2018年07月02日
かぐや姫 / クラッシャー
竹から生まれたかぐや姫。その美しさを聞きつけた男性が、姫の寝所に忍び入りました。驚いた姫はその男を激しく打ち据えます。気付けば、男は息をしていませんでした。
「どうしましょう!私、そんなつもりでは……」うろたえるかぐや姫を、お爺さんとお婆さんは優しく諭します。「お前は決して悪くない。この男が弱いのがいけないだけじゃよ」
「強い男でなければ、お前を抱く資格はない」「いつかきっと、あなたを娶るに相応しい強い殿方が現れることでしょう」お爺さんとお婆さんの言葉を、かぐや姫は心に刻みました。
かぐや姫は待ちます。自分を抱きしめる強い殿方を。その腕で無理矢理にでも組み敷いてくれる強い殿方を。けれどどれだけ待とうとも、そんな殿方は現れなかったのです……
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