2017年03月27日
時間に関する不思議な記憶
『魔の山』や『生物から見た世界』の書評で、時間というものについて考えました。
そこで今回は、私が小さい頃に体験した、時間に関する不思議な記憶について、述べてみたいと思います。
当時私は小学生でした。そのころ任天堂の「ゲームボーイアドバンス」が流行っていて、私もよく「ポケモン」で遊んだものです。まだインターネット対戦が普及しておらず、自分のゲーム機と友達のゲーム機とを直接ケーブルでつないで、ポケモンを交換し合ったりしていました。
そんなある日の夜、いつも通り眠りについたのです。するとすぐにある夢をみました。
よく見慣れたポケモンの交換シーンが頭の中に写しだされました。そして、パイプのようなものを通って、相手からポケモンが送られてきます。しかし、パイプを抜けて自分のところに送り込まれたものは、なぜかガンダムでした。
と、そこで目が覚めした。
すると不思議なことに、もうすっかり朝になっていたのです!
夜が一瞬にして朝に変わりました。私がみた夢のシーンは、本当に数十秒程度のものでした。そしてその夢をみる直前に眠りについた事も、ハッキリと覚えていました。つまり私には、時間が一瞬で過ぎ去ったとしか思えなかったのです。朝起きた私は、ほんの1分も前には寝る準備をしていたのですから。
おそらく私はぐっすりと寝ていて、寝る直前と最後の夢の記憶だけが鮮明に残っていただけなのでしょう。しかし私の実感としては、その間の時間を全く経験していないし、その記憶もありません。
『生物から見た世界』の書評で、18年間待ち続けるダニの話をしました。ユクスキュルは待ち続けている間のダニの状態を、人間の睡眠状態と類似しているものと仮定します。私が一瞬にして眠りの時が過ぎ去ったと感じたように、ダニにとっては18年間も「あっという間」なのかもしれません。
やっぱり、時間は主観的なものなのでしょう。
それにしても不思議な体験でした。
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