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2014年08月15日

1000台規模で協調し動くロボット開発、米ハーバード大

1000台規模で協調し動くロボット開発、米ハーバード大

【AFP=時事】小さなアロマキャンドルほどの大きさのシンプルな構造のロボット1000台以上を自律移動させ、星形やアルファベットの「K」といった複雑な形状を作らせることに成功したとの研究論文が、14日の米科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

構造物を構築するシロアリロボ、ハーバード大が開発

 このプロジェクトを成功させた米ハーバード大学(Harvard University)の研究チームは以前にも、シロアリにヒントを得たロボットを開発するなど、ロボット工学分野の発展への貢献を続けている。

「キロボット(Kilobot)」と呼ばれるこれら1024台のロボットは、ハチやアリに似た行動をするように設計されており、振動モーターを使って地面を滑走し、赤外線を用いて互いと通信する。

 ハーバード大工学・応用科学科(School of Engineering and Applied Sciences%%、SEAS)のフレッド・カブリ(Fred Kavli)冠教授(コンピューター科学)で、同大のビース研究所(Wyss Institute for Biologically Inspired Engineering)の主要研究員でもあるラディカ・ナグパル(Radhika Nagpal)氏は「特に、各自が自己組織化し問題を解決できるようなシステムからアイデアを得ている」と話す。

 これまでの研究で使用されるロボットは全部で数十台から数百台だったが、今回のプロジェクトは、さらにロボットの数を増やした。

 ロボットはシンプルな設計なので、互いの距離が3台分以上離れると通信できなくなるが、事前にプログラムされた命令を与えれば、それ以上の介入は必要ない。

 ロボット集団が将来どのような目的で利用される可能性があるかについては、まだ不明だ。だが研究チームは、魚群やアリの大群などと似た行動を取ることで環境浄化や災害対応といった任務で社会に恩恵をもたらす日が来るかもしれないと考えている。
(一部抜粋)

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