2015年08月04日
人工の油脂 ショートニング、マーガリン
トランス脂肪酸を日常生活でとりすぎた場合には、生活習慣病になる可能性が高くなります。
トランス脂肪酸とは
不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。天然の不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素の二重結合がすべてシス(cis)型です。油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼んでいます。
不飽和脂肪酸
・天然の不飽和脂肪酸:ほとんどがシス型
・人工の不飽和脂肪酸:トランス型が含まれる
トランス脂肪酸が多く含まれる食品 (g/100g)
・ショートニング 31
・マーガリン 13
・ポップコーン 13
・コンパウンドクリーム 12
・ファットスプレッド 10
・パイ 7
・ルウ 5
・クッキー 4
・コーヒークリーム 3
・クロワッサン 3
・ビスケット 3
・ケーキ 3
※ マーガリン ⇒ 油脂80%以上
ファットスプレッド ⇒ 油脂80%未満
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
ショートニング
植物、動物油脂を原料とした練りこみ専用の固形油脂のことです。クッキーなどの焼き菓子やパンに練りこんで使われます。また、アイスクリームやフライ用としての用途があります。ショートケーキには、ショートニングを入れて焼いたケーキという意味があるそうです。ファーストフードで食べるフレンチフライやドーナッツは、フライのオイルにショートニングを使っているとのこと。
マーガリン
マーガリンは、食べるプラスチックスと悪評されています。トランス脂肪の含有量が加工食品中で最も多いからです。これまでは植物性油脂でマーガリンの形状を維持するにはトランス脂肪が必須でした。
バターとマーガリンの違い
バターは乳脂肪(牛乳の脂肪分)が主成分。マーガリンは、主に植物油脂が使われることが多く、「大豆油」「コーン油」「菜種油」「パーム油」等が使用されています。
トランス脂肪酸の身体への影響
トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。トランス脂肪酸を取る量が多いと、血液中の悪玉コレステロールが増えり一方、善玉コレステロールが減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。
また、給食のマーガリンや、クッキー・ケーキ・パン・フライドポテト・ポテトチップは成長期の子供に悪影響を及ぼし、さらに外食が増えると健康被害がより増えるということが報告されています。
米国では、トランス脂肪酸が使用を禁止に
米食品医薬品局(FDA)は今月、トランス脂肪酸の原因となる油脂の使用を原則禁止することを発表しています。
トランス脂肪酸を日常生活でとりすぎた場合には、生活習慣病になる可能性が高くなります。特に多くトランス脂肪酸を含む、ショートニング含有食品の摂取やマーガリンの使用を控えることが望まれると思います。
トランス脂肪酸とは
不飽和脂肪酸には、炭素の二重結合のまわりの構造の違いにより、シス型とトランス型の2種類があります。天然の不飽和脂肪酸のほとんどは、炭素の二重結合がすべてシス(cis)型です。油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。トランス(trans)型の二重結合が一つ以上ある不飽和脂肪酸をまとめて「トランス脂肪酸(trans-fatty acid)」と呼んでいます。
不飽和脂肪酸
・天然の不飽和脂肪酸:ほとんどがシス型
・人工の不飽和脂肪酸:トランス型が含まれる
トランス脂肪酸が多く含まれる食品 (g/100g)
・ショートニング 31
・マーガリン 13
・ポップコーン 13
・コンパウンドクリーム 12
・ファットスプレッド 10
・パイ 7
・ルウ 5
・クッキー 4
・コーヒークリーム 3
・クロワッサン 3
・ビスケット 3
・ケーキ 3
※ マーガリン ⇒ 油脂80%以上
ファットスプレッド ⇒ 油脂80%未満
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。
ショートニング
植物、動物油脂を原料とした練りこみ専用の固形油脂のことです。クッキーなどの焼き菓子やパンに練りこんで使われます。また、アイスクリームやフライ用としての用途があります。ショートケーキには、ショートニングを入れて焼いたケーキという意味があるそうです。ファーストフードで食べるフレンチフライやドーナッツは、フライのオイルにショートニングを使っているとのこと。
マーガリン
マーガリンは、食べるプラスチックスと悪評されています。トランス脂肪の含有量が加工食品中で最も多いからです。これまでは植物性油脂でマーガリンの形状を維持するにはトランス脂肪が必須でした。
バターとマーガリンの違い
バターは乳脂肪(牛乳の脂肪分)が主成分。マーガリンは、主に植物油脂が使われることが多く、「大豆油」「コーン油」「菜種油」「パーム油」等が使用されています。
トランス脂肪酸の身体への影響
トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。トランス脂肪酸を取る量が多いと、血液中の悪玉コレステロールが増えり一方、善玉コレステロールが減ることが報告されています。日常的にトランス脂肪酸を多くとりすぎている場合には、少ない場合と比較して心臓病のリスクを高めることが示されています。
また、給食のマーガリンや、クッキー・ケーキ・パン・フライドポテト・ポテトチップは成長期の子供に悪影響を及ぼし、さらに外食が増えると健康被害がより増えるということが報告されています。
米国では、トランス脂肪酸が使用を禁止に
米食品医薬品局(FDA)は今月、トランス脂肪酸の原因となる油脂の使用を原則禁止することを発表しています。
トランス脂肪酸を日常生活でとりすぎた場合には、生活習慣病になる可能性が高くなります。特に多くトランス脂肪酸を含む、ショートニング含有食品の摂取やマーガリンの使用を控えることが望まれると思います。
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