2018年06月15日
赤ずきん / 怠熊のミンストレル
三匹の子豚は気怠そうな熊に語りかけました。「とある大金持ちの家に生まれた兄弟がおりました。両親が事故で亡くなると遺産が相続され、二人はそれぞれ異なる生活を始めました。
兄は朝から夜までみっちり働きました。そして得たお金のほとんどを貯金し必要最低限の生活をしたのです。疲弊し、ボロボロにやつれていきましたが、貯金はどんどん増えました。
弟は好きなものを好きなだけ買って、毎日遊び惚けました。弟はいつも幸せそうでしたが、貯金はどんどん減りました。数十年後、二人は揃って老衰して死にましたとさ。おしまい」
「え、どゆこと?」熊は尋ねます。「結局いつか死んじゃうなら今を楽しく生きましょうって話!」「……それなー!」そして熊と三匹の子豚は、永遠に寝て食べてを繰り返したのです。
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