基礎知識講座、臨床研究のデータベースマネージメント入門、再生医療研究のインフォームド・コンセント、事例から学ぶ研究倫理 2019年8月
●JTEX 製薬・医薬品の基礎講座修了 2019年10月
●東京女子医科大学 教育・学習支援プログラム 100講座修了 2020年2月
●動脈硬化予防啓発セミナー eラーニング 55講座修了 2020年5月
●Gacco修了講座 がんゲノム医療オンライン講座2020(ノート作成済)2021年3月
●日本糖尿病学会 リアルタイムCGM研修 eラーニング修了 2021年4月
●日本臨床腫瘍学会 市民公開講座「正しく知ろう!がん免疫療法とがんゲノム医療」受講済 2021年4月、がんゲノムネット eラーニング 受講済 2021年5月
●厚生労働省 Peace 緩和ケア研修 eラーニング修了、IHEAT 新型コロナウイルス感染症等に対する人材育成eラーニング 受講済 2021年5月
●MPラーニング(薬学) 50講座修了 2022年2月
●医療情報処理学会医療情報技師育成部会 eラーニング 受講講座 医療情報基礎用語集、個人情報の保護法、医療統計セミナーB、 医療情報学研究の最前線と医療現場を繋ぐ 2024年9月現在
【所属研究会】
●日本成人病予防協会
https://fanblogs.jp/macroresearch/履歴書
【連絡先】
電話 04-2921-1820、メール hanamura36@gmail.com
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える10
5 まとめ
アンドレ・ジイドの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「田園交響楽」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会 2018
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
Andre Gide La symphonie pastorale(「田園交響曲」新庄嘉章訳) Wikisource 2023
Andre Gide Wikipedia
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「田園交響楽」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会 2018
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
Andre Gide La symphonie pastorale(「田園交響曲」新庄嘉章訳) Wikisource 2023
Andre Gide Wikipedia
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える9
表3 情報の認知
同上 情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3
A 表2と同じ。 2+3 1 2
B 表2と同じ。 2+3 2 1
C 表2と同じ。 3 1 1
D 表2と同じ。 2+3 1 2
E 表2と同じ。 3 2 1
A 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
B 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
C 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
D 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
E 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
結果
この場面で盲人の生む子は盲目かという少女の問いかけに、息苦しさはあるも多感ゆえに安心させようときっぱり否定する。子供を作るには結婚する必要があると少女にいう。しかし、少女はそうは思わない。そこで人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、購読脳の「盲人教育と多感」から「聖書と制御」という執筆脳の組を引き出すことができる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
同上 情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3
A 表2と同じ。 2+3 1 2
B 表2と同じ。 2+3 2 1
C 表2と同じ。 3 1 1
D 表2と同じ。 2+3 1 2
E 表2と同じ。 3 2 1
A 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
B 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
C 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
D 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
E 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
結果
この場面で盲人の生む子は盲目かという少女の問いかけに、息苦しさはあるも多感ゆえに安心させようときっぱり否定する。子供を作るには結婚する必要があると少女にいう。しかし、少女はそうは思わない。そこで人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、購読脳の「盲人教育と多感」から「聖書と制御」という執筆脳の組を引き出すことができる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える8
【連想分析2】
情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の条件である。
情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
情報の認知3(計画、問題解決、推論)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の条件である。
情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
情報の認知3(計画、問題解決、推論)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える7
分析例
1 少女が盲人の生む子は盲目なのか問う場面。
2 本論文では、「田園交響楽」の執筆脳を「聖書と制御」と考えているため、意味3の思考の流れ、制御に注目する。
3 意味1@視覚A聴覚B嗅覚C触覚D味覚 、意味2 @喜A怒B哀C楽、意味3制御@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし。
4 人工知能 @聖書1ある2なし、A制御1ある2なし。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「盲人教育と多感」を作る。
ステップ2 人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、「聖書と制御」という組を作り、解析の組と合わせる。
A [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
B [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
C [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
D [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
E [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
1 少女が盲人の生む子は盲目なのか問う場面。
2 本論文では、「田園交響楽」の執筆脳を「聖書と制御」と考えているため、意味3の思考の流れ、制御に注目する。
3 意味1@視覚A聴覚B嗅覚C触覚D味覚 、意味2 @喜A怒B哀C楽、意味3制御@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし。
4 人工知能 @聖書1ある2なし、A制御1ある2なし。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「盲人教育と多感」を作る。
ステップ2 人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、「聖書と制御」という組を作り、解析の組と合わせる。
A [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
B [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
C [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
D [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
E [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える6
【連想分析1】
表2 受容と共生のイメージ合わせ
盲人の生む子は盲目なのか問う場面
A Est-ce que les enfants d'une aveugle naissent aveugles nécessairement? Je ne sais qui de nous deux cette conversation oppressait davantage; mais à présent il nous fallait continuer.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
B Non, Gertrude, lui dis-je; à moins de cas très spéciaux. Il n'y a même aucune raison pour qu'ils le soient.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
C Elle parut extrêmement rassurée. J'aurais voulu lui demander à mon tour pourquoi elle me demandait cela; je n'en eus pas le courage et contibuai maladroitement:
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
D Mais, Gertrude, pour avoir des enfants, il faut être mariée. Ne me dites pas cela, pasteur. Je sais que cela n'est pas vrai.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
E Je t'ai dit ce qu'il était décent de te dire, protestai je. Mais en effet les lois de la nature permettent ce qu'interdisent les lois des hommes et de Dieu.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
表2 受容と共生のイメージ合わせ
盲人の生む子は盲目なのか問う場面
A Est-ce que les enfants d'une aveugle naissent aveugles nécessairement? Je ne sais qui de nous deux cette conversation oppressait davantage; mais à présent il nous fallait continuer.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
B Non, Gertrude, lui dis-je; à moins de cas très spéciaux. Il n'y a même aucune raison pour qu'ils le soient.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
C Elle parut extrêmement rassurée. J'aurais voulu lui demander à mon tour pourquoi elle me demandait cela; je n'en eus pas le courage et contibuai maladroitement:
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
D Mais, Gertrude, pour avoir des enfants, il faut être mariée. Ne me dites pas cela, pasteur. Je sais que cela n'est pas vrai.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
E Je t'ai dit ce qu'il était décent de te dire, protestai je. Mais en effet les lois de la nature permettent ce qu'interdisent les lois des hommes et de Dieu.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える5
【データベースの作成】
表1 「田園交響楽」のデータベースのカラム
項目名 内容 説明
文法1 態 能動、受動、使役。
文法2 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3 様相 可能、推量、義務、必然。
意味1 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 情動との接点。瞬時の思い。
意味3 思考の流れ 制御ありなし
意味4 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報 メンタルヘルス 受容と共生の接点。購読脳「盲人教育と多感」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 聖書と制御 エキスパートシステム 聖書とは、旧約聖書と新約聖書のこと。制御とは、目的に適うように調節すること。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
表1 「田園交響楽」のデータベースのカラム
項目名 内容 説明
文法1 態 能動、受動、使役。
文法2 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3 様相 可能、推量、義務、必然。
意味1 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 情動との接点。瞬時の思い。
意味3 思考の流れ 制御ありなし
意味4 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報 メンタルヘルス 受容と共生の接点。購読脳「盲人教育と多感」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 聖書と制御 エキスパートシステム 聖書とは、旧約聖書と新約聖書のこと。制御とは、目的に適うように調節すること。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える4
3 データベースの作成
データベースの作成方法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
データベースの作成方法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える3
手術は成功した。(L’opération a réussi.)しかし、一人で庭園を歩いているうちに小川に落ちて気を失った。昼食のときは、不思議なぎこちない微笑みを浮かべて黙っていた。新しい眼差しのせいだろう。何かを見つけたのだろうか。(On eût dit qu’elle avait découvert un secret.95)
一夜ののち昏睡状態から覚めたジェルトリュードの声をきくことができた。(Aprés une nuit à peu prés calme, Gertrude est enfin sprtie de sa torpeur. 96)川辺で摘もうとした勿忘草で花束を作りたかったという。一時間ほどして戻ってくると、彼女は、熱が出ていて息苦しそうだった。彼女の手を握りしめて立っていた。
彼女から花を摘もうとしたのではなく、自殺しようとしたと告白された。(Il faut que je vous fasse un aveu, pasteur. Ce n’etait pas pour cueillir des fleurs. Je vous dis que j’ai voulu me tuer. 97)牧師様の心の中や生活の中で自分の占める場所が多すぎて他の人が悲しんでいると。(Je tiens trop de place dans votre cœur et votre vie. 98)でもそんなことがいいたいのではない。目が見えるようになって目の前に広がる世界は美しかった。一方、家に入ったときに目にしたものは、私たちの過ちであり、罪であった。(Ce que j'ai vu d'abord, c'est notre faute, notre péché. 99)盲目であれば罪ではないが、今は目が見えている。(Si vous étiez aveugle, vous n’auriez point de péché. 99)聖パウロの一説を引く。律法なくして生きたけど、誡命きたれば、罪は生き我死にたり。酷く興奮し甲高い声で叫ぶように話した。ジェルトリュードが愛していたのは、牧師ではなくジャックである。(J’ai compris soudain que ce n’était pas vous que j’aimais, c’était lui. 100)そう告白したい、死ぬほかない、喉が渇き息が詰まる、一人にしてほしいと恍惚状態で呻く。
今朝、明け方に彼女は死んだ。(C’est ce matin, au lever du jour, qu’elle est morte. 101)ジャックに知らせたが、彼の到着は臨終後数時間してからであった。ジャックは、自分とジェルトリュードが改宗したことを語った。(Il m’annonça du même coup sa propre conversion et celle de Gertrude. 102)二人が神の中で合体することを企てたかのようである。(Ils eussent projeté de me fuir et tous deux de s’unir en Dieu. 102)牧師の心は、砂漠よりも乾いていた。(Je sentais mon cœur plus aride que le désert. 102)
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」の購読脳は、視覚以外の感覚が強いため「盲人教育と多感」にし、執筆脳は、「聖書と制御」にする。「田園交響楽」のシナジーのメタファーは、「ジイドと制御」である。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
一夜ののち昏睡状態から覚めたジェルトリュードの声をきくことができた。(Aprés une nuit à peu prés calme, Gertrude est enfin sprtie de sa torpeur. 96)川辺で摘もうとした勿忘草で花束を作りたかったという。一時間ほどして戻ってくると、彼女は、熱が出ていて息苦しそうだった。彼女の手を握りしめて立っていた。
彼女から花を摘もうとしたのではなく、自殺しようとしたと告白された。(Il faut que je vous fasse un aveu, pasteur. Ce n’etait pas pour cueillir des fleurs. Je vous dis que j’ai voulu me tuer. 97)牧師様の心の中や生活の中で自分の占める場所が多すぎて他の人が悲しんでいると。(Je tiens trop de place dans votre cœur et votre vie. 98)でもそんなことがいいたいのではない。目が見えるようになって目の前に広がる世界は美しかった。一方、家に入ったときに目にしたものは、私たちの過ちであり、罪であった。(Ce que j'ai vu d'abord, c'est notre faute, notre péché. 99)盲目であれば罪ではないが、今は目が見えている。(Si vous étiez aveugle, vous n’auriez point de péché. 99)聖パウロの一説を引く。律法なくして生きたけど、誡命きたれば、罪は生き我死にたり。酷く興奮し甲高い声で叫ぶように話した。ジェルトリュードが愛していたのは、牧師ではなくジャックである。(J’ai compris soudain que ce n’était pas vous que j’aimais, c’était lui. 100)そう告白したい、死ぬほかない、喉が渇き息が詰まる、一人にしてほしいと恍惚状態で呻く。
今朝、明け方に彼女は死んだ。(C’est ce matin, au lever du jour, qu’elle est morte. 101)ジャックに知らせたが、彼の到着は臨終後数時間してからであった。ジャックは、自分とジェルトリュードが改宗したことを語った。(Il m’annonça du même coup sa propre conversion et celle de Gertrude. 102)二人が神の中で合体することを企てたかのようである。(Ils eussent projeté de me fuir et tous deux de s’unir en Dieu. 102)牧師の心は、砂漠よりも乾いていた。(Je sentais mon cœur plus aride que le désert. 102)
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」の購読脳は、視覚以外の感覚が強いため「盲人教育と多感」にし、執筆脳は、「聖書と制御」にする。「田園交響楽」のシナジーのメタファーは、「ジイドと制御」である。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える2
2 「田園交響楽」の病跡学
白痴の子供(une idiote)である。口もきかず人の話もわからず、ほとんど動かない。15歳(une quinzaine d’annees)ぐらい 。めくらの娘は、顔立ちは美しく整っているも意思のない塊で完全に無表情である。牧師が握っていた手を離すと異様な呻き声を出す。(Je fus moi-meme tout decontenance par les bizarres gemissements que commenca de pousser la pauvre infirme sitot que ma main abandonna la sienne.11)人間らしからぬ鳴き声は、子犬のようである。
牧師夫妻には、4人の子供がいる。妻アメリーは、連れてきためくらの娘をどうするのか問いただす。神の思し召しゆえに無一文のめくらの娘をほっとくわけにはいかない。
ジェルトリュードの顔は、完全に無表情である(son inexpressivite absolue de son visage.19)。誰かの声が聞こえたり、近づいたりすると、顔つきが硬くなる。無表情でなくなるのは、敵意を示すとき(pour marquer l’hostilite.19)だけで獣のように呻いたり唸ったりした。(Elle commencait a geindre, a grogneromme un animal.19)給仕した皿にも動物のようにガツガツ飛びついた。
ある日から彼女の表情が世紀を帯びてきた。(Tout à coup ses traits s’animèrent.26)天使のような表情(l’expression angélique)である。彼女の額の上に神に捧げるような接吻をした。盲人にも教育はある。点字のアルファベットを覚える。ジェルトリュードは、色彩の問題で色と明るさを混同した。また、音楽会に行く機会があった。(Je pu lui faire entendre un concert.33)音と色彩に関係があるとわかるや否やある種の恍惚から疑惑の色が消えた。
散歩に出かけるといつもそうだが、この時も、彼女は、私たちが立ち止まっている場所の景色を説明してくれるように頼んだ。(Elle me demannda, comme à chaque promenade, de lui décrire l’endroit où nous nous arrêtions. 62)
マルタン医師がジェルトリュードの目を検眼鏡で調べた。手術をすれば見えるようになるという。(Le docteur Martins a longuement examiné les yeus de Fertrude à l’ophtalmoscope. C’est que Gertrude serait opérable.74)ジェルトリュードは、ローザンヌの病院に入院した。20日たたねば退院できない。極度の不安を抱えながら、彼女の帰りを待っている。(Gertrude est entrée hier à la clinique de Lausanne, d’où elle ne doit sortir que dans vingt jours. 91)
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
白痴の子供(une idiote)である。口もきかず人の話もわからず、ほとんど動かない。15歳(une quinzaine d’annees)ぐらい 。めくらの娘は、顔立ちは美しく整っているも意思のない塊で完全に無表情である。牧師が握っていた手を離すと異様な呻き声を出す。(Je fus moi-meme tout decontenance par les bizarres gemissements que commenca de pousser la pauvre infirme sitot que ma main abandonna la sienne.11)人間らしからぬ鳴き声は、子犬のようである。
牧師夫妻には、4人の子供がいる。妻アメリーは、連れてきためくらの娘をどうするのか問いただす。神の思し召しゆえに無一文のめくらの娘をほっとくわけにはいかない。
ジェルトリュードの顔は、完全に無表情である(son inexpressivite absolue de son visage.19)。誰かの声が聞こえたり、近づいたりすると、顔つきが硬くなる。無表情でなくなるのは、敵意を示すとき(pour marquer l’hostilite.19)だけで獣のように呻いたり唸ったりした。(Elle commencait a geindre, a grogneromme un animal.19)給仕した皿にも動物のようにガツガツ飛びついた。
ある日から彼女の表情が世紀を帯びてきた。(Tout à coup ses traits s’animèrent.26)天使のような表情(l’expression angélique)である。彼女の額の上に神に捧げるような接吻をした。盲人にも教育はある。点字のアルファベットを覚える。ジェルトリュードは、色彩の問題で色と明るさを混同した。また、音楽会に行く機会があった。(Je pu lui faire entendre un concert.33)音と色彩に関係があるとわかるや否やある種の恍惚から疑惑の色が消えた。
散歩に出かけるといつもそうだが、この時も、彼女は、私たちが立ち止まっている場所の景色を説明してくれるように頼んだ。(Elle me demannda, comme à chaque promenade, de lui décrire l’endroit où nous nous arrêtions. 62)
マルタン医師がジェルトリュードの目を検眼鏡で調べた。手術をすれば見えるようになるという。(Le docteur Martins a longuement examiné les yeus de Fertrude à l’ophtalmoscope. C’est que Gertrude serait opérable.74)ジェルトリュードは、ローザンヌの病院に入院した。20日たたねば退院できない。極度の不安を抱えながら、彼女の帰りを待っている。(Gertrude est entrée hier à la clinique de Lausanne, d’où elle ne doit sortir que dans vingt jours. 91)
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える1
1 はじめに
パリ大学法学部教授の父とノルマンディー地方出身の信仰一途の母との間にうまれたアンドレ・ジイド(1869−1951)は、10歳で父を亡くしたことからプロテスタントの母の下で清教徒教育を受け道徳的で宗教的な作家になっていく。
1887年アルザス学院の修辞学級に入学する。そこで散文作品を計画し青春の思いを表現しようとした。詩法も小説の作法も心得ていないジイドは、鏡に向かうように内心の日記を綴ろうとした。後に象徴派の詩人マラルメの文学サロン火曜会の門下生になる。しかし、象徴主義に接近するも同時に脱出も模索していた。旅立ちである。
1893年10月旧友ポール・ロランスとともにアルジェリアに向かった。世紀末で草臥れたパリとは異なる生命の息吹がジイドの興奮させた。ジイドは、アフリカで全ての道徳が暫定的ということを学んだ。異教徒の世界に飛び込めば、既存の秩序は、自己の防衛手段にすぎない。また、母の死後は従姉のマドレーヌと結婚する。
「田園交響楽」を執筆していたころは、世の中が末期症状にあり、道徳による拘束が重要ではなく、それを突破することの方が文学の福音となった。プロテスタントからカトリックへの改心を迫られる。しかし、何かが引き留める。カトリックの掟に馴染めない。
牧師とその息子との対立のドラマに妻との不仲がモチーフである。不仲の理由は、ジイドとマルク・アレグレの同性愛である。
「贋金つかい」は、ジイドの精巧極まるメカニズムがもたらした小説であり、現代小説、とりわけヌーヴォーロマンにまで影響を及ぼしている。あらゆる価値とモラルを相殺するための複雑なメカニズムである。
晩年のジイドは、世界中にファシズムが吹き荒れる中で左翼に接近した。無力なブルジョワ社会への反駁である。その後、現代の良心と呼ばれるサルトルも共産主義に接近する。しかし、ソビエトのプロレタリアは、ジイドの理想とはかけ離れたいた。第二次世界大戦では、北アフリカに移動し、1945年の解放とともにパリに戻った。1947年、オックスフォード大学から名誉博士号が送られ、ジイドの人生のまとめとなる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
パリ大学法学部教授の父とノルマンディー地方出身の信仰一途の母との間にうまれたアンドレ・ジイド(1869−1951)は、10歳で父を亡くしたことからプロテスタントの母の下で清教徒教育を受け道徳的で宗教的な作家になっていく。
1887年アルザス学院の修辞学級に入学する。そこで散文作品を計画し青春の思いを表現しようとした。詩法も小説の作法も心得ていないジイドは、鏡に向かうように内心の日記を綴ろうとした。後に象徴派の詩人マラルメの文学サロン火曜会の門下生になる。しかし、象徴主義に接近するも同時に脱出も模索していた。旅立ちである。
1893年10月旧友ポール・ロランスとともにアルジェリアに向かった。世紀末で草臥れたパリとは異なる生命の息吹がジイドの興奮させた。ジイドは、アフリカで全ての道徳が暫定的ということを学んだ。異教徒の世界に飛び込めば、既存の秩序は、自己の防衛手段にすぎない。また、母の死後は従姉のマドレーヌと結婚する。
「田園交響楽」を執筆していたころは、世の中が末期症状にあり、道徳による拘束が重要ではなく、それを突破することの方が文学の福音となった。プロテスタントからカトリックへの改心を迫られる。しかし、何かが引き留める。カトリックの掟に馴染めない。
牧師とその息子との対立のドラマに妻との不仲がモチーフである。不仲の理由は、ジイドとマルク・アレグレの同性愛である。
「贋金つかい」は、ジイドの精巧極まるメカニズムがもたらした小説であり、現代小説、とりわけヌーヴォーロマンにまで影響を及ぼしている。あらゆる価値とモラルを相殺するための複雑なメカニズムである。
晩年のジイドは、世界中にファシズムが吹き荒れる中で左翼に接近した。無力なブルジョワ社会への反駁である。その後、現代の良心と呼ばれるサルトルも共産主義に接近する。しかし、ソビエトのプロレタリアは、ジイドの理想とはかけ離れたいた。第二次世界大戦では、北アフリカに移動し、1945年の解放とともにパリに戻った。1947年、オックスフォード大学から名誉博士号が送られ、ジイドの人生のまとめとなる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 17
[Result]
The output “space and time” of cognition of language is the input of cognition of information, starting with white people of South Africa at a target. Next, the mental arteriosclerosis that they develop is the new information in cognition of language. After all, “space and time” interacts with the motivation to create a country, and adaptive ability that isn’t influenced by mental arteriosclerosis (such as the case of the white people in South Africa).
Max’s brain secretes a neurotransmitter of pleasure named dopamine because the before-mentioned scene is the wedding ceremony of his sister, and the signal comes down to the brain stem through the diencephalon. Regarding memory, A is a long-term memory, B, C, D and E are a working memory. The working memory is strong in this scene, therefore the frontal cortex is working actively in the writing brain of Gordimer.
6 Summary
The output called “space and time” by acceptance reading becomes the input of synergic reading. When I consider the scenarios of problem resolutions in the database, it is connected to the human brain activity called “motivation and adaptive ability” and then the focus of the signal returns to the basic position of the reading brain. I repeat this analysis through the database, so I can achieve synergic metaphors like “Gordimer and motivation”.
[Literature]
Nadine Gordimer The Late Bourgeois World Pengine books 1966
Yoshihisa Hanamura How to make a synergic metaphor – Thomas Mann, Luxun, Ogai Mori,
Nadine Gordimer, Yasushi Inoue (in Japanese) (report) 2018
Yoshihisa Hanamura About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois
World” (in Japanese), my research paper in this book
The output “space and time” of cognition of language is the input of cognition of information, starting with white people of South Africa at a target. Next, the mental arteriosclerosis that they develop is the new information in cognition of language. After all, “space and time” interacts with the motivation to create a country, and adaptive ability that isn’t influenced by mental arteriosclerosis (such as the case of the white people in South Africa).
Max’s brain secretes a neurotransmitter of pleasure named dopamine because the before-mentioned scene is the wedding ceremony of his sister, and the signal comes down to the brain stem through the diencephalon. Regarding memory, A is a long-term memory, B, C, D and E are a working memory. The working memory is strong in this scene, therefore the frontal cortex is working actively in the writing brain of Gordimer.
6 Summary
The output called “space and time” by acceptance reading becomes the input of synergic reading. When I consider the scenarios of problem resolutions in the database, it is connected to the human brain activity called “motivation and adaptive ability” and then the focus of the signal returns to the basic position of the reading brain. I repeat this analysis through the database, so I can achieve synergic metaphors like “Gordimer and motivation”.
[Literature]
Nadine Gordimer The Late Bourgeois World Pengine books 1966
Yoshihisa Hanamura How to make a synergic metaphor – Thomas Mann, Luxun, Ogai Mori,
Nadine Gordimer, Yasushi Inoue (in Japanese) (report) 2018
Yoshihisa Hanamura About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois
World” (in Japanese), my research paper in this book
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 16
[Analysis]
(1) I see the brain activity of Gordimer’s writing “The Late Bourgeois World” as motivation. Behind this background, there is the problem of how one (white people) can participate in the social revolution of apartheid in South Africa.
(2) Anything to combine with motivation is adaptive ability in this paper. Motivation consists of will and desire and if the balance is bad, one can’t show adaptive ability.
(3) Cognition of information 1 (sensory information)
I pay attention to the information from sense organs, therefore it’s important how things are perceived. The information based on memory is related to the amyglada, therefore, one develops a conditioned response to it. The columns laid out for this process are 1) base and profile, 2) grouping, 3) conditioned response.
(4) Cognition of information 2 (memory and learning)
I incorporate external information to the existing knowledge structure. The new knowledge is called schema and has features in common with the existing information. The unknown information is categorized and connected to the learning during experience. The columns laid out here are 1) old information, 2) new information.
(5) Cognition of information 3 (planning, problem resolution)
The received information is available for the process to make a plan, so I analyze the problem for a given purpose and seek a solution to it. But when acquired information isn’t perfect, modification is necessary. The columns here are 1) from plan to resolution, 2) from unsolved problem to inference.
(6) Artificial intelligence 1
I pay attention to 1) motivation, and 2) adaptive ability in mental activity.
A Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 1(motivation).
B Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 1(motivation).
C Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
D Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 2 (from unresolved to inference), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
E Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
(1) I see the brain activity of Gordimer’s writing “The Late Bourgeois World” as motivation. Behind this background, there is the problem of how one (white people) can participate in the social revolution of apartheid in South Africa.
(2) Anything to combine with motivation is adaptive ability in this paper. Motivation consists of will and desire and if the balance is bad, one can’t show adaptive ability.
(3) Cognition of information 1 (sensory information)
I pay attention to the information from sense organs, therefore it’s important how things are perceived. The information based on memory is related to the amyglada, therefore, one develops a conditioned response to it. The columns laid out for this process are 1) base and profile, 2) grouping, 3) conditioned response.
(4) Cognition of information 2 (memory and learning)
I incorporate external information to the existing knowledge structure. The new knowledge is called schema and has features in common with the existing information. The unknown information is categorized and connected to the learning during experience. The columns laid out here are 1) old information, 2) new information.
(5) Cognition of information 3 (planning, problem resolution)
The received information is available for the process to make a plan, so I analyze the problem for a given purpose and seek a solution to it. But when acquired information isn’t perfect, modification is necessary. The columns here are 1) from plan to resolution, 2) from unsolved problem to inference.
(6) Artificial intelligence 1
I pay attention to 1) motivation, and 2) adaptive ability in mental activity.
A Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 1(motivation).
B Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 1(motivation).
C Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
D Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 2 (from unresolved to inference), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
E Cognition of information 1 is 2 (grouping), cognition of information 2 is 2 (new information), cognition of information 3 is 1 (from plan to resolution), artificial intelligence 1 is 2 (adaptive ability).
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 15
[Relational analysis 2]
Table 3 Acknowledgement of information
A portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan.
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-' Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 1
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 2
D There was a murmurous titter. The uncle beside me whispered anxiously, 'He's inherited his father's gifts as a spesker.' 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 2、Artificial intelligence 1 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 2
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
Table 3 Acknowledgement of information
A portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan.
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-' Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 1
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 2
D There was a murmurous titter. The uncle beside me whispered anxiously, 'He's inherited his father's gifts as a spesker.' 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 2、Artificial intelligence 1 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
Cognition of information 1 2、Cognition of information 2 2、Cognition of information 3 1、Artificial intelligence 1 2
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 14
[Analysis]
(1)Max gives the speech at the wedding ceremony of his sister Queenie and Alan.
(2)Grammar 2 is tense and aspect, 1 present form, 2 past form, 3 future form, 4 present progressive form, 5 present perfect form, 6 past progressive form, 7 past perfect form.
(3)Semantics 1 1 delight, 2 anger, 3 sorrow, 4 pleasure,
Semantics 2 1 eyesight, 2 hearing, 3 taste, 4 smell, 5 touch,
Semantics 3 1 acceptance, 2 rejection,
Semantics 4 1 ostension, 2 metaphor.
[Formula of text symbiosis]
(1) I see the combination of the reading brain by linguistic cognition as “space and time”. The boundlessness of the horizon of the ground becomes space in the sky, and this could also be said about time. That is, “space and time” are the only expressions to describe boundlessness.
(2) The tense and aspect of grammar 2 has a dynamism in a fashion. Furthermore, the Donnybrook Country and Sporting Club is set in space. I will define “space and time” in every line of relational analysis 1 as follows.
A space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and past form.
B space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form.
C space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and present progressive form.
D space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and past form.
E space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form, past form and present progressive form.
[Result]
The above-mentioned scenario meets the conditions to describe the boundlessness of space and time.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
(1)Max gives the speech at the wedding ceremony of his sister Queenie and Alan.
(2)Grammar 2 is tense and aspect, 1 present form, 2 past form, 3 future form, 4 present progressive form, 5 present perfect form, 6 past progressive form, 7 past perfect form.
(3)Semantics 1 1 delight, 2 anger, 3 sorrow, 4 pleasure,
Semantics 2 1 eyesight, 2 hearing, 3 taste, 4 smell, 5 touch,
Semantics 3 1 acceptance, 2 rejection,
Semantics 4 1 ostension, 2 metaphor.
[Formula of text symbiosis]
(1) I see the combination of the reading brain by linguistic cognition as “space and time”. The boundlessness of the horizon of the ground becomes space in the sky, and this could also be said about time. That is, “space and time” are the only expressions to describe boundlessness.
(2) The tense and aspect of grammar 2 has a dynamism in a fashion. Furthermore, the Donnybrook Country and Sporting Club is set in space. I will define “space and time” in every line of relational analysis 1 as follows.
A space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and past form.
B space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form.
C space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and present progressive form.
D space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form and past form.
E space and time = wedding ceremony hall of Queenie and Alan, present form, past form and present progressive form.
[Result]
The above-mentioned scenario meets the conditions to describe the boundlessness of space and time.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 13
[Relational analysis 1]
Table 2 Acknpwledgement of language (grammar and semantics)
A portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan.
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
Grammars 2 1,2、Semantics 1 2、Semantics 2 1、Semantics 3 1、Semantics 4 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
Grammars 2 1、Semantics 1 2、Semantics 2 2、Semantics 3 1、Semantics 4 2
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
Grammars 2 1,4、Semantics 1 4、Semantics 2 2、Semantics 3 2、Semantics 4 2
D 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs your're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
Grammars 2 1,2、Semantics 1 6、Semantics 2 5、Semantics 3 1、Semantics 4 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
Grammars 2 1,2,4、Semantics 1 4、Semantics 2 2、Semantics 3 2、Semantics 4 2
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
Table 2 Acknpwledgement of language (grammar and semantics)
A portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan.
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
Grammars 2 1,2、Semantics 1 2、Semantics 2 1、Semantics 3 1、Semantics 4 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
Grammars 2 1、Semantics 1 2、Semantics 2 2、Semantics 3 1、Semantics 4 2
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
Grammars 2 1,4、Semantics 1 4、Semantics 2 2、Semantics 3 2、Semantics 4 2
D 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs your're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
Grammars 2 1,2、Semantics 1 6、Semantics 2 5、Semantics 3 1、Semantics 4 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
Grammars 2 1,2,4、Semantics 1 4、Semantics 2 2、Semantics 3 2、Semantics 4 2
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 12
5 Analysis of database
As an example I will cover a portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan. As to make a relational database, it is difficult to set synergic columns. With the acceptance reading, I will analyze the English grammar and semantics and make the combination of “space and time” as the output. In case of synergic reading, the brain activity based on the intellectual property of an author is the problem, therefore, the column of the expert system changes by each author.
Column 1 of artificial intelligence is the expert system that studies the adaptive capability to society, and column 2 of artificial intelligence is also the expert system that takes note of the behavior to avoid risk. The brain activity of an author becomes strong in the case of problem resolution.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
As an example I will cover a portion of Max’s speech at the wedding ceremony of Queenie and Alan. As to make a relational database, it is difficult to set synergic columns. With the acceptance reading, I will analyze the English grammar and semantics and make the combination of “space and time” as the output. In case of synergic reading, the brain activity based on the intellectual property of an author is the problem, therefore, the column of the expert system changes by each author.
Column 1 of artificial intelligence is the expert system that studies the adaptive capability to society, and column 2 of artificial intelligence is also the expert system that takes note of the behavior to avoid risk. The brain activity of an author becomes strong in the case of problem resolution.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 11
4.5 Frontal cortex and development of morals
The temporal cortex is related to the development of language and the occipital lobe is related to the development of eyesight. What is the frontal cortex related to? It is the development of morals. The frontal cortex is fully developed around 18 years old. The degree of maturity of a brain is measured by the myelination of neural paths. The axon of the long path is covered by white lipid tissues.
The tissues increase speed of the neural signal along the path, therefore, the transmission between each area of the brain is swift. The frontal cortex coordinates with other various areas of the brain and the long-distance transmission is very important. At 18 years old, the path to connect the remote brain areas to the frontal cortex has completely myelinated, and the frontal cortex can play various roles perfectly.
The story teller is a white lady. She got pregnant at 18 years old and married, then had a baby with Max. His father was a representative of the United Party, therefore, his family observed conventions to save face. But Max gave a toast to his sister Queenie and her husband Alan because he was married and had a wife and baby and became an adult.
Max is thin and of average height, with thick wrists small blue eyes. He resembled his mother. Queenie was also beautiful. He prayed with all his heart for the success of the bride and groom and their future. The activity of frontal cortex is also very important here. The frontal association area has general intelligence to guide an optimal action under a difficult situation, and influences social and emotional intelligence, which is the key to succeed.
One gives advice about life in the speech at a wedding ceremony. Max pointed out that an artery becomes battered if one excludes the outsider, and rather, eats delicious meals more than necessary in a comfortable club. But there is the mental arteriosclerosis with self-righteousness and deception. The white people’s area is infected by the disease, and the medical treatment is difficult. If one raises a child in the white people’s area, the child will succumb to mental arteriosclerosis. Max’s speech sounds like a lecture, and I wonder if whether or not this is something to say at a wedding ceremony. He gets to the point in a casual way. His morals are developed.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
The temporal cortex is related to the development of language and the occipital lobe is related to the development of eyesight. What is the frontal cortex related to? It is the development of morals. The frontal cortex is fully developed around 18 years old. The degree of maturity of a brain is measured by the myelination of neural paths. The axon of the long path is covered by white lipid tissues.
The tissues increase speed of the neural signal along the path, therefore, the transmission between each area of the brain is swift. The frontal cortex coordinates with other various areas of the brain and the long-distance transmission is very important. At 18 years old, the path to connect the remote brain areas to the frontal cortex has completely myelinated, and the frontal cortex can play various roles perfectly.
The story teller is a white lady. She got pregnant at 18 years old and married, then had a baby with Max. His father was a representative of the United Party, therefore, his family observed conventions to save face. But Max gave a toast to his sister Queenie and her husband Alan because he was married and had a wife and baby and became an adult.
Max is thin and of average height, with thick wrists small blue eyes. He resembled his mother. Queenie was also beautiful. He prayed with all his heart for the success of the bride and groom and their future. The activity of frontal cortex is also very important here. The frontal association area has general intelligence to guide an optimal action under a difficult situation, and influences social and emotional intelligence, which is the key to succeed.
One gives advice about life in the speech at a wedding ceremony. Max pointed out that an artery becomes battered if one excludes the outsider, and rather, eats delicious meals more than necessary in a comfortable club. But there is the mental arteriosclerosis with self-righteousness and deception. The white people’s area is infected by the disease, and the medical treatment is difficult. If one raises a child in the white people’s area, the child will succumb to mental arteriosclerosis. Max’s speech sounds like a lecture, and I wonder if whether or not this is something to say at a wedding ceremony. He gets to the point in a casual way. His morals are developed.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 10
4.4 Frontal cortex and working memory
The frontal cortex controls memory through the process of ever-changing decision, selection and switching. This kind of memory is called “working memory”, in particular, the behavior of reminiscence is the relation of the frontal cortex to working memory. The frontal cortex knows what information is stored in what place, and can recall such memory when the place of storage is found, because the frontal cortex connects with that part of brain and activates the circuit, including memory trace. Working memory is related to the adaptive decision-making based on priorities when there is a truth, that is, a deterministic way to seek the only answer.
Both Gordimer’s and Max’s motivation is the adaptive decision-making (anti-apartheid), therefore, I will attempt to identify a solution there. I think that it is difficult for the adaptive decision-making to achieve a balance between situation-dependence and independence. Generally speaking, women like situation-independence and men like situation-dependence. If the situation is safe, independence is better, if the situation is unsafe, dependence is better.
The frontal cortex has differences between genders. The right frontal cortex of men is more beetling than the left, unlike for women. As to the decision-making of situation-dependent scenarios, men activate the left prefrontal cortex, and women activate both sides of the posterior cortex. Furthermore, for the decision-making of situation-independence scenarios, men activate the right prefrontal cortex and women activate both side of the prefrontal cortex.
There is another difference of the functional pattern in the cerebral cortex between sexes. The brain of men have more prominent differences of right and left parts than women. The brain of women have more prominent differences in the anteroposterior parts than men. When dealing with language information, men activate the anteroposterior part in the left hemisphere, while women activate the frontal cortex of the right and left cerebral hemisphere.
“The Late Bourgeois World” describes the motivation of white people related to the revolution of South Africa based on the working memory of Max, in one particular day of the storyteller’s life. Therefore, when Gordimer wrote the novel as a woman, her right and left prefrontal cortex was active.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
The frontal cortex controls memory through the process of ever-changing decision, selection and switching. This kind of memory is called “working memory”, in particular, the behavior of reminiscence is the relation of the frontal cortex to working memory. The frontal cortex knows what information is stored in what place, and can recall such memory when the place of storage is found, because the frontal cortex connects with that part of brain and activates the circuit, including memory trace. Working memory is related to the adaptive decision-making based on priorities when there is a truth, that is, a deterministic way to seek the only answer.
Both Gordimer’s and Max’s motivation is the adaptive decision-making (anti-apartheid), therefore, I will attempt to identify a solution there. I think that it is difficult for the adaptive decision-making to achieve a balance between situation-dependence and independence. Generally speaking, women like situation-independence and men like situation-dependence. If the situation is safe, independence is better, if the situation is unsafe, dependence is better.
The frontal cortex has differences between genders. The right frontal cortex of men is more beetling than the left, unlike for women. As to the decision-making of situation-dependent scenarios, men activate the left prefrontal cortex, and women activate both sides of the posterior cortex. Furthermore, for the decision-making of situation-independence scenarios, men activate the right prefrontal cortex and women activate both side of the prefrontal cortex.
There is another difference of the functional pattern in the cerebral cortex between sexes. The brain of men have more prominent differences of right and left parts than women. The brain of women have more prominent differences in the anteroposterior parts than men. When dealing with language information, men activate the anteroposterior part in the left hemisphere, while women activate the frontal cortex of the right and left cerebral hemisphere.
“The Late Bourgeois World” describes the motivation of white people related to the revolution of South Africa based on the working memory of Max, in one particular day of the storyteller’s life. Therefore, when Gordimer wrote the novel as a woman, her right and left prefrontal cortex was active.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 9
4.3 Frontal association area and motivation
The frontal association area supports learning abilities such as thought and inference, and commands one to behave humanly. It is important for learning ability to keep a motive and an appetite for leaning and to generate enthusiasm. The frontal cortex is involved in the adjustment of enthusiasm.
Learning ability improves when the neurotransmitter dopamine rises. When mental rewards such as pleasure, accomplishment, praise and love excite the nucleus accumbens of the limbic system, dopamine rises. Dopamine excretes from nerve nuclei such as substantia nigra pars compacta and the ventrotegmental area in the mid-part of the brain stem and reaches the entire brain, including the hypothalamic area and brain cortex. Substantia nigra pars compacta is related to the adjustment of movement. When one gets moderate exercise, one is refreshed and keeps trying because dopamine levels rise from movement.
Dopamine excretes much more when one lays out a goal and accomplishes the goal. Graham will be the best in “The Late Bourgeois World”, if a lady proposes marriage to a man in South Africa of the day. The storyteller married with Max at 18 years old and had a baby, then divorced him. When Max went to prison, Graham helped her form a petition.
His wife died from meningitis. Graham makes a defense against politically accusing people and acts unflinchingly, even if they have an impending danger. The storyteller passed on marriage with Graham in the Black Forest of Germany. If she wanted a marriage, it would have happened. Graham doesn’t quit and carried out and keeps his promise. We are attracted to the idea like a magnet.
Goal setting is generally difficult and if one can achieve it, it’s all well and good. One puts the goal on paper to visualize it, and one can be compensated by dopamine. If they reach their goal and are congratulated by family and friends, it will encourage them to try harder. This is the cycle of development of learning abilities. For example, learning goal setting → dopamine secretion → increased motivation → study → learning goal setting → dopamine secretion → increased motivation for next goal →learning goal setting.
When I consider the goal setting in “The Late Bourgeois World”, the death of Max becomes an important problem. Max left school to work. But work was unstable and joined the COD (committee of democrat) to be directly involved with the political movement of the African people. After that, he became a leader of the African sociological movement and approached the common people (blacks). The manuscript on the method of the African sociological movement wasn’t confiscated. Max vanished and reappeared after the divorce. The storyteller heard gossip about the relationship with an underworld organization, but Max ended up dying shrewdly.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
The frontal association area supports learning abilities such as thought and inference, and commands one to behave humanly. It is important for learning ability to keep a motive and an appetite for leaning and to generate enthusiasm. The frontal cortex is involved in the adjustment of enthusiasm.
Learning ability improves when the neurotransmitter dopamine rises. When mental rewards such as pleasure, accomplishment, praise and love excite the nucleus accumbens of the limbic system, dopamine rises. Dopamine excretes from nerve nuclei such as substantia nigra pars compacta and the ventrotegmental area in the mid-part of the brain stem and reaches the entire brain, including the hypothalamic area and brain cortex. Substantia nigra pars compacta is related to the adjustment of movement. When one gets moderate exercise, one is refreshed and keeps trying because dopamine levels rise from movement.
Dopamine excretes much more when one lays out a goal and accomplishes the goal. Graham will be the best in “The Late Bourgeois World”, if a lady proposes marriage to a man in South Africa of the day. The storyteller married with Max at 18 years old and had a baby, then divorced him. When Max went to prison, Graham helped her form a petition.
His wife died from meningitis. Graham makes a defense against politically accusing people and acts unflinchingly, even if they have an impending danger. The storyteller passed on marriage with Graham in the Black Forest of Germany. If she wanted a marriage, it would have happened. Graham doesn’t quit and carried out and keeps his promise. We are attracted to the idea like a magnet.
Goal setting is generally difficult and if one can achieve it, it’s all well and good. One puts the goal on paper to visualize it, and one can be compensated by dopamine. If they reach their goal and are congratulated by family and friends, it will encourage them to try harder. This is the cycle of development of learning abilities. For example, learning goal setting → dopamine secretion → increased motivation → study → learning goal setting → dopamine secretion → increased motivation for next goal →learning goal setting.
When I consider the goal setting in “The Late Bourgeois World”, the death of Max becomes an important problem. Max left school to work. But work was unstable and joined the COD (committee of democrat) to be directly involved with the political movement of the African people. After that, he became a leader of the African sociological movement and approached the common people (blacks). The manuscript on the method of the African sociological movement wasn’t confiscated. Max vanished and reappeared after the divorce. The storyteller heard gossip about the relationship with an underworld organization, but Max ended up dying shrewdly.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 8
4.2 Outline of the frontal cortex
As I explained above, motivation is the will to activate purposefully when one goes into action. Gordimer asked whether white people can participate in the revolution of South Africa to end the society of white people who do not engage in the anti-apartheid movement. But even if one plans something with a desire, they may not be filled with any sufficient appetite. The brain activity of appetite, planning and motivation is mainly controlled by the frontal cortex, therefore, I explain the outline of the frontal cortex as follows.
The frontal cortex is related to another association area consisting of the parietal lobe, temporal lobe and occipital lobe and has links to auditory sense, somatic sense and visual sense. Furthermore, it has strong links with the amygdala to influence the hypothalamic area, emotion and motivation.
The frontal cortex has a lot of functions related to one’s will, plan, appetite, feelings, pronunciation of language and movement. Learning activities such as thought and inference are supported by the frontal association area. The information of the five senses is eventually sent to frontal association area and is judged what to do.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
As I explained above, motivation is the will to activate purposefully when one goes into action. Gordimer asked whether white people can participate in the revolution of South Africa to end the society of white people who do not engage in the anti-apartheid movement. But even if one plans something with a desire, they may not be filled with any sufficient appetite. The brain activity of appetite, planning and motivation is mainly controlled by the frontal cortex, therefore, I explain the outline of the frontal cortex as follows.
The frontal cortex is related to another association area consisting of the parietal lobe, temporal lobe and occipital lobe and has links to auditory sense, somatic sense and visual sense. Furthermore, it has strong links with the amygdala to influence the hypothalamic area, emotion and motivation.
The frontal cortex has a lot of functions related to one’s will, plan, appetite, feelings, pronunciation of language and movement. Learning activities such as thought and inference are supported by the frontal association area. The information of the five senses is eventually sent to frontal association area and is judged what to do.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 7
4 Brain activity of Gordimer on writing
4.1 Medical terminology of Gordimer
There is the micro-world study at the cellular level, and the macro-world study like biological clock, including the external environment leading to the whole body in medicine. The micro-world study is electronic and the macro-world study includes environmental problems around the world and earthquake disasters in information science. There are also the domestic and international factors in economics.
I will apply such abduction and adjustment to art and science, in particular, the analysis of literature. If an individual person studies only individuals, the brain activity is humanities, and becomes out of date. The focal point is the presence of solving a problem in a novel. The brain of an author acts more strongly when resolving problems than not. For example, when the mental situation is beyond one’s control, Gordimer would like to use medical expressions to resolve a problem as follows.
These medical expressions are related to the speech of Max in the marriage of Queenie with Alan.
(1) Don’t stay inside and let your arteries harden, like theirs… I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Thrombus is a blood clot and when arteries become hardened, this is arteriosclerosis.
(2) What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] In case of moral sclerosis, LDL pools with aging intra-arterially and inner cavity narrows and elasticity is lost. Moral sclerosis is drawn from this.
(3) It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Bilharzia is a generic term of flatworms of trematodes. Male and female are mutant. Length of body is approximately 1.5 cm to 2 cm. The outside is long and thin.
(4) It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Infection area becomes tainted by bacteria, toxic substances, radioactive material etc.
花村嘉英「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
4.1 Medical terminology of Gordimer
There is the micro-world study at the cellular level, and the macro-world study like biological clock, including the external environment leading to the whole body in medicine. The micro-world study is electronic and the macro-world study includes environmental problems around the world and earthquake disasters in information science. There are also the domestic and international factors in economics.
I will apply such abduction and adjustment to art and science, in particular, the analysis of literature. If an individual person studies only individuals, the brain activity is humanities, and becomes out of date. The focal point is the presence of solving a problem in a novel. The brain of an author acts more strongly when resolving problems than not. For example, when the mental situation is beyond one’s control, Gordimer would like to use medical expressions to resolve a problem as follows.
These medical expressions are related to the speech of Max in the marriage of Queenie with Alan.
(1) Don’t stay inside and let your arteries harden, like theirs… I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Thrombus is a blood clot and when arteries become hardened, this is arteriosclerosis.
(2) What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] In case of moral sclerosis, LDL pools with aging intra-arterially and inner cavity narrows and elasticity is lost. Moral sclerosis is drawn from this.
(3) It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Bilharzia is a generic term of flatworms of trematodes. Male and female are mutant. Length of body is approximately 1.5 cm to 2 cm. The outside is long and thin.
(4) It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. (Please see P. 31 in the original text.)
[Description of medical expression] Infection area becomes tainted by bacteria, toxic substances, radioactive material etc.
花村嘉英「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 6
I see an author as a kind of expert, and wrote a paper about the risk avoidance seen in a novel. Generally speaking, an author sometimes sounds the alarm as an expert. For example, Luxun wrote a novel to help Chinese people from a mental disease called ma-ma-hu-hu, Ogai wrote historical novels to leave the universality after Emperor Meiji and General Maresuke Nogi died, and Thomas Mann wrote his novels and articles fearing that German development would stop in the first quarter-century of the 20th century.
The appreciation of micro research is directed to personal devise, while the macro research analyzes that the brain activity of an author is something specific when he is writing a novel. This is called a synergic metaphor. Thus, I devised three examples, Thomas Mann and fuzzy, Luxun and chaos and Ogai Mori and feelings.
1/ 2/ 3 are the process of acceptance reading, while 4 is the former and the latter of cognitive science, 5/ 6 ties the image together with heterogeneous C, 7 looks for the brain activity of an author, and 8 arrives at a synergic metaphor.
1 While analyzing each sentence, I pursue the intellectual property of the selected author. For example, I select a simple reading sample like writing style at the stage of acceptance, and look for heterogeneous C concerning the intellectual property at the stage of synergy. This is performed in steps 2 and 3.
2 I make a comparison table to get a comprehensive image.
3 I make a combination from the analysis of the text excerpt. For example, Thomas Mann is “irony and fuzzy” and Luxun is “ma-ma-fu-fu (leisurely) and memory” and Ogai Mori is “feeling and behavior”. If I couldn’t find any combination, I start over from step 1.
4 I confirm the former and the latter of cognitive process.
5 I consider the flow of the situation in the text, and divide the problem-solving scenario into resolved or unresolved.
6 The resolved scene arrives at heterogeneous C, then returns to the analytic image. The brain activity of an author is strong in a problem-solving scenario.
7 The theme is the risk avoidance and decision-making part which an expert a given area imagines. I will make a point of the risk avoidance in the presence of a problem (emergency landing, emergency medical care, stock market and earthquake disaster etc.) to connect to the generative image. I then consider the decision-making of an author from there.
8 I can make a synergic metaphor that is seen as the brain activity of an author. “Gordimer and motivation” is an ensemble of combinations based on the synergy of a text and the macro method considering the literature. The method incorporates the study of global scale and the shift of format of literary analysis.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
The appreciation of micro research is directed to personal devise, while the macro research analyzes that the brain activity of an author is something specific when he is writing a novel. This is called a synergic metaphor. Thus, I devised three examples, Thomas Mann and fuzzy, Luxun and chaos and Ogai Mori and feelings.
1/ 2/ 3 are the process of acceptance reading, while 4 is the former and the latter of cognitive science, 5/ 6 ties the image together with heterogeneous C, 7 looks for the brain activity of an author, and 8 arrives at a synergic metaphor.
1 While analyzing each sentence, I pursue the intellectual property of the selected author. For example, I select a simple reading sample like writing style at the stage of acceptance, and look for heterogeneous C concerning the intellectual property at the stage of synergy. This is performed in steps 2 and 3.
2 I make a comparison table to get a comprehensive image.
3 I make a combination from the analysis of the text excerpt. For example, Thomas Mann is “irony and fuzzy” and Luxun is “ma-ma-fu-fu (leisurely) and memory” and Ogai Mori is “feeling and behavior”. If I couldn’t find any combination, I start over from step 1.
4 I confirm the former and the latter of cognitive process.
5 I consider the flow of the situation in the text, and divide the problem-solving scenario into resolved or unresolved.
6 The resolved scene arrives at heterogeneous C, then returns to the analytic image. The brain activity of an author is strong in a problem-solving scenario.
7 The theme is the risk avoidance and decision-making part which an expert a given area imagines. I will make a point of the risk avoidance in the presence of a problem (emergency landing, emergency medical care, stock market and earthquake disaster etc.) to connect to the generative image. I then consider the decision-making of an author from there.
8 I can make a synergic metaphor that is seen as the brain activity of an author. “Gordimer and motivation” is an ensemble of combinations based on the synergy of a text and the macro method considering the literature. The method incorporates the study of global scale and the shift of format of literary analysis.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 5
3 Micro and macro
During the peak of apartheid when Prime Minister Hendrik Verwoerd governed South Africa, the citizens of the state were very strongly constrained. Even if one had any motivation and plan, one couldn’t act on it due to the given circumstances.
The African National Congress, Pan-African Conference and African resistance movement attempted to overturn this. Many activists were apprehended during simultaneous nationwide raids in July, 1964. A leader of the African resistance movement, Max also participated. The African resistance movement was sprung from his writings and statements and he was consequently sentenced to ten years in prison.
Max changed jobs too frequently and fell victim to the sabotage of white people and was arrested at an early stage. Finally he was sentenced to death, and therefore could never adapt to society.
Life is filled with important life events and stress causes adjustment disorder, but personal important events (school attendance, independence, removal, marriage, divorce, unemployment and critical illness etc.) became the main cause of the disorder. The personality, the conceptual habit and the feeling of stress have a lot of influence. Anyone grows anxious and nervous and melancholy from terrible events. Adjustment disorder reacts strongly to stress and leads to specific symptoms appearing.
“Space and time” that expresses an impossible unlimited situation becomes adaptive ability during motivation. The comprehensive ability leads to the far-sighted risk avoidance of Gordimer. An author is also an expert and has the specific brain ability of writing a novel. Generally speaking, space is dealt with by the right side of the brain, and time is related to right and left side because it creates a sensory and logical image.
[Story of L]
◇acceptance: language and literature (Gordimer) → acknowledgment (language) → space and time (endlessness)
◇synergy: space and time →acknowledgment (information) → motivation and intelligence (risk avoidance and adaptive ability)
Just like social science and natural science, I make the analysis of micro and macro research for literature. Micro study is a particular field of contrastive linguistics, and macro is a global magnitude (north, south, east and west) and the shift of the research format. The shift of research format is the format L that deforms an inverted T of cognitive science extensively. The vertical axis is linguistic acknowledgment and the horizontal axis is information acknowledgement. Both axes are researched at the same time.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
During the peak of apartheid when Prime Minister Hendrik Verwoerd governed South Africa, the citizens of the state were very strongly constrained. Even if one had any motivation and plan, one couldn’t act on it due to the given circumstances.
The African National Congress, Pan-African Conference and African resistance movement attempted to overturn this. Many activists were apprehended during simultaneous nationwide raids in July, 1964. A leader of the African resistance movement, Max also participated. The African resistance movement was sprung from his writings and statements and he was consequently sentenced to ten years in prison.
Max changed jobs too frequently and fell victim to the sabotage of white people and was arrested at an early stage. Finally he was sentenced to death, and therefore could never adapt to society.
Life is filled with important life events and stress causes adjustment disorder, but personal important events (school attendance, independence, removal, marriage, divorce, unemployment and critical illness etc.) became the main cause of the disorder. The personality, the conceptual habit and the feeling of stress have a lot of influence. Anyone grows anxious and nervous and melancholy from terrible events. Adjustment disorder reacts strongly to stress and leads to specific symptoms appearing.
“Space and time” that expresses an impossible unlimited situation becomes adaptive ability during motivation. The comprehensive ability leads to the far-sighted risk avoidance of Gordimer. An author is also an expert and has the specific brain ability of writing a novel. Generally speaking, space is dealt with by the right side of the brain, and time is related to right and left side because it creates a sensory and logical image.
[Story of L]
◇acceptance: language and literature (Gordimer) → acknowledgment (language) → space and time (endlessness)
◇synergy: space and time →acknowledgment (information) → motivation and intelligence (risk avoidance and adaptive ability)
Just like social science and natural science, I make the analysis of micro and macro research for literature. Micro study is a particular field of contrastive linguistics, and macro is a global magnitude (north, south, east and west) and the shift of the research format. The shift of research format is the format L that deforms an inverted T of cognitive science extensively. The vertical axis is linguistic acknowledgment and the horizontal axis is information acknowledgement. Both axes are researched at the same time.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 4
Thought reaches realistic judgement according to circumstances in the stream of mental activity that appears when a problem is given. Hanamura (2015) searches conscious, unconscious and thought aspects for “A Madman’s Diary” and “The True Story of Ah Q” of Luxun. Consequently, I could make the same synergic metaphor analysis for “Luxun and chaos”.
Motivation is the will that motivates a behavior. When one goes into action, their desire, impulse and wish becomes the motivation. Motivation accommodates the will and desire that control the behavior and means the mentation to act on things positively. For example appetite, sex and sleep.
Judgement defines truth and falsity, right and wrong, beautiful and ugly. Intelligence expresses the ability that human beings adapt to circumstances and encompasses overall mental ability like understanding, thought and judgement. Intelligence disorder is seen in mental delay and dementia.
This paper focuses on “motivation and adaptive ability” and considers the brain activity of Gordimer. In South Africa during the 1960s when Gordimer wrote “The Late Bourgeois World” was a time of harsh repression. Even if one had any adaptive ability, they couldn’t use it in politics and law. Therefore, the motivation is strong in the action of the mind, and the activity of the prefrontal cortex (including will) becomes a point of contention. The frontal association area also integrates memory information from the temporal cortex, partial lobe of the cerebrum and the occipital lobe.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
Motivation is the will that motivates a behavior. When one goes into action, their desire, impulse and wish becomes the motivation. Motivation accommodates the will and desire that control the behavior and means the mentation to act on things positively. For example appetite, sex and sleep.
Judgement defines truth and falsity, right and wrong, beautiful and ugly. Intelligence expresses the ability that human beings adapt to circumstances and encompasses overall mental ability like understanding, thought and judgement. Intelligence disorder is seen in mental delay and dementia.
This paper focuses on “motivation and adaptive ability” and considers the brain activity of Gordimer. In South Africa during the 1960s when Gordimer wrote “The Late Bourgeois World” was a time of harsh repression. Even if one had any adaptive ability, they couldn’t use it in politics and law. Therefore, the motivation is strong in the action of the mind, and the activity of the prefrontal cortex (including will) becomes a point of contention. The frontal association area also integrates memory information from the temporal cortex, partial lobe of the cerebrum and the occipital lobe.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 3
From the very start I was interested in language and memory, and focused on the hippocampus of the temporal lobe by using “The True Story of Ah Q” of Luxun (1922). (Hanamura 2015)
Luxun’s style of writing is calm and unhurried, and he mostly wrote short stories and essays. In Ah Q, the analysis image is a combination of “memory and ma-ma-hu-hu (human irresponsibility including fraudulent behavior)”. To adjust it to the generative image of “memory and chaos”, I will repeat the analysis and generation of L-model in working units of a scenario. And I can identify an unpredictable behavior (non-linearity) of the cheering crowd and the indeterminism from the approximate input information to two very different outputs between the cart driver and Ah Q (the initial value sensibility).
The hippocampus is a group of neurons that is right behind the brain cortex which covers the temporal lobe and is string shaped like the character “S” and contains many cells. A receptor takes a neurotransmitter from the previous synapse on every part of brain in the neuron system and changes it into an electric signal, and the signal transmits from the tip of the synapse to the next neuron. The temporal cortex also has a function of auditory sensory.
Feelings include the emotions of instinct and a feeling of awe. On the temporal side, the emotion is instantaneous and the awe is continuous. Feelings have multiple faces like delight, anger, sorrow and pleasure. The emotion is attributable to the reaction by the internal factor (emergence) and external factor (inducement). Hanamura (2017) explains that the historical novels of Ogai Mori include thought of internal factor and external factor, and “Sansho the Bailiff” is the inducement. I make a database analyzing synergic metaphors of “Ogai and feelings” to understand the activity of his brain through writing.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
Luxun’s style of writing is calm and unhurried, and he mostly wrote short stories and essays. In Ah Q, the analysis image is a combination of “memory and ma-ma-hu-hu (human irresponsibility including fraudulent behavior)”. To adjust it to the generative image of “memory and chaos”, I will repeat the analysis and generation of L-model in working units of a scenario. And I can identify an unpredictable behavior (non-linearity) of the cheering crowd and the indeterminism from the approximate input information to two very different outputs between the cart driver and Ah Q (the initial value sensibility).
The hippocampus is a group of neurons that is right behind the brain cortex which covers the temporal lobe and is string shaped like the character “S” and contains many cells. A receptor takes a neurotransmitter from the previous synapse on every part of brain in the neuron system and changes it into an electric signal, and the signal transmits from the tip of the synapse to the next neuron. The temporal cortex also has a function of auditory sensory.
Feelings include the emotions of instinct and a feeling of awe. On the temporal side, the emotion is instantaneous and the awe is continuous. Feelings have multiple faces like delight, anger, sorrow and pleasure. The emotion is attributable to the reaction by the internal factor (emergence) and external factor (inducement). Hanamura (2017) explains that the historical novels of Ogai Mori include thought of internal factor and external factor, and “Sansho the Bailiff” is the inducement. I make a database analyzing synergic metaphors of “Ogai and feelings” to understand the activity of his brain through writing.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 2
2 Human mental ability
Human mental ability includes language, memory, feelings, thought, motivation, judgement and intelligence (adaptive ability), which collectively are called “mental expression”. These activities are generally created by brain.
When one takes a look at each part of the brain, the prefrontal cortex of the frontal lobe controls human brain activity, for example, purposefulness, planning, motivation and feelings, and aids with movement of the upper frontal lobe and language pronunciation near the temporal lobe. The parietal lobe controls sensory information and somatic sense runs along the border with the frontal lobe and controls the sensation in the skin, like touch and pain in internal organs etc. Furthermore, there is the taste sense on the border of the temporal lobe, and the occipital lobe deals with the function of sight.
Table 1 Division of roles of the brain cortex
Division:Frontal lobe, frontal association area,
Roles:Thought, purposefulness, planning, motivation, feelings, judgement and self-repression.
Division:Frontal lobe, movement association area
Roles:This area plans the start of movement and the procedure. The instruction of movement originates here.
Somatosensory area:This area controls the sense of touch and pain and deep sense.
Vertex area:This area integrates the information of judgement, understanding and sense.
Temporal lobe, auditory area:This area controls audio information.
Temporal association cortex:Knowledge, memory, language understanding.
Visual association area:Judgement and cognition of visual information.
Visual area:Reception of visual information.
Broca’s area:Expression of language:writing and speech
Wernicke’s area:Understanding of language:reading and listening.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
Human mental ability includes language, memory, feelings, thought, motivation, judgement and intelligence (adaptive ability), which collectively are called “mental expression”. These activities are generally created by brain.
When one takes a look at each part of the brain, the prefrontal cortex of the frontal lobe controls human brain activity, for example, purposefulness, planning, motivation and feelings, and aids with movement of the upper frontal lobe and language pronunciation near the temporal lobe. The parietal lobe controls sensory information and somatic sense runs along the border with the frontal lobe and controls the sensation in the skin, like touch and pain in internal organs etc. Furthermore, there is the taste sense on the border of the temporal lobe, and the occipital lobe deals with the function of sight.
Table 1 Division of roles of the brain cortex
Division:Frontal lobe, frontal association area,
Roles:Thought, purposefulness, planning, motivation, feelings, judgement and self-repression.
Division:Frontal lobe, movement association area
Roles:This area plans the start of movement and the procedure. The instruction of movement originates here.
Somatosensory area:This area controls the sense of touch and pain and deep sense.
Vertex area:This area integrates the information of judgement, understanding and sense.
Temporal lobe, auditory area:This area controls audio information.
Temporal association cortex:Knowledge, memory, language understanding.
Visual association area:Judgement and cognition of visual information.
Visual area:Reception of visual information.
Broca’s area:Expression of language:writing and speech
Wernicke’s area:Understanding of language:reading and listening.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
About motivation of Nadine Gordimer viewed from “The Late Bourgeois World” 1
1 Motivation of Nadine Gordimer
The anti-apartheid movement of South Africa collapsed in the 1950s. But Nadine Gordimer (1923-2014) asked herself how white people can engage in the revolution, and felt the pinch of the domestic current situation against the stream of the world and had the desire to engage in the revolution in some form. Such thinking of the author led me to stipulate that the revolution was the far-sighted risk avoidance of South Africa.
When the liberalism of white people was in palmy days, the appeal was insufficient. The reform recommendation of that time could be justified in the present day. Even if one has the motivation, the mind will go around in circles from external factors. Such a mind could be expressed only by the combination of “space and time”.
However, medical expressions complement it. The prefrontal cortex controls, more generally, the motivation, and the adaptive ability that links to the prefrontal cortex is expressed by the function of the entire brain. To consider the adaptive ability concerning “space and time” that Gordimer used to express endlessness, it is better to consider not only the function of prefrontal cortex but also the entire brain, that is, the function of every part of the body.
The novel by Gordimer that this paper is based on, speaks about one day of the hero’s past and Max’s suicide holds the key. Any present stress disorder must have appeared by the time of his suicide. For example, even if one had the motivation, the adaption to society is inhibited by the restriction of politics and law. Nelson Mandela (1918-2013) was also incarcerated for about 27 years.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
The anti-apartheid movement of South Africa collapsed in the 1950s. But Nadine Gordimer (1923-2014) asked herself how white people can engage in the revolution, and felt the pinch of the domestic current situation against the stream of the world and had the desire to engage in the revolution in some form. Such thinking of the author led me to stipulate that the revolution was the far-sighted risk avoidance of South Africa.
When the liberalism of white people was in palmy days, the appeal was insufficient. The reform recommendation of that time could be justified in the present day. Even if one has the motivation, the mind will go around in circles from external factors. Such a mind could be expressed only by the combination of “space and time”.
However, medical expressions complement it. The prefrontal cortex controls, more generally, the motivation, and the adaptive ability that links to the prefrontal cortex is expressed by the function of the entire brain. To consider the adaptive ability concerning “space and time” that Gordimer used to express endlessness, it is better to consider not only the function of prefrontal cortex but also the entire brain, that is, the function of every part of the body.
The novel by Gordimer that this paper is based on, speaks about one day of the hero’s past and Max’s suicide holds the key. Any present stress disorder must have appeared by the time of his suicide. For example, even if one had the motivation, the adaption to society is inhibited by the restriction of politics and law. Nelson Mandela (1918-2013) was also incarcerated for about 27 years.
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より translated by Yoshihisa Hanamura
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に13
7 まとめ
受容の読みによる「空間と時間」という出力は、共生の読みの入力となり、問題解決の場面を考察すると、「意欲と適応能力」という人間の脳の活動と結びつき、その後、購読脳の基本のポジションに再び戻る。
但し、共生の出力には、さらに回帰的(recursive)なサイクルを想定している。人間一般の脳の活動に関するパスを置くことで、作家の執筆脳の活動をシミュレーションするのである。こうして、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーに辿りつく。
【参考文献】
片野善男 ほすぴ157号 ヘルスケア出版 2017
佐々木隆宏 流れるようにわかる統計学 東京:KADOKAWA 2017
日本成人病予防協会監修 心の健康管理 健康管理士一般指導員通信講座テキスト3 ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 東京:新風舎, 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む. 上海:華東理工大学, 2015
花村嘉英 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで. 南京:東南大学出版社, 2017
Elkhonon Goldberg, 沼尻由紀子訳. 脳を支配する前頭葉. 東京:講談社, 2007
Nadine Gordimer. The Late Bourgeois World. Penguin Books, 1966 (福島富士男訳. 「ブルジョア世界の終わりに」 スリーエーネットワーク, 1994)
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
受容の読みによる「空間と時間」という出力は、共生の読みの入力となり、問題解決の場面を考察すると、「意欲と適応能力」という人間の脳の活動と結びつき、その後、購読脳の基本のポジションに再び戻る。
但し、共生の出力には、さらに回帰的(recursive)なサイクルを想定している。人間一般の脳の活動に関するパスを置くことで、作家の執筆脳の活動をシミュレーションするのである。こうして、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーに辿りつく。
【参考文献】
片野善男 ほすぴ157号 ヘルスケア出版 2017
佐々木隆宏 流れるようにわかる統計学 東京:KADOKAWA 2017
日本成人病予防協会監修 心の健康管理 健康管理士一般指導員通信講座テキスト3 ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 東京:新風舎, 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む. 上海:華東理工大学, 2015
花村嘉英 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで. 南京:東南大学出版社, 2017
Elkhonon Goldberg, 沼尻由紀子訳. 脳を支配する前頭葉. 東京:講談社, 2007
Nadine Gordimer. The Late Bourgeois World. Penguin Books, 1966 (福島富士男訳. 「ブルジョア世界の終わりに」 スリーエーネットワーク, 1994)
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に12
【連想分析2】
表7 情報の認知(医学情報から人工知能)
クイーンとアランの結婚式で、マックスがスピーチする場面
情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3 人工知能1
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、1
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、2
D There was a murmurous titter. The uncle beside me whispered anxiously, 'He's inherited his father's gifts as a spesker.' 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、2 人工知能1、2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、2
(1)「ブルジョワ世界の終わりに」執筆時のゴーディマの脳の活動を意欲と考えており、その裏には、先にも書いた、南アフリカの白人がアパルトヘイトに対する社会の変革にどうのように関与できるのかという問題がある。
(2)意欲と組になるものを、知能、つまり適応能力にする。意欲とは、意志と欲求からなり、このバランスが悪いと、適応能力は発揮できない。
(3)情報の認知1(感覚情報):感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、B条件反射である。
(4)情報の認知2(記憶と学習):外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。また、未知の情報はカテゴリー化されて、経験を通した学習につながる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
(5)情報の認知3(計画、問題解決):受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。
(6)人工知能1 心の働きのうち、@意欲とA適応能力に注目する。
A:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1は@意欲である。
B:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1は@意欲である。
C:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1はA適応能力である。
D:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能1はA適応能力である。
E:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1はA適応能力である。
結果
言語の認知の出力「空間と時間」が情報の認知の入力となり、まず南アフリカの白人たちがその対象になる。次に、彼らが感染している精神的な動脈硬化が情報の認知で新情報となり、結局、「空間と時間」は、白人居住区が汚染地区であるため、国作りという意欲と精神的な動脈硬化に感染しない適応能力からなる組みと相互に作用する。
上記場面は、妹の結婚式であるため、マックスの脳では、快楽の神経伝達物質ドーパミンが前頭葉で分泌し、間脳を経て脳幹に信号が伝わっている。
記憶については、Aが長期記憶で、B、C、D、Eは作業記憶としている。この場面では作業記憶が強いため、ゴーディマの執筆脳は前頭葉が活発に働いている。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
表7 情報の認知(医学情報から人工知能)
クイーンとアランの結婚式で、マックスがスピーチする場面
情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3 人工知能1
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、1
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、2
D There was a murmurous titter. The uncle beside me whispered anxiously, 'He's inherited his father's gifts as a spesker.' 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、2 人工知能1、2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
情報の認知1、2 情報の認知2、2 情報の認知3、1 人工知能1、2
(1)「ブルジョワ世界の終わりに」執筆時のゴーディマの脳の活動を意欲と考えており、その裏には、先にも書いた、南アフリカの白人がアパルトヘイトに対する社会の変革にどうのように関与できるのかという問題がある。
(2)意欲と組になるものを、知能、つまり適応能力にする。意欲とは、意志と欲求からなり、このバランスが悪いと、適応能力は発揮できない。
(3)情報の認知1(感覚情報):感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、B条件反射である。
(4)情報の認知2(記憶と学習):外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。また、未知の情報はカテゴリー化されて、経験を通した学習につながる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
(5)情報の認知3(計画、問題解決):受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へ、である。
(6)人工知能1 心の働きのうち、@意欲とA適応能力に注目する。
A:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1は@意欲である。
B:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1は@意欲である。
C:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1はA適応能力である。
D:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へ、人工知能1はA適応能力である。
E:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へ、人工知能1はA適応能力である。
結果
言語の認知の出力「空間と時間」が情報の認知の入力となり、まず南アフリカの白人たちがその対象になる。次に、彼らが感染している精神的な動脈硬化が情報の認知で新情報となり、結局、「空間と時間」は、白人居住区が汚染地区であるため、国作りという意欲と精神的な動脈硬化に感染しない適応能力からなる組みと相互に作用する。
上記場面は、妹の結婚式であるため、マックスの脳では、快楽の神経伝達物質ドーパミンが前頭葉で分泌し、間脳を経て脳幹に信号が伝わっている。
記憶については、Aが長期記憶で、B、C、D、Eは作業記憶としている。この場面では作業記憶が強いため、ゴーディマの執筆脳は前頭葉が活発に働いている。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に11
【連想分析1】
表6 言語の認知(文法と意味)
クイーニーとアランの結婚式でマックスがスピーチする場面
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
文法2 1、2 意味1 2 意味2 1 意味3 1 意味4 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
文法2 1 意味1 2 意味2 2 意味3 1 意味4 2
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
文法2 1、4 意味1 4 意味2 2 意味3 2 意味4 2
D 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
文法2 1、2 意味1 6 意味2 5 意味3 1 意味4 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
文法2 1、2、4 意味1 2 意味2 5 意味3 1 意味4 2
分析例
(1)マックスが妹のクイーンとアランの結婚式でスピーチする場面。
(2)文法2 テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。
(3)意味1 喜怒哀楽、意味2 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、意味3 課題や問題の受入または拒絶、意味4 振舞いの直示と隠喩。
テキスト共生の公式
言語の認知による購読脳の組み合わせを「空間と時間」(space and time)とする。地上に広がる無限は空で空間となり、これは時間と双子の表現である。つまり、「空間と時間」は、無限を表すための唯一の表現になる。
文法2のテンスとアスペクトには、一応ダイナミズムがある。また、空間には、ドニーブルック・カントリースポーツクラブが設定されている。連想分析1の各行の「空間と時間」を次のように特定する。
A:空間と時間=妹の結婚式場、テンスは現在形と過去形。
B:空間と時間=妹の結婚式場、テンスは現在形が使われている。
C:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形と現在進行形。
D:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形と過去形。
E:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形、過去形及び現在進行形。
結果
上記場面は、「空間と時間」という無限を表すための条件を満たしている。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
表6 言語の認知(文法と意味)
クイーニーとアランの結婚式でマックスがスピーチする場面
A …don't let the world begin and end for you with the - how many is it? four hundred? - people sitting here in this - the Donnybrook Country and Sporting Club today. These good friends of our parents and Allan's parents, our father's regional chairman and the former ministers of this and that and all the others, I don't know the names but I recognize the faces, all right - who have mode us, and made this club, and made this country what it is.'
文法2 1、2 意味1 2 意味2 1 意味3 1 意味4 1
B 'There's a whole world outside this.' 'Shut outside. Kept out. Shutting this in ... Don't stay inside and let your arteries harden, like theirs ... I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat-'
文法2 1 意味1 2 意味2 2 意味3 1 意味4 2
C 'What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. The thing that makes them distribute free blankets in the location in winter, while refusing to pay wages people could live on. Smugness. Among us, you can't be too young to pick it up. It sets in pretty quick. More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure.'
文法2 1、4 意味1 4 意味2 2 意味3 2 意味4 2
D 'It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. Just don't be too sure they're healthy, our nice clean suburbs for white only.'
文法2 1、2 意味1 6 意味2 5 意味3 1 意味4 2
E '-and your children. If you have babies, Queenie and Allan, don't worry too much about who kisses them - it's what they'll tell them later, that infects. It's what being nicely brought up will make of them that you've got to watch out for. Moral sclerosis - yes, that's all I wanted to say, just stay alive and feeling and thinking - and that's all I can say that'll be of any use ...'
文法2 1、2、4 意味1 2 意味2 5 意味3 1 意味4 2
分析例
(1)マックスが妹のクイーンとアランの結婚式でスピーチする場面。
(2)文法2 テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。
(3)意味1 喜怒哀楽、意味2 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚、意味3 課題や問題の受入または拒絶、意味4 振舞いの直示と隠喩。
テキスト共生の公式
言語の認知による購読脳の組み合わせを「空間と時間」(space and time)とする。地上に広がる無限は空で空間となり、これは時間と双子の表現である。つまり、「空間と時間」は、無限を表すための唯一の表現になる。
文法2のテンスとアスペクトには、一応ダイナミズムがある。また、空間には、ドニーブルック・カントリースポーツクラブが設定されている。連想分析1の各行の「空間と時間」を次のように特定する。
A:空間と時間=妹の結婚式場、テンスは現在形と過去形。
B:空間と時間=妹の結婚式場、テンスは現在形が使われている。
C:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形と現在進行形。
D:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形と過去形。
E:空間と時間=妹の結婚式場、テンスとアスペクトは現在形、過去形及び現在進行形。
結果
上記場面は、「空間と時間」という無限を表すための条件を満たしている。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に10
6 DBの作成法と分析
DBの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味4)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。DBの数字は、登場人物を動かしながら考えている。(花村2017:107)
こうしたDBを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味の解析をし、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。特に、問題解決の場面で、作家の脳の活動は強くなる。
表5 DBのカラム
文法1【内容】ヴォイス【説明】能動、受動、使役。
文法2【内容】テンス、アスペクト【説明】現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3【内容】モダリティ【説明】様相の表現。可能、必然、推量、義務など。
意味1【内容】喜怒哀楽【説明】情動との接点。瞬時の思い。
意味2【内容】五感【説明】視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味3【内容】内容 思考【説明】課題や問題を受け入れるまたは拒絶する。
意味4【内容】振舞い【説明】ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報【内容】病跡学との接点【説明】受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組「集団と知能(適応能力)」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報認知1【内容】感覚情報の捉え方【説明】感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイル、グループ化、条件反射。
情報認知2【内容】記憶と学習 説明 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。さらに作品から読み取れる記憶を拾いながら、記憶を下位分類する。短期、作業記憶、長期(陳述と宣言)。
情報認知3【内容】計画、問題解決、推論【説明】受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
AI 1【内容】エキスパート【説明】意欲が空回りすることなく、社会への適応能力(知能)があるかどうか検討する。
AI 2【内容】エキスパート【説明】リスク回避を目的とした行動にも注目する。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
DBの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味4)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。DBの数字は、登場人物を動かしながら考えている。(花村2017:107)
こうしたDBを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味の解析をし、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。特に、問題解決の場面で、作家の脳の活動は強くなる。
表5 DBのカラム
文法1【内容】ヴォイス【説明】能動、受動、使役。
文法2【内容】テンス、アスペクト【説明】現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3【内容】モダリティ【説明】様相の表現。可能、必然、推量、義務など。
意味1【内容】喜怒哀楽【説明】情動との接点。瞬時の思い。
意味2【内容】五感【説明】視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味3【内容】内容 思考【説明】課題や問題を受け入れるまたは拒絶する。
意味4【内容】振舞い【説明】ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報【内容】病跡学との接点【説明】受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組「集団と知能(適応能力)」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報認知1【内容】感覚情報の捉え方【説明】感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイル、グループ化、条件反射。
情報認知2【内容】記憶と学習 説明 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。さらに作品から読み取れる記憶を拾いながら、記憶を下位分類する。短期、作業記憶、長期(陳述と宣言)。
情報認知3【内容】計画、問題解決、推論【説明】受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
AI 1【内容】エキスパート【説明】意欲が空回りすることなく、社会への適応能力(知能)があるかどうか検討する。
AI 2【内容】エキスパート【説明】リスク回避を目的とした行動にも注目する。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に9
5.3 前頭葉と道徳の発達
側頭葉は言語の発達に関わり、後頭葉は視覚の発達に関わっている。では、前頭葉は何の発達に関わっているのか。それは、道徳の発達だという。前頭葉は、18歳位で発達が完成する。脳の成熟度の目安に、神経経路の有髄化(髄鞘の完成)がある。脳の様々な部分と繋がっている長い経路の軸索は、エミリンという白い脂質組織に覆われている。このエミリンが経路に沿って進む神経の信号伝達速度を上げるため、脳の各領域間の伝達は素早く、確実になる。前頭葉は、他の様々な脳領域の活動を調整しており、長距離の伝達はとりわけ重要である。18歳位になると、前頭葉と遠く離れた脳領域を繋ぐ経路が完全に有髄化されて、前頭葉は様々な役割を完璧に果たすことができるようになる。(Goldberg 2007:183)
語り手の白人女性は18歳のときに妊娠して、マックスと結婚し子供を産む。彼の父は、統一党の代議士であり、体面を重んじるファン・デン・サント家のしきたりには合わない。しかし、マックスも結婚して、妻と自分の赤ん坊を授かり、儀式や忠誠がわかる大人になったため、妹のクイーニーと花婿アランのために乾杯の音頭をうまくとれる。
細くて背丈は中位で手首が太くブルーで小さな目をしたマックスは、母方に似ていた。クイーニーも美しい。結婚式のスピーチの冒頭では、新郎新婦の幸せと二人の努力を心から祈る。ここでも前頭葉の活動が重要になる。前頭連合野には、困難な状況下で最適な行動を導くための一般知性とともに、社会的、感情的な知性が存在し、これが成功するための鍵になるといわれている。
結婚式のスピーチの中では、人生に役立ちそうなことをいうものである。外部者を締め出して、居心地のいいクラブの中で必要以上の物を食べていると血管がボロボロになる。しかし、一方に独善と欺瞞に染まった精神的な心の動脈硬化があり、白人地区はすべてこれに感染していて、しかも治療が難しい。白人地区のやり方で子供を育てると精神的な動脈硬化になるという。マックスのスピーチは、お説教のようでもあり、果たして結婚式で言うべきことなのであろうか。たわいもないように核心をつく。道徳は発達している。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
側頭葉は言語の発達に関わり、後頭葉は視覚の発達に関わっている。では、前頭葉は何の発達に関わっているのか。それは、道徳の発達だという。前頭葉は、18歳位で発達が完成する。脳の成熟度の目安に、神経経路の有髄化(髄鞘の完成)がある。脳の様々な部分と繋がっている長い経路の軸索は、エミリンという白い脂質組織に覆われている。このエミリンが経路に沿って進む神経の信号伝達速度を上げるため、脳の各領域間の伝達は素早く、確実になる。前頭葉は、他の様々な脳領域の活動を調整しており、長距離の伝達はとりわけ重要である。18歳位になると、前頭葉と遠く離れた脳領域を繋ぐ経路が完全に有髄化されて、前頭葉は様々な役割を完璧に果たすことができるようになる。(Goldberg 2007:183)
語り手の白人女性は18歳のときに妊娠して、マックスと結婚し子供を産む。彼の父は、統一党の代議士であり、体面を重んじるファン・デン・サント家のしきたりには合わない。しかし、マックスも結婚して、妻と自分の赤ん坊を授かり、儀式や忠誠がわかる大人になったため、妹のクイーニーと花婿アランのために乾杯の音頭をうまくとれる。
細くて背丈は中位で手首が太くブルーで小さな目をしたマックスは、母方に似ていた。クイーニーも美しい。結婚式のスピーチの冒頭では、新郎新婦の幸せと二人の努力を心から祈る。ここでも前頭葉の活動が重要になる。前頭連合野には、困難な状況下で最適な行動を導くための一般知性とともに、社会的、感情的な知性が存在し、これが成功するための鍵になるといわれている。
結婚式のスピーチの中では、人生に役立ちそうなことをいうものである。外部者を締め出して、居心地のいいクラブの中で必要以上の物を食べていると血管がボロボロになる。しかし、一方に独善と欺瞞に染まった精神的な心の動脈硬化があり、白人地区はすべてこれに感染していて、しかも治療が難しい。白人地区のやり方で子供を育てると精神的な動脈硬化になるという。マックスのスピーチは、お説教のようでもあり、果たして結婚式で言うべきことなのであろうか。たわいもないように核心をつく。道徳は発達している。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
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5.2 前頭葉と作業記憶
前頭葉は、刻々と変化する決定、選択、切り替えのプロセスを経て記憶を制御している。この種の記憶は作業記憶と呼ばれていて、特に、思い出すという行為は、この作業記憶と前頭葉との関係である。前頭葉は、どの情報がどこに蓄えられているのかを知っており、情報の貯蔵場所を突き止めると、脳のその部分に連絡をとって、該当する記憶(記憶痕跡)を含んだ回路を活性化するため、当の記憶を思い出すことができる。Goldberg(2007)によると、作業記憶は、優先事項に基づいた適応型の意思決定と関係がある。一方、真実、つまり唯一の答えを探す決定論型の意思決定がある。
ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であるため、そこに解決策を求めていく。適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型がうまくバランスを取れると良いが、一概にそうはいかいない。集団で見た場合、女性は状況独立型を、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化のない状況では、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では、依存型の方が好ましい。
前頭葉は、そもそも性差があり、右前頭葉が左よりも突き出ているのは男性の方で、女性はそれほどでもない。状況依存型の意思決定は、男性の場合、左前頭前野皮質が活動し、女性の場合、左右両側の後部皮質(頭頂葉)が特に活動している。また、状況独立型の意思決定は、男性の場合、右前頭前野皮質が活動し、女性の場合、左右両側の前頭前野皮質が特に活動する。
男性と女性の大脳皮質の機能的なパターンの相違として、男性の脳では左右の違いが女性よりも明白であり、女性の脳では前部と後部の違いが男性よりも著しい。言語情報を処理する場合、男性は、左半球の前部と後部がともに活動するのに対し、女性は、左右の大脳半球の前頭葉がともに活動している。(Goldberg 2007:127)
表4 前頭葉の性差
1 比較項目 適応的意思決定 大脳皮質男性 状況依存型を好む。 女性 状況独立型を好む。
2 比較項目 状況依存型の意思決定 大脳皮質男性 左前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が特に活動する。
3 比較項目 状況独立型の意思決定 大脳皮質男性 右前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の前頭前野皮質が特に活動する。
4 比較項目 大脳皮質の機能的なパターン 大脳皮質男性 左右の脳の違いが著しい。女性 前部と後部の脳の違いが著しい。
5 比較項目 言語情報の処理 大脳皮質男性 左半球の前部と後部がともに活動する。 女性 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
6 比較項目 前頭葉機能障害 大脳皮質男性 かかりやすい。 女性 かかりにくい。
7 比較項目 脳内の結合部 片側の大脳皮質男性 大脳半球の前後を繋いでいる白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の前後の機能的統合が顕著で、分化が小さい。女性 左右の大脳を繋ぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著で、機能的分化は小さい。
「ブルジョワ世界の終わりに」は、特定の一日という独立した状況でマックスの作業記憶について手繰りながら、当時の南アフリカの革命に関わる白人としての意欲を描いているため、女性であるゴーディマの執筆時の脳の活動は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
前頭葉は、刻々と変化する決定、選択、切り替えのプロセスを経て記憶を制御している。この種の記憶は作業記憶と呼ばれていて、特に、思い出すという行為は、この作業記憶と前頭葉との関係である。前頭葉は、どの情報がどこに蓄えられているのかを知っており、情報の貯蔵場所を突き止めると、脳のその部分に連絡をとって、該当する記憶(記憶痕跡)を含んだ回路を活性化するため、当の記憶を思い出すことができる。Goldberg(2007)によると、作業記憶は、優先事項に基づいた適応型の意思決定と関係がある。一方、真実、つまり唯一の答えを探す決定論型の意思決定がある。
ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であるため、そこに解決策を求めていく。適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型がうまくバランスを取れると良いが、一概にそうはいかいない。集団で見た場合、女性は状況独立型を、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化のない状況では、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では、依存型の方が好ましい。
前頭葉は、そもそも性差があり、右前頭葉が左よりも突き出ているのは男性の方で、女性はそれほどでもない。状況依存型の意思決定は、男性の場合、左前頭前野皮質が活動し、女性の場合、左右両側の後部皮質(頭頂葉)が特に活動している。また、状況独立型の意思決定は、男性の場合、右前頭前野皮質が活動し、女性の場合、左右両側の前頭前野皮質が特に活動する。
男性と女性の大脳皮質の機能的なパターンの相違として、男性の脳では左右の違いが女性よりも明白であり、女性の脳では前部と後部の違いが男性よりも著しい。言語情報を処理する場合、男性は、左半球の前部と後部がともに活動するのに対し、女性は、左右の大脳半球の前頭葉がともに活動している。(Goldberg 2007:127)
表4 前頭葉の性差
1 比較項目 適応的意思決定 大脳皮質男性 状況依存型を好む。 女性 状況独立型を好む。
2 比較項目 状況依存型の意思決定 大脳皮質男性 左前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が特に活動する。
3 比較項目 状況独立型の意思決定 大脳皮質男性 右前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の前頭前野皮質が特に活動する。
4 比較項目 大脳皮質の機能的なパターン 大脳皮質男性 左右の脳の違いが著しい。女性 前部と後部の脳の違いが著しい。
5 比較項目 言語情報の処理 大脳皮質男性 左半球の前部と後部がともに活動する。 女性 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
6 比較項目 前頭葉機能障害 大脳皮質男性 かかりやすい。 女性 かかりにくい。
7 比較項目 脳内の結合部 片側の大脳皮質男性 大脳半球の前後を繋いでいる白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の前後の機能的統合が顕著で、分化が小さい。女性 左右の大脳を繋ぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著で、機能的分化は小さい。
「ブルジョワ世界の終わりに」は、特定の一日という独立した状況でマックスの作業記憶について手繰りながら、当時の南アフリカの革命に関わる白人としての意欲を描いているため、女性であるゴーディマの執筆時の脳の活動は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に7
5 ゴーディマの執筆脳
表2で説明したように、意欲とは、人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが動機づけとなって、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。「ブルジョワ世界の終わりに」を書きながら、ゴーディマは、反アパルトヘイト運動が成立しない白人社会の終焉のために、白人が南アフリカの変革にどのように関与できるのか、問いかけていた。しかし、意欲を持って計画をしても、欲求が満たされないことがある。意欲、計画、欲求に関する脳の作用は、主に前頭葉が担っているため、前頭葉のあらましについて以下で説明する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉や後頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、聴覚、体性感覚、視覚と結びつきがある。また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけに対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007:57)
前頭葉には、意志、計画、意欲、感情、言語の発音、運動の統合などの働きがある。また、思考や推測などの学習能力は、前頭連合野が支えており、五感から入った情報は、最終的に前頭連合野に送られて、何をするべきかが判断される。
5.1 前頭連合野とやる気
前頭連合野は、思考や推測などの学習能力を支えるとともに、人間らしく振舞うように指令を出す。学習能力を向上させるには、動機づけや学習意欲を保ちながら、やる気を引き起こすことが大切である。このやる気の調節に前頭葉が関与している。
学習能力は、神経伝達物質ドーパミンの分泌を高めることにより向上する。喜びや達成感、褒められたり愛されたりしたときの精神的な報酬が大脳辺縁系にある側座核を刺激することにより、ドーパミンの分泌が高まる。片野(2017)によると、ドーパミンは、脳幹の中脳にある黒質緻密部と腹側被蓋野という神経核から分泌され、視床下部や大脳皮質など脳全体に届けられる。黒質緻密部は、運動の調節と関わりがある。適度な運動をすると気分が爽快になり頑張ろうと思うのは、運動によりドーパミンが高まるからである。
ドーパミンは、目標を立てたときと目標を達成したときに分泌が高まる。「ブルジョア世界の終わりに」の中で見ると、当時の南アフリカで男を望むとしたら、グレアムが良い。語り手の私は、18歳で結婚して子供を作り、その後マックスと離婚した。マックスが刑務所にいたとき、グレアムは嘆願書を提出する手助けをしてくれた。彼の妻は髄膜炎で亡くなった。政治告発されている人たちを弁護していて、身に降りかかるものがあってもひるまずに活動している人たちである。ヨーロッパの黒い森に行って二人で楽しく過ごした。結婚を望めばそうなるだろう。グレアムは、諦めず、やり遂げて、約束を守る。磁石に吸い寄せられるように引き付けられることに気がつく、そういう関係である。
目標の設定は、適度に難しく、頑張れば達成できるぐらいがよい。自分の部屋で文字にして目視できるようにすると、ドーパミンの補給にもなる。頑張って目標に到達したら、自分であれ家族や仕事仲間であれ褒めてあげると、次の目標に向けてまた頑張ろうという気になる。それが学習能力向上のサイクルとなる。例えば、学習目標設定→ドーパミン分泌→モチベーションUP→勉強する→学習目標達成→ドーパミン分泌→次の目標のためにモチベーションUP→学習目標設定。(片野2017:18)
「ブルジョア世界の終わりに」の中で見ると、マックスの死が重要な問題になる。マックスは大学をやめて仕事についた。しかし、長続きせず、大学時代に共産党の細胞メンバーだったため、COD(民主主義者会議)に入りアフリカ人の政治運動と直接協力しながら活動した。その後、ンマガンドラというアフリカ社会主義運動のグループの師匠格となり、民衆(黒人のこと)に近づいていく。アフリカ社会主義方法論の原稿は押収されることはなかった。離婚後、私の前から姿を消してはまた現れ、白人の革命グループと地下で付き合いがあるという噂も聞かされたが、マックスは、まんまと死ぬことに成功した。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
表2で説明したように、意欲とは、人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが動機づけとなって、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。「ブルジョワ世界の終わりに」を書きながら、ゴーディマは、反アパルトヘイト運動が成立しない白人社会の終焉のために、白人が南アフリカの変革にどのように関与できるのか、問いかけていた。しかし、意欲を持って計画をしても、欲求が満たされないことがある。意欲、計画、欲求に関する脳の作用は、主に前頭葉が担っているため、前頭葉のあらましについて以下で説明する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉や後頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、聴覚、体性感覚、視覚と結びつきがある。また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけに対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007:57)
前頭葉には、意志、計画、意欲、感情、言語の発音、運動の統合などの働きがある。また、思考や推測などの学習能力は、前頭連合野が支えており、五感から入った情報は、最終的に前頭連合野に送られて、何をするべきかが判断される。
5.1 前頭連合野とやる気
前頭連合野は、思考や推測などの学習能力を支えるとともに、人間らしく振舞うように指令を出す。学習能力を向上させるには、動機づけや学習意欲を保ちながら、やる気を引き起こすことが大切である。このやる気の調節に前頭葉が関与している。
学習能力は、神経伝達物質ドーパミンの分泌を高めることにより向上する。喜びや達成感、褒められたり愛されたりしたときの精神的な報酬が大脳辺縁系にある側座核を刺激することにより、ドーパミンの分泌が高まる。片野(2017)によると、ドーパミンは、脳幹の中脳にある黒質緻密部と腹側被蓋野という神経核から分泌され、視床下部や大脳皮質など脳全体に届けられる。黒質緻密部は、運動の調節と関わりがある。適度な運動をすると気分が爽快になり頑張ろうと思うのは、運動によりドーパミンが高まるからである。
ドーパミンは、目標を立てたときと目標を達成したときに分泌が高まる。「ブルジョア世界の終わりに」の中で見ると、当時の南アフリカで男を望むとしたら、グレアムが良い。語り手の私は、18歳で結婚して子供を作り、その後マックスと離婚した。マックスが刑務所にいたとき、グレアムは嘆願書を提出する手助けをしてくれた。彼の妻は髄膜炎で亡くなった。政治告発されている人たちを弁護していて、身に降りかかるものがあってもひるまずに活動している人たちである。ヨーロッパの黒い森に行って二人で楽しく過ごした。結婚を望めばそうなるだろう。グレアムは、諦めず、やり遂げて、約束を守る。磁石に吸い寄せられるように引き付けられることに気がつく、そういう関係である。
目標の設定は、適度に難しく、頑張れば達成できるぐらいがよい。自分の部屋で文字にして目視できるようにすると、ドーパミンの補給にもなる。頑張って目標に到達したら、自分であれ家族や仕事仲間であれ褒めてあげると、次の目標に向けてまた頑張ろうという気になる。それが学習能力向上のサイクルとなる。例えば、学習目標設定→ドーパミン分泌→モチベーションUP→勉強する→学習目標達成→ドーパミン分泌→次の目標のためにモチベーションUP→学習目標設定。(片野2017:18)
「ブルジョア世界の終わりに」の中で見ると、マックスの死が重要な問題になる。マックスは大学をやめて仕事についた。しかし、長続きせず、大学時代に共産党の細胞メンバーだったため、COD(民主主義者会議)に入りアフリカ人の政治運動と直接協力しながら活動した。その後、ンマガンドラというアフリカ社会主義運動のグループの師匠格となり、民衆(黒人のこと)に近づいていく。アフリカ社会主義方法論の原稿は押収されることはなかった。離婚後、私の前から姿を消してはまた現れ、白人の革命グループと地下で付き合いがあるという噂も聞かされたが、マックスは、まんまと死ぬことに成功した。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に6
4 ゴーディマのメディカル用語
医学の分野には、世界中でし烈な競争が繰り広げられている細胞レベルのミクロの研究と身体全体に通じる外部環境も含めた体内時計のようなマクロの研究がある。システム系もミクロは電子レベルの研究であり、マクロは地球規模の環境問題や交通とか震災システムのような研究である。経済でも、ある企業と日本全体の問題とか日本国内と世界の国、地域からなるミクロとマクロの研究がある。
いずれもミクロの研究は、個人やグループのアイデアが評価の対象となり、マクロはそれに基づいたグローバルな分析から結論を導いていく。こうしたミクロとマクロの発想や調節を人文科学、特に文学分析にも適用していきたい。個人が個人の研究をすればよいのでは、文系脳で頭打ちとなり、20世紀型で時代遅れも甚だしい。
中でも特に注目する点は、問題解決の場面である。問題未解決の場面に比べて、作家の執筆脳は強く働いていると思われる。例えば、どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。以下に、作品の中で使われているメディカル表現を抽出して用語を説明し、その場面を紹介する。
表3 ゴーディマのメディカル表現
メディカル用語の使用場面(原文頁)
He died, Bobo. They sent me a telegram this morning. It’ll be in the papers, so I must tell you -- he killed himself. (15)
用語の説明 自殺。自分で自分を殺すこと。
I was excited with hatred of her self-pity. The very smell of her stank in my nostrils. Oh we bathed and perfumed and depilated white ladies, in whose wombs the sanctity of the white race is entombed! (25)
用語の説明 鼻腔は、顔面の中央、鼻の側面、頭蓋の前後にある空洞。前方は外鼻腔によって外界に通じ、後方は後鼻腔によって咽頭に通じている。機能は、発生時の共鳴作用、呼気の加湿、加温などである。子宮は、人や哺乳類の体内で胎児を育てるところ。茄形の筋肉管。
I don’t know whether they ever knew that he was a member of a Communist cell, probably not. (25)
用語の説明 生物体を組成する構造的、機能的単位。分裂によって増殖する。核を持つ真核細胞と、それを持たない原核細胞とがある。核以外の部分を細胞質と呼び、各種の細胞小器官や顆粒を含む。
I suppose that was why she was inclined to take with sophisticated tolerance, unlike my won parents, the fact that I got myself pregnant at eighteen. (26)
用語の説明 妊娠は、女子が体内に受精卵またはそれが発育した胎児を包容している状態。正常器官、即ち受精から分娩までの期間は、最終月経から数えて約280日。
What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. (31) ….
用語の説明 動脈硬化とは、老化とともに、動脈内にLDLがたまり、内腔が狭くなっていき、弾力性を失ったりした状態をいう。そこから精神的な動脈硬化を引き出す。
I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat. (31)
用語の説明 血栓とは、血管内にできた血のかたまり、動脈がぼろぼろになる。動脈硬化のこと。
More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure. (31)
用語の説明 住血吸虫とは、吸虫類の住血虫科の扁形動物の総称。雄雌異体。雄虫は体調約1.5センチ、外見は細長い。後体は幅広く左右から覆面に向かって巻き込まれ、通常この中にメスを抱き込んでいる。雌虫は体調約2センチ、細長くて紐状。前端に口吸盤、腹面に腹吸盤があり、人畜の静脈、門脈系内に寄生して血液を吸う。
It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. (31)
用語の説明 感染地区とは、細菌、有毒物質、放射性物質などにより、汚れること。
He had a wife once; she was a girl he'd gone know with since they were schoolchildren, and she died of meningitis when she was younger than I am now. (36)
用語の説明 脳脊髄膜炎と同じ。一般に発熱し、脳脊髄液の圧力上昇のため、激しい頭痛、嘔吐、頸部強直の圧力上昇などが現れる。流行性のものは法定伝染病で、髄膜炎双球菌によって起こり、治療後も神経障害を残すことが多い。結核性のものや化膿性のものもある。
Boao and I went down for two weeks at Christmas and every day the three of us walked along the cliff road above the sea, where the polyps of seaweed reach up from far down in the water. (53)
用語の説明 皮膚、粘膜などの面から突出し、茎を持つ卵球形の腫瘍。慢性炎症から生じるものと、良性腫瘍性のものとがあり、鼻腔(鼻茸)、胃腸、子宮、膀胱などにできやすい。
Among the very small white-haired old ladies, the dying diabetic, taking so long to die, was till there, humped on her side, smoking. (57)
用語の説明 血液中のブドウ糖が多いと、血管や神経、腎臓や目など、全身の様々な組織に障害がでる。食後は血中ブドウ糖(血糖値)が増えるが、同時にインスリンが分泌されブドウ糖が処理されて、やがて血糖値が下がる。しかし、インスリンの分泌が少なくて働きが悪かったりすると、食後の血糖値が下がらず、血糖値の高い状態が続く。それが糖尿病。
Well, your gums was sore this morning, grannie, don't you remember? (58)
用語の説明 歯の昆布を包む口腔の粘膜層。骨膜と固く結合し分泌腺がない。
Angina attacks (58)
用語の説明 狭心症の発作。
I'm not a doctor ... it sounds like middle ear. (76)
用語の説明 聴覚器官の一部。中耳腔と耳管からなる。外側は鼓膜を隔てて外耳道に、内前方は耳管によって咽頭に開き内耳に接する。内部に3個の耳小骨(ツチ、キヌタ、アブミ)が連なり、鼓膜の振動を内耳に伝える。
That's what's up there, behind the horsing around and the dehydrated hamburgers and the televised blood tests. (93)
用語の説明 血液検査は健康診断の基本項目である。ガンの腫瘍マーカーはガンの発見や治療に利用されている。アトピーやスギ花粉や食べ物に対するアレルギー反応についてもわかる。また、エイズ、貧血、白血球、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患などの発病のリスクもわかる。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
医学の分野には、世界中でし烈な競争が繰り広げられている細胞レベルのミクロの研究と身体全体に通じる外部環境も含めた体内時計のようなマクロの研究がある。システム系もミクロは電子レベルの研究であり、マクロは地球規模の環境問題や交通とか震災システムのような研究である。経済でも、ある企業と日本全体の問題とか日本国内と世界の国、地域からなるミクロとマクロの研究がある。
いずれもミクロの研究は、個人やグループのアイデアが評価の対象となり、マクロはそれに基づいたグローバルな分析から結論を導いていく。こうしたミクロとマクロの発想や調節を人文科学、特に文学分析にも適用していきたい。個人が個人の研究をすればよいのでは、文系脳で頭打ちとなり、20世紀型で時代遅れも甚だしい。
中でも特に注目する点は、問題解決の場面である。問題未解決の場面に比べて、作家の執筆脳は強く働いていると思われる。例えば、どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。以下に、作品の中で使われているメディカル表現を抽出して用語を説明し、その場面を紹介する。
表3 ゴーディマのメディカル表現
メディカル用語の使用場面(原文頁)
He died, Bobo. They sent me a telegram this morning. It’ll be in the papers, so I must tell you -- he killed himself. (15)
用語の説明 自殺。自分で自分を殺すこと。
I was excited with hatred of her self-pity. The very smell of her stank in my nostrils. Oh we bathed and perfumed and depilated white ladies, in whose wombs the sanctity of the white race is entombed! (25)
用語の説明 鼻腔は、顔面の中央、鼻の側面、頭蓋の前後にある空洞。前方は外鼻腔によって外界に通じ、後方は後鼻腔によって咽頭に通じている。機能は、発生時の共鳴作用、呼気の加湿、加温などである。子宮は、人や哺乳類の体内で胎児を育てるところ。茄形の筋肉管。
I don’t know whether they ever knew that he was a member of a Communist cell, probably not. (25)
用語の説明 生物体を組成する構造的、機能的単位。分裂によって増殖する。核を持つ真核細胞と、それを持たない原核細胞とがある。核以外の部分を細胞質と呼び、各種の細胞小器官や顆粒を含む。
I suppose that was why she was inclined to take with sophisticated tolerance, unlike my won parents, the fact that I got myself pregnant at eighteen. (26)
用語の説明 妊娠は、女子が体内に受精卵またはそれが発育した胎児を包容している状態。正常器官、即ち受精から分娩までの期間は、最終月経から数えて約280日。
What I'm asking you to look out for is - is moral sclerosis. Moral sclerosis. Hardening of the heart, narrowing of the mind; while the dividends go up. (31) ….
用語の説明 動脈硬化とは、老化とともに、動脈内にLDLがたまり、内腔が狭くなっていき、弾力性を失ったりした状態をいう。そこから精神的な動脈硬化を引き出す。
I'm not talking about the sort of thing some of them have, those who have had their thrombosis, I don't mean veins gone furry through sitting around in places like this fine club and having more than enough to eat. (31)
用語の説明 血栓とは、血管内にできた血のかたまり、動脈がぼろぼろになる。動脈硬化のこと。
More widespread than bilharzia in the rivers, and a damned sight harder to cure. (31)
用語の説明 住血吸虫とは、吸虫類の住血虫科の扁形動物の総称。雄雌異体。雄虫は体調約1.5センチ、外見は細長い。後体は幅広く左右から覆面に向かって巻き込まれ、通常この中にメスを抱き込んでいる。雌虫は体調約2センチ、細長くて紐状。前端に口吸盤、腹面に腹吸盤があり、人畜の静脈、門脈系内に寄生して血液を吸う。
It's a hundred per cent endemic in places like this Donnybrook Country and Sporting Club, and in all the suburbs you're likely to choose from to live in. (31)
用語の説明 感染地区とは、細菌、有毒物質、放射性物質などにより、汚れること。
He had a wife once; she was a girl he'd gone know with since they were schoolchildren, and she died of meningitis when she was younger than I am now. (36)
用語の説明 脳脊髄膜炎と同じ。一般に発熱し、脳脊髄液の圧力上昇のため、激しい頭痛、嘔吐、頸部強直の圧力上昇などが現れる。流行性のものは法定伝染病で、髄膜炎双球菌によって起こり、治療後も神経障害を残すことが多い。結核性のものや化膿性のものもある。
Boao and I went down for two weeks at Christmas and every day the three of us walked along the cliff road above the sea, where the polyps of seaweed reach up from far down in the water. (53)
用語の説明 皮膚、粘膜などの面から突出し、茎を持つ卵球形の腫瘍。慢性炎症から生じるものと、良性腫瘍性のものとがあり、鼻腔(鼻茸)、胃腸、子宮、膀胱などにできやすい。
Among the very small white-haired old ladies, the dying diabetic, taking so long to die, was till there, humped on her side, smoking. (57)
用語の説明 血液中のブドウ糖が多いと、血管や神経、腎臓や目など、全身の様々な組織に障害がでる。食後は血中ブドウ糖(血糖値)が増えるが、同時にインスリンが分泌されブドウ糖が処理されて、やがて血糖値が下がる。しかし、インスリンの分泌が少なくて働きが悪かったりすると、食後の血糖値が下がらず、血糖値の高い状態が続く。それが糖尿病。
Well, your gums was sore this morning, grannie, don't you remember? (58)
用語の説明 歯の昆布を包む口腔の粘膜層。骨膜と固く結合し分泌腺がない。
Angina attacks (58)
用語の説明 狭心症の発作。
I'm not a doctor ... it sounds like middle ear. (76)
用語の説明 聴覚器官の一部。中耳腔と耳管からなる。外側は鼓膜を隔てて外耳道に、内前方は耳管によって咽頭に開き内耳に接する。内部に3個の耳小骨(ツチ、キヌタ、アブミ)が連なり、鼓膜の振動を内耳に伝える。
That's what's up there, behind the horsing around and the dehydrated hamburgers and the televised blood tests. (93)
用語の説明 血液検査は健康診断の基本項目である。ガンの腫瘍マーカーはガンの発見や治療に利用されている。アトピーやスギ花粉や食べ物に対するアレルギー反応についてもわかる。また、エイズ、貧血、白血球、動脈硬化、心疾患、脳血管疾患などの発病のリスクもわかる。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に5
【シナジーのメタファーのプロセス】
@ 知的財産が自分と近い作家を選択する。
A 場面のイメージのDBを作成する。場面が浮かぶように話をまとめる。
B 解析イメージから何かの組を作る。言語解析は構文と意味が対象になる。
C 認知科学のモデルは、Lのプロセス全体に適用される。例、前半は言語の分析、後半は情報の分析。
D 場面ごとに問題の解決と未解決を確認する。
E 問題解決の場面では、信号がLに縦横滑ってCに到達後、人体を一周してから、再び解析イメージに戻る。問題未解決の場面では、すぐにリターンする。
F 各分野の専門家が思い描くリスク回避を参考にしながら、作家の執筆脳の活動を想定する。
G 問題解決の場面を中心にして、テキストの共生について考察する。
@、A、Bは受容の読みのプロセス、Cは認知科学の前半と後半、D、Eは異質のCとのイメージ合わせになり、Fで作家の脳の活動を探り、Gでシナジーのメタファーに到達する。(花村 2015)
@ 一文一文解析しながら、選択した作家の知的財産を追っていく。例えば、受容の段階で文体などの平易な読みを想定し、共生の段階で知的財産に纏わる異質のCを探る。この作業はAとBでも行われる。
A 場面のイメージが浮かぶような対照表を作る。
B テキストの解析を何れかの組にする。例えば、トーマス・マンは「イロニーとファジィ」、魯迅は「馬虎と記憶」、鴎外は「感情と行動」という組にする。組が見つからなければ、@からBのプロセスを繰り返す。
C 認知プロセスの前半と後半を確認する。
D 場面の情報の流れを考える。問題解決と問題未解決で場面を分ける。
E 問題解決の場面は、信号が異質のCに到達後、人体を一周してから解析イメージに戻る。問題未解決の場面は、すぐに解析イメージにリターンする。こう考えると、システムがスムーズになる。
F 各分野のエキスパートが思い描くリスク回避と意志決定がテーマである。緊急着陸、救急医療、株式市場、震災そして環境問題などから生成イメージにつながるようにリスク回避のポイントを作る。そこから、作家の意思決定を考える。
G これにより作家の脳の活動の一例といえるシナジーのメタファーが作られる。「ゴーディマと知能」というシナジーのメタファーは、テキスト共生に基づいた組のアンサンブルであり、文学をマクロに考えるための方法である。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
@ 知的財産が自分と近い作家を選択する。
A 場面のイメージのDBを作成する。場面が浮かぶように話をまとめる。
B 解析イメージから何かの組を作る。言語解析は構文と意味が対象になる。
C 認知科学のモデルは、Lのプロセス全体に適用される。例、前半は言語の分析、後半は情報の分析。
D 場面ごとに問題の解決と未解決を確認する。
E 問題解決の場面では、信号がLに縦横滑ってCに到達後、人体を一周してから、再び解析イメージに戻る。問題未解決の場面では、すぐにリターンする。
F 各分野の専門家が思い描くリスク回避を参考にしながら、作家の執筆脳の活動を想定する。
G 問題解決の場面を中心にして、テキストの共生について考察する。
@、A、Bは受容の読みのプロセス、Cは認知科学の前半と後半、D、Eは異質のCとのイメージ合わせになり、Fで作家の脳の活動を探り、Gでシナジーのメタファーに到達する。(花村 2015)
@ 一文一文解析しながら、選択した作家の知的財産を追っていく。例えば、受容の段階で文体などの平易な読みを想定し、共生の段階で知的財産に纏わる異質のCを探る。この作業はAとBでも行われる。
A 場面のイメージが浮かぶような対照表を作る。
B テキストの解析を何れかの組にする。例えば、トーマス・マンは「イロニーとファジィ」、魯迅は「馬虎と記憶」、鴎外は「感情と行動」という組にする。組が見つからなければ、@からBのプロセスを繰り返す。
C 認知プロセスの前半と後半を確認する。
D 場面の情報の流れを考える。問題解決と問題未解決で場面を分ける。
E 問題解決の場面は、信号が異質のCに到達後、人体を一周してから解析イメージに戻る。問題未解決の場面は、すぐに解析イメージにリターンする。こう考えると、システムがスムーズになる。
F 各分野のエキスパートが思い描くリスク回避と意志決定がテーマである。緊急着陸、救急医療、株式市場、震災そして環境問題などから生成イメージにつながるようにリスク回避のポイントを作る。そこから、作家の意思決定を考える。
G これにより作家の脳の活動の一例といえるシナジーのメタファーが作られる。「ゴーディマと知能」というシナジーのメタファーは、テキスト共生に基づいた組のアンサンブルであり、文学をマクロに考えるための方法である。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に4
3 ミクロとマクロ
ヘンドリック・フェルブールト首相(在任期間は1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代は、政治や法律によって南アフリカ国民は強く拘束されていた。意欲や計画があっても、挫折や頓挫は日常のことで、状況を打開するまでには至らない。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で、活動家が逮捕され、その中にアフリカ抵抗運動の指導者マークも含まれていた。福島(1994)によると、彼の所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになり、10年前後の判決を受けた。
転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕された。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、独立、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。本人の性格や考え方の癖、また、ストレスの感じ方も大きな影響を及ぼす。日本成人病予防協会(2014)によると、一般的に誰でもつらい出来事や思いどおりにならないこと(社会生活上のストレス)により、不安やイライラが強くなったり、憂鬱になったり、ときには投げ出したくなったりもする。しかし、適応障害の場合、ストレスに対する反応が強く現れ、精神的にも身体的にも特有の症状がみられる。
表2 適応障害の症状
適応障害 精神症状
症状 憂鬱な気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりする。ほかに気分の落ち込み、集中力の低下、自信の欠如、意欲の低下、対処能力の低下などがみられる。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもある。
適応障害 身体症状
症状 不安が強く緊張が高まると、ドキドキしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられる。ほかにも倦怠感、頭痛、腰痛、焦燥感、神経過敏、怒り、不眠、起床困難、食欲不振、下痢などがみられる。
悪化した場合 会社では職場不適応、学校では不登校、家庭では別居や離婚といった形に変わり、ひどくなると酒やギャンブルの中毒に陥ることもある。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているため、その原因から離れると、症状は次第に改善する。ストレスの原因となっている環境から離れられない場合には、症状が慢性化することもある。
どうにもならない無限の状態を表す「空間と時間」は、意欲を介して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合的な能力が、南アフリカの将来を見据えたゴーディマのリスク回避につながっていく。作家もエキスパートであり、作品執筆時には特定の脳の活動があるためである。なお、一般的に空間は右脳が処理をし、時間は感覚的にも論理的にもイメージできるため、左右の脳が関係する。
【Lのストーリー】
◇縦に受容:言語文学(ゴーディマ)→言語の認知→空間と時間(無限)
◇横の共生:空間と時間→情報の認知→意欲と知能(リスク回避と適応能力)
社会系や理系と同様に、文学の分析にもミクロとマクロの研究を想定している。ミクロは、対照言語の専門分野が研究の対象となり、マクロは、一つが地球規模、人文の場合、国地域の比較(東西南北)であり、また一つが研究のフォーマットのシフトが評価項目となる。フォーマットのシフトとは、Tの逆さの認知科学の定規を縦横に崩して、縦に言語の認知、横に情報の認知をとるLのフォーマットのことであり、購読脳(受容)と執筆脳の活動(共生)を考察の対象にする。(図1と図2を参照すること。)
筆者はこれまで文学作品をランダムに比較研究し、その際に作家を一種のエキスパートと見なして、作品に見るリスク回避という内容で論文を作成している。三人とも20世紀前半という同時代に活躍した作家である。一般的に作家は、エキスパートとしてしばしば警鐘を鳴らすことがある。例えば、魯迅は、作家として中国人民を馬虎という精神的な病から救済するために小説を書き、鴎外は、明治天皇や乃木大将が亡くなってから、後世に普遍性を残すために歴史小説を書いた。また、トーマス・マンは、20世紀の最初の四半世紀に、ドイツの発展が止まることを危惧して論文や小説を書いている。
ミクロは、研究者個人の工夫が評価の対象となる。一方、マクロの場合は、誰が考えてもある作家が作品を執筆している時の脳の活動は〇〇である、というように結論づけたい。これをシナジーのメタファーと読んでいる。例えば、「トーマス・マンとファジィ」、「魯迅とカオス」、そして「鴎外と感情」がこれまでに考案したシナジーのメタファーである。 (花村 2005、花村 2015、花村 2017)
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
ヘンドリック・フェルブールト首相(在任期間は1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代は、政治や法律によって南アフリカ国民は強く拘束されていた。意欲や計画があっても、挫折や頓挫は日常のことで、状況を打開するまでには至らない。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で、活動家が逮捕され、その中にアフリカ抵抗運動の指導者マークも含まれていた。福島(1994)によると、彼の所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになり、10年前後の判決を受けた。
転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕された。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、独立、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。本人の性格や考え方の癖、また、ストレスの感じ方も大きな影響を及ぼす。日本成人病予防協会(2014)によると、一般的に誰でもつらい出来事や思いどおりにならないこと(社会生活上のストレス)により、不安やイライラが強くなったり、憂鬱になったり、ときには投げ出したくなったりもする。しかし、適応障害の場合、ストレスに対する反応が強く現れ、精神的にも身体的にも特有の症状がみられる。
表2 適応障害の症状
適応障害 精神症状
症状 憂鬱な気分や不安感が強くなるため、涙もろくなったり、過剰に心配したり、神経が過敏になったりする。ほかに気分の落ち込み、集中力の低下、自信の欠如、意欲の低下、対処能力の低下などがみられる。また、無断欠席や無謀な運転、喧嘩、物を壊すなどの行動面の症状がみられることもある。
適応障害 身体症状
症状 不安が強く緊張が高まると、ドキドキしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられる。ほかにも倦怠感、頭痛、腰痛、焦燥感、神経過敏、怒り、不眠、起床困難、食欲不振、下痢などがみられる。
悪化した場合 会社では職場不適応、学校では不登校、家庭では別居や離婚といった形に変わり、ひどくなると酒やギャンブルの中毒に陥ることもある。ストレスとなる状況や出来事がはっきりしているため、その原因から離れると、症状は次第に改善する。ストレスの原因となっている環境から離れられない場合には、症状が慢性化することもある。
どうにもならない無限の状態を表す「空間と時間」は、意欲を介して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合的な能力が、南アフリカの将来を見据えたゴーディマのリスク回避につながっていく。作家もエキスパートであり、作品執筆時には特定の脳の活動があるためである。なお、一般的に空間は右脳が処理をし、時間は感覚的にも論理的にもイメージできるため、左右の脳が関係する。
【Lのストーリー】
◇縦に受容:言語文学(ゴーディマ)→言語の認知→空間と時間(無限)
◇横の共生:空間と時間→情報の認知→意欲と知能(リスク回避と適応能力)
社会系や理系と同様に、文学の分析にもミクロとマクロの研究を想定している。ミクロは、対照言語の専門分野が研究の対象となり、マクロは、一つが地球規模、人文の場合、国地域の比較(東西南北)であり、また一つが研究のフォーマットのシフトが評価項目となる。フォーマットのシフトとは、Tの逆さの認知科学の定規を縦横に崩して、縦に言語の認知、横に情報の認知をとるLのフォーマットのことであり、購読脳(受容)と執筆脳の活動(共生)を考察の対象にする。(図1と図2を参照すること。)
筆者はこれまで文学作品をランダムに比較研究し、その際に作家を一種のエキスパートと見なして、作品に見るリスク回避という内容で論文を作成している。三人とも20世紀前半という同時代に活躍した作家である。一般的に作家は、エキスパートとしてしばしば警鐘を鳴らすことがある。例えば、魯迅は、作家として中国人民を馬虎という精神的な病から救済するために小説を書き、鴎外は、明治天皇や乃木大将が亡くなってから、後世に普遍性を残すために歴史小説を書いた。また、トーマス・マンは、20世紀の最初の四半世紀に、ドイツの発展が止まることを危惧して論文や小説を書いている。
ミクロは、研究者個人の工夫が評価の対象となる。一方、マクロの場合は、誰が考えてもある作家が作品を執筆している時の脳の活動は〇〇である、というように結論づけたい。これをシナジーのメタファーと読んでいる。例えば、「トーマス・マンとファジィ」、「魯迅とカオス」、そして「鴎外と感情」がこれまでに考案したシナジーのメタファーである。 (花村 2005、花村 2015、花村 2017)
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に3
感情には、本能のことをいう情動と人間特有の感情といえる畏敬があり、時間的な見方をすると、情動は瞬間的な思いであり、畏敬は継続的な思いになる。また、感情には、喜怒哀楽のようにどちらにも入るものがある。情動の起因には、内的要因(創発)と外的要因(誘発)による反応があげられる。(花村2017)では、鴎外の歴史小説にも内的要因と外的要因による思考があり、誘発が主の作品として「山椒大夫」を分析している。合わせてDBも作成し、鴎外の執筆脳の活動を感情として、「鴎外と感情」というシナジーのメタファーについて考察した。
思考は、課題や問題が与えられたときに生じる一連の精神活動の流れで、周囲の状況に応じた現実的な判断とか結論へ至るものである。花村(2015)では、意識と無意識そして思考といった精神活動を調べながら、魯迅の「阿Q正伝」や「狂人日記」を考察し、その結果、「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーを作ることができた。
意欲は、人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが行動の動機づけとなって、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。この行動を制御する意志と欲求を合わせて意欲といい、物事を積極的に行おうとする精神作用を指す。食欲、性欲、睡眠などがその例である。
判断は、物事の真偽、善悪、美醜などを考え決めることであり、知能は、人間が環境に適応していく能力を表し、理解、思考、判断などの総合的な能力のことをいう。知能の障害は、精神の遅延や認知症などでみられる。(日本成人病予防協会2014)
表1 人間の精神的な活動
人間の精神活動 説明
人間の精神活動 言語
説明 人間が情報を伝達する際に用いるツールの一つ。
人間の精神活動 記憶
説明 新情報を受け入れて既存の情報と調節しながら、必要なものを蓄える。その際、長期と短期のものがある。
人間の精神活動 感情
説明 本能のことをいう情動と人間特有の感情といえる畏敬があり、時間的な見方をすると、情動は瞬間的な思いであり、畏敬は継続的な思いになる。また、感情には喜怒哀楽のようにどちらにも入るものがある。
人間の精神活動 思考
説明 課題や問題が与えられたときに生じる一連の精神活動の流れで、周囲の状況に応じた現実的な判断とか結論へ至るものである。
人間の精神活動 意欲
説明 人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが行動の動機づけとなり、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。
人間の精神活動 判断
説明 物事の真偽、善悪、美醜などを考え決めること。
人間の精神活動 知能(適応能力)
説明 人間が環境に適応していく能力を表し、理解、思考、判断などの総合的な能力のことをいう。
この論文では、特に、意欲と適応能力に焦点を当てて、ゴーディマの執筆脳について考察していく。ゴーディマが「ブルジョワ時代の終わりに」を書いた1960年代前半の南アフリカは、厳しい弾圧の時代であり、いくら適用能力があっても、政治や法律によりそれを発揮できなかった。従って、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う意志の働きも含めた前頭前野皮質の活動が論点になる。
前頭連合野は、側頭葉、頭頂葉、後頭葉などの連合野から記憶の情報を統合して適した行動を生み出すため、考察の対象にする。そこには、IQ(知能指数)やEQ(心の知能指数)そしてPQ(前頭葉の知能指数)のような指数を測る概念もある。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
思考は、課題や問題が与えられたときに生じる一連の精神活動の流れで、周囲の状況に応じた現実的な判断とか結論へ至るものである。花村(2015)では、意識と無意識そして思考といった精神活動を調べながら、魯迅の「阿Q正伝」や「狂人日記」を考察し、その結果、「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーを作ることができた。
意欲は、人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが行動の動機づけとなって、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。この行動を制御する意志と欲求を合わせて意欲といい、物事を積極的に行おうとする精神作用を指す。食欲、性欲、睡眠などがその例である。
判断は、物事の真偽、善悪、美醜などを考え決めることであり、知能は、人間が環境に適応していく能力を表し、理解、思考、判断などの総合的な能力のことをいう。知能の障害は、精神の遅延や認知症などでみられる。(日本成人病予防協会2014)
表1 人間の精神的な活動
人間の精神活動 説明
人間の精神活動 言語
説明 人間が情報を伝達する際に用いるツールの一つ。
人間の精神活動 記憶
説明 新情報を受け入れて既存の情報と調節しながら、必要なものを蓄える。その際、長期と短期のものがある。
人間の精神活動 感情
説明 本能のことをいう情動と人間特有の感情といえる畏敬があり、時間的な見方をすると、情動は瞬間的な思いであり、畏敬は継続的な思いになる。また、感情には喜怒哀楽のようにどちらにも入るものがある。
人間の精神活動 思考
説明 課題や問題が与えられたときに生じる一連の精神活動の流れで、周囲の状況に応じた現実的な判断とか結論へ至るものである。
人間の精神活動 意欲
説明 人が何かの行動を起こすとき、欲求や衝動、願望などが行動の動機づけとなり、意味や目的を持って行動しようとする意志の働きである。
人間の精神活動 判断
説明 物事の真偽、善悪、美醜などを考え決めること。
人間の精神活動 知能(適応能力)
説明 人間が環境に適応していく能力を表し、理解、思考、判断などの総合的な能力のことをいう。
この論文では、特に、意欲と適応能力に焦点を当てて、ゴーディマの執筆脳について考察していく。ゴーディマが「ブルジョワ時代の終わりに」を書いた1960年代前半の南アフリカは、厳しい弾圧の時代であり、いくら適用能力があっても、政治や法律によりそれを発揮できなかった。従って、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う意志の働きも含めた前頭前野皮質の活動が論点になる。
前頭連合野は、側頭葉、頭頂葉、後頭葉などの連合野から記憶の情報を統合して適した行動を生み出すため、考察の対象にする。そこには、IQ(知能指数)やEQ(心の知能指数)そしてPQ(前頭葉の知能指数)のような指数を測る概念もある。
花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に2
2 人間の精神活動
人間の精神的な活動とは、心の表出と言われる言語、記憶、感情、思考、意欲、判断、知能(適応能力)などのことである。これらの活動は、一般的に脳によって生み出されている。
脳を部位ごとに見てみると、前頭葉の前頭前野皮質は、人の脳の活動でも特に、意志、計画、意欲、感情を管理し、前頭葉の上部では運動を、側頭葉の近くでは言語の発音を処理している。頭頂葉は判断や理解を管理し、前頭葉との境界に体性感覚が走っていて、触覚、痛覚などの皮膚の感覚、内臓の痛覚などを調節する。また、側頭葉との境界に味覚の機能がある。後頭葉は、視覚の情報を処理している。(片野2017:3)
大脳皮質の役割分担
区分 役割
区分 前頭葉・前頭連合野
役割 思考、意志、計画、意欲、感情、判断、自己抑制
区分 前頭葉・運動連合野
役割 運動の開始や手順を計画
区分 前頭葉・運動野
役割 運動連合野の指示に基づき、運動の指令を発信
区分 頭頂・体性感覚野
役割 触覚、痛覚、深部感覚などの受け取り
区分 頭頂連合野
役割 判断、理解、感覚情報の統合
区分 側頭葉・聴覚野 聴覚情報の受け取り
役割 側頭連合野 知識、記憶、言語の理解
区分 視覚連合野 視覚情報の判断、認識
役割 視覚野 視覚情報の受け取り
区分 ブローカー野
役割 言語の表出:書く、話す
区分 ウェルニケ野
役割 言語の理解:読む、聴く
当初から言語や記憶には関心があり、魯迅の「阿Q正伝」(1922)を題材にして側頭葉にある海馬について考察したことがある。(花村2015)
魯迅の文体は、従容不迫(落ち着き払って慌てないという意味)で、持ち場は短編である。「阿Q正伝」(1922)に対する解析を「記憶と馬虎」にし、これを「記憶とカオス」という生成イメージに近づけるため、場面を作業単位にしてL字の解析と生成を繰り返す。すると馬虎という無秩序状態にある人々の予測不可能な振舞い(非線形性)及び刑場に向かう阿Qと荷車運搬人の近似入力が全く異質の出力になる様子(初期値敏感性)が見えてくる。
記憶を司る部位として海馬は、側頭葉を覆う大脳皮質のすぐ裏側にあり、ニューロンの集まりでその断面にはS字に似た筋があり、そこに細胞が沢山詰まっている。(片野2017)によると、ニューロンのシステムでは、脳の全ての部位で一つ前のシナプスから受容体が神経伝達物質を受け取り、電気信号に形を変えて、先端のシナプスから次のニューロンへ信号が伝わる。もちろん、側頭葉には聴覚の機能もあるという。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファ―について考える−ナディン・ゴーディマと意欲」より
人間の精神的な活動とは、心の表出と言われる言語、記憶、感情、思考、意欲、判断、知能(適応能力)などのことである。これらの活動は、一般的に脳によって生み出されている。
脳を部位ごとに見てみると、前頭葉の前頭前野皮質は、人の脳の活動でも特に、意志、計画、意欲、感情を管理し、前頭葉の上部では運動を、側頭葉の近くでは言語の発音を処理している。頭頂葉は判断や理解を管理し、前頭葉との境界に体性感覚が走っていて、触覚、痛覚などの皮膚の感覚、内臓の痛覚などを調節する。また、側頭葉との境界に味覚の機能がある。後頭葉は、視覚の情報を処理している。(片野2017:3)
大脳皮質の役割分担
区分 役割
区分 前頭葉・前頭連合野
役割 思考、意志、計画、意欲、感情、判断、自己抑制
区分 前頭葉・運動連合野
役割 運動の開始や手順を計画
区分 前頭葉・運動野
役割 運動連合野の指示に基づき、運動の指令を発信
区分 頭頂・体性感覚野
役割 触覚、痛覚、深部感覚などの受け取り
区分 頭頂連合野
役割 判断、理解、感覚情報の統合
区分 側頭葉・聴覚野 聴覚情報の受け取り
役割 側頭連合野 知識、記憶、言語の理解
区分 視覚連合野 視覚情報の判断、認識
役割 視覚野 視覚情報の受け取り
区分 ブローカー野
役割 言語の表出:書く、話す
区分 ウェルニケ野
役割 言語の理解:読む、聴く
当初から言語や記憶には関心があり、魯迅の「阿Q正伝」(1922)を題材にして側頭葉にある海馬について考察したことがある。(花村2015)
魯迅の文体は、従容不迫(落ち着き払って慌てないという意味)で、持ち場は短編である。「阿Q正伝」(1922)に対する解析を「記憶と馬虎」にし、これを「記憶とカオス」という生成イメージに近づけるため、場面を作業単位にしてL字の解析と生成を繰り返す。すると馬虎という無秩序状態にある人々の予測不可能な振舞い(非線形性)及び刑場に向かう阿Qと荷車運搬人の近似入力が全く異質の出力になる様子(初期値敏感性)が見えてくる。
記憶を司る部位として海馬は、側頭葉を覆う大脳皮質のすぐ裏側にあり、ニューロンの集まりでその断面にはS字に似た筋があり、そこに細胞が沢山詰まっている。(片野2017)によると、ニューロンのシステムでは、脳の全ての部位で一つ前のシナプスから受容体が神経伝達物質を受け取り、電気信号に形を変えて、先端のシナプスから次のニューロンへ信号が伝わる。もちろん、側頭葉には聴覚の機能もあるという。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファ―について考える−ナディン・ゴーディマと意欲」より
「ブルジョワ世界の終わりに」から見たゴーディマの意欲についてー脳の前頭葉の活動を中心に1
1 ゴーディマの意欲
1950年代の南部のアフリカは、反アパルトヘイト運動が崩壊状態にあった。しかし、ナディン・ゴーディマ(1923−2014)は、この革命に白人がどのように関与できるのかを自問し、世の中の流れと逆流している自国の現状に危機感を抱き、何かの形で革命に関わりたいという意欲を持っていた。こうした作家の脳の活動は、この革命が南アフリカの将来を見据えたリスク回避であることを想定させる。
無論、白人リベラリズムが全盛のときに、何を訴えても焼け石に水である。2017年の今だからこそ、当時の改革案は正当化される。何とかしようという意欲はあっても、外部からの規制により大抵は気持ちが空回りしてしまう。空回りした気持ちは、「空間と時間」という組み合わせでしか表現できない。しかし、メディカル表現がそれを補足する。補足というよりも、意欲は、一般的に前頭葉の前頭前野皮質が管理をし、それとリンクする適応能力は、脳全体の機能により説明される。ゴーディマがいう無限を表すための組み合わせ「空間と時間」にまつわる適応能力を考察するには、前頭前野皮質だけの働きではなく、脳全体、つまり身体全体の働きを考察の対象にするとよい。
この小論で取り上げるゴーディマの作品は、主人公が過ごした一日を問題にしており、パートナーのマックスの自殺が鍵を握る。自殺するまでには、何かのストレス障害が発生していると考えられる。例えば、意欲があっても政治や法律により拘束され、社会への適応が阻害されることもある。ネルソン・マンデラ(1918−2013)も27年間牢獄に監禁されていた。
なお、ここでの分析法は、花村嘉英著「日本語教育のためのプログラム」(2017)で森鴎外の「山椒大夫」のために採用したものと同じである。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファ―について考える−ナディン・ゴーディマと意欲」より
1950年代の南部のアフリカは、反アパルトヘイト運動が崩壊状態にあった。しかし、ナディン・ゴーディマ(1923−2014)は、この革命に白人がどのように関与できるのかを自問し、世の中の流れと逆流している自国の現状に危機感を抱き、何かの形で革命に関わりたいという意欲を持っていた。こうした作家の脳の活動は、この革命が南アフリカの将来を見据えたリスク回避であることを想定させる。
無論、白人リベラリズムが全盛のときに、何を訴えても焼け石に水である。2017年の今だからこそ、当時の改革案は正当化される。何とかしようという意欲はあっても、外部からの規制により大抵は気持ちが空回りしてしまう。空回りした気持ちは、「空間と時間」という組み合わせでしか表現できない。しかし、メディカル表現がそれを補足する。補足というよりも、意欲は、一般的に前頭葉の前頭前野皮質が管理をし、それとリンクする適応能力は、脳全体の機能により説明される。ゴーディマがいう無限を表すための組み合わせ「空間と時間」にまつわる適応能力を考察するには、前頭前野皮質だけの働きではなく、脳全体、つまり身体全体の働きを考察の対象にするとよい。
この小論で取り上げるゴーディマの作品は、主人公が過ごした一日を問題にしており、パートナーのマックスの自殺が鍵を握る。自殺するまでには、何かのストレス障害が発生していると考えられる。例えば、意欲があっても政治や法律により拘束され、社会への適応が阻害されることもある。ネルソン・マンデラ(1918−2013)も27年間牢獄に監禁されていた。
なお、ここでの分析法は、花村嘉英著「日本語教育のためのプログラム」(2017)で森鴎外の「山椒大夫」のために採用したものと同じである。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファ―について考える−ナディン・ゴーディマと意欲」より
(要約)
ナディン・ゴーディマ(1923−2014)は、南アフリカの白人社会の崩壊を目指す反アパルトヘイト運動に白人がどのように関与できるのかを自問し、世の中の流れに逆流する自国の現状に危機感を抱いて、何らかの形で革命に関わりたいという意欲を持っていた。こうした作家の脳の活動は、南アフリカの将来を見据えたリスク回避といえるため、特に、「意欲と適応能力」に焦点を当てて、ゴーディマの執筆脳について考察していく。
ゴーディマが「ブルジョワ時代の終わりに」を書いた1960年代前半の南アフリカは、ヘンドリック・フェルブールト首相(在任1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代で、いくら適応能力があっても政治や法律によりそれを発揮できなかった。そのため、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う計画や判断を含めた脳の活動としては、前頭葉が注目に値する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけの反応に対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007)
「ブルジョワ世界の終わりに」は、マックスの死を知った私の一日というストーリーで、そこには小学生の息子ボボ、マックスの両親や妹夫妻、弁護士のグレアム、87歳になる認知症の自分の祖母、運搬請負人のルークがいる。それぞれの場面でマックスのことを回想しながら、当時の南アフリカの革命に関わる一人の白人の意欲を描いている。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で活動家が逮捕され、所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになった。(福島 1994)転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕され裁判にかけられた。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、就職、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。(日本成人病予防協会 2014−3)マックスの場合、結婚離婚、就学就職、いずれもうまくいかない。地下組織の人たちと付き合いがあったからである。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。心を頑なにして精神を狭める精神的な動脈硬化は、白人居住区が汚染地区であるため、南アフリカの白人たち全員がその対象になる。当時の南アフリカの政治と法律に縛られた無限状態を表す「空間と時間」という購読脳の出力は、情報の認知を通して、新たな国作りのための意欲と精神的な動脈硬化を予防する適応能力という執筆脳の組と相互に作用する。
マックスは、精神的な動脈硬化に罹らないようにリスク回避を試みる。妹の結婚式におけるスピーチの場面では、マックスの脳内で快楽の神経伝達物質ドーパミンが前頭葉に分泌し、間脳を経て脳幹に信号が伝わっている。この場面では、妹に纏わる長期記憶とその後の彼らを占う作業記憶のうち後者が強いため、ゴーディマの執筆脳は、前頭葉が活発に働いている。
前頭葉の一機能といえる意思決定は、唯一の答え、つまり真実を求める決定論型と優先事項に基づいた適応型に分かれる。ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であり、そこに執筆脳に関する解決策を求めていく。
適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型のバランスが良ければいいが、一概にそうはいかない。集団で見た場合、女性は状況独立型を、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化が少なければ、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では依存型の方が好ましい。さらに、無限の状態は変化に乏しいため、独立型が良いであろう。しかし、前頭葉の機能には、そもそも性差がある。(Goldberg 2007)
前頭葉の性差
1 比較項目 適応型の意思決定 男性 状況依存型を好む。女性 状況独立型を好む。
2 比較項目 状況依存型の意思決定 男性 左前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が活動する。
3 比較項目 独立型の意思決定 男性 右前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の前頭前野皮質が活動する。
4 比較項目 大脳皮質の機能 男性 左右の脳の違いが著しい。 女性 前部と後部の脳の違いが顕著。
5 比較項目 情報の処理 男性 左半球の前部と後部がともに活動する。女性 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
6 比較項目 脳内の結合部 男性 片側の大脳半球の前後を繋ぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の機能的統合が顕著である。女性 左右の大脳を繋ぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著である。
上記の表から見ると、女性であるゴーディマの執筆脳は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。これが「ブルジョワ世界の終りに」を読んで思う「空間と時間」という受容の読みを厚くしてくれる。
「空間と時間」という購読脳の出力は、意欲を通して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合能力によって将来を見据えた作家のリスク回避につながっていく。ゴーディマのLのストーリーは、縦の受容が言語と文学→言語の認知→「空間と時間」となり、横の共生が「空間と時間」→情報の認知→意欲と適応能力になる。そこから、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーが作られる。また、作成したデータベースから記憶の種別を考えると、マックスの回想が場面ごとに見られることから、エピソード記憶が多い。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
ゴーディマが「ブルジョワ時代の終わりに」を書いた1960年代前半の南アフリカは、ヘンドリック・フェルブールト首相(在任1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代で、いくら適応能力があっても政治や法律によりそれを発揮できなかった。そのため、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う計画や判断を含めた脳の活動としては、前頭葉が注目に値する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけの反応に対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007)
「ブルジョワ世界の終わりに」は、マックスの死を知った私の一日というストーリーで、そこには小学生の息子ボボ、マックスの両親や妹夫妻、弁護士のグレアム、87歳になる認知症の自分の祖母、運搬請負人のルークがいる。それぞれの場面でマックスのことを回想しながら、当時の南アフリカの革命に関わる一人の白人の意欲を描いている。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で活動家が逮捕され、所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになった。(福島 1994)転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕され裁判にかけられた。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、就職、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。(日本成人病予防協会 2014−3)マックスの場合、結婚離婚、就学就職、いずれもうまくいかない。地下組織の人たちと付き合いがあったからである。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。心を頑なにして精神を狭める精神的な動脈硬化は、白人居住区が汚染地区であるため、南アフリカの白人たち全員がその対象になる。当時の南アフリカの政治と法律に縛られた無限状態を表す「空間と時間」という購読脳の出力は、情報の認知を通して、新たな国作りのための意欲と精神的な動脈硬化を予防する適応能力という執筆脳の組と相互に作用する。
マックスは、精神的な動脈硬化に罹らないようにリスク回避を試みる。妹の結婚式におけるスピーチの場面では、マックスの脳内で快楽の神経伝達物質ドーパミンが前頭葉に分泌し、間脳を経て脳幹に信号が伝わっている。この場面では、妹に纏わる長期記憶とその後の彼らを占う作業記憶のうち後者が強いため、ゴーディマの執筆脳は、前頭葉が活発に働いている。
前頭葉の一機能といえる意思決定は、唯一の答え、つまり真実を求める決定論型と優先事項に基づいた適応型に分かれる。ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であり、そこに執筆脳に関する解決策を求めていく。
適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型のバランスが良ければいいが、一概にそうはいかない。集団で見た場合、女性は状況独立型を、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化が少なければ、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では依存型の方が好ましい。さらに、無限の状態は変化に乏しいため、独立型が良いであろう。しかし、前頭葉の機能には、そもそも性差がある。(Goldberg 2007)
前頭葉の性差
1 比較項目 適応型の意思決定 男性 状況依存型を好む。女性 状況独立型を好む。
2 比較項目 状況依存型の意思決定 男性 左前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が活動する。
3 比較項目 独立型の意思決定 男性 右前頭前野皮質が活動する。女性 左右両側の前頭前野皮質が活動する。
4 比較項目 大脳皮質の機能 男性 左右の脳の違いが著しい。 女性 前部と後部の脳の違いが顕著。
5 比較項目 情報の処理 男性 左半球の前部と後部がともに活動する。女性 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
6 比較項目 脳内の結合部 男性 片側の大脳半球の前後を繋ぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の機能的統合が顕著である。女性 左右の大脳を繋ぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著である。
上記の表から見ると、女性であるゴーディマの執筆脳は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。これが「ブルジョワ世界の終りに」を読んで思う「空間と時間」という受容の読みを厚くしてくれる。
「空間と時間」という購読脳の出力は、意欲を通して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合能力によって将来を見据えた作家のリスク回避につながっていく。ゴーディマのLのストーリーは、縦の受容が言語と文学→言語の認知→「空間と時間」となり、横の共生が「空間と時間」→情報の認知→意欲と適応能力になる。そこから、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーが作られる。また、作成したデータベースから記憶の種別を考えると、マックスの回想が場面ごとに見られることから、エピソード記憶が多い。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
How to make a synergic metaphor 10
6 Summary
In future studies, I will raise the number of authors I examine. I will form an impression of north, south, east, and west or Olympic in consideration of the balance of global scale. If I could link not only different romans of an author but also different authors by compiling databases, the synergic metaphor could improve my analytical ability, because through it, I could see the unexpected thing. When I study literature at the macro level, the global scale and the shift of format become necessary and sufficient conditions.
Literature
Yoshihisa Hanamura How to make a synergic metaphor-Thomas Mann, Luxun, Ogai Mori, Nadine Gordimer and Yasushi Inoue (in Japanese). 2018
(Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より)
In future studies, I will raise the number of authors I examine. I will form an impression of north, south, east, and west or Olympic in consideration of the balance of global scale. If I could link not only different romans of an author but also different authors by compiling databases, the synergic metaphor could improve my analytical ability, because through it, I could see the unexpected thing. When I study literature at the macro level, the global scale and the shift of format become necessary and sufficient conditions.
Literature
Yoshihisa Hanamura How to make a synergic metaphor-Thomas Mann, Luxun, Ogai Mori, Nadine Gordimer and Yasushi Inoue (in Japanese). 2018
(Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より)
How to make a synergic metaphor 9
5 Merits of synergic memory
The research to study the writing brain of an author needs: 1, the L shaped narrative; 2, a database; 3, the evaluation; and 4, data handling. However, it is difficult to cover the analysis of a full roman. The first condition, therefore, is to select three out of the four requirements (1, 2, and 3 or 1, 2, or 4). One can then summarize the research of the brain of an author. I will encapsulate the merit of synergic metaphors as follows:
【Merit】
・ When one analyzes the writing brain of an author, the standard reading becomes very important.
・ One can view the creation of a database as the repeated reading of a roman, therefore a person can acquire the equivalent of a foreign language.
・ One can see the invisible thing through the database, therefore analytical objectivity increases.
・ If during one's investigation, a researcher considers not only the first column but also the second one, the analysis becomes denser.
・ If the database of each author can be linked, the analysis is expected to become more advanced in its quality.
・ One can compute statistics by the data analysis.
・ When one can acquire a quantitative measure, the body of knowledge about the cognitive science of language and literature will increase.
For example, in adapting a synergic metaphor to the acquisition of a foreign language, one inputs the original into the column A in sequence. When the record is complete, the researcher can paste figures into the columns pertaining to the interpreting mind and the writing brain by reading the original of each line. This can provide a conception of L other than the accepted understanding. A synergic metaphor can thus be seen as an instance of repeated reading.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
The research to study the writing brain of an author needs: 1, the L shaped narrative; 2, a database; 3, the evaluation; and 4, data handling. However, it is difficult to cover the analysis of a full roman. The first condition, therefore, is to select three out of the four requirements (1, 2, and 3 or 1, 2, or 4). One can then summarize the research of the brain of an author. I will encapsulate the merit of synergic metaphors as follows:
【Merit】
・ When one analyzes the writing brain of an author, the standard reading becomes very important.
・ One can view the creation of a database as the repeated reading of a roman, therefore a person can acquire the equivalent of a foreign language.
・ One can see the invisible thing through the database, therefore analytical objectivity increases.
・ If during one's investigation, a researcher considers not only the first column but also the second one, the analysis becomes denser.
・ If the database of each author can be linked, the analysis is expected to become more advanced in its quality.
・ One can compute statistics by the data analysis.
・ When one can acquire a quantitative measure, the body of knowledge about the cognitive science of language and literature will increase.
For example, in adapting a synergic metaphor to the acquisition of a foreign language, one inputs the original into the column A in sequence. When the record is complete, the researcher can paste figures into the columns pertaining to the interpreting mind and the writing brain by reading the original of each line. This can provide a conception of L other than the accepted understanding. A synergic metaphor can thus be seen as an instance of repeated reading.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
How to make a synergic metaphor 8
4 Commentaries of My Mother by Yasushi Inoue (1975)
Yasushi Inoue's (1907–1991) Commentaries of My Mother describes the illness and subsequent death of the author/narrator's mother. The novel explores the trials and tribulations a family undergoes as it tries to support and care for a patient with dementia. Therefore, the output of reading becomes the combination of “dementia and adaptive ability.” This term then becomes the input signal and proceeds into the writing brain of the author through the information cognition. Yasushi Inoue's narrative describes human relations and events with a lot of sensitivity and each scene can be visualized. The writing brain may be perceived as “memory and balance of association cortex.” Commentaries of My Mother can be divided into three parts depending on the degree of the severity of the author/narrator's mother's dementia.
The first part introduces the initial symptoms of dementia. The protagonist's mother is 80 years old and very forgetful. She says the same thing repeatedly. When she moves to her youngest daughter's house, the symptoms are very active. She talks over and over again about the clever brothers of her relatives many times in one night. However such light dementia does not pose a great problem for her daily life.
In the second part, the narrator's mother is 85 years old and lives in her hometown. She repeatedly iterates the same thing as something new and the extraordinariness of her utterances explains the progress of her dementia. At this stage, an example of her dementia is the hallucination of the woman who asked for directions one summer in Karuisawa. There is also the episode where she wanders away on a moonlit night to look for her son. As her dementia advances to a medium degree of severity, communication with her becomes difficult.
The narrator's mother turns the advanced old age of 89 years in the third part. In one incident, she wakes up, turns on a flashlight, and enters the room. She whispers to her granddaughter Yoshiko, that “she can’t go out anymore.” She thinks she is confined to the room. Immediately after she has had her breakfast, she assumes evening has come. The family is also pulled into her increasing wandering episodes. Her dementia becomes very serious and the life of her family is brought to the brink of collapse.
The neuron nerve fibers in the brains of patients with dementia atrophy and the information cannot be transferred smoothly. In time, the neurons of the receptors will be damaged and information cannot be adequately communicated. The dietary intake of acetylcholine essentially becomes insufficient and communication areas and other symptoms of the disease manifest themselves. The type of dementia suffered by the author/narrator's mother is Alzheimer’s disease. This is the most common form of dementia and the memory defects of not being able to remember experiences is often accompanied by abnormal behavior.
If the output of the reading brain “dementia and adaptive ability” is put together with “memory and balance of association cortex” seen as the writing brain, the resulting synergic metaphor would come into effect. I will consider how to balance the brain as in the section that follows.
The balance of the brain is portrayed in various colors like the writing style and the idea of life and work also becomes training. The steering of neuron networks to combine the association cortex is dealt with by the frontal cortex. If I could find the general brain activity near the balance of the brain of Yasushi Inoue, I can assume a synergic metaphor such as “Yasushi Inoue and balance of association cortex.”
As I said in my discussing pertaining to Gordimer's The Late Bourgeois World, the steering of the frontal cortex differs between men and women. Men like the dependent type of adaptive decision-making and they activate the left prefrontal cortex in the process. When they deal with language information, men tend to activate the anterior and posterior of the left hemisphere in the brain. Men’s white matter fiber bundle to combine the anterior and posterior of one cerebral hemisphere is relatively large, and the functional integrity is particularly noteworthy (please see table 3).
The author lets familiar information integrate with the association areas of the frontal cortex (thoughts, planning, and decision), the temporal cortex (hearing) and the occipital lobe (eyesight) and wrote the novel from the perspective of a member of the geriatric patient's family. Custom and familiar information are activated by the left frontal cortex, while unexperienced problems such as originality are related to the right hemisphere. The right frontal cortex is activated as a result. There is a 2x2 rule to adjust the macro balance. I will resolve the problem by the use of dichotomy because the L format of the synergic metaphor consists of an ensemble.
The writing brain of Commentaries of My Mother is that of the adaptive decision-making based on the narrator's priority to avoid the risk of the breakup of his family. The male author prefers the dependent type of adaptive decision-making and his left hemisphere is utilized to deal with language information in conjunction with the activity of the left prefrontal area, which is activated off and on. When I consider the type of memory displayed in the novel from the database, while there are many long memories described, the narrator's decision-making is the adaptive type based on his priority. Therefore, the operative recall is related to his working memory.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
Yasushi Inoue's (1907–1991) Commentaries of My Mother describes the illness and subsequent death of the author/narrator's mother. The novel explores the trials and tribulations a family undergoes as it tries to support and care for a patient with dementia. Therefore, the output of reading becomes the combination of “dementia and adaptive ability.” This term then becomes the input signal and proceeds into the writing brain of the author through the information cognition. Yasushi Inoue's narrative describes human relations and events with a lot of sensitivity and each scene can be visualized. The writing brain may be perceived as “memory and balance of association cortex.” Commentaries of My Mother can be divided into three parts depending on the degree of the severity of the author/narrator's mother's dementia.
The first part introduces the initial symptoms of dementia. The protagonist's mother is 80 years old and very forgetful. She says the same thing repeatedly. When she moves to her youngest daughter's house, the symptoms are very active. She talks over and over again about the clever brothers of her relatives many times in one night. However such light dementia does not pose a great problem for her daily life.
In the second part, the narrator's mother is 85 years old and lives in her hometown. She repeatedly iterates the same thing as something new and the extraordinariness of her utterances explains the progress of her dementia. At this stage, an example of her dementia is the hallucination of the woman who asked for directions one summer in Karuisawa. There is also the episode where she wanders away on a moonlit night to look for her son. As her dementia advances to a medium degree of severity, communication with her becomes difficult.
The narrator's mother turns the advanced old age of 89 years in the third part. In one incident, she wakes up, turns on a flashlight, and enters the room. She whispers to her granddaughter Yoshiko, that “she can’t go out anymore.” She thinks she is confined to the room. Immediately after she has had her breakfast, she assumes evening has come. The family is also pulled into her increasing wandering episodes. Her dementia becomes very serious and the life of her family is brought to the brink of collapse.
The neuron nerve fibers in the brains of patients with dementia atrophy and the information cannot be transferred smoothly. In time, the neurons of the receptors will be damaged and information cannot be adequately communicated. The dietary intake of acetylcholine essentially becomes insufficient and communication areas and other symptoms of the disease manifest themselves. The type of dementia suffered by the author/narrator's mother is Alzheimer’s disease. This is the most common form of dementia and the memory defects of not being able to remember experiences is often accompanied by abnormal behavior.
If the output of the reading brain “dementia and adaptive ability” is put together with “memory and balance of association cortex” seen as the writing brain, the resulting synergic metaphor would come into effect. I will consider how to balance the brain as in the section that follows.
The balance of the brain is portrayed in various colors like the writing style and the idea of life and work also becomes training. The steering of neuron networks to combine the association cortex is dealt with by the frontal cortex. If I could find the general brain activity near the balance of the brain of Yasushi Inoue, I can assume a synergic metaphor such as “Yasushi Inoue and balance of association cortex.”
As I said in my discussing pertaining to Gordimer's The Late Bourgeois World, the steering of the frontal cortex differs between men and women. Men like the dependent type of adaptive decision-making and they activate the left prefrontal cortex in the process. When they deal with language information, men tend to activate the anterior and posterior of the left hemisphere in the brain. Men’s white matter fiber bundle to combine the anterior and posterior of one cerebral hemisphere is relatively large, and the functional integrity is particularly noteworthy (please see table 3).
The author lets familiar information integrate with the association areas of the frontal cortex (thoughts, planning, and decision), the temporal cortex (hearing) and the occipital lobe (eyesight) and wrote the novel from the perspective of a member of the geriatric patient's family. Custom and familiar information are activated by the left frontal cortex, while unexperienced problems such as originality are related to the right hemisphere. The right frontal cortex is activated as a result. There is a 2x2 rule to adjust the macro balance. I will resolve the problem by the use of dichotomy because the L format of the synergic metaphor consists of an ensemble.
The writing brain of Commentaries of My Mother is that of the adaptive decision-making based on the narrator's priority to avoid the risk of the breakup of his family. The male author prefers the dependent type of adaptive decision-making and his left hemisphere is utilized to deal with language information in conjunction with the activity of the left prefrontal area, which is activated off and on. When I consider the type of memory displayed in the novel from the database, while there are many long memories described, the narrator's decision-making is the adaptive type based on his priority. Therefore, the operative recall is related to his working memory.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
How to make a synergic metaphor 7
When Gordimer explains insurmountable mental conditions, she uses medical expressions to resolve the problem. Mental arteriosclerosis or a narrow and rigid mentality pollutes the living quarters of the white people. As a result, all the people of South Africa are subject to the vagaries of such an attitude. The output of the reading brain named “space and time” to express an infinite state bounded by the politics and laws of South Africa of that time interacts with the combination of the writing brain consisting of the motivation for a new regime and the adaptive ability to prevent mental arteriosclerosis.
Max tried avoiding risk in order to prevent mental arteriosclerosis. When he made the speech at his sister's wedding ceremony, a hedonic neurotransmitter dopamine was secreted into the frontal cortex of his brain and the signal was introduced into the brain stem through the interbrain. In this scene, the working memory to forecast the future is stronger than the long-term memory of his sister, therefore the writing brain of Gordimer uses the frontal cortex.
The decision-making that can be seen as the function of the frontal cortex divides into the type of determinism for truth and the adaptive kind based on the data. Both Gordimer's and Max's motivation is the latter form (anti-apartheid). If the adaptive decision-making process has a favorable balance of situations of dependent and independent types, there is no problem. But this does not necessarily occur. In terms of groups, women like the independent type and men like the dependent type of woman. If there is not much variation, the independent type is better. If the situation is unstable, the dependent type is better. The endless situation does not have much change, therefore the independent type is better. But there is some distinction between the sexes in the function of frontal cortex.
Table 3
Comparative items Men Women
Adaptive decision-making They like the dependent type. They like the independent type.
Situation-dependent decision-making Left prefrontal cortex activates. Right and left posterior cortex (parietal cortex) activates.
Situation-independent decision-making Right prefrontal cortex activates. Right and left prefrontal cortex activates.
Function of cerebral cortex Right and left brain differs remarkably. Anterior and posterior brain differs remarkably.
Processing of language information Anterior and posterior portions of left hemisphere activate. Right and left frontal cortex of cerebral hemisphere activates.
Connections within the brain White matter fiber bundle to bind the anterior and posterior portions of a hemisphere is large; the functional integrity of a hemisphere is particularly noteworthy. Callosum to bind right and left brain is heavy and the functional integrity of a hemisphere is distinctly noticeable.
I presume that the right and left prefrontal cortex activated when Gordimer wrote The Late Bourgeois World because this opinion can solidify the accepted reading of “space and time.”
The output of the reading brain in terms of “space and time” becomes an adaptive ability through motivation. It leads to the far-sighted risk avoidance by activating an author's comprehensive capacity for actions such as understanding, thought, and judgment. The accepted vertical in the L model of Gordimer's story becomes language and literature → language cognition → space and time. The horizontal symbiosis becomes space and time → information cognition → motivation and adaptive ability. The synergic metaphor “Gordimer and motivation” is obtained from these terms. Considering the sort of memory derived from the created database, Max's reminiscence is seen in each scene, and the novel contains a lot of episodic memories.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
Max tried avoiding risk in order to prevent mental arteriosclerosis. When he made the speech at his sister's wedding ceremony, a hedonic neurotransmitter dopamine was secreted into the frontal cortex of his brain and the signal was introduced into the brain stem through the interbrain. In this scene, the working memory to forecast the future is stronger than the long-term memory of his sister, therefore the writing brain of Gordimer uses the frontal cortex.
The decision-making that can be seen as the function of the frontal cortex divides into the type of determinism for truth and the adaptive kind based on the data. Both Gordimer's and Max's motivation is the latter form (anti-apartheid). If the adaptive decision-making process has a favorable balance of situations of dependent and independent types, there is no problem. But this does not necessarily occur. In terms of groups, women like the independent type and men like the dependent type of woman. If there is not much variation, the independent type is better. If the situation is unstable, the dependent type is better. The endless situation does not have much change, therefore the independent type is better. But there is some distinction between the sexes in the function of frontal cortex.
Table 3
Comparative items Men Women
Adaptive decision-making They like the dependent type. They like the independent type.
Situation-dependent decision-making Left prefrontal cortex activates. Right and left posterior cortex (parietal cortex) activates.
Situation-independent decision-making Right prefrontal cortex activates. Right and left prefrontal cortex activates.
Function of cerebral cortex Right and left brain differs remarkably. Anterior and posterior brain differs remarkably.
Processing of language information Anterior and posterior portions of left hemisphere activate. Right and left frontal cortex of cerebral hemisphere activates.
Connections within the brain White matter fiber bundle to bind the anterior and posterior portions of a hemisphere is large; the functional integrity of a hemisphere is particularly noteworthy. Callosum to bind right and left brain is heavy and the functional integrity of a hemisphere is distinctly noticeable.
I presume that the right and left prefrontal cortex activated when Gordimer wrote The Late Bourgeois World because this opinion can solidify the accepted reading of “space and time.”
The output of the reading brain in terms of “space and time” becomes an adaptive ability through motivation. It leads to the far-sighted risk avoidance by activating an author's comprehensive capacity for actions such as understanding, thought, and judgment. The accepted vertical in the L model of Gordimer's story becomes language and literature → language cognition → space and time. The horizontal symbiosis becomes space and time → information cognition → motivation and adaptive ability. The synergic metaphor “Gordimer and motivation” is obtained from these terms. Considering the sort of memory derived from the created database, Max's reminiscence is seen in each scene, and the novel contains a lot of episodic memories.
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How to make a synergic metaphor 6
3 “The Late Bourgeois World” of Gordimer (1964)
Nadine Gordimer (1923–2014) asked herself how white people could be engaged in the anti-apartheid movement to set out the dissolution of a white society in South Africa. She felt critical about the current status of her home country and wanted to reverse the social trend. She was motivated to involve in the ongoing revolution in some form. I will focus on “motivation and adaptive ability” and consider this the writing brain of Gordimer because such brain activity of an author may be seen as a far-sighted risk avoidance strategy for South Africa.
In the early 60s when Gordimer wrote The Late Bourgeois World, South Africa was practicing apartheid. The segregated regime was symbolized by Prime Minister Hendrik Verwoerd (incumbency 1958–1966). In this rigidly stratified society, people could not exert their adaptive ability under any circumstances. Their mental motivation became stronger by necessity.
The role of the frontal cortex is worth noticing here as the area of brain activity that involves planning and decision-making. The frontal cortex has a reciprocal relationship with other association areas such as the parietal lobe and the temporal lobe and has strong links with the amygdala to make judgments with regard to the hypothalamic area and emotions.
The Late Bourgeois World contains the narrative of the day the protagonist and her family come to know about the death of her husband, Max. Characters include the protagonist, her demented grandmother, her son Bobo (an elementary school age child), Max's parents, his sister and her husband, the advocate Graham, and a carrier named Luke. They remember Max in each scene and his behavior is described as the motivation of a white person related to the anti-apartheid revolution in South Africa of that time.
In the African Resistance Movement, besides the African National Congress and the Bolshevik Pan-African Conference, white people opposed to segregation also committed acts of sabotage. Activists were arrested in simultaneous raids in July of 1964. The activity of the African Resistance Movement came to light from the documents and statements in the possession of those detained. Max, who changed jobs very frequently, belonged to a group of white sympathizers of the movement who took part in the disruption. He was caught and brought to trial.
An adjustment disorder is caused by an important life change and a stressful existence. Intense personal events such as school attendance, employment, moving, marriage, divorce, unemployment, and severe illness among others, become the antecedents to the ailment. Max's marriage/divorce and employment/unemployment went wrong because he formed links with the underground organization. Max was incapable of adjusting to society and finally, he selected death.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
Nadine Gordimer (1923–2014) asked herself how white people could be engaged in the anti-apartheid movement to set out the dissolution of a white society in South Africa. She felt critical about the current status of her home country and wanted to reverse the social trend. She was motivated to involve in the ongoing revolution in some form. I will focus on “motivation and adaptive ability” and consider this the writing brain of Gordimer because such brain activity of an author may be seen as a far-sighted risk avoidance strategy for South Africa.
In the early 60s when Gordimer wrote The Late Bourgeois World, South Africa was practicing apartheid. The segregated regime was symbolized by Prime Minister Hendrik Verwoerd (incumbency 1958–1966). In this rigidly stratified society, people could not exert their adaptive ability under any circumstances. Their mental motivation became stronger by necessity.
The role of the frontal cortex is worth noticing here as the area of brain activity that involves planning and decision-making. The frontal cortex has a reciprocal relationship with other association areas such as the parietal lobe and the temporal lobe and has strong links with the amygdala to make judgments with regard to the hypothalamic area and emotions.
The Late Bourgeois World contains the narrative of the day the protagonist and her family come to know about the death of her husband, Max. Characters include the protagonist, her demented grandmother, her son Bobo (an elementary school age child), Max's parents, his sister and her husband, the advocate Graham, and a carrier named Luke. They remember Max in each scene and his behavior is described as the motivation of a white person related to the anti-apartheid revolution in South Africa of that time.
In the African Resistance Movement, besides the African National Congress and the Bolshevik Pan-African Conference, white people opposed to segregation also committed acts of sabotage. Activists were arrested in simultaneous raids in July of 1964. The activity of the African Resistance Movement came to light from the documents and statements in the possession of those detained. Max, who changed jobs very frequently, belonged to a group of white sympathizers of the movement who took part in the disruption. He was caught and brought to trial.
An adjustment disorder is caused by an important life change and a stressful existence. Intense personal events such as school attendance, employment, moving, marriage, divorce, unemployment, and severe illness among others, become the antecedents to the ailment. Max's marriage/divorce and employment/unemployment went wrong because he formed links with the underground organization. Max was incapable of adjusting to society and finally, he selected death.
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How to make a synergic metaphor 5
Moreover, I would have to imagine combinations I would require in order to exhaustively analyze the selected themes. I will devise a way to create categories such as bottom up and top down, theory and practice, general and special, linguistic information and non-verbal information, strong and weak and so on.
Table 2
・Analytic combinations Description
・Bottom up and top down The way to move from specialized information to overall image and vice versa.
・Theory and practice This method of analysis is applied to all research areas. With regard to the linguistic analysis, for instance, the logical grammar of Montague is the theory and the training of translation is the practice.
・General and special I would effect a general understanding and a special interpretation by analyzing a literary work. The former is an acceptance, and the latter is a synergy.
・Linguistic information and non-verbal information The former is the information that is transferred through language; the latter is non-verbal information including feelings, thought, and judgment.
・Strong and weak The level of components does not have to be equal. When one sets both elements to strong, it is difficult to develop the theme because one persists in the same combination.
I accommodated such combinations in my mind and wrote an introduction to calculation literature by analyzing Thomas Mann's The Magic Mountain, “A Madman’s Diary” and The True Story of Ah Q by Luxun, and Ogai Mori's “Sansho the Bailiff” and “Jingoro Sahahsi.”
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Table 2
・Analytic combinations Description
・Bottom up and top down The way to move from specialized information to overall image and vice versa.
・Theory and practice This method of analysis is applied to all research areas. With regard to the linguistic analysis, for instance, the logical grammar of Montague is the theory and the training of translation is the practice.
・General and special I would effect a general understanding and a special interpretation by analyzing a literary work. The former is an acceptance, and the latter is a synergy.
・Linguistic information and non-verbal information The former is the information that is transferred through language; the latter is non-verbal information including feelings, thought, and judgment.
・Strong and weak The level of components does not have to be equal. When one sets both elements to strong, it is difficult to develop the theme because one persists in the same combination.
I accommodated such combinations in my mind and wrote an introduction to calculation literature by analyzing Thomas Mann's The Magic Mountain, “A Madman’s Diary” and The True Story of Ah Q by Luxun, and Ogai Mori's “Sansho the Bailiff” and “Jingoro Sahahsi.”
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How to make a synergic metaphor 4
2.3 Synergic training
I describe the ensemble of combinations as the synergic training for the specialist of arts because the research subject of synergy consists of original combinations. For example, when one opens and closes the palm or straightens and folds the elbow, it is called exercise synergy. I will consider the following three steps as the training of synergy to deal with the combinations as much as possible.
First I will decide the research direction by selecting any combination of the above synergic combinations in 2.1. Next, I will consider items such as arts and brain science, micro and macro, contrasting and comparative language and literature, East and West, to make the theme that will lead to the model L from the selected combination. “Thomas Mann and fuzzy” would thus become the combination of German language and artificial intelligence and “Lu Xun and chaos” would denote the combination of Chinese language and memory or mental disease. There is also a combination of the study of both Western and Eastern fiction.
Table 1
・Thematic combinations Description
・Arts and science I compare the models of arts and science while reading a roman or a novel.
・Humanities and social sciences I accommodate literature and data handling.
・Language and literature
(contrasting or comparative) I analyze literary works within the framework of contrasting or comparative linguistics.
・The East and the West I think about the different ways of thought that are shown in the East and the West. For example, abduction; Eastern and Western philosophy; the differences in the politics, law, and economy by countries and regions; oriental medicine and western medicine, etc.
・Base and application First, I make the L model (horizontal and vertical) based on a work of an author. Second, I compare it to the L model of another author.
・Traditional technique and advanced technique Humanities philosophy and symbiotic philosophy (textual symbiosis). Multiple combinations of textual symbiosis are necessary to erase the black box (non-special expertise).
・Micro and macro Micro means the accommodation of major subject and macro means the study of the global scale and the shift of format.
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I describe the ensemble of combinations as the synergic training for the specialist of arts because the research subject of synergy consists of original combinations. For example, when one opens and closes the palm or straightens and folds the elbow, it is called exercise synergy. I will consider the following three steps as the training of synergy to deal with the combinations as much as possible.
First I will decide the research direction by selecting any combination of the above synergic combinations in 2.1. Next, I will consider items such as arts and brain science, micro and macro, contrasting and comparative language and literature, East and West, to make the theme that will lead to the model L from the selected combination. “Thomas Mann and fuzzy” would thus become the combination of German language and artificial intelligence and “Lu Xun and chaos” would denote the combination of Chinese language and memory or mental disease. There is also a combination of the study of both Western and Eastern fiction.
Table 1
・Thematic combinations Description
・Arts and science I compare the models of arts and science while reading a roman or a novel.
・Humanities and social sciences I accommodate literature and data handling.
・Language and literature
(contrasting or comparative) I analyze literary works within the framework of contrasting or comparative linguistics.
・The East and the West I think about the different ways of thought that are shown in the East and the West. For example, abduction; Eastern and Western philosophy; the differences in the politics, law, and economy by countries and regions; oriental medicine and western medicine, etc.
・Base and application First, I make the L model (horizontal and vertical) based on a work of an author. Second, I compare it to the L model of another author.
・Traditional technique and advanced technique Humanities philosophy and symbiotic philosophy (textual symbiosis). Multiple combinations of textual symbiosis are necessary to erase the black box (non-special expertise).
・Micro and macro Micro means the accommodation of major subject and macro means the study of the global scale and the shift of format.
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How to make a synergic metaphor 3
2.2 Comparative literature by format L
An author may sometimes write a roman with the purpose of avoiding risk as much as an aviation expert, a practitioner of emergency medicine, or a stock market guru. Thomas Mann (1875–1955), for example, wrote his novels and articles to express his unease about the stagnation of German development in the early part of 20th century. Lu Xun (1881–1936) also wrote his fiction to relieve the Chinese people from a mental disease called ma-ma-hu-hu (human irresponsibility including fraud). Ogai Mori (1862–1922) wrote historical narratives to preserve the romance of Japan's feudal past and to reject the commonly modern equality of the future after the death of the Meiji Emperor and General Maresuke Mogi.
The style of Thomas Mann is rooted in irony. Mann always leaves gaps in his realism as a condition of his prose so that he can criticize reality even while he illustrates it. The ironic distance becomes limited by the character of the medium of language even if one could write the world as exactly and objectively as possible. The fuzzy logic of Lotfi Zadeh maintains that one cannot write the exact system if it becomes more complex.
Both sides have limitations. Objectivity may be lost in the tracing of an object with depth. At the same time, a mere superficial description may be objective but inadequate. I perceive the reading brain of “The magic mountain” as “irony and fuzzy” and then the synergic reading becomes “fuzzy and neural.” I extracted "fuzzy logic" as the writing brain of Thomas Mann.
Lu Xun's style is calm and unhurried and he mostly wrote short stories and essays. I interpreted “A madman’s diary” and “The true story of Ah Q” as “memory and ma-ma-hu-hu.” I repeated the analysis and the generation of the L structure for a scene to approach the generative image “memory and chaos.” I see unpredictable behavior in a state of disorder as “ma-ma-hu-hu” (non-linearity) and the transition from the approximate input of Ah Q pulled around the town and the cart driver to an entirely different output (indeterminate).
Ogai Mori wrote his historical fiction in a colloquial style after the deaths of the Meiji Emperor and General Maresuke Mogi. History romans are divided into inducement and emergence. For example, the reading brain of “Sansho the Bailiff” of Ogai Mori is inducement and the reading brain of “Jingoro Sahashi” is emergence. I combined the emotions of inducement + emergence into a single feeling and added to this the sense of respect as translated into behavior. This construct I named is the writing brain of Ogai Mori. I then merged the reading and writing brain of the author and used variations to deal with the relational database.
When I compare these three authors by utilizing the L format, it becomes clear that the works of fiction discussed above include medical information. Therefore, the standard reading that an author would deliver to a reader leads to a synergic metaphor by looking for a signal with the combination of "language and medicine" that is passed within the brain.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
An author may sometimes write a roman with the purpose of avoiding risk as much as an aviation expert, a practitioner of emergency medicine, or a stock market guru. Thomas Mann (1875–1955), for example, wrote his novels and articles to express his unease about the stagnation of German development in the early part of 20th century. Lu Xun (1881–1936) also wrote his fiction to relieve the Chinese people from a mental disease called ma-ma-hu-hu (human irresponsibility including fraud). Ogai Mori (1862–1922) wrote historical narratives to preserve the romance of Japan's feudal past and to reject the commonly modern equality of the future after the death of the Meiji Emperor and General Maresuke Mogi.
The style of Thomas Mann is rooted in irony. Mann always leaves gaps in his realism as a condition of his prose so that he can criticize reality even while he illustrates it. The ironic distance becomes limited by the character of the medium of language even if one could write the world as exactly and objectively as possible. The fuzzy logic of Lotfi Zadeh maintains that one cannot write the exact system if it becomes more complex.
Both sides have limitations. Objectivity may be lost in the tracing of an object with depth. At the same time, a mere superficial description may be objective but inadequate. I perceive the reading brain of “The magic mountain” as “irony and fuzzy” and then the synergic reading becomes “fuzzy and neural.” I extracted "fuzzy logic" as the writing brain of Thomas Mann.
Lu Xun's style is calm and unhurried and he mostly wrote short stories and essays. I interpreted “A madman’s diary” and “The true story of Ah Q” as “memory and ma-ma-hu-hu.” I repeated the analysis and the generation of the L structure for a scene to approach the generative image “memory and chaos.” I see unpredictable behavior in a state of disorder as “ma-ma-hu-hu” (non-linearity) and the transition from the approximate input of Ah Q pulled around the town and the cart driver to an entirely different output (indeterminate).
Ogai Mori wrote his historical fiction in a colloquial style after the deaths of the Meiji Emperor and General Maresuke Mogi. History romans are divided into inducement and emergence. For example, the reading brain of “Sansho the Bailiff” of Ogai Mori is inducement and the reading brain of “Jingoro Sahashi” is emergence. I combined the emotions of inducement + emergence into a single feeling and added to this the sense of respect as translated into behavior. This construct I named is the writing brain of Ogai Mori. I then merged the reading and writing brain of the author and used variations to deal with the relational database.
When I compare these three authors by utilizing the L format, it becomes clear that the works of fiction discussed above include medical information. Therefore, the standard reading that an author would deliver to a reader leads to a synergic metaphor by looking for a signal with the combination of "language and medicine" that is passed within the brain.
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How to make a synergic metaphor 2
2 To aim to create a macro analysis of works of arts and science
2.1 Global magnitude and the shift of format
Humanities courses have three types of disciplines: the arts, culture, and social studies. Science courses also have different fields of learning. Each area of examination contains micro and macro analyses. If one could adjust the micro analysis to the macro, the research would naturally lead to deeper discoveries. In the case of the arts, global magnitude refers to the north, south, east, and west, and if possible, to the Olympics.
I studied American linguistics and German literature in the 1980s and subsequently began to study Chinese, English, and Japanese literature. I was simultaneously very interested in the grouping of the brain activities of people worldwide as we approached the 21 century with events such as the melting ice of the Cold War in the eighties, the communist revolution of the old Eastern Bloc, German unification in 1990, and the abolishing of apartheid.
To shift the format I deformed the cognitive science of an inverted T and set the insights of linguistics and informatics horizontally and vertically to create a L arrangement. To accomplish this modification, I had to erase the black box of non-special courses to horizontally slide the signal. I adjusted the operation by the work unit of translation, which is formed by combining language and special knowledge. A person engaged in machine translation, for instance, makes a permutation of English or German and informatics. In a similar vein, one who is involved in German patent translation uses a combination of the language and the special knowledge of a domain such as biology, medicine, or technology by obtaining qualifications in such subjects. When I make a database, it becomes available as a foundation of text symbiosis and it can potentially affect literature analysis.
I will make a synergic combination based on such acquired acknowledge to make a horizontal axis slide more smoothly. If the horizontal combinations increase, it develops into the idea of synergy just like combinations such as software and hardware, culture and nourishment, psychology and medicine, law and medicine, society and system, society and welfare, management and engineering, computational finance, literature, and database etc. Seen in this light, if I could adjust the magnitude and the shift of format, my regular practice would become absolutely imperative.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
2.1 Global magnitude and the shift of format
Humanities courses have three types of disciplines: the arts, culture, and social studies. Science courses also have different fields of learning. Each area of examination contains micro and macro analyses. If one could adjust the micro analysis to the macro, the research would naturally lead to deeper discoveries. In the case of the arts, global magnitude refers to the north, south, east, and west, and if possible, to the Olympics.
I studied American linguistics and German literature in the 1980s and subsequently began to study Chinese, English, and Japanese literature. I was simultaneously very interested in the grouping of the brain activities of people worldwide as we approached the 21 century with events such as the melting ice of the Cold War in the eighties, the communist revolution of the old Eastern Bloc, German unification in 1990, and the abolishing of apartheid.
To shift the format I deformed the cognitive science of an inverted T and set the insights of linguistics and informatics horizontally and vertically to create a L arrangement. To accomplish this modification, I had to erase the black box of non-special courses to horizontally slide the signal. I adjusted the operation by the work unit of translation, which is formed by combining language and special knowledge. A person engaged in machine translation, for instance, makes a permutation of English or German and informatics. In a similar vein, one who is involved in German patent translation uses a combination of the language and the special knowledge of a domain such as biology, medicine, or technology by obtaining qualifications in such subjects. When I make a database, it becomes available as a foundation of text symbiosis and it can potentially affect literature analysis.
I will make a synergic combination based on such acquired acknowledge to make a horizontal axis slide more smoothly. If the horizontal combinations increase, it develops into the idea of synergy just like combinations such as software and hardware, culture and nourishment, psychology and medicine, law and medicine, society and system, society and welfare, management and engineering, computational finance, literature, and database etc. Seen in this light, if I could adjust the magnitude and the shift of format, my regular practice would become absolutely imperative.
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How to make a synergic metaphor 1
1 What is a synergic metaphor?
The analysis of literature is concerned with the interpreting mind of a reader, while a synergic metaphor is the macro analysis method used to research the writing brain of an author. Basically, I use the image of an “L” to denote the reading brain on its vertical arm and to horizontally represent the writing brain. I then create a database by reading each scene like the character L. Next, I build an ensemble of many combinations to merge both cognitive activities and look for the path of a signal within the brain.
The synergic metaphors that I have considered include “Thomas Mann and fuzzy,” “Lu Xun and chaos,” “Ogai Mori and feelings,” and “Nadine Gordimer and motivation.” On those occasions, I discussed the writing style of the authors and defined a scene of problem resolution as my subject. In this paper, I will investigate Nadine Gordimer’s romans and Yasushi Inoue with regard to the global magnitude (four points of the compass) and the shift of format from the cognitive science of an inverted T to an L arrangement.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
The analysis of literature is concerned with the interpreting mind of a reader, while a synergic metaphor is the macro analysis method used to research the writing brain of an author. Basically, I use the image of an “L” to denote the reading brain on its vertical arm and to horizontally represent the writing brain. I then create a database by reading each scene like the character L. Next, I build an ensemble of many combinations to merge both cognitive activities and look for the path of a signal within the brain.
The synergic metaphors that I have considered include “Thomas Mann and fuzzy,” “Lu Xun and chaos,” “Ogai Mori and feelings,” and “Nadine Gordimer and motivation.” On those occasions, I discussed the writing style of the authors and defined a scene of problem resolution as my subject. In this paper, I will investigate Nadine Gordimer’s romans and Yasushi Inoue with regard to the global magnitude (four points of the compass) and the shift of format from the cognitive science of an inverted T to an L arrangement.
Hanamura(2018)"How to make a synergic metaphor"より translated by Yoshihisa Hanamura
シナジーのメタファーの作り方10
6 まとめ
今後は、作家の数を増やすことが課題になる。その際、バランスを意識して、東西南北とかオリンピックをイメージする。また、一作家の異なる小説間のリンクのみならず、作家違いでもデータベース間でリンクが張れると、予期せぬものが見えてくるため、シナジーのメタファーは分析力が上がっていく。文学をマクロに研究するには、やはり地球規模とフォーマットのシフトが必要十分な条件となる。
【参考文献】
井上靖 『わが母の記』 講談社 2012
日本成人病予防協会監修 『健康管理士一般指導員受験対策講座』テキスト3「心の健康管理」ヘルスケア出版 2014
日本成人病予防協会監修 『健康管理士一般指導員受験対策講座』テキスト6「身体を守る健康知識」ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 『計算文学入門−トーマス・マンのイロニーはファジィ推論といえるのか?』 新風舎 2005
花村嘉英 『从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む』 华东理工大学出版社 2015
花村嘉英 『日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用(日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで)』 南京东南大学出版社 2017
Elkhonon Goldberg, 沼尻由紀子訳 『脳を支配する前頭葉』 講談社 2007
Nadine Gordimer The Late Bourgeois World Penguin Books, 1966(福島富士男訳『ブルジョア世界の終わりに』スリーエーネットワーク、1994)
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
今後は、作家の数を増やすことが課題になる。その際、バランスを意識して、東西南北とかオリンピックをイメージする。また、一作家の異なる小説間のリンクのみならず、作家違いでもデータベース間でリンクが張れると、予期せぬものが見えてくるため、シナジーのメタファーは分析力が上がっていく。文学をマクロに研究するには、やはり地球規模とフォーマットのシフトが必要十分な条件となる。
【参考文献】
井上靖 『わが母の記』 講談社 2012
日本成人病予防協会監修 『健康管理士一般指導員受験対策講座』テキスト3「心の健康管理」ヘルスケア出版 2014
日本成人病予防協会監修 『健康管理士一般指導員受験対策講座』テキスト6「身体を守る健康知識」ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 『計算文学入門−トーマス・マンのイロニーはファジィ推論といえるのか?』 新風舎 2005
花村嘉英 『从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む』 华东理工大学出版社 2015
花村嘉英 『日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用(日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで)』 南京东南大学出版社 2017
Elkhonon Goldberg, 沼尻由紀子訳 『脳を支配する前頭葉』 講談社 2007
Nadine Gordimer The Late Bourgeois World Penguin Books, 1966(福島富士男訳『ブルジョア世界の終わりに』スリーエーネットワーク、1994)
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方9
5 シナジーのメタファーのメリット
作家の執筆脳を探るシナジーのメタファーの研究は、@LのストーリーやAデータベースの作成、さらにB論理計算やC統計処理が必要になる。しかし、最初のうちは、ある作品について全てを揃えることが難しいため、4つのうちとりあえず3つ(@、A、Bまたは@、A、C)を条件にして、作家の執筆脳の研究をまとめるとよい。以下に、シナジーのメタファーのメリットをまとめておく。
【メリット】
・作家の執筆脳を分析する際、定番の読みを再考する機会が得られる。
・データベースの作成は、作品の重読と見なせるため、外国語の習得にも応用できる。
・データベースに文系と理系のカラムがありリレーショナルといえるため、人の目には見えないものが見えてきて客観性が上がる。
・その際、フロントのカラムだけではなく、セカンドのカラムも考えると分析が濃くなる。
・形態解析ソフトなど新たにインストールすることなく、マイクロソフトのWordやExcelで手軽に取り組むことができる。
・データ分析により平易な統計処理ができるようになる。
・論理計算を習得すれば、言語文学に関する認知科学の知識が増える。
・作家違いでデータベース間のリンクが張れると、部門間でも相互依存関係が期待できる。
・人間の世界を理解するには、喩えだけでは不足があるため、作家を一種の危機管理者と捉え、相互に依存した人間の条件を分析していく。例えば、危機管理者としてのボーダーラインを設定する。
・作家の執筆脳は、世界中であまり研究対象になっていないため、研究に取り組めば、難易度の高い研究実績として評価が得られる。
・ブログやホームページを公開する際、複数の言語を使用しながら、世界レベルの研究実績として紹介できる。
例えば、シナジーのメタファーを外国語の習得に応用する際、エクセルファイルのカラムAに原文を順次入力していく。入力が終わったら、各行の原文を読みながら一行ずつ購読脳と執筆脳のカラムに数字を入れていく。これがリレーショナルとなり、単なる受容の読みとは異なるLの読みを提供するため、シナジーのメタファーを重読の一つに数えることができる。
また、非言語情報のジェスチャーに、例えば、顔の部位の表情を加えると、脳の電気信号の流れをつかむための判断材料になり、セカンドのカラムも意義あるものとなる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
作家の執筆脳を探るシナジーのメタファーの研究は、@LのストーリーやAデータベースの作成、さらにB論理計算やC統計処理が必要になる。しかし、最初のうちは、ある作品について全てを揃えることが難しいため、4つのうちとりあえず3つ(@、A、Bまたは@、A、C)を条件にして、作家の執筆脳の研究をまとめるとよい。以下に、シナジーのメタファーのメリットをまとめておく。
【メリット】
・作家の執筆脳を分析する際、定番の読みを再考する機会が得られる。
・データベースの作成は、作品の重読と見なせるため、外国語の習得にも応用できる。
・データベースに文系と理系のカラムがありリレーショナルといえるため、人の目には見えないものが見えてきて客観性が上がる。
・その際、フロントのカラムだけではなく、セカンドのカラムも考えると分析が濃くなる。
・形態解析ソフトなど新たにインストールすることなく、マイクロソフトのWordやExcelで手軽に取り組むことができる。
・データ分析により平易な統計処理ができるようになる。
・論理計算を習得すれば、言語文学に関する認知科学の知識が増える。
・作家違いでデータベース間のリンクが張れると、部門間でも相互依存関係が期待できる。
・人間の世界を理解するには、喩えだけでは不足があるため、作家を一種の危機管理者と捉え、相互に依存した人間の条件を分析していく。例えば、危機管理者としてのボーダーラインを設定する。
・作家の執筆脳は、世界中であまり研究対象になっていないため、研究に取り組めば、難易度の高い研究実績として評価が得られる。
・ブログやホームページを公開する際、複数の言語を使用しながら、世界レベルの研究実績として紹介できる。
例えば、シナジーのメタファーを外国語の習得に応用する際、エクセルファイルのカラムAに原文を順次入力していく。入力が終わったら、各行の原文を読みながら一行ずつ購読脳と執筆脳のカラムに数字を入れていく。これがリレーショナルとなり、単なる受容の読みとは異なるLの読みを提供するため、シナジーのメタファーを重読の一つに数えることができる。
また、非言語情報のジェスチャーに、例えば、顔の部位の表情を加えると、脳の電気信号の流れをつかむための判断材料になり、セカンドのカラムも意義あるものとなる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方8
購読脳の出力「認知症と適用能力」が執筆脳と想定している「記憶と連合野のバランス」と組になれば、シナジーのメタファーが成立するため、以下では脳のバランスの取り方について考える。
脳のバランスの取り方は、文体と同様に十人十色であり、生活や仕事上の工夫なども脳のトレーニングになる。連合野をつなぐ神経細胞のネットワークの舵取りは前頭葉がしており、井上靖個人のバランスの取り方に近い一般の脳の活動が見えてくれば、「井上靖と連合野のバランス」というシナジーのメタファーを想定することができる。例えば、ジャンル違いによる執筆脳の違いを分析するのも面白い。想定しているシナジーのメタファーの分析がさらに細かくなるためである。
ゴーディマの中でも述べたように、男性と女性で前頭葉の舵取りには違いがあり、適応型の意思決定については、井上靖(男性)の場合、状況依存型を好む。さらに状況依存型において、男性は左前頭前野皮質が活動し、言語情報を処理する場合、左半球の前部と後部がともに活動する。また、男性は片側の大脳半球の前後をつなぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の前後の機能的統合が顕著である。(表3参照)
作者は、人間関係など熟知していることを前頭葉(思考、計画、判断)、側頭葉(聴覚)、頭頂葉(触覚)、後頭葉(視覚)などの連合野で調節しながら、家族人としてこの作品を執筆している。Goldberg (2007)によると、慣例化とか熟知性については、左前頭葉の活動が活発であり、未経験の課題、つまり新奇性は、脳の右半球と関係があるため、右前頭葉が活動する。マクロのバランスを整えるために2x2のルールがある。シナジーのメタファーの鍵となるLのイメージが組の集合体からなるため、ここでは二分率による問題解決を試みる。
「わが母の記」の執筆脳は、家族崩壊のリスクを回避するという優先事項に基づいた適応型の意思決定である。作者は男性であるため状況依存型を好み、左前頭前野と共に言語情報を処理する作者の左半球が前後に活動している。作成したデータベースから作品の記憶を種別で見ると、長期記憶が多く、意思決定は優先事項に基づいた適応型であるため、作業記憶との関連も見られる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
脳のバランスの取り方は、文体と同様に十人十色であり、生活や仕事上の工夫なども脳のトレーニングになる。連合野をつなぐ神経細胞のネットワークの舵取りは前頭葉がしており、井上靖個人のバランスの取り方に近い一般の脳の活動が見えてくれば、「井上靖と連合野のバランス」というシナジーのメタファーを想定することができる。例えば、ジャンル違いによる執筆脳の違いを分析するのも面白い。想定しているシナジーのメタファーの分析がさらに細かくなるためである。
ゴーディマの中でも述べたように、男性と女性で前頭葉の舵取りには違いがあり、適応型の意思決定については、井上靖(男性)の場合、状況依存型を好む。さらに状況依存型において、男性は左前頭前野皮質が活動し、言語情報を処理する場合、左半球の前部と後部がともに活動する。また、男性は片側の大脳半球の前後をつなぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の前後の機能的統合が顕著である。(表3参照)
作者は、人間関係など熟知していることを前頭葉(思考、計画、判断)、側頭葉(聴覚)、頭頂葉(触覚)、後頭葉(視覚)などの連合野で調節しながら、家族人としてこの作品を執筆している。Goldberg (2007)によると、慣例化とか熟知性については、左前頭葉の活動が活発であり、未経験の課題、つまり新奇性は、脳の右半球と関係があるため、右前頭葉が活動する。マクロのバランスを整えるために2x2のルールがある。シナジーのメタファーの鍵となるLのイメージが組の集合体からなるため、ここでは二分率による問題解決を試みる。
「わが母の記」の執筆脳は、家族崩壊のリスクを回避するという優先事項に基づいた適応型の意思決定である。作者は男性であるため状況依存型を好み、左前頭前野と共に言語情報を処理する作者の左半球が前後に活動している。作成したデータベースから作品の記憶を種別で見ると、長期記憶が多く、意思決定は優先事項に基づいた適応型であるため、作業記憶との関連も見られる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方7
4 井上靖の「わが母の記」(1975)
井上靖(1907−1991)の「わが母の記」は、実母の終焉を綴った作品で、認知症の母を家族で支える様子が伝わるため、購読脳の出力を「認知症と適用能力」という組にする。次にこれが入力信号となり、情報の認知を通して作者の執筆脳に向っていく。井上靖の作品は、人間関係や出来事の描写が大変細やかで、常に場面毎のイメージが目に浮かぶ。そこで執筆脳を「記憶と連合野のバランス」にする。「わが母の記」は、「花の下」(1964)、「月の光」(1969)、「雪の面」(1974)という3部作からなっている。また、筆者は、認知症予防改善医療団(DMC)の認知症ケアカウンセラー(2016年12月認定)である。
「花の下」では、八十歳になり物忘れがひどくなった母が何度も同じ事を言うようになる。郷里を離れ東京の末娘の桑子の家に移ると、認知症の症状が烈しくなり、親戚の秀才兄弟の話を一晩に何回もする。しかし、この位の軽度の認知症では日常生活に大きな支障は生じない。
「月の光」では、郷里で母が八十五歳になっており、同じ事をさも新しいことのように繰り返す異常さが認知症の進み具合を説明している。軽井沢の夏の家では、道を尋ねた女の幻覚が母の認知症の例になる。また、ある晩息子を探しに月明かりの道をさまよい歩く徘徊もある。コミュニケーションが上手くいかず、家庭生活で支障が出る中程度まで認知症の症状が進んでいる。
「雪の面」では、母が八十九歳になり老耄も烈しくなっている。母が夜に目を覚ますと、懐中電灯で照らして部屋に入ってくる事件が起こった。孫娘の芳子にもうどこへも出してもらえないのねと囁いた。自分は閉じ込められ監禁でもされていると思っている。母の徘徊により家族が振り回されている。また、朝食を摂ったばかりなのに、やがて夕方が来ると思い込むこともあった。認知症は高度となり、家族の生活も崩壊寸前である。
認知症の患者は、βアミロイドの蓄積により脳内の神経細胞の神経繊維が萎縮するため海馬が萎縮してしまい、情報がスムーズに送れなくなる。また、受ける側の神経細胞も損傷し情報のやり取りがうまくいかなくなる。ここでは、作者の母の認知症のタイプをアルツハイマー型認知症としよう。日本成人病予防協会(テキスト6)(2014)によると、このタイプは、認知症の中でも最も多く、過去の体験を思い出せない記憶障害が出て、異常な言動を伴うことが頻繁に見られる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
井上靖(1907−1991)の「わが母の記」は、実母の終焉を綴った作品で、認知症の母を家族で支える様子が伝わるため、購読脳の出力を「認知症と適用能力」という組にする。次にこれが入力信号となり、情報の認知を通して作者の執筆脳に向っていく。井上靖の作品は、人間関係や出来事の描写が大変細やかで、常に場面毎のイメージが目に浮かぶ。そこで執筆脳を「記憶と連合野のバランス」にする。「わが母の記」は、「花の下」(1964)、「月の光」(1969)、「雪の面」(1974)という3部作からなっている。また、筆者は、認知症予防改善医療団(DMC)の認知症ケアカウンセラー(2016年12月認定)である。
「花の下」では、八十歳になり物忘れがひどくなった母が何度も同じ事を言うようになる。郷里を離れ東京の末娘の桑子の家に移ると、認知症の症状が烈しくなり、親戚の秀才兄弟の話を一晩に何回もする。しかし、この位の軽度の認知症では日常生活に大きな支障は生じない。
「月の光」では、郷里で母が八十五歳になっており、同じ事をさも新しいことのように繰り返す異常さが認知症の進み具合を説明している。軽井沢の夏の家では、道を尋ねた女の幻覚が母の認知症の例になる。また、ある晩息子を探しに月明かりの道をさまよい歩く徘徊もある。コミュニケーションが上手くいかず、家庭生活で支障が出る中程度まで認知症の症状が進んでいる。
「雪の面」では、母が八十九歳になり老耄も烈しくなっている。母が夜に目を覚ますと、懐中電灯で照らして部屋に入ってくる事件が起こった。孫娘の芳子にもうどこへも出してもらえないのねと囁いた。自分は閉じ込められ監禁でもされていると思っている。母の徘徊により家族が振り回されている。また、朝食を摂ったばかりなのに、やがて夕方が来ると思い込むこともあった。認知症は高度となり、家族の生活も崩壊寸前である。
認知症の患者は、βアミロイドの蓄積により脳内の神経細胞の神経繊維が萎縮するため海馬が萎縮してしまい、情報がスムーズに送れなくなる。また、受ける側の神経細胞も損傷し情報のやり取りがうまくいかなくなる。ここでは、作者の母の認知症のタイプをアルツハイマー型認知症としよう。日本成人病予防協会(テキスト6)(2014)によると、このタイプは、認知症の中でも最も多く、過去の体験を思い出せない記憶障害が出て、異常な言動を伴うことが頻繁に見られる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方6
マックスは、精神的な動脈硬化に罹らないようにリスク回避を試みる。妹の結婚式におけるスピーチの場面では、マックスの脳内で快楽の神経伝達物質ドーパミンが前頭葉に分泌し、間脳を経て脳幹に信号が伝わっている。この場面では、妹にまつわる長期記憶とその後の彼らを占う作業記憶のうち後者が強いため、ゴーディマの執筆脳は、前頭葉が活発に働いている。
前頭葉の一機能といえる意思決定は、唯一の答え、つまり真実を求める決定論型と優先事項に基づいた適応型に分かれる。ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であり、そこに執筆脳に関する解決策を求めていく。
適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型のバランスが良ければいいが、一概にそうはいかない。例えば、女性は状況独立型を好み、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化が少なければ、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では依存型の方が好ましい。さらに、無限の状態は変化に乏しいため、独立型が良いであろう。しかし、前頭葉の機能には、そもそも性差がある。(Goldberg 2007:127)
表3 前頭葉の性差
比較項目 男性 女性
適応型の意思決定 状況依存型を好む。 状況独立型を好む。
状況依存型の
意思決定 左前頭前野皮質が活動する。 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が活動する。
状況独立型の
意思決定 右前頭前野皮質が活動する。 左右両側の前頭前野皮質が活動する。
大脳皮質の機能 左右の脳の違いが著しい。 前部と後部の脳の違いが顕著。
言語情報の処理 左半球の前部と後部がともに活動する。 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
脳内の結合部 片側の大脳半球の前後をつなぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の機能的統合が顕著である。 左右の大脳をつなぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著である。
表3から見ると、女性であるゴーディマの執筆脳は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。これが“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終りに)を読んで思う「空間と時間」という受容の読みを厚くしてくれる。
「空間と時間」という購読脳の出力は、意欲を通して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合能力によって将来を見据えた作家のリスク回避につながっていく。ゴーディマのLのストーリーは、縦の受容が言語と文学→言語の認知→「空間と時間」となり、横の共生が「空間と時間」→情報の認知→「意欲と適応能力」になる。そこから、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーが作られる。また、作成したデータベースから記憶の種別を考えると、マックスの回想が場面ごとに見られるため、エピソード記憶が多い。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
前頭葉の一機能といえる意思決定は、唯一の答え、つまり真実を求める決定論型と優先事項に基づいた適応型に分かれる。ゴーディマとマックスの意欲は、適応型の意思決定(反アパルトヘイト)であり、そこに執筆脳に関する解決策を求めていく。
適応型の意思決定では、状況依存型と状況独立型のバランスが良ければいいが、一概にそうはいかない。例えば、女性は状況独立型を好み、男性は状況依存形を好む。また、比較的変化が少なければ、独立型の方が懸命であろうし、不安定な状況では依存型の方が好ましい。さらに、無限の状態は変化に乏しいため、独立型が良いであろう。しかし、前頭葉の機能には、そもそも性差がある。(Goldberg 2007:127)
表3 前頭葉の性差
比較項目 男性 女性
適応型の意思決定 状況依存型を好む。 状況独立型を好む。
状況依存型の
意思決定 左前頭前野皮質が活動する。 左右両側の後部皮質(頭頂葉)が活動する。
状況独立型の
意思決定 右前頭前野皮質が活動する。 左右両側の前頭前野皮質が活動する。
大脳皮質の機能 左右の脳の違いが著しい。 前部と後部の脳の違いが顕著。
言語情報の処理 左半球の前部と後部がともに活動する。 左右の大脳半球の前頭葉がともに活動する。
脳内の結合部 片側の大脳半球の前後をつなぐ白質繊維束が大きく、片側の大脳半球の機能的統合が顕著である。 左右の大脳をつなぐ脳梁の部分が太くて、大脳半球間の機能的統合が顕著である。
表3から見ると、女性であるゴーディマの執筆脳は、左右両方の前頭前野皮質が活動していたと想定できる。これが“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終りに)を読んで思う「空間と時間」という受容の読みを厚くしてくれる。
「空間と時間」という購読脳の出力は、意欲を通して適応能力となり、理解、思考、判断などの総合能力によって将来を見据えた作家のリスク回避につながっていく。ゴーディマのLのストーリーは、縦の受容が言語と文学→言語の認知→「空間と時間」となり、横の共生が「空間と時間」→情報の認知→「意欲と適応能力」になる。そこから、「ゴーディマと意欲」というシナジーのメタファーが作られる。また、作成したデータベースから記憶の種別を考えると、マックスの回想が場面ごとに見られるため、エピソード記憶が多い。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方5
3 ゴーディマの“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)(1966)
ナディン・ゴーディマ(1923−2014)は、南アフリカの白人社会の崩壊を目指す反アパルトヘイト運動に白人がどのように関与できるのかを自問し、世の中の流れに逆流する自国の現状に危機感を抱いて、何らかの形で革命に関わりたいという意欲を持っていた。こうした作家の脳の活動は、南アフリカの将来を見据えたリスク回避といえるため、特に、「意欲と適応能力」に焦点を当ててゴーディマの執筆脳について考察していく。
ゴーディマが“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)を書いた1960年代前半の南アフリカは、ヘンドリック・フェルブールト首相(在任1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代で、いくら適応能力があっても政治や法律によりそれを発揮できなかった。そのため、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う計画や判断を含めた脳の活動としては、前頭葉が注目に値する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけの反応に対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007:57)
“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)は、マックスの死を知った私の一日というストーリーで、そこには小学生の息子ボボ、マックスの両親や妹夫妻、弁護士のグレアム、87歳になる認知症の自分の祖母、運搬請負人のルークがいる。それぞれの場面で彼らがマックスのことを回想しながら、当時の南アフリカの革命に関わる一人の白人の意欲を問題にしている。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で活動家が逮捕され、所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになった。(福島 1994:187)転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕され裁判にかけられた。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、就職、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。(日本成人病予防協会(テキスト3)2014:55)マックスの場合、結婚離婚、就学就職、いずれもうまくいかない。地下組織の人たちと付き合いがあったからである。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。心を頑なにして精神を狭める精神的な動脈硬化は、白人居住区が汚染地区であるため、南アフリカの白人たち全員がその対象になる。当時の南アフリカの政治と法律に縛られた無限状態を表す「空間と時間」という購読脳の出力は、情報の認知を通して、新たな国作りのための意欲と精神的な動脈硬化を予防する適応能力という執筆脳の組と相互に作用する。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
ナディン・ゴーディマ(1923−2014)は、南アフリカの白人社会の崩壊を目指す反アパルトヘイト運動に白人がどのように関与できるのかを自問し、世の中の流れに逆流する自国の現状に危機感を抱いて、何らかの形で革命に関わりたいという意欲を持っていた。こうした作家の脳の活動は、南アフリカの将来を見据えたリスク回避といえるため、特に、「意欲と適応能力」に焦点を当ててゴーディマの執筆脳について考察していく。
ゴーディマが“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)を書いた1960年代前半の南アフリカは、ヘンドリック・フェルブールト首相(在任1958−1966)に象徴されるアパルトヘイト全盛の時代で、いくら適応能力があっても政治や法律によりそれを発揮できなかった。そのため、心の働きでは意欲が強くなり、それに伴う計画や判断を含めた脳の活動としては、前頭葉が注目に値する。
前頭葉は、頭頂葉や側頭葉といった他の連合野と相互関係にあり、また、本能を司る視床下部とか情動や動機づけの反応に対して判断を下す扁桃体と結びつきが強い。(Goldberg 2007:57)
“The Late Bourgeois World”(ブルジョワ世界の終わりに)は、マックスの死を知った私の一日というストーリーで、そこには小学生の息子ボボ、マックスの両親や妹夫妻、弁護士のグレアム、87歳になる認知症の自分の祖母、運搬請負人のルークがいる。それぞれの場面で彼らがマックスのことを回想しながら、当時の南アフリカの革命に関わる一人の白人の意欲を問題にしている。
アフリカ民族会議やそこから分裂した過激派のパンアフリカ会議と並ぶ白人による反アパルトヘイト運動、アフリカ抵抗運動も、当時、盛んにサボタージュを繰り返した。1964年7月の全国一斉捜査で活動家が逮捕され、所持していた文書や供述からアフリカ抵抗運動の活動が明るみになった。(福島 1994:187)転職を繰り返すマックスは、こうした白人のサボタージュ運動に属していて、運動初期の段階で逮捕され裁判にかけられた。
重大な生活上の変化やストレスに満ちた生活が原因となる適応障害は、個人にとって重大な出来事(就学、就職、転居、結婚、離婚、失業、重病など)が症状に先んじて原因となる。(日本成人病予防協会(テキスト3)2014:55)マックスの場合、結婚離婚、就学就職、いずれもうまくいかない。地下組織の人たちと付き合いがあったからである。結局、死を選ぶため、社会に適応する能力がなかったことになる。
どうにもならない精神状態を説明するときに、ゴーディマは、メディカル表現を用いて問題解決を試みる。心を頑なにして精神を狭める精神的な動脈硬化は、白人居住区が汚染地区であるため、南アフリカの白人たち全員がその対象になる。当時の南アフリカの政治と法律に縛られた無限状態を表す「空間と時間」という購読脳の出力は、情報の認知を通して、新たな国作りのための意欲と精神的な動脈硬化を予防する適応能力という執筆脳の組と相互に作用する。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方4
2.3 シナジーのトレーニング
花村(2017)では、人文科学が専攻の人たちのためにシナジーのトレーニングとして組のアンサンブルを説明している。シナジーという研究の対象は、元々が組からなっているためである。例えば、手のひらを閉じたり開いたりするのも、肘を伸ばしたり畳んだりするのも運動でいうシナジーである。Lのモデルができるだけ多くの組を処理できるように、シナジーの研究のトレーニングとして三つのステップを考えている。
まず、2.1に記したシナジーの組み合わせから何れかの組を選択し、研究の方向を決める。組み合わせについては、複数対応できることが望ましい。次に、選んだ組からLに通じるテーマを作るために、人文科学と脳科学という組のみならず、ミクロとマクロ、対照と比較の言語文学、東洋と西洋などの項目を考える。また、「トーマス・マンとファジィ」はドイツ語と人工知能という組であり、「魯迅とカオス」は中国語と記憶や精神病からなる組である。そこには洋学と漢学があり、また長編と短編という組もある。
表1 テーマの組
テーマの組 説明
文系と理系 小説を読みながら、文理のLのモデルを調節する。
人文科学と社会科学 文献学とデータの作成または統計処理を考える。
言語と文学 対照と比較双方の枠組みで小説を分析する。
東洋と西洋 東洋と西洋の発想の違いを考える。例、東洋哲学と西洋哲学、国や地域における政治、法律、経済の違い、東洋医学と西洋医学。
基礎と応用 まず、ある作家の作品を題材にしてLのモデルを作る。次に、他の作家のLのモデルと比較する。
伝統の技と先端の技 人文・文化の文献学とシナジーのストーリーを作るための文献学(テキスト共生)。ブラックボックスを消すために、テキスト共生の組を複数作る。(人文と情報、文化とバイオ、心理と医学など)
ミクロとマクロ ミクロは主の専門の調整、マクロは複数の副専攻を交えた調節。少なくとも縦に一つ(比較)、横にもう一つ取る(共生)。
さらに、テーマを分析するための組が必要である。例えば、ボトムアップとトップダウン、言語理論と翻訳の実践、一般(受容)と特殊(共生)、言語情報と非言語情報など。
表2 分析の組
分析の組 説明
ボトムアップと
トップダウン 専門の詳細情報から概略的なものへ移行する方法。及び、全体を整える概略的な情報から詳細なものへ移行する方法。
理論と実践 すべての研究分野で取るべき分析方法。言語分析については、モンターギュの論理文法が理論で、機械翻訳が実践になる。
一般と特殊 小説を扱うときに、一般の読みと特殊な読みを想定する。前者は受容の読みであり、後者は共生の読みである。
言語情報と
非言語情報 前者は言語により伝達される情報、後者はジェスチャーのような非言語情報である。
強と弱 組の構成要素は同じレベルでなくてもよい。両方とも強にすると、同じ組に固執するため、テーマを展開させにくくなる。
このようにして、Lのストーリーとデータベースから組のアンサンブルを調節し、トーマス・マンの「魔の山」、魯迅の「狂人日記」と「阿Q正伝」、鴎外の「山椒大夫」と「佐橋甚五郎」について考察した。計算と文学のモデルは、こうした調節が土台になっている。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
花村(2017)では、人文科学が専攻の人たちのためにシナジーのトレーニングとして組のアンサンブルを説明している。シナジーという研究の対象は、元々が組からなっているためである。例えば、手のひらを閉じたり開いたりするのも、肘を伸ばしたり畳んだりするのも運動でいうシナジーである。Lのモデルができるだけ多くの組を処理できるように、シナジーの研究のトレーニングとして三つのステップを考えている。
まず、2.1に記したシナジーの組み合わせから何れかの組を選択し、研究の方向を決める。組み合わせについては、複数対応できることが望ましい。次に、選んだ組からLに通じるテーマを作るために、人文科学と脳科学という組のみならず、ミクロとマクロ、対照と比較の言語文学、東洋と西洋などの項目を考える。また、「トーマス・マンとファジィ」はドイツ語と人工知能という組であり、「魯迅とカオス」は中国語と記憶や精神病からなる組である。そこには洋学と漢学があり、また長編と短編という組もある。
表1 テーマの組
テーマの組 説明
文系と理系 小説を読みながら、文理のLのモデルを調節する。
人文科学と社会科学 文献学とデータの作成または統計処理を考える。
言語と文学 対照と比較双方の枠組みで小説を分析する。
東洋と西洋 東洋と西洋の発想の違いを考える。例、東洋哲学と西洋哲学、国や地域における政治、法律、経済の違い、東洋医学と西洋医学。
基礎と応用 まず、ある作家の作品を題材にしてLのモデルを作る。次に、他の作家のLのモデルと比較する。
伝統の技と先端の技 人文・文化の文献学とシナジーのストーリーを作るための文献学(テキスト共生)。ブラックボックスを消すために、テキスト共生の組を複数作る。(人文と情報、文化とバイオ、心理と医学など)
ミクロとマクロ ミクロは主の専門の調整、マクロは複数の副専攻を交えた調節。少なくとも縦に一つ(比較)、横にもう一つ取る(共生)。
さらに、テーマを分析するための組が必要である。例えば、ボトムアップとトップダウン、言語理論と翻訳の実践、一般(受容)と特殊(共生)、言語情報と非言語情報など。
表2 分析の組
分析の組 説明
ボトムアップと
トップダウン 専門の詳細情報から概略的なものへ移行する方法。及び、全体を整える概略的な情報から詳細なものへ移行する方法。
理論と実践 すべての研究分野で取るべき分析方法。言語分析については、モンターギュの論理文法が理論で、機械翻訳が実践になる。
一般と特殊 小説を扱うときに、一般の読みと特殊な読みを想定する。前者は受容の読みであり、後者は共生の読みである。
言語情報と
非言語情報 前者は言語により伝達される情報、後者はジェスチャーのような非言語情報である。
強と弱 組の構成要素は同じレベルでなくてもよい。両方とも強にすると、同じ組に固執するため、テーマを展開させにくくなる。
このようにして、Lのストーリーとデータベースから組のアンサンブルを調節し、トーマス・マンの「魔の山」、魯迅の「狂人日記」と「阿Q正伝」、鴎外の「山椒大夫」と「佐橋甚五郎」について考察した。計算と文学のモデルは、こうした調節が土台になっている。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方3
2.2 Lのフォーマットで文学を比較する
パイロットとか救急医療または株式市場の現場で働くエキスパートと同様に、作家もリスク回避をテーマにして作品を書くことがある。例えば、トーマス・マンは、20世紀の前半にドイツの発展が止まることを危惧して小説や論文を書き、魯迅は、作家として馬虎(詐欺をも含む人間的ないい加減さ)という精神的な病から中国人民を救済するために小説を書いている。また、鴎外は、明治天皇や乃木大将が亡くなってから、後世に普遍性を残すために歴史小説を書いた。
トーマス・マンの文体は、イロニーである。「魔の山」(1924)に限らず、マンは、散文の条件として常に現実から距離を取る。現実を正確に考察しながら、一方で批判するためである。このイロニー的な距離は、正確に記述しようとしても、言語媒体そのもの特徴からあるところで制限される。また、ロトフィ・ザデーのファジィ理論は、システムが複雑になると、振舞について正確ではっきりとした説明ができなくなることを主張する。つまり、両者共に物事を深く突き止めて行ってもそこには限界があり、深追いしないと逆に良い結果が得られることを論じている。(花村2005:113)そこで、「魔の山」の購読脳を「イロニーとファジィ」とし、そこから「ファジィとニューラル」という組に向かい、マンの執筆脳であるファジィを引き出した。
魯迅の文体は、従容不迫(落ち着き払って慌てないという意味)で、持ち場は短編である。「狂人日記」(1918)と「阿Q正伝」(1922)に対する解析を「記憶と馬虎」にし、これを「記憶とカオス」という生成イメージに近づけるため、場面を作業単位にしてL字の解析と生成を繰り返す。すると馬虎という無秩序状態にある人々の予測不可能な振舞い(非線形性)及び刑場に向かう阿Qと荷車運搬人の近似入力が全く異質の出力になる様子(初期値敏感性)が見えてくる。(花村2015:75)
鴎外は、明治天皇や乃木大将の死後、それ以前の文語体ではなく口語体で歴史小説を書いた。歴史小説は、誘発が強い作品と創発が強い作品に分けることができる。例えば、「山椒大夫」(1914)の購読脳は、誘発強と創発弱になり、「佐橋甚五郎」(1913)はその逆になる。また、誘発と創発を合わせた情動と尊敬の念からなる感情を行動と組にして、それを鴎外の執筆脳とし、作成したデータベースから購読脳と執筆脳をマージして、バラツキによる統計処理を試みた。(花村2017:125)
三人の作家の上記作品を比較してみると、全て医学情報を含んでいるため、作家が伝えようとする定番の読みとマージ可能な脳内の信号のパスを探すことにより、シナジーのメタファーは想定できる。脳の活動といっても、人文の研究対象が言語や文学であるため、例えば、五感の情報が脳内で伝達される様子について考えている。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
パイロットとか救急医療または株式市場の現場で働くエキスパートと同様に、作家もリスク回避をテーマにして作品を書くことがある。例えば、トーマス・マンは、20世紀の前半にドイツの発展が止まることを危惧して小説や論文を書き、魯迅は、作家として馬虎(詐欺をも含む人間的ないい加減さ)という精神的な病から中国人民を救済するために小説を書いている。また、鴎外は、明治天皇や乃木大将が亡くなってから、後世に普遍性を残すために歴史小説を書いた。
トーマス・マンの文体は、イロニーである。「魔の山」(1924)に限らず、マンは、散文の条件として常に現実から距離を取る。現実を正確に考察しながら、一方で批判するためである。このイロニー的な距離は、正確に記述しようとしても、言語媒体そのもの特徴からあるところで制限される。また、ロトフィ・ザデーのファジィ理論は、システムが複雑になると、振舞について正確ではっきりとした説明ができなくなることを主張する。つまり、両者共に物事を深く突き止めて行ってもそこには限界があり、深追いしないと逆に良い結果が得られることを論じている。(花村2005:113)そこで、「魔の山」の購読脳を「イロニーとファジィ」とし、そこから「ファジィとニューラル」という組に向かい、マンの執筆脳であるファジィを引き出した。
魯迅の文体は、従容不迫(落ち着き払って慌てないという意味)で、持ち場は短編である。「狂人日記」(1918)と「阿Q正伝」(1922)に対する解析を「記憶と馬虎」にし、これを「記憶とカオス」という生成イメージに近づけるため、場面を作業単位にしてL字の解析と生成を繰り返す。すると馬虎という無秩序状態にある人々の予測不可能な振舞い(非線形性)及び刑場に向かう阿Qと荷車運搬人の近似入力が全く異質の出力になる様子(初期値敏感性)が見えてくる。(花村2015:75)
鴎外は、明治天皇や乃木大将の死後、それ以前の文語体ではなく口語体で歴史小説を書いた。歴史小説は、誘発が強い作品と創発が強い作品に分けることができる。例えば、「山椒大夫」(1914)の購読脳は、誘発強と創発弱になり、「佐橋甚五郎」(1913)はその逆になる。また、誘発と創発を合わせた情動と尊敬の念からなる感情を行動と組にして、それを鴎外の執筆脳とし、作成したデータベースから購読脳と執筆脳をマージして、バラツキによる統計処理を試みた。(花村2017:125)
三人の作家の上記作品を比較してみると、全て医学情報を含んでいるため、作家が伝えようとする定番の読みとマージ可能な脳内の信号のパスを探すことにより、シナジーのメタファーは想定できる。脳の活動といっても、人文の研究対象が言語や文学であるため、例えば、五感の情報が脳内で伝達される様子について考えている。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方2
2 人文科学からマクロを目指す
2.1 地球規模とフォーマットのシフト
文系は人文、文化、社会、理系は情報、バイオ、医学とそれぞれ系列が3つずつある。どの系列でもミクロとマクロを想定し、マクロの項目を地球規模とフォーマットのシフトにすると、こぼれる人はおらず、ミクロだけでなくマクロにも通じるようになれば、自ずと研究は発見につながっていく。人文の場合、地球規模は東西南北となり、フォーマットのシフトは、Tの逆さの認知の定規をLに分けることを指す。
こう考えるための客観的な証拠は、私の学歴や職歴にある。元々、ドイツ文学や言語学を専攻し、人文と認知科学を研究してきた。また、職歴は、日本語教授法と機械翻訳が中心で、実務や資格を重ねながら翻訳の作業単位を調節している。例えば、ドイツ語と文学、中国語と法律(契約書)、英語と情報、ドイツ語とバイオ(生化学)、英語と医学などである。文系、理系について記事を書くとき、こうした実績を私なりに調整している。
また、東西南北は、適当に国地域を選択すればよい。私の場合は、日本やドイツそしてアメリカが先行し、そこには東西があり、その後に日本と中国やアパルトヘイトとナチスから南アフリカとドイツという南北が出てくる。これは、私の著作を読めばわかることであり、それが客観的な証拠となる。さらに、自分が読める言葉を増やしていけば、日本と豪州、北米と南米という組ができ、研究の対象がオリンピックに近づいて行く。
フォーマットをシフトするには、Tの逆さの定規を崩して縦横に言語と情報の認知を置き、Lのフォーマットを作成する必要がある。その際、スムーズに信号が横をスライドするように、翻訳の作業単位を使って調節していく。これがデータベースを作る際に、テキスト共生の基礎として役に立ち、文学分析にも影響を及ぼす。
こうして獲得した知識を基にして、シナジー・共生の組を作っていく。横のスライドがよりスムーズになるように組が増えると、自ずとシナジー論になっていく。バランスを整えるために2個2個のルールを適用する。シナジーの組については、例えば、ソフトウェアとハードウェア、文化と栄養、心理と医学、法律と医学、法律と技術、社会とシステム、社会と福祉、経営工学、文学とデータベースなどが想定される。こうして見ると、地球規模とフォーマットのシフトを調節するには、日頃からのトレーニングが必要不可欠になる。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
2.1 地球規模とフォーマットのシフト
文系は人文、文化、社会、理系は情報、バイオ、医学とそれぞれ系列が3つずつある。どの系列でもミクロとマクロを想定し、マクロの項目を地球規模とフォーマットのシフトにすると、こぼれる人はおらず、ミクロだけでなくマクロにも通じるようになれば、自ずと研究は発見につながっていく。人文の場合、地球規模は東西南北となり、フォーマットのシフトは、Tの逆さの認知の定規をLに分けることを指す。
こう考えるための客観的な証拠は、私の学歴や職歴にある。元々、ドイツ文学や言語学を専攻し、人文と認知科学を研究してきた。また、職歴は、日本語教授法と機械翻訳が中心で、実務や資格を重ねながら翻訳の作業単位を調節している。例えば、ドイツ語と文学、中国語と法律(契約書)、英語と情報、ドイツ語とバイオ(生化学)、英語と医学などである。文系、理系について記事を書くとき、こうした実績を私なりに調整している。
また、東西南北は、適当に国地域を選択すればよい。私の場合は、日本やドイツそしてアメリカが先行し、そこには東西があり、その後に日本と中国やアパルトヘイトとナチスから南アフリカとドイツという南北が出てくる。これは、私の著作を読めばわかることであり、それが客観的な証拠となる。さらに、自分が読める言葉を増やしていけば、日本と豪州、北米と南米という組ができ、研究の対象がオリンピックに近づいて行く。
フォーマットをシフトするには、Tの逆さの定規を崩して縦横に言語と情報の認知を置き、Lのフォーマットを作成する必要がある。その際、スムーズに信号が横をスライドするように、翻訳の作業単位を使って調節していく。これがデータベースを作る際に、テキスト共生の基礎として役に立ち、文学分析にも影響を及ぼす。
こうして獲得した知識を基にして、シナジー・共生の組を作っていく。横のスライドがよりスムーズになるように組が増えると、自ずとシナジー論になっていく。バランスを整えるために2個2個のルールを適用する。シナジーの組については、例えば、ソフトウェアとハードウェア、文化と栄養、心理と医学、法律と医学、法律と技術、社会とシステム、社会と福祉、経営工学、文学とデータベースなどが想定される。こうして見ると、地球規模とフォーマットのシフトを調節するには、日頃からのトレーニングが必要不可欠になる。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーの作り方1
1 シナジーのメタファーとは何か
文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。
執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923−2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動は、意欲と組になることを先行研究に入れておく。
筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。文学の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なお、Lのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。
メゾのデータを束ねて何やら観察で予測が立てば、言語分析や翻訳そして資格に基づくミクロと医学も含めたリスクや観察の社会論からなるマクロとを合わせて、広義の意味でシナジーのメタファーが作られる。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。
執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923−2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動は、意欲と組になることを先行研究に入れておく。
筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。文学の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なお、Lのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。
メゾのデータを束ねて何やら観察で予測が立てば、言語分析や翻訳そして資格に基づくミクロと医学も含めたリスクや観察の社会論からなるマクロとを合わせて、広義の意味でシナジーのメタファーが作られる。
花村嘉英(2018) 「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーのメリット
作家の執筆脳を探るシナジーのメタファーの研究は、@LのストーリーやAデータベースの作成、さらにB論理計算やC統計処理が必要になる。しかし、最初のうちは、ある作品について全てを揃えることが難しいため、4つのうちとりあえず3つ(@、A、Bまたは@、A、C)を条件にして、作家の執筆脳の研究をまとめるとよい。以下に、シナジーのメタファーのメリットをまとめておく。
【メリット】
・作家の執筆脳を分析して組み合わせを作る際、定番の読みを再考する機会が得られる。
・定番の読みは、外国語の場合、客観的に読めているかどうかを確認するのに便利である。
・データベースの作成は、作品の重読と見なせるため、外国語の習得にも応用できる。理解できる言葉であれば、何語でもよい。
・データベースの作成が文献学だけでは見えないものを提供するため、客観性も上がり、研究者個人の発見に繋がる。
・その際、フロントのカラムだけではなく、セカンドのカラムも考えると分析が濃くなる。
・また、形態解析ソフトなど新たにインストールすることなく、マイクロソフトのWordやExcelで手軽に取り組むことができる。
・論理計算を習得すると、言語文学に関する認知科学の知識が増える。
・データ分析により平易な統計処理ができるようになる。
・作家違いでデータベース間のリンクが張れると、ネットワークによる相互依存関係も期待できる。
・バランスを取るために二個二個のルールが適用されれば、社会学の視点からマクロの研究に関するアイデアを育てることができる。
・人間の世界を理解するには、喩えだけでは物足りず、作家を一種の危機管理者または観察者と見なして、相互依存に基づいた人間の条件を理解することができる。
・作家の執筆脳は、世界中であまり研究対象になっていないため、研究に取り組めば、難易度の高い研究実績として評価が得られる。特に、自分自身の認知の柱を作成できるところがシナジーのメタファーの研究の面白いところである。
・ブログやホームページを公開する際、複数の言語を使用しながら、世界レベルの研究実績として紹介できる。
例えば、シナジーのメタファーを外国語の習得に応用する際、エクセルファイルのカラムAに原文を順次入力していく。入力が終わったら、各行の原文を読みながら一行ずつ購読脳と執筆脳のカラムに数字を入れていく。これがリレーショナルとなり、単なる受容の読みとは異なるLの読みを提供するため、シナジーのメタファーを重読の一つに数えることができる。
また、非言語情報のジェスチャーに、例えば、顔の部位の表情を加えると、脳の電気信号の流れをつかむための判断材料になり、セカンドのカラムも意義あるものとなる。
今後は、作家の数を増やすことが課題になる。その際、バランスを意識して、東西南北とかオリンピックをイメージする。また、一作家の異なる小説間のリンクのみならず、作家違いでもデータベース間でリンクが張れると、予期せぬものが見えてくるため、シナジーのメタファーは分析力が上がっていく。文学をマクロに研究するには、やはり地球規模とフォーマットのシフトが必要十分な条件となる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
【メリット】
・作家の執筆脳を分析して組み合わせを作る際、定番の読みを再考する機会が得られる。
・定番の読みは、外国語の場合、客観的に読めているかどうかを確認するのに便利である。
・データベースの作成は、作品の重読と見なせるため、外国語の習得にも応用できる。理解できる言葉であれば、何語でもよい。
・データベースの作成が文献学だけでは見えないものを提供するため、客観性も上がり、研究者個人の発見に繋がる。
・その際、フロントのカラムだけではなく、セカンドのカラムも考えると分析が濃くなる。
・また、形態解析ソフトなど新たにインストールすることなく、マイクロソフトのWordやExcelで手軽に取り組むことができる。
・論理計算を習得すると、言語文学に関する認知科学の知識が増える。
・データ分析により平易な統計処理ができるようになる。
・作家違いでデータベース間のリンクが張れると、ネットワークによる相互依存関係も期待できる。
・バランスを取るために二個二個のルールが適用されれば、社会学の視点からマクロの研究に関するアイデアを育てることができる。
・人間の世界を理解するには、喩えだけでは物足りず、作家を一種の危機管理者または観察者と見なして、相互依存に基づいた人間の条件を理解することができる。
・作家の執筆脳は、世界中であまり研究対象になっていないため、研究に取り組めば、難易度の高い研究実績として評価が得られる。特に、自分自身の認知の柱を作成できるところがシナジーのメタファーの研究の面白いところである。
・ブログやホームページを公開する際、複数の言語を使用しながら、世界レベルの研究実績として紹介できる。
例えば、シナジーのメタファーを外国語の習得に応用する際、エクセルファイルのカラムAに原文を順次入力していく。入力が終わったら、各行の原文を読みながら一行ずつ購読脳と執筆脳のカラムに数字を入れていく。これがリレーショナルとなり、単なる受容の読みとは異なるLの読みを提供するため、シナジーのメタファーを重読の一つに数えることができる。
また、非言語情報のジェスチャーに、例えば、顔の部位の表情を加えると、脳の電気信号の流れをつかむための判断材料になり、セカンドのカラムも意義あるものとなる。
今後は、作家の数を増やすことが課題になる。その際、バランスを意識して、東西南北とかオリンピックをイメージする。また、一作家の異なる小説間のリンクのみならず、作家違いでもデータベース間でリンクが張れると、予期せぬものが見えてくるため、シナジーのメタファーは分析力が上がっていく。文学をマクロに研究するには、やはり地球規模とフォーマットのシフトが必要十分な条件となる。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのトレーニング2
文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロの分析方法である。基本のパターンは、縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、各場面をLに読みながらデータベースを作成して全体を組の集合体にし、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探していく。
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのトレーニング1
人文科学の人でもできるトレーニングとして組のアンサンブルを考える。シナジーという研究の対象は、元々が組からなっているためである。例えば、手のひらを閉じたり開いたりするのも、肘を伸ばしたり畳んだりするのも運動でいうシナジーである。Lのモデルができるだけ多くの組を処理できるように、シナジーの研究のトレーニングとして三つのステップを考える。
A シナジーの組
例えば、社会とシステム、法律と技術(特許)、経営工学、金融工学、ソフトウェアとハードウェア、心理と医学、法律と医学、文化と栄養そして文学と計算などがこのグループに入る。これらの中から何れかの組を選択して、テーマを作っていく。もちろんこれらの組について複数対応できることが望ましい。
B テーマの組
選んだ組からLに通じるテーマを作るには、人文科学と脳科学という組のみならず、ミクロとマクロ、対照の言語文学と比較の言語文学、東洋と西洋などの項目も必要になる。ここでミクロとは主の専門の研究を指し、マクロとはどの系列に属していても該当するように、地球規模とフォーマットのシフトを評価の項目とする。シナジーの研究は、バランスを維持することが大切である。
「トーマス・マンとファジィ」は、ドイツ語と人工知能という組であり、「魯迅とカオス」は、中国語と記憶や精神病からなる組である。そこには洋学と漢学があり、また長編と短編という組もある。計算と文学のモデルは、こうした調整が土台になっている。
テーマの組 文系と理系 小説を読みながら、文理のモデルを調節する。
テーマの組 人文科学と社会科学 文献とデータの処理を調節する。
テーマの組 語学文学(対照と比較)対照言語と比較言語の枠組みで小説を分析する。
テーマの組 東洋と西洋 東洋と西洋の発想の違いを考える。例えば、東洋哲学と西洋哲学、国や地域における政治、法律、経済の違い、東洋医学と西洋医学。
テーマの組 基礎と応用 まず、ある作家の作品を題材にしてLのモデルを作る。次に、他の作家のLのモデルと比較する。
テーマの組 伝統の技と先端の技 人文科学の文献学とシナジーのストーリーを作るための文献学(テキスト共生)。ブラックボックスを消すために、テキスト共生の組を複数作る。
テーマの組 ミクロとマクロ ミクロは主の専門の調節、マクロは複数の副専攻を交えた調整。縦に一つ(比較)、横にもう一つ取る(共生)。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
A シナジーの組
例えば、社会とシステム、法律と技術(特許)、経営工学、金融工学、ソフトウェアとハードウェア、心理と医学、法律と医学、文化と栄養そして文学と計算などがこのグループに入る。これらの中から何れかの組を選択して、テーマを作っていく。もちろんこれらの組について複数対応できることが望ましい。
B テーマの組
選んだ組からLに通じるテーマを作るには、人文科学と脳科学という組のみならず、ミクロとマクロ、対照の言語文学と比較の言語文学、東洋と西洋などの項目も必要になる。ここでミクロとは主の専門の研究を指し、マクロとはどの系列に属していても該当するように、地球規模とフォーマットのシフトを評価の項目とする。シナジーの研究は、バランスを維持することが大切である。
「トーマス・マンとファジィ」は、ドイツ語と人工知能という組であり、「魯迅とカオス」は、中国語と記憶や精神病からなる組である。そこには洋学と漢学があり、また長編と短編という組もある。計算と文学のモデルは、こうした調整が土台になっている。
テーマの組 文系と理系 小説を読みながら、文理のモデルを調節する。
テーマの組 人文科学と社会科学 文献とデータの処理を調節する。
テーマの組 語学文学(対照と比較)対照言語と比較言語の枠組みで小説を分析する。
テーマの組 東洋と西洋 東洋と西洋の発想の違いを考える。例えば、東洋哲学と西洋哲学、国や地域における政治、法律、経済の違い、東洋医学と西洋医学。
テーマの組 基礎と応用 まず、ある作家の作品を題材にしてLのモデルを作る。次に、他の作家のLのモデルと比較する。
テーマの組 伝統の技と先端の技 人文科学の文献学とシナジーのストーリーを作るための文献学(テキスト共生)。ブラックボックスを消すために、テキスト共生の組を複数作る。
テーマの組 ミクロとマクロ ミクロは主の専門の調節、マクロは複数の副専攻を交えた調整。縦に一つ(比較)、横にもう一つ取る(共生)。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
シナジーのメタファーのシステム2
文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロの分析方法である。基本のパターンは、縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、各場面をLに読みながらデータベースを作成して全体を組の集合体にし、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探していく。
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーのシステム1
広義のシナジーのメタファーを考察するため、個々のデータベースを束ねたシステムの構築とその評価について検討が必要になる。例えば、危機管理者としての作家の執筆脳を社会学の観点から集団の脳の活動と見なし、人文科学が研究対象とする個人の脳の活動と組にする。通常、システムの構築は、エンジニアにより行われる。ここでは、何かと地球規模を想定しているため、グローバルなシステムを安定させるための方法やローカルとの連携などについて考える。
イメージ図を見てみよう。人文と社会の間には文化があり、人文と医学の間にはカウンセリングがある。そして、人文と情報の組で見ると、例えば、コーパス、パーザー、機械翻訳、計量言語学(いずれも購読脳)さらには小説のLのデータベース(執筆脳)があり、一方で社会や医学と情報システムが組をなして全体的にバランスを取っている。図の中央にある縦横のシナジーの目は、脳科学の役割を果たし、司令塔としてそれぞれの系列に指示を出すイメージである。
無論、イメージ図の中には地球規模として東西南北からオリンピックにまで広がる国地域があり、また、Tの逆さの認知科学の定規と縦横に言語と情報の認知を取るLの定規、さらにはロジックを交えたメゾの箱が含まれている。こうした地球規模とフォーマットのシフトを条件とする、総合的で学際的なマクロの文学研究が人生をまとめるための道標として人文科学の研究者たちにも共通認識になるとよい。
花村嘉英(2021)「医療社会学からマクロに文学を考える」より
イメージ図を見てみよう。人文と社会の間には文化があり、人文と医学の間にはカウンセリングがある。そして、人文と情報の組で見ると、例えば、コーパス、パーザー、機械翻訳、計量言語学(いずれも購読脳)さらには小説のLのデータベース(執筆脳)があり、一方で社会や医学と情報システムが組をなして全体的にバランスを取っている。図の中央にある縦横のシナジーの目は、脳科学の役割を果たし、司令塔としてそれぞれの系列に指示を出すイメージである。
無論、イメージ図の中には地球規模として東西南北からオリンピックにまで広がる国地域があり、また、Tの逆さの認知科学の定規と縦横に言語と情報の認知を取るLの定規、さらにはロジックを交えたメゾの箱が含まれている。こうした地球規模とフォーマットのシフトを条件とする、総合的で学際的なマクロの文学研究が人生をまとめるための道標として人文科学の研究者たちにも共通認識になるとよい。
花村嘉英(2021)「医療社会学からマクロに文学を考える」より
シナジーのメタファー
[フローチャート]
@ 知的財産が自分と近い作家を選択する。
A 場面のイメージの対照表を作成する。場面が浮かぶように話をまとめる。
B 解析イメージから何れかの組を作る。言語解析は構文と意味が対象になる。
C 認知科学のモデルは、Lのプロセス全体に適用される。例、前半は言語の分析、後半は情報の分析。
D 場面ごとに問題の解決と未解決を確認する。
E 問題解決の場面では、Lに縦横ABを滑ってCに到達後、解析イメージに戻る。問題未解決の場面では、すぐに解析イメージに戻る。
F 各分野の専門家が思い描くリスク回避を参考にしながら、作家の意思決定を想定する。
G 問題解決の場面を中心にして、テキストの共生について考察する。
@、A、Bは受容の読みのプロセス、Cは認知科学の前半と後半、D、Eは異質のCとのイメージ合わせになり、Fで作家の脳の活動を探り、Gでシナジーのメタファーに到達する。DBの作成については、これらが全て収まるようにカラムを工夫すること。
@一文一文解析しながら、選択した作家の知的財産を追っていく。例えば、受容の段階で文体などの平易な読みを想定し、共生の段階で知的財産に纏わる異質のCを探る。この作業はAとBでも行われる。
A 場面のイメージが浮かぶような対照表を作る。
B テキストの解析を何れかの組にする。例えば、トーマス・マンは「イロニーとファジィ」、魯迅は「馬虎と記憶」という組にする。組が見つからなければ、@からBのプロセスを繰り返す。
C 認知プロセスの前半と後半を確認する。
D 場面の情報の流れを考える。問題解決と問題未解決で場面を分ける。
E 問題解決の場面は、異質のCに到達後、解析イメージにリターンする。問題未解決の場面は、すぐに解析イメージにリターンする。こう考えると、システムがスムーズになる。
F 各分野のエキスパートが思い描くリスク回避と意志決定がテーマである。緊急着陸、救急医療、株式市場、環境問題などから生成イメージにつながるようにリスク回避のポイントを作る。そこから、作家の意思決定を考える。
G これにより作家の脳の活動の一例といえるシナジーのメタファーが作られる。「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーは、テキスト共生に基づいた組のアンサンブルであり、文学をマクロに考えるための方法である。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
@ 知的財産が自分と近い作家を選択する。
A 場面のイメージの対照表を作成する。場面が浮かぶように話をまとめる。
B 解析イメージから何れかの組を作る。言語解析は構文と意味が対象になる。
C 認知科学のモデルは、Lのプロセス全体に適用される。例、前半は言語の分析、後半は情報の分析。
D 場面ごとに問題の解決と未解決を確認する。
E 問題解決の場面では、Lに縦横ABを滑ってCに到達後、解析イメージに戻る。問題未解決の場面では、すぐに解析イメージに戻る。
F 各分野の専門家が思い描くリスク回避を参考にしながら、作家の意思決定を想定する。
G 問題解決の場面を中心にして、テキストの共生について考察する。
@、A、Bは受容の読みのプロセス、Cは認知科学の前半と後半、D、Eは異質のCとのイメージ合わせになり、Fで作家の脳の活動を探り、Gでシナジーのメタファーに到達する。DBの作成については、これらが全て収まるようにカラムを工夫すること。
@一文一文解析しながら、選択した作家の知的財産を追っていく。例えば、受容の段階で文体などの平易な読みを想定し、共生の段階で知的財産に纏わる異質のCを探る。この作業はAとBでも行われる。
A 場面のイメージが浮かぶような対照表を作る。
B テキストの解析を何れかの組にする。例えば、トーマス・マンは「イロニーとファジィ」、魯迅は「馬虎と記憶」という組にする。組が見つからなければ、@からBのプロセスを繰り返す。
C 認知プロセスの前半と後半を確認する。
D 場面の情報の流れを考える。問題解決と問題未解決で場面を分ける。
E 問題解決の場面は、異質のCに到達後、解析イメージにリターンする。問題未解決の場面は、すぐに解析イメージにリターンする。こう考えると、システムがスムーズになる。
F 各分野のエキスパートが思い描くリスク回避と意志決定がテーマである。緊急着陸、救急医療、株式市場、環境問題などから生成イメージにつながるようにリスク回避のポイントを作る。そこから、作家の意思決定を考える。
G これにより作家の脳の活動の一例といえるシナジーのメタファーが作られる。「魯迅とカオス」というシナジーのメタファーは、テキスト共生に基づいた組のアンサンブルであり、文学をマクロに考えるための方法である。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
シナジーのメタファーとは2
文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロの分析方法である。基本のパターンは、縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、各場面をLに読みながらデータベースを作成して全体を組の集合体にし、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探していく。
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
執筆脳の定義は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読みとする。そのため、この小論では、井上靖に関する購読脳の先行研究よりも、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究とする。また、執筆時の原稿の調査についても、編者は文字データに関する校正を担当するため、最終原稿の段階を前提にする。
トーマス・マン、魯迅、鴎外の著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。今回はそれに加えて、マクロの分析を意識し、地球規模とフォーマットのシフトについてもナディン・ゴーディマと井上靖を交えて説明する。
筆者の持ち場が言語学であるため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅には言葉の比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。
花村嘉英(2018)「シナジーのメタファーの作り方について」より
シナジーのメタファーとは1
シナジーのメタファーとは
小説を読むときは、通常、作品の受容を考えるため、読者の脳の活動が問題になる。一方、作家の執筆時の脳の活動を探るために、この小論では共生の読みについて考察していく。シナジーのメタファーは、受容と共生をまとめる一例である。考え方は、通常のメタファーを踏襲し、Aが根源領域、Cが目標領域、そしてBがその写像という関係になる。ここではAが人文科学、Bが認知科学、Cが脳科学である。
論文の目的は、小説のデータベース(DB)を作るために必要なシナジーのトレーニングについて考え、受容と共生からなるDBを作成し、シナジーのメタファーを考察することにある。但し、シナジーのメタファーのイメージを整えるために、CからBへのリターンを想定している。文学研究をマクロにシステム化するためである。
Lのストーリーの作り方−文学と計算のモデル
@ 縦は言語、文学、○○語教育といった人文の軸、横は共生の軸で、奥に行くと双方を調整する脳科学がある。
A 縦は解析イメージであり、横は生成イメージである。表象とは、知覚したイメージを記憶して心で再現する人間の精神活動のことである。例えば、言語、記憶、感情、思考、判断といった精神活動は、脳が生み出している。また、シンボルは知覚するものであり、パターンはその処理に当たる。
B 縦横のテーマには、トーマス・マン、魯迅、鴎外そして英独中日といった東西の言語や文化の比較、リスク回避と意思決定による作家の脳の活動や知的財産などがある。
C このモデルの役割は、A(人文)+B(認知)の解析イメージとB(認知)+C(脳科学)の生成イメージをまとめることにある。情報の流れは、AとBから異質のCに到達後、解析イメージにリターンする。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
小説を読むときは、通常、作品の受容を考えるため、読者の脳の活動が問題になる。一方、作家の執筆時の脳の活動を探るために、この小論では共生の読みについて考察していく。シナジーのメタファーは、受容と共生をまとめる一例である。考え方は、通常のメタファーを踏襲し、Aが根源領域、Cが目標領域、そしてBがその写像という関係になる。ここではAが人文科学、Bが認知科学、Cが脳科学である。
論文の目的は、小説のデータベース(DB)を作るために必要なシナジーのトレーニングについて考え、受容と共生からなるDBを作成し、シナジーのメタファーを考察することにある。但し、シナジーのメタファーのイメージを整えるために、CからBへのリターンを想定している。文学研究をマクロにシステム化するためである。
Lのストーリーの作り方−文学と計算のモデル
@ 縦は言語、文学、○○語教育といった人文の軸、横は共生の軸で、奥に行くと双方を調整する脳科学がある。
A 縦は解析イメージであり、横は生成イメージである。表象とは、知覚したイメージを記憶して心で再現する人間の精神活動のことである。例えば、言語、記憶、感情、思考、判断といった精神活動は、脳が生み出している。また、シンボルは知覚するものであり、パターンはその処理に当たる。
B 縦横のテーマには、トーマス・マン、魯迅、鴎外そして英独中日といった東西の言語や文化の比較、リスク回避と意思決定による作家の脳の活動や知的財産などがある。
C このモデルの役割は、A(人文)+B(認知)の解析イメージとB(認知)+C(脳科学)の生成イメージをまとめることにある。情報の流れは、AとBから異質のCに到達後、解析イメージにリターンする。
花村嘉英「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」9
4 相関係数を言葉で表す
数字の意味を言葉で確認しておく。
0≦r≦0.2 : ほとんど相関がない
0.2≦r≦0.4 : やや相関がある
0.4≦r≦0.7 : かなり相関がある
0.7≦r≦1 : 強い相関がある
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会論文集 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用
日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで
南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲
華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは-「無と創造」から
「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会論文集 2019
前野昌弘 回帰分析超入門 技術評論社 2012
Thomas Mann Der Zauberberg, Frankfurt a. M., Fischer 1986
数字の意味を言葉で確認しておく。
0≦r≦0.2 : ほとんど相関がない
0.2≦r≦0.4 : やや相関がある
0.4≦r≦0.7 : かなり相関がある
0.7≦r≦1 : 強い相関がある
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会論文集 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用
日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで
南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲
華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは-「無と創造」から
「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会論文集 2019
前野昌弘 回帰分析超入門 技術評論社 2012
Thomas Mann Der Zauberberg, Frankfurt a. M., Fischer 1986
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」8
3 統計処理−相関
3.1 相関の作り方
シナジーのメタファーのために作成しているデータベースは、データの種類で見ると、俗に言う測れないカテゴリーデータからなる。数量データといわれる身長、体重、気温、湿度などとは異なり、値が連続ではなく飛び飛びで離散的となる。カテゴリーデータは、対象の性質を表したり、現象や、区別を表したりする。性別、好き、嫌い、うまい、まずい、おもしろいなどあるものの性質や現象が示される。(前野2012)
相関とは原因から結果が生じ、互いに関係しあっていることをいう。また、相関関係があるとは、ある測定値の変化に対して他の測定値も変化する場合に使われる。相関の強さは、ピアソンの相関係数で表す。合わせて共分散という統計用語が重要となる。
(1) 共分散の公式
共分散=[(xの各データ−xの平均値)x(yの各データ−yの平均値)]の和/データ数
=[(xの偏差)x(yの偏差)]の和/データ数
= xとyの偏差積の和/データ数
正の相関があると0より大きく、負の相関があると0より小さくなる。
(2) 相関係数(ピアソン)
相関係数=XYの偏差平方和/√(Xの偏差平方和)x(Yの偏差平方和)
「狂人日記」の問題解決の場面を使用して、簡単な例を見てみよう。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅『狂人日記』」より
3.1 相関の作り方
シナジーのメタファーのために作成しているデータベースは、データの種類で見ると、俗に言う測れないカテゴリーデータからなる。数量データといわれる身長、体重、気温、湿度などとは異なり、値が連続ではなく飛び飛びで離散的となる。カテゴリーデータは、対象の性質を表したり、現象や、区別を表したりする。性別、好き、嫌い、うまい、まずい、おもしろいなどあるものの性質や現象が示される。(前野2012)
相関とは原因から結果が生じ、互いに関係しあっていることをいう。また、相関関係があるとは、ある測定値の変化に対して他の測定値も変化する場合に使われる。相関の強さは、ピアソンの相関係数で表す。合わせて共分散という統計用語が重要となる。
(1) 共分散の公式
共分散=[(xの各データ−xの平均値)x(yの各データ−yの平均値)]の和/データ数
=[(xの偏差)x(yの偏差)]の和/データ数
= xとyの偏差積の和/データ数
正の相関があると0より大きく、負の相関があると0より小さくなる。
(2) 相関係数(ピアソン)
相関係数=XYの偏差平方和/√(Xの偏差平方和)x(Yの偏差平方和)
「狂人日記」の問題解決の場面を使用して、簡単な例を見てみよう。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−魯迅『狂人日記』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」7
A言語の認知(距離):1近い、2それ以外→3、2
B情報の認知:1問題解決、2未解決→⒈、4
◆A、Bそれぞれの平均値を出す。
Aの平均:(3 + 2)÷ 2 = 2.5
Bの平均:(1+4)÷ 2 = 2.5
◆A、Bそれぞれの偏差を計算する。偏差=各データ−平均値
Aの偏差:(3 – 2.5)、(2 – 2.5)= 0.5、-0.5
Bの偏差:(1 – 2.5)、(4 – 2.5)= -⒈.5、⒈.5
◆A、Bの偏差をそれぞれ2乗する。
Aの偏差2乗 = 2.25、2.25
Bの偏差2乗 = 0.25、0.25
◆AとBの偏差同士の積を計算する
(Aの偏差)x(Bの偏差)= -0.75、-0.75
◆AとBを2乗したものを合計する。
Aの偏差2乗したものの合計 = 2.25 + 2.25 = 4.5
Bの偏差2乗したものの合計 = 0.25 + 0.25 = 0.5
◆AとBの偏差の合計を合計する。-0.75 -0.75 = -1.5
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
B情報の認知:1問題解決、2未解決→⒈、4
◆A、Bそれぞれの平均値を出す。
Aの平均:(3 + 2)÷ 2 = 2.5
Bの平均:(1+4)÷ 2 = 2.5
◆A、Bそれぞれの偏差を計算する。偏差=各データ−平均値
Aの偏差:(3 – 2.5)、(2 – 2.5)= 0.5、-0.5
Bの偏差:(1 – 2.5)、(4 – 2.5)= -⒈.5、⒈.5
◆A、Bの偏差をそれぞれ2乗する。
Aの偏差2乗 = 2.25、2.25
Bの偏差2乗 = 0.25、0.25
◆AとBの偏差同士の積を計算する
(Aの偏差)x(Bの偏差)= -0.75、-0.75
◆AとBを2乗したものを合計する。
Aの偏差2乗したものの合計 = 2.25 + 2.25 = 4.5
Bの偏差2乗したものの合計 = 0.25 + 0.25 = 0.5
◆AとBの偏差の合計を合計する。-0.75 -0.75 = -1.5
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」6
イロニー的な距離が近づく場面
"Sie scheinen überrascht, mich zu sehen, Herr Castorp", hatte er mit baritonaler Milde, schleppend, unbedingt etwa geziert und mit einem exotischen Gaumen-r gesprochen, das er jedoch nicht rollte, sondern durch ein nur einmaliges Anschlagen der Zunge gleich hinter den oberen Vorderzähnen erzeugte.意味2 2、情報の認知3 2
"ich erfülle aber lediglich eine angenehme Pflicht, wenn ich bei Ihnen nun auch nach dem Rechten sehe. Ihr verhältnis zu uns ist in eine neue Phase getreten, über Nacht ist aus dem Gaste ein Kamerad geworden..." (Das Wort "Kamerad" hatte Hans Castorp etwas geängstigt.) 意味2 1、情報の認知3 2
"Wer hätte es gedacht!" hatte Dr. Krokowski kameradschaftlich gescherzt... "Wer häte es gedacht an dem Abend, als ich Sie zuerst begrüßen durft und Sie meiner irrigen Auffassung - damals war sie irrig - mit der Erklärung begegneten, Sie seien vollkommen gesund."… 意味2 1、情報の認知3 2
Und auch heute noch, auch nach dem Verlauf Ihrer Untersuchung, kann ich, wie ich nun einmal bin, und im Unterschied von meinem verstehten Chef, diese feuchte Stelle da"- und er hatte mit der Fingerspitze leicht Hans Castorps Schulter berührt - " nicht als im Vordergrunde des Interesses stehend erachten. Sie ist für mich eine sekundäre Erscheinung...Das Organische ist immer sekundär..."…意味2 1、情報の認知3 2
"Und also ist Ihr Katarrh in meine Augen eine Erscheinung dritter Ordnung", hatte Dr. Krokowski sehr leicht hinzugefügt. "Wie steht es damit? Die Bettruhe wird in dieser Hinsicht gewiß rasch das Ihre tun. Was haben Sie heute gemessen?" Und von da an hatte der Besuch des Assistenten den Charakter einer harmlosen Kontrollvisite getragen, wie er ihn denn auch in den folgenden Tagen und Wochen beständigt trug.
意味2 2、情報の認知3 1
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
"Sie scheinen überrascht, mich zu sehen, Herr Castorp", hatte er mit baritonaler Milde, schleppend, unbedingt etwa geziert und mit einem exotischen Gaumen-r gesprochen, das er jedoch nicht rollte, sondern durch ein nur einmaliges Anschlagen der Zunge gleich hinter den oberen Vorderzähnen erzeugte.意味2 2、情報の認知3 2
"ich erfülle aber lediglich eine angenehme Pflicht, wenn ich bei Ihnen nun auch nach dem Rechten sehe. Ihr verhältnis zu uns ist in eine neue Phase getreten, über Nacht ist aus dem Gaste ein Kamerad geworden..." (Das Wort "Kamerad" hatte Hans Castorp etwas geängstigt.) 意味2 1、情報の認知3 2
"Wer hätte es gedacht!" hatte Dr. Krokowski kameradschaftlich gescherzt... "Wer häte es gedacht an dem Abend, als ich Sie zuerst begrüßen durft und Sie meiner irrigen Auffassung - damals war sie irrig - mit der Erklärung begegneten, Sie seien vollkommen gesund."… 意味2 1、情報の認知3 2
Und auch heute noch, auch nach dem Verlauf Ihrer Untersuchung, kann ich, wie ich nun einmal bin, und im Unterschied von meinem verstehten Chef, diese feuchte Stelle da"- und er hatte mit der Fingerspitze leicht Hans Castorps Schulter berührt - " nicht als im Vordergrunde des Interesses stehend erachten. Sie ist für mich eine sekundäre Erscheinung...Das Organische ist immer sekundär..."…意味2 1、情報の認知3 2
"Und also ist Ihr Katarrh in meine Augen eine Erscheinung dritter Ordnung", hatte Dr. Krokowski sehr leicht hinzugefügt. "Wie steht es damit? Die Bettruhe wird in dieser Hinsicht gewiß rasch das Ihre tun. Was haben Sie heute gemessen?" Und von da an hatte der Besuch des Assistenten den Charakter einer harmlosen Kontrollvisite getragen, wie er ihn denn auch in den folgenden Tagen und Wochen beständigt trug.
意味2 2、情報の認知3 1
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」5
3.2 小説の場面に適用する
サナトリウムは、午後安静療養の時間になる。バリトンで柔らかい引きずるような異国風の口蓋音rに翌朝があるDr.Krokowskiの話しぶりは、Hans CastorpとJoachim Ziemßenのイロニー的な距離に影響を与える。
「我々の関係は新しい段階に入ったのです。つまり、あなたは、客人から同胞(Kamerad)になったのです。私の目にはカタルを患っているように見えます」とDr.Krokowskiは説明する。Hans CastorpとJoachim Ziemßenの距離が同胞になったことにより、二人は、同じ病気(カタル)を患う療養所の住民という関係になる。つまり、二人のイロニー的な距離は近づいていく。(花村 2005)
ここでは、データベースから抽出したカラムは、意味2 距離が1近いと2 それ以外、情報の認知3 1問題解決と2未解決である。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
サナトリウムは、午後安静療養の時間になる。バリトンで柔らかい引きずるような異国風の口蓋音rに翌朝があるDr.Krokowskiの話しぶりは、Hans CastorpとJoachim Ziemßenのイロニー的な距離に影響を与える。
「我々の関係は新しい段階に入ったのです。つまり、あなたは、客人から同胞(Kamerad)になったのです。私の目にはカタルを患っているように見えます」とDr.Krokowskiは説明する。Hans CastorpとJoachim Ziemßenの距離が同胞になったことにより、二人は、同じ病気(カタル)を患う療養所の住民という関係になる。つまり、二人のイロニー的な距離は近づいていく。(花村 2005)
ここでは、データベースから抽出したカラムは、意味2 距離が1近いと2 それ以外、情報の認知3 1問題解決と2未解決である。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」4
3 統計処理−相関
3.1 相関の作り方
シナジーのメタファーのために作成しているデータベースは、データの種類で見ると、俗に言う測れないカテゴリーデータからなる。数量データといわれる身長、体重、気温、湿度などとは異なり、値が連続ではなく飛び飛びで離散的となる。カテゴリーデータは、対象の性質を表したり、現象や、区別を表したりする。性別、好き、嫌い、うまい、まずい、おもしろいなどあるものの性質や現象が示される。(前野2012)
相関とは原因から結果が生じ、互いに関係しあっていることをいう。また、相関関係があるとは、ある測定値の変化に対して他の測定値も変化する場合に使われる。相関の強さは、ピアソンの相関係数で表す。合わせて共分散という統計用語が重要となる。
(1) 共分散の公式
共分散=[(xの各データ−xの平均値)x(yの各データ−yの平均値)]の和/データ数
=[(xの偏差)x(yの偏差)]の和/データ数
= xとyの偏差積の和/データ数
正の相関があると0より大きく、負の相関があると0より小さくなる。
(2) 相関係数(ピアソン)
相関係数=XYの偏差平方和/√(Xの偏差平方和)x(Yの偏差平方和)
「魔の山」の問題解決の場面を使用して、簡単な例を見てみよう。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
3.1 相関の作り方
シナジーのメタファーのために作成しているデータベースは、データの種類で見ると、俗に言う測れないカテゴリーデータからなる。数量データといわれる身長、体重、気温、湿度などとは異なり、値が連続ではなく飛び飛びで離散的となる。カテゴリーデータは、対象の性質を表したり、現象や、区別を表したりする。性別、好き、嫌い、うまい、まずい、おもしろいなどあるものの性質や現象が示される。(前野2012)
相関とは原因から結果が生じ、互いに関係しあっていることをいう。また、相関関係があるとは、ある測定値の変化に対して他の測定値も変化する場合に使われる。相関の強さは、ピアソンの相関係数で表す。合わせて共分散という統計用語が重要となる。
(1) 共分散の公式
共分散=[(xの各データ−xの平均値)x(yの各データ−yの平均値)]の和/データ数
=[(xの偏差)x(yの偏差)]の和/データ数
= xとyの偏差積の和/データ数
正の相関があると0より大きく、負の相関があると0より小さくなる。
(2) 相関係数(ピアソン)
相関係数=XYの偏差平方和/√(Xの偏差平方和)x(Yの偏差平方和)
「魔の山」の問題解決の場面を使用して、簡単な例を見てみよう。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」3
2.2 標準偏差による分析
グループA、グループB、グループC、グループDそれぞれの標準偏差を計算する。その際、場面1、場面2、場面3の特性1と特性2のそれぞれの値は、質量ではなく指標であるため、特性の個数を数えて算術平均を出し、それぞれの値から算術平均を引き、その2乗の和集合の平均を求め、これを平方に開いていく。
求められた各グループの標準偏差の数字は、何を表しているのだろうか。数字の意味が説明できれば、分析は、一応の成果が得られたことになる。
◆グループA 五感(1視覚と2その他)
場面1(特性1、5個と特性2、0個)の標準偏差は、0となる。
場面2(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面3(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.4となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、視覚情報に偏りがあるため、「魔の山」は、五感の情報にバラツキがある作品といえる。
◆グループB ジェスチャー(1直示と2隠喩)
場面1(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面2(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面3(特性1、3個と特性2、2個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、比喩が多い作品といえる。
◆グループC 情報の認知プロセス(1旧情報と2新情報)
場面1(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.4となる。
場面2(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面3(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、新情報の2が多いため、講演の場面は、ストーリーがテンポよく展開していることがわかる。
◆グループD 情報の認知プロセス(1問題解決と2未解決)
場面1(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面2(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面3(特性1、3個と特性2、2個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
「魔の山」は、場面1、場面2、場面3を通して問題未解決が多いため、時間をかけて調節する時間の小説であることがわかる。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
グループA、グループB、グループC、グループDそれぞれの標準偏差を計算する。その際、場面1、場面2、場面3の特性1と特性2のそれぞれの値は、質量ではなく指標であるため、特性の個数を数えて算術平均を出し、それぞれの値から算術平均を引き、その2乗の和集合の平均を求め、これを平方に開いていく。
求められた各グループの標準偏差の数字は、何を表しているのだろうか。数字の意味が説明できれば、分析は、一応の成果が得られたことになる。
◆グループA 五感(1視覚と2その他)
場面1(特性1、5個と特性2、0個)の標準偏差は、0となる。
場面2(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面3(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.4となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、視覚情報に偏りがあるため、「魔の山」は、五感の情報にバラツキがある作品といえる。
◆グループB ジェスチャー(1直示と2隠喩)
場面1(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面2(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面3(特性1、3個と特性2、2個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、比喩が多い作品といえる。
◆グループC 情報の認知プロセス(1旧情報と2新情報)
場面1(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.4となる。
場面2(特性1、0個と特性2、5個)の標準偏差は、0となる。
場面3(特性1、1個と特性2、4個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
場面1、場面2、場面3を通して、新情報の2が多いため、講演の場面は、ストーリーがテンポよく展開していることがわかる。
◆グループD 情報の認知プロセス(1問題解決と2未解決)
場面1(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面2(特性1、2個と特性2、3個)の標準偏差は、0.49となる。
場面3(特性1、3個と特性2、2個)の標準偏差は、0.49となる。
【数字からわかること】
「魔の山」は、場面1、場面2、場面3を通して問題未解決が多いため、時間をかけて調節する時間の小説であることがわかる。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」2
2 統計処理−バラツキ
2.1 データの抽出
作成したデータベースから特性が2つあるカラムを抽出し、標準偏差によるバラツキを調べてみる。例えば、A:五感(1視覚と2それ以外)、B:ジェスチャー(1直示と2隠喩)、C:情報の認知プロセス(1旧情報と2新情報)、D:情報の認知プロセス(1問題解決と2未解決)というように文系と理系のカラムをそれぞれ2つずつ抽出する。
◆場面1
Hans Castorps Gedanken verwirrten sich, während er auf Frau Chauchats schlaffen Rücken blickte, sie hörten aud, Gedanken zu sein, und wurden zur Träumerei, in welche Dr. Krokowski's schleppender Bariton, sein weich anschlagendes r wie aus weiter Ferne hereintönte. A1B1C2D2
Aber die Stille im Saal, die tiefe Aufmerksamkeit, die ringsumher alle im Bann hielt, wirkte auf ihn, sie weckte ihn förmlich aus seinem Dämmern. Er blickte um sich... Neben ihm saß der dünnhaarige Pianist, den Kopf im Nacken, und lauschte mit offenem Munde und gekreuzten Armen. A1B1C2D2
Die Lehrerin, Fräulein Engelhart, weiter drübern, hatte gierige Augen und rotflaumige Flecke auf beiden Wangen, - eine Hitze, die sich auf den Gesichtern anderer Damen wieder fand, die Hans Castorp ins Auge faßte, auch auf dem der Frau Salomon dort, neben Herrn Albin, und der Bierbrauersgattin Frau Magnus, derselben, die Eiweiß verlor. A1B1C2D1
Auf Frau Stöhrs Gesicht, etwas weiter zurück, malte sich eine so ungebildete Schwärmerei, daß es ein Jammer war, während die elfenbeinfarbene Levi mit halbgeschlossenen Augen und die flachen Hände im Schoß an der Stuhllene ruhend, vollständig einer Toten geglichen hätte, wenn nicht ihre Brust sich so stark und taktmäßig gehoben und gesenkt hätte, wodurch sie Hans Castorp vielmehr an eine weiblich Wachsfigur erinnerte, die er einst im Panoptikum gesehen und die ein mechanisches Triebwerk im Busen gehabt hatte. A1B1C1D1
Mehrer Gäste hielten die hohle Hand an die Ohrmuschel oder deuteten dies wenigsten an, indem sie die Hand bis halbwegs zum Ohre erhoben hielten, als seien sie mitten in der Bewegung vor Aufmerksamkeit erstrrt.
A1B1C2D2
◆場面2
Dieser Widerstreit zwischen den Mädchen der Keuschheit und der Liebe - denn um einen solchen handle es sich -, wie gehe er aus? Er endige scheinbar mit dem Siege der Keuschheit. A2B2C2D1
Furcht, Wohlanstand, züchtiger Abscheu, zitterndes Reinheitsbedürfnis, sie unterdrückten die Liebe, hielten sie in Dunkelheiten gefesselt, ließen ihre wirren Forderungen höchstens teilweise, aber bei weitem nicht nach ihrer ganzen Vielfalt und Kraft ins Bewußtsein und zur Betätigung zu. A2B2C2D1
Allein dieser Sieg der Keuschheit sei nur ein Schein- und Pyrrhussieg, denn der Liebesbefehl lasse sich nicht knebeln, nicht vergewaltigen, die unterdrückte Lieben sei nicht tot, sie lebte, sie trachte im Dunklen und Tiefgeheimen auch ferner sich zu erfüllen, sie durchbreche den Keuschheitsbann und erscheine wieder, wenn auch in verwandelter, unbekenntlicher Gestalt... A2B2C2D2
Und welches sei denn nun die Gestalt und Maske, worin die nicht zugelassene und unterdrückte Liebe wiedererscheine? So fragte Dr. Krokowski und blickte die Reihen entlang, als erwarte er die Antwort ernstlich von seinem Zuhörern. A2B1C2D2
Ja, das mußte er nun auch noch selber sagen, nachdem er schon so manches gesagt hatte. Niemand außer ihm wußte es, aber er würde bestimmt auch dies noch wissen, das sah man ihm an. A2B1C2D2
◆場面3
"Sie scheinen überrascht, mich zu sehen, Herr Castorp", hatte er mit baritonaler Milde, schleppend, unbedingt etwa geziert und mit einem exotischen Gaumen-r gesprochen, das er jedoch nicht rollte, sondern durch ein nur einmaliges Anschlagen der Zunge gleich hinter den oberen Vorderzähnen erzeugte. A2B1C2D1
"ich erfülle aber lediglich eine angenehme Pflicht, wenn ich bei Ihnen nun auch nach dem Rechten sehe. Ihr Verhältnis zu uns ist in eine neue Phase getreten, über Nacht ist aus dem Gaste ein Kamerad geworden..." (Das Wort "Kamerad" hatte Hans Castorp etwas geängstigt.) A2B2C2D1
"Wer hätte es gedacht!" hatte Dr. Krokowski kameradschaftlich gescherzt... "Wer häte es gedacht an dem Abend, als ich Sie zuerst begrüßen durft und Sie meiner irrigen Auffassung - damals war sie irrig - mit der Erklärung begegneten, Sie seien vollkommen gesund." A2B1C1D2
Ich glaube, ich drückte damals etwas wie einen Zweifel aus, aber, ich versichere Sie, ich meinte es nicht so! Ich will mich nicht scharfsichtiger hinstellen, als ich bin, ich dachte damals an keine feuchte Stelle, ich meinte es anders, allgemeiner, philosophischer, ich verlautbarte meinen Zweifel daran, daß 'Mensch' und 'vollkommene Gesundheit' überhaupt Reimworte seien. A1B2C2D2
Und auch heute noch, auch nach dem Verlauf Ihrer Untersuchung, kann ich, wie ich nun einmal bin, und im Unterschied von meinem verstehten Chef, diese feuchte Stelle da"- und er hatte mit der Fingerspitze leicht Hans Castorps Schulter berührt - " nicht als im Vordergrunde des Interesses stehend erachten. Sie ist für mich eine sekundäre Erscheinung...Das Organische ist immer sekundär..." A2B1C2D1
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
2.1 データの抽出
作成したデータベースから特性が2つあるカラムを抽出し、標準偏差によるバラツキを調べてみる。例えば、A:五感(1視覚と2それ以外)、B:ジェスチャー(1直示と2隠喩)、C:情報の認知プロセス(1旧情報と2新情報)、D:情報の認知プロセス(1問題解決と2未解決)というように文系と理系のカラムをそれぞれ2つずつ抽出する。
◆場面1
Hans Castorps Gedanken verwirrten sich, während er auf Frau Chauchats schlaffen Rücken blickte, sie hörten aud, Gedanken zu sein, und wurden zur Träumerei, in welche Dr. Krokowski's schleppender Bariton, sein weich anschlagendes r wie aus weiter Ferne hereintönte. A1B1C2D2
Aber die Stille im Saal, die tiefe Aufmerksamkeit, die ringsumher alle im Bann hielt, wirkte auf ihn, sie weckte ihn förmlich aus seinem Dämmern. Er blickte um sich... Neben ihm saß der dünnhaarige Pianist, den Kopf im Nacken, und lauschte mit offenem Munde und gekreuzten Armen. A1B1C2D2
Die Lehrerin, Fräulein Engelhart, weiter drübern, hatte gierige Augen und rotflaumige Flecke auf beiden Wangen, - eine Hitze, die sich auf den Gesichtern anderer Damen wieder fand, die Hans Castorp ins Auge faßte, auch auf dem der Frau Salomon dort, neben Herrn Albin, und der Bierbrauersgattin Frau Magnus, derselben, die Eiweiß verlor. A1B1C2D1
Auf Frau Stöhrs Gesicht, etwas weiter zurück, malte sich eine so ungebildete Schwärmerei, daß es ein Jammer war, während die elfenbeinfarbene Levi mit halbgeschlossenen Augen und die flachen Hände im Schoß an der Stuhllene ruhend, vollständig einer Toten geglichen hätte, wenn nicht ihre Brust sich so stark und taktmäßig gehoben und gesenkt hätte, wodurch sie Hans Castorp vielmehr an eine weiblich Wachsfigur erinnerte, die er einst im Panoptikum gesehen und die ein mechanisches Triebwerk im Busen gehabt hatte. A1B1C1D1
Mehrer Gäste hielten die hohle Hand an die Ohrmuschel oder deuteten dies wenigsten an, indem sie die Hand bis halbwegs zum Ohre erhoben hielten, als seien sie mitten in der Bewegung vor Aufmerksamkeit erstrrt.
A1B1C2D2
◆場面2
Dieser Widerstreit zwischen den Mädchen der Keuschheit und der Liebe - denn um einen solchen handle es sich -, wie gehe er aus? Er endige scheinbar mit dem Siege der Keuschheit. A2B2C2D1
Furcht, Wohlanstand, züchtiger Abscheu, zitterndes Reinheitsbedürfnis, sie unterdrückten die Liebe, hielten sie in Dunkelheiten gefesselt, ließen ihre wirren Forderungen höchstens teilweise, aber bei weitem nicht nach ihrer ganzen Vielfalt und Kraft ins Bewußtsein und zur Betätigung zu. A2B2C2D1
Allein dieser Sieg der Keuschheit sei nur ein Schein- und Pyrrhussieg, denn der Liebesbefehl lasse sich nicht knebeln, nicht vergewaltigen, die unterdrückte Lieben sei nicht tot, sie lebte, sie trachte im Dunklen und Tiefgeheimen auch ferner sich zu erfüllen, sie durchbreche den Keuschheitsbann und erscheine wieder, wenn auch in verwandelter, unbekenntlicher Gestalt... A2B2C2D2
Und welches sei denn nun die Gestalt und Maske, worin die nicht zugelassene und unterdrückte Liebe wiedererscheine? So fragte Dr. Krokowski und blickte die Reihen entlang, als erwarte er die Antwort ernstlich von seinem Zuhörern. A2B1C2D2
Ja, das mußte er nun auch noch selber sagen, nachdem er schon so manches gesagt hatte. Niemand außer ihm wußte es, aber er würde bestimmt auch dies noch wissen, das sah man ihm an. A2B1C2D2
◆場面3
"Sie scheinen überrascht, mich zu sehen, Herr Castorp", hatte er mit baritonaler Milde, schleppend, unbedingt etwa geziert und mit einem exotischen Gaumen-r gesprochen, das er jedoch nicht rollte, sondern durch ein nur einmaliges Anschlagen der Zunge gleich hinter den oberen Vorderzähnen erzeugte. A2B1C2D1
"ich erfülle aber lediglich eine angenehme Pflicht, wenn ich bei Ihnen nun auch nach dem Rechten sehe. Ihr Verhältnis zu uns ist in eine neue Phase getreten, über Nacht ist aus dem Gaste ein Kamerad geworden..." (Das Wort "Kamerad" hatte Hans Castorp etwas geängstigt.) A2B2C2D1
"Wer hätte es gedacht!" hatte Dr. Krokowski kameradschaftlich gescherzt... "Wer häte es gedacht an dem Abend, als ich Sie zuerst begrüßen durft und Sie meiner irrigen Auffassung - damals war sie irrig - mit der Erklärung begegneten, Sie seien vollkommen gesund." A2B1C1D2
Ich glaube, ich drückte damals etwas wie einen Zweifel aus, aber, ich versichere Sie, ich meinte es nicht so! Ich will mich nicht scharfsichtiger hinstellen, als ich bin, ich dachte damals an keine feuchte Stelle, ich meinte es anders, allgemeiner, philosophischer, ich verlautbarte meinen Zweifel daran, daß 'Mensch' und 'vollkommene Gesundheit' überhaupt Reimworte seien. A1B2C2D2
Und auch heute noch, auch nach dem Verlauf Ihrer Untersuchung, kann ich, wie ich nun einmal bin, und im Unterschied von meinem verstehten Chef, diese feuchte Stelle da"- und er hatte mit der Fingerspitze leicht Hans Castorps Schulter berührt - " nicht als im Vordergrunde des Interesses stehend erachten. Sie ist für mich eine sekundäre Erscheinung...Das Organische ist immer sekundär..." A2B1C2D1
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン「魔の山」1
1 論文の方向性−Lのストーリー
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできることを現状のレベルでまとめている。今後、統計処理など研究の技葉がさらに増えていくように日々精進していきたい。この小論ではトーマス・マン(1875−1955)の「魔の山」が題材になる。
私のテキストの分析は、シナジーのメタファーを考察することである。最初に受容と共生からなるLのストーリーを作成し、次にそれが反映されているリレーショナルなデータベースについて分析していく。基本的に、「阿Q正伝」(1922)と同じ方法で、「魔の山」(1924)について見ていくことにする。すでにトーマス・マンの執筆脳はファジィとして、「トーマス・マンとファジィ」というシナジーのメタファーを作成している。
花村(2005)の中で、トーマス・マンの イロニーとザデーのファジィ理論を次のように定義した。
トーマス・マンは、散文の条件として常に現実から距離を置く。一つには、現実をできるだけ正確に考察するために、 また一つには、それを批判するために、つまり、イロニー的に。 …この批判的な距離は、イロニー的な距離になりうるであろう。実際、批判的な表現における簡潔さには、余すところなく正確に規定された概念言語の要求に対して、言語媒体そのものの特徴から反対の行動をとるある種の制限が設定されている。そして、ザデーはいう。正確さと複雑さは、両立が困難である。システムの複雑さが増すと、その振舞いについて正確ではっきりとした主張はできなくなってくる。例えば、現実の経済と関連したシステムの振舞いを推測することは、大変に難しい。
つまり、両者とも、物事を深く正確に突き詰めていってもそこには限界があり、逆に深追いしないことにより良い結果をもたらすことができると主張している。この小論では、これまでの研究から筆者がたどり着いたファジイ理論とトーマス・マンのイロニーをさらに掘り下げて、両者の整合性を見ていくことにする。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
シナジーのメタファーのために一作家一作品でできることを現状のレベルでまとめている。今後、統計処理など研究の技葉がさらに増えていくように日々精進していきたい。この小論ではトーマス・マン(1875−1955)の「魔の山」が題材になる。
私のテキストの分析は、シナジーのメタファーを考察することである。最初に受容と共生からなるLのストーリーを作成し、次にそれが反映されているリレーショナルなデータベースについて分析していく。基本的に、「阿Q正伝」(1922)と同じ方法で、「魔の山」(1924)について見ていくことにする。すでにトーマス・マンの執筆脳はファジィとして、「トーマス・マンとファジィ」というシナジーのメタファーを作成している。
花村(2005)の中で、トーマス・マンの イロニーとザデーのファジィ理論を次のように定義した。
トーマス・マンは、散文の条件として常に現実から距離を置く。一つには、現実をできるだけ正確に考察するために、 また一つには、それを批判するために、つまり、イロニー的に。 …この批判的な距離は、イロニー的な距離になりうるであろう。実際、批判的な表現における簡潔さには、余すところなく正確に規定された概念言語の要求に対して、言語媒体そのものの特徴から反対の行動をとるある種の制限が設定されている。そして、ザデーはいう。正確さと複雑さは、両立が困難である。システムの複雑さが増すと、その振舞いについて正確ではっきりとした主張はできなくなってくる。例えば、現実の経済と関連したシステムの振舞いを推測することは、大変に難しい。
つまり、両者とも、物事を深く正確に突き詰めていってもそこには限界があり、逆に深追いしないことにより良い結果をもたらすことができると主張している。この小論では、これまでの研究から筆者がたどり着いたファジイ理論とトーマス・マンのイロニーをさらに掘り下げて、両者の整合性を見ていくことにする。
花村嘉英(2019)「シナジーのメタファーのために一作家一作品でできること−トーマス・マン『魔の山』」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える10
5 まとめ
アンドレ・ジイドの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「田園交響楽」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会 2018
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
Andre Gide La symphonie pastorale(「田園交響曲」新庄嘉章訳) Wikisource 2023
Andre Gide Wikipedia
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「田園交響楽」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。
参考文献
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風舎 2005
花村嘉英 森鴎外の「山椒大夫」のDB化とその分析 中国日语教学研究会江苏分会 2015
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 川端康成の「雪国」から見えてくるシナジーのメタファーとは−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日语教学研究会上海分会 2018
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
Andre Gide La symphonie pastorale(「田園交響曲」新庄嘉章訳) Wikisource 2023
Andre Gide Wikipedia
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える9
表3 情報の認知
同上 情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3
A 表2と同じ。 2+3 1 2
B 表2と同じ。 2+3 2 1
C 表2と同じ。 3 1 1
D 表2と同じ。 2+3 1 2
E 表2と同じ。 3 2 1
A 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
B 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
C 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
D 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
E 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
結果
この場面で盲人の生む子は盲目かという少女の問いかけに、息苦しさはあるも多感ゆえに安心させようときっぱり否定する。子供を作るには結婚する必要があると少女にいう。しかし、少女はそうは思わない。そこで人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、購読脳の「盲人教育と多感」から「聖書と制御」という執筆脳の組を引き出すことができる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
同上 情報の認知1 情報の認知2 情報の認知3
A 表2と同じ。 2+3 1 2
B 表2と同じ。 2+3 2 1
C 表2と同じ。 3 1 1
D 表2と同じ。 2+3 1 2
E 表2と同じ。 3 2 1
A 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
B 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
C 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
D 情報の認知1は[Aグループ化+Bその他の条件]、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
E 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。
結果
この場面で盲人の生む子は盲目かという少女の問いかけに、息苦しさはあるも多感ゆえに安心させようときっぱり否定する。子供を作るには結婚する必要があると少女にいう。しかし、少女はそうは思わない。そこで人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、購読脳の「盲人教育と多感」から「聖書と制御」という執筆脳の組を引き出すことができる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える8
【連想分析2】
情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の条件である。
情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
情報の認知3(計画、問題解決、推論)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
情報の認知1(感覚情報)
感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の条件である。
情報の認知2(記憶と学習)
外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。
情報の認知3(計画、問題解決、推論)
受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える7
分析例
1 少女が盲人の生む子は盲目なのか問う場面。
2 本論文では、「田園交響楽」の執筆脳を「聖書と制御」と考えているため、意味3の思考の流れ、制御に注目する。
3 意味1@視覚A聴覚B嗅覚C触覚D味覚 、意味2 @喜A怒B哀C楽、意味3制御@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし。
4 人工知能 @聖書1ある2なし、A制御1ある2なし。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「盲人教育と多感」を作る。
ステップ2 人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、「聖書と制御」という組を作り、解析の組と合わせる。
A [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
B [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
C [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
D [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
E [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
1 少女が盲人の生む子は盲目なのか問う場面。
2 本論文では、「田園交響楽」の執筆脳を「聖書と制御」と考えているため、意味3の思考の流れ、制御に注目する。
3 意味1@視覚A聴覚B嗅覚C触覚D味覚 、意味2 @喜A怒B哀C楽、意味3制御@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし。
4 人工知能 @聖書1ある2なし、A制御1ある2なし。
テキスト共生の公式
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「盲人教育と多感」を作る。
ステップ2 人間や神の法則では禁じられていても自然の法則が許可してくれると説明するため、「聖書と制御」という組を作り、解析の組と合わせる。
A [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
B [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
C [@視覚+A聴覚]+B哀+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
D [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御いう組と合わせる。
E [@視覚+A聴覚]+C楽+@あり+@直示という解析の組を、@聖書+A制御という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える6
【連想分析1】
表2 受容と共生のイメージ合わせ
盲人の生む子は盲目なのか問う場面
A Est-ce que les enfants d'une aveugle naissent aveugles nécessairement? Je ne sais qui de nous deux cette conversation oppressait davantage; mais à présent il nous fallait continuer.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
B Non, Gertrude, lui dis-je; à moins de cas très spéciaux. Il n'y a même aucune raison pour qu'ils le soient.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
C Elle parut extrêmement rassurée. J'aurais voulu lui demander à mon tour pourquoi elle me demandait cela; je n'en eus pas le courage et contibuai maladroitement:
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
D Mais, Gertrude, pour avoir des enfants, il faut être mariée. Ne me dites pas cela, pasteur. Je sais que cela n'est pas vrai.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
E Je t'ai dit ce qu'il était décent de te dire, protestai je. Mais en effet les lois de la nature permettent ce qu'interdisent les lois des hommes et de Dieu.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
表2 受容と共生のイメージ合わせ
盲人の生む子は盲目なのか問う場面
A Est-ce que les enfants d'une aveugle naissent aveugles nécessairement? Je ne sais qui de nous deux cette conversation oppressait davantage; mais à présent il nous fallait continuer.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
B Non, Gertrude, lui dis-je; à moins de cas très spéciaux. Il n'y a même aucune raison pour qu'ils le soient.
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
C Elle parut extrêmement rassurée. J'aurais voulu lui demander à mon tour pourquoi elle me demandait cela; je n'en eus pas le courage et contibuai maladroitement:
意味1 1+2、意味2 3、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
D Mais, Gertrude, pour avoir des enfants, il faut être mariée. Ne me dites pas cela, pasteur. Je sais que cela n'est pas vrai.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
E Je t'ai dit ce qu'il était décent de te dire, protestai je. Mais en effet les lois de la nature permettent ce qu'interdisent les lois des hommes et de Dieu.
意味1 1+2、意味2 4、意味3 1、意味4 1、人工知能 2+1
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える5
【データベースの作成】
表1 「田園交響楽」のデータベースのカラム
項目名 内容 説明
文法1 態 能動、受動、使役。
文法2 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3 様相 可能、推量、義務、必然。
意味1 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 情動との接点。瞬時の思い。
意味3 思考の流れ 制御ありなし
意味4 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報 メンタルヘルス 受容と共生の接点。購読脳「盲人教育と多感」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 聖書と制御 エキスパートシステム 聖書とは、旧約聖書と新約聖書のこと。制御とは、目的に適うように調節すること。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
表1 「田園交響楽」のデータベースのカラム
項目名 内容 説明
文法1 態 能動、受動、使役。
文法2 時制、相 現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法3 様相 可能、推量、義務、必然。
意味1 五感 視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2 喜怒哀楽 情動との接点。瞬時の思い。
意味3 思考の流れ 制御ありなし
意味4 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報 メンタルヘルス 受容と共生の接点。購読脳「盲人教育と多感」を共生にスライドさせるため、メディカル情報をここに置く。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 聖書と制御 エキスパートシステム 聖書とは、旧約聖書と新約聖書のこと。制御とは、目的に適うように調節すること。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える4
3 データベースの作成
データベースの作成方法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
データベースの作成方法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容はそれぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える3
手術は成功した。(L’opération a réussi.)しかし、一人で庭園を歩いているうちに小川に落ちて気を失った。昼食のときは、不思議なぎこちない微笑みを浮かべて黙っていた。新しい眼差しのせいだろう。何かを見つけたのだろうか。(On eût dit qu’elle avait découvert un secret.95)
一夜ののち昏睡状態から覚めたジェルトリュードの声をきくことができた。(Aprés une nuit à peu prés calme, Gertrude est enfin sprtie de sa torpeur. 96)川辺で摘もうとした勿忘草で花束を作りたかったという。一時間ほどして戻ってくると、彼女は、熱が出ていて息苦しそうだった。彼女の手を握りしめて立っていた。
彼女から花を摘もうとしたのではなく、自殺しようとしたと告白された。(Il faut que je vous fasse un aveu, pasteur. Ce n’etait pas pour cueillir des fleurs. Je vous dis que j’ai voulu me tuer. 97)牧師様の心の中や生活の中で自分の占める場所が多すぎて他の人が悲しんでいると。(Je tiens trop de place dans votre cœur et votre vie. 98)でもそんなことがいいたいのではない。目が見えるようになって目の前に広がる世界は美しかった。一方、家に入ったときに目にしたものは、私たちの過ちであり、罪であった。(Ce que j'ai vu d'abord, c'est notre faute, notre péché. 99)盲目であれば罪ではないが、今は目が見えている。(Si vous étiez aveugle, vous n’auriez point de péché. 99)聖パウロの一説を引く。律法なくして生きたけど、誡命きたれば、罪は生き我死にたり。酷く興奮し甲高い声で叫ぶように話した。ジェルトリュードが愛していたのは、牧師ではなくジャックである。(J’ai compris soudain que ce n’était pas vous que j’aimais, c’était lui. 100)そう告白したい、死ぬほかない、喉が渇き息が詰まる、一人にしてほしいと恍惚状態で呻く。
今朝、明け方に彼女は死んだ。(C’est ce matin, au lever du jour, qu’elle est morte. 101)ジャックに知らせたが、彼の到着は臨終後数時間してからであった。ジャックは、自分とジェルトリュードが改宗したことを語った。(Il m’annonça du même coup sa propre conversion et celle de Gertrude. 102)二人が神の中で合体することを企てたかのようである。(Ils eussent projeté de me fuir et tous deux de s’unir en Dieu. 102)牧師の心は、砂漠よりも乾いていた。(Je sentais mon cœur plus aride que le désert. 102)
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」の購読脳は、視覚以外の感覚が強いため「盲人教育と多感」にし、執筆脳は、「聖書と制御」にする。「田園交響楽」のシナジーのメタファーは、「ジイドと制御」である。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
一夜ののち昏睡状態から覚めたジェルトリュードの声をきくことができた。(Aprés une nuit à peu prés calme, Gertrude est enfin sprtie de sa torpeur. 96)川辺で摘もうとした勿忘草で花束を作りたかったという。一時間ほどして戻ってくると、彼女は、熱が出ていて息苦しそうだった。彼女の手を握りしめて立っていた。
彼女から花を摘もうとしたのではなく、自殺しようとしたと告白された。(Il faut que je vous fasse un aveu, pasteur. Ce n’etait pas pour cueillir des fleurs. Je vous dis que j’ai voulu me tuer. 97)牧師様の心の中や生活の中で自分の占める場所が多すぎて他の人が悲しんでいると。(Je tiens trop de place dans votre cœur et votre vie. 98)でもそんなことがいいたいのではない。目が見えるようになって目の前に広がる世界は美しかった。一方、家に入ったときに目にしたものは、私たちの過ちであり、罪であった。(Ce que j'ai vu d'abord, c'est notre faute, notre péché. 99)盲目であれば罪ではないが、今は目が見えている。(Si vous étiez aveugle, vous n’auriez point de péché. 99)聖パウロの一説を引く。律法なくして生きたけど、誡命きたれば、罪は生き我死にたり。酷く興奮し甲高い声で叫ぶように話した。ジェルトリュードが愛していたのは、牧師ではなくジャックである。(J’ai compris soudain que ce n’était pas vous que j’aimais, c’était lui. 100)そう告白したい、死ぬほかない、喉が渇き息が詰まる、一人にしてほしいと恍惚状態で呻く。
今朝、明け方に彼女は死んだ。(C’est ce matin, au lever du jour, qu’elle est morte. 101)ジャックに知らせたが、彼の到着は臨終後数時間してからであった。ジャックは、自分とジェルトリュードが改宗したことを語った。(Il m’annonça du même coup sa propre conversion et celle de Gertrude. 102)二人が神の中で合体することを企てたかのようである。(Ils eussent projeté de me fuir et tous deux de s’unir en Dieu. 102)牧師の心は、砂漠よりも乾いていた。(Je sentais mon cœur plus aride que le désert. 102)
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」の購読脳は、視覚以外の感覚が強いため「盲人教育と多感」にし、執筆脳は、「聖書と制御」にする。「田園交響楽」のシナジーのメタファーは、「ジイドと制御」である。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える2
2 「田園交響楽」の病跡学
白痴の子供(une idiote)である。口もきかず人の話もわからず、ほとんど動かない。15歳(une quinzaine d’annees)ぐらい 。めくらの娘は、顔立ちは美しく整っているも意思のない塊で完全に無表情である。牧師が握っていた手を離すと異様な呻き声を出す。(Je fus moi-meme tout decontenance par les bizarres gemissements que commenca de pousser la pauvre infirme sitot que ma main abandonna la sienne.11)人間らしからぬ鳴き声は、子犬のようである。
牧師夫妻には、4人の子供がいる。妻アメリーは、連れてきためくらの娘をどうするのか問いただす。神の思し召しゆえに無一文のめくらの娘をほっとくわけにはいかない。
ジェルトリュードの顔は、完全に無表情である(son inexpressivite absolue de son visage.19)。誰かの声が聞こえたり、近づいたりすると、顔つきが硬くなる。無表情でなくなるのは、敵意を示すとき(pour marquer l’hostilite.19)だけで獣のように呻いたり唸ったりした。(Elle commencait a geindre, a grogneromme un animal.19)給仕した皿にも動物のようにガツガツ飛びついた。
ある日から彼女の表情が世紀を帯びてきた。(Tout à coup ses traits s’animèrent.26)天使のような表情(l’expression angélique)である。彼女の額の上に神に捧げるような接吻をした。盲人にも教育はある。点字のアルファベットを覚える。ジェルトリュードは、色彩の問題で色と明るさを混同した。また、音楽会に行く機会があった。(Je pu lui faire entendre un concert.33)音と色彩に関係があるとわかるや否やある種の恍惚から疑惑の色が消えた。
散歩に出かけるといつもそうだが、この時も、彼女は、私たちが立ち止まっている場所の景色を説明してくれるように頼んだ。(Elle me demannda, comme à chaque promenade, de lui décrire l’endroit où nous nous arrêtions. 62)
マルタン医師がジェルトリュードの目を検眼鏡で調べた。手術をすれば見えるようになるという。(Le docteur Martins a longuement examiné les yeus de Fertrude à l’ophtalmoscope. C’est que Gertrude serait opérable.74)ジェルトリュードは、ローザンヌの病院に入院した。20日たたねば退院できない。極度の不安を抱えながら、彼女の帰りを待っている。(Gertrude est entrée hier à la clinique de Lausanne, d’où elle ne doit sortir que dans vingt jours. 91)
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
白痴の子供(une idiote)である。口もきかず人の話もわからず、ほとんど動かない。15歳(une quinzaine d’annees)ぐらい 。めくらの娘は、顔立ちは美しく整っているも意思のない塊で完全に無表情である。牧師が握っていた手を離すと異様な呻き声を出す。(Je fus moi-meme tout decontenance par les bizarres gemissements que commenca de pousser la pauvre infirme sitot que ma main abandonna la sienne.11)人間らしからぬ鳴き声は、子犬のようである。
牧師夫妻には、4人の子供がいる。妻アメリーは、連れてきためくらの娘をどうするのか問いただす。神の思し召しゆえに無一文のめくらの娘をほっとくわけにはいかない。
ジェルトリュードの顔は、完全に無表情である(son inexpressivite absolue de son visage.19)。誰かの声が聞こえたり、近づいたりすると、顔つきが硬くなる。無表情でなくなるのは、敵意を示すとき(pour marquer l’hostilite.19)だけで獣のように呻いたり唸ったりした。(Elle commencait a geindre, a grogneromme un animal.19)給仕した皿にも動物のようにガツガツ飛びついた。
ある日から彼女の表情が世紀を帯びてきた。(Tout à coup ses traits s’animèrent.26)天使のような表情(l’expression angélique)である。彼女の額の上に神に捧げるような接吻をした。盲人にも教育はある。点字のアルファベットを覚える。ジェルトリュードは、色彩の問題で色と明るさを混同した。また、音楽会に行く機会があった。(Je pu lui faire entendre un concert.33)音と色彩に関係があるとわかるや否やある種の恍惚から疑惑の色が消えた。
散歩に出かけるといつもそうだが、この時も、彼女は、私たちが立ち止まっている場所の景色を説明してくれるように頼んだ。(Elle me demannda, comme à chaque promenade, de lui décrire l’endroit où nous nous arrêtions. 62)
マルタン医師がジェルトリュードの目を検眼鏡で調べた。手術をすれば見えるようになるという。(Le docteur Martins a longuement examiné les yeus de Fertrude à l’ophtalmoscope. C’est que Gertrude serait opérable.74)ジェルトリュードは、ローザンヌの病院に入院した。20日たたねば退院できない。極度の不安を抱えながら、彼女の帰りを待っている。(Gertrude est entrée hier à la clinique de Lausanne, d’où elle ne doit sortir que dans vingt jours. 91)
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
アンドレ・ジイドの「田園交響楽」で執筆脳を考える1
1 はじめに
パリ大学法学部教授の父とノルマンディー地方出身の信仰一途の母との間にうまれたアンドレ・ジイド(1869−1951)は、10歳で父を亡くしたことからプロテスタントの母の下で清教徒教育を受け道徳的で宗教的な作家になっていく。
1887年アルザス学院の修辞学級に入学する。そこで散文作品を計画し青春の思いを表現しようとした。詩法も小説の作法も心得ていないジイドは、鏡に向かうように内心の日記を綴ろうとした。後に象徴派の詩人マラルメの文学サロン火曜会の門下生になる。しかし、象徴主義に接近するも同時に脱出も模索していた。旅立ちである。
1893年10月旧友ポール・ロランスとともにアルジェリアに向かった。世紀末で草臥れたパリとは異なる生命の息吹がジイドの興奮させた。ジイドは、アフリカで全ての道徳が暫定的ということを学んだ。異教徒の世界に飛び込めば、既存の秩序は、自己の防衛手段にすぎない。また、母の死後は従姉のマドレーヌと結婚する。
「田園交響楽」を執筆していたころは、世の中が末期症状にあり、道徳による拘束が重要ではなく、それを突破することの方が文学の福音となった。プロテスタントからカトリックへの改心を迫られる。しかし、何かが引き留める。カトリックの掟に馴染めない。
牧師とその息子との対立のドラマに妻との不仲がモチーフである。不仲の理由は、ジイドとマルク・アレグレの同性愛である。
「贋金つかい」は、ジイドの精巧極まるメカニズムがもたらした小説であり、現代小説、とりわけヌーヴォーロマンにまで影響を及ぼしている。あらゆる価値とモラルを相殺するための複雑なメカニズムである。
晩年のジイドは、世界中にファシズムが吹き荒れる中で左翼に接近した。無力なブルジョワ社会への反駁である。その後、現代の良心と呼ばれるサルトルも共産主義に接近する。しかし、ソビエトのプロレタリアは、ジイドの理想とはかけ離れたいた。第二次世界大戦では、北アフリカに移動し、1945年の解放とともにパリに戻った。1947年、オックスフォード大学から名誉博士号が送られ、ジイドの人生のまとめとなる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より
パリ大学法学部教授の父とノルマンディー地方出身の信仰一途の母との間にうまれたアンドレ・ジイド(1869−1951)は、10歳で父を亡くしたことからプロテスタントの母の下で清教徒教育を受け道徳的で宗教的な作家になっていく。
1887年アルザス学院の修辞学級に入学する。そこで散文作品を計画し青春の思いを表現しようとした。詩法も小説の作法も心得ていないジイドは、鏡に向かうように内心の日記を綴ろうとした。後に象徴派の詩人マラルメの文学サロン火曜会の門下生になる。しかし、象徴主義に接近するも同時に脱出も模索していた。旅立ちである。
1893年10月旧友ポール・ロランスとともにアルジェリアに向かった。世紀末で草臥れたパリとは異なる生命の息吹がジイドの興奮させた。ジイドは、アフリカで全ての道徳が暫定的ということを学んだ。異教徒の世界に飛び込めば、既存の秩序は、自己の防衛手段にすぎない。また、母の死後は従姉のマドレーヌと結婚する。
「田園交響楽」を執筆していたころは、世の中が末期症状にあり、道徳による拘束が重要ではなく、それを突破することの方が文学の福音となった。プロテスタントからカトリックへの改心を迫られる。しかし、何かが引き留める。カトリックの掟に馴染めない。
牧師とその息子との対立のドラマに妻との不仲がモチーフである。不仲の理由は、ジイドとマルク・アレグレの同性愛である。
「贋金つかい」は、ジイドの精巧極まるメカニズムがもたらした小説であり、現代小説、とりわけヌーヴォーロマンにまで影響を及ぼしている。あらゆる価値とモラルを相殺するための複雑なメカニズムである。
晩年のジイドは、世界中にファシズムが吹き荒れる中で左翼に接近した。無力なブルジョワ社会への反駁である。その後、現代の良心と呼ばれるサルトルも共産主義に接近する。しかし、ソビエトのプロレタリアは、ジイドの理想とはかけ離れたいた。第二次世界大戦では、北アフリカに移動し、1945年の解放とともにパリに戻った。1947年、オックスフォード大学から名誉博士号が送られ、ジイドの人生のまとめとなる。
花村嘉英(2024)「アンドレ・ジイドの『田園交響楽』で執筆脳を考える」より