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2015年09月06日

蛍光たんぱく質含有絹糸 光るシルク

光るシルク

光るシルクは、クラゲの光るタンパク質の遺伝子を組み込んだ遺伝子組み換えカイコが作り出します。農業生物資源研究所(生物研)が、2008年に開発を報告しています。クラゲの他に、サンゴの光るタンパク質の遺伝子を使った光るシルクもあるそうです。生物研は、2000年にカイコの遺伝子組み換えに世界ではじめて成功したとのこと。

光る仕組み

光る物質の正体は、オワンクラゲが持っていた蛍光タンパク質です。その遺伝子を取り出して、カイコの遺伝子に組み込むことで、カイコのさまざまな場所を光らせることができるようです。蛍光タンパク質の遺伝子を組み込む場所により、目が光ったり、体全体が光ったり、紡ぎ出す糸が光ったりするようです。

オワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)

緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein, GFP)は、青色の光を吸収して緑色の蛍光を放出します。分子量約29 kDaの大きさのタンパク質です。下村博士が、1962年に、オワンクラゲから発見したタンパク質です。GFPは、その発光過程において、基質や補因子を必要としないという特徴を有し、単独で、光照射だけで蛍光を発することができるそうです。

蛍の発光は、複雑

蛍など他の生物にも発光するメカニズムがあります。その一つ、蛍のルシフェリン−ルシフェラーゼ反応には、酵素、基質、補因子が必要で、3つすべてが揃って初めて起こる現象で、複雑な反応となっています。

2008年にノーベル化学賞

下村博士、他2名の方に、GFPの発見と発展に貢献したとして、2008年にノーベル化学賞が贈られています。

光るシルクで日本の養蚕業が再生する?

遺伝子組み換え蚕を飼育するには、飼育施設の隔離状態などで法的な規制があります。現在、群馬県蚕糸技術センターで、農家の養蚕施設で飼育することを前提にした飼育実験が行われています。環境への問題がないかどうかが研究されています。順調にいけば、将来、農家が通常の養蚕施設で飼育できるようになることが期待されます。光るシルクが、日本の養蚕業の再生となるかも知れません。また、再生医療や化粧品の素材での利用拡大も期待されています。
タグ:光るシルク
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