ここ三宅島は伊豆諸島の中でも最も気圧配置に影響の受けやすい島のようである。今年も例年にたがわず、強い北西風の気圧配置が短い周期でやってくる。したがって、冬場はその合間を選んで釣行することになる。
私はすでに定年退職している身であるため、天候を見定めて釣行することができるという恵まれた環境にある。今年も1月以降、月2回程度の日帰り釣行を行っている。
三宅島へは、潮の鼻の釣り条件の良い日を選んで釣行しているが、今年に入ってからは三池港の釣りも視野に入れた釣行も多くなってきた。
今回、両釣場の概要と1月以降の釣行結果について簡単に報告させていただく。
〈潮の鼻〉
島の西方に位置する今崎周辺の磯の中で最も沖に突き出しており、そのため潮が速く釣りにならないことも多い。水深が浅く沈み根の位置などははっきりと確認できるため、ポイントの選択は容易である。
ここでは、次のような条件を釣行するか否かの目安としている。
海が荒れ気味である(ここは10mの断崖の為安全)
A上記+曇りか雨の日
B適度な左からの潮が流れている(情報や実釣で確認)
以下、釣行結果
〇2月 5日(日): 65cm、4.7kg(クチジロ)
〇2月24日(金): 61cm、4.1kg(クチジロ)
(写真)
〈三池港堤防〉
昨年11月下旬、三池港堤防の先端付近で79pの大型クチジロが釣り上げられ、その後も”ワイヤーを切られた”、”竿が立たなかった”などの情報が相次いだ。私もそれ以降、三池港も釣行場所として視野に入れるようになった。
幸い、上記の大型クチジロを釣り上げた釣友に堤防のロープ止め(U字鋼)に固定できる竿掛け用のクランプを作っていただいた。
12月下旬に初めてここを訪れてみた。桟橋から300mも沖にあるためか潮が複雑に流れるようである。令和3年に30m延長された堤防は、沖に向かって両先端部と中央付近に合わせて4カ所のロープ止めが設置されており、そこにクランプを取り付けて釣りをすることになる。私自身まだ数回しか竿を出していないが十分な釣果を得ている。ここによく来る釣り人や地元の人からの情報では左から(サタドー岬方向)の流れの方が良いと聞かされている。
以下、釣行結果
〇1月11日(水): 69cm、6.1kg(クチジロ)、58p、3.3kg(本イシ)
(潮の鼻に入るも釣況が悪く8時頃に三池へ移動)
〇1月13日(金): 62cm、3.7kg(クチジロ)、62cm、3.1kg(本イシ)
〇3月 7日(火): 73cm、6.5kg(クチジロ)
(潮の鼻に入るも釣況が悪く7時30分頃に三池へ移動)
(写真)
(クラブ一竿 柴田政俊)
(追記)
堤防のコンクリートのつなぎ目などにピトンを打ち込む人が散見されるという。以前に釣り人と地元の人との間でトラブルがあった事を聞いたことがある。ピトンを打ち込む行為が器物損壊にあたるかどうかの問題ではないだろう。堤防はそもそも釣りをするために作られた施設ではないことを心した行動をとるべきであろう。
全磯連関東支部HP
https://www.iso-tsuri.com/
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